第1 第76期の日程の全体像
1 本記事の対象と資料
本記事は,令和4年度に採用選考が行われた第76期司法修習生について,令和4年11月30日の導入修習の開始から,令和5年12月13日の修習終了,弁護士の一斉登録並びに検事及び判事補の任官までの日程を,原資料で確認できた範囲で整理したものである。
第76期の司法修習は既に終了しているため,本記事に掲げる日付は,修習日程表,司法修習生考試委員会の決定,最高裁判所の証明文書その他の資料で確認した日付であり,過去の期の日程から推測した日付は含めていない。
資料の確認日は令和8年10月17日である。
第76期の資料に記載された期限や運用は第76期に限ったものであり,他の期の手続には,当該期の正式な案内を確認する必要がある。
2 日程一覧
次の表の「修習日程」は,令和4年3月18日付の司法研修所事務局長の書簡の別紙「第76期修習日程」を指す。
各資料の名称と該当頁は第8に掲げる。
| 区分 | 日付 | 主な根拠 |
|---|---|---|
| 採用(予定) | 令和4年11月27日(日) | 司法研修所事務局長の書簡 |
| 導入修習 | 令和4年11月30日(水)~12月23日(金) | 修習日程 |
| 分野別実務修習 | 令和5年1月4日(水)~8月8日(火) | 修習日程 |
| A班の集合修習 | 令和5年8月14日(月)~9月25日(月) | 修習日程 |
| A班の選択型実務修習 | 令和5年9月29日(金)~11月14日(火) | 修習日程 |
| B班の選択型実務修習 | 令和5年8月9日(水)~9月25日(月) | 修習日程 |
| B班の集合修習 | 令和5年10月2日(月)~11月14日(火) | 修習日程 |
| 二回試験 | 令和5年11月16日(木)~22日(水) | 司法修習生考試委員会の決定 |
| 不合格者受験番号の発表 | 令和5年12月12日(火) | 裁判所HPへの掲載 |
| 修習の終了 | 令和5年12月13日(水) | 最高裁判所の証明文書 |
| 弁護士の一斉登録 | 令和5年12月14日(木) | 大阪弁護士会の入会案内 |
| 検事の任官 | 令和5年12月14日(木) | 新任検事辞令交付式の関係文書 |
| 判事補の任命 | 令和6年1月16日(火) | 最高裁判所の事務連絡 |
第2 採用から導入修習まで
1 採用と導入修習
司法研修所事務局長の令和4年3月18日付の書簡は,令和4年度採用予定司法修習生(第76期)を令和4年11月27日に採用する予定であるとしていた。
修習日程によれば,令和4年11月27日(日)から29日(火)までの3日間が移動日とされ,導入修習は令和4年11月30日(水)から12月23日(金)まで,実日数18日で行われた。
令和4年12月24日(土)から28日(水)までの5日間が,実務修習地への移動日とされた。
採用選考の申込みから採用までの手続と,司法試験の合格発表後に開かれた就職説明会等の日程は,第76期司法修習開始前の日程に掲載している。
2 修習給付金の届出期限
司法研修所事務局の「修習給付金案内(第76期)」は,住居届(新規)の提出期限を要件を具備した日から7日以内(必着・初日不算入),移転届の提出期限を移転を伴う各修習開始の日から起算して7日以内(必着・初日不算入)としていた。
同案内は,令和4年11月27日(日)に住居給付金の要件を具備している者は,12月5日(月)までに住居届を出すよう求めていた。
住居給付金と移転給付金の要件は,司法修習生の住居給付金――支給要件,7日以内の住居届,寮・実家・親名義及び二重家賃及び司法修習生の移転給付金―対象となる転居,路程別の支給額,7日以内の移転届及び対象外例で扱っている。
第3 分野別実務修習
1 四つのクール
修習日程によれば,分野別実務修習は次の四つのクールで行われ,各クールの実日数はいずれも37日であった。
①第1クール:令和5年1月4日(水)~2月27日(月)
②第2クール:令和5年2月28日(火)~4月20日(木)
③第3クール:令和5年4月21日(金)~6月15日(木)
④第4クール:令和5年6月16日(金)~8月8日(火)
この日程はA班とB班に共通である。
修習日程は各クールの開始日,終了日及び実日数を定めたものであり,どのクールでどの分野を修習するかは記載していない。
2 A班とB班
分野別実務修習の後は,司法研修所での集合修習と実務修習地での選択型実務修習が,それぞれ約1か月半行われた。
修習日程は,先に集合修習を行う班をA班,先に選択型実務修習を行う班をB班としている。
第4 集合修習と選択型実務修習
1 A班の日程
修習日程によれば,A班の日程は次のとおりである。
①移動日:令和5年8月9日(水)~13日(日)の5日
②集合修習:令和5年8月14日(月)~9月25日(月)(実日数30日)
③移動日:令和5年9月26日(火)~28日(木)の3日
④選択型実務修習:令和5年9月29日(金)~11月14日(火)(実日数31日)
2 B班の日程
B班の日程は次のとおりである。
①選択型実務修習:令和5年8月9日(水)~9月25日(月)(実日数32日)
②移動日:令和5年9月26日(火)~10月1日(日)の6日
③集合修習:令和5年10月2日(月)~11月14日(火)(実日数30日)
3 二回試験の直前
A班の選択型実務修習とB班の集合修習は,いずれも令和5年11月14日(火)に終わり,翌11月15日(水)は自由研究日とされた。
修習日程の注記は,A班の選択型実務修習及びB班の集合修習のカリキュラム終了後に5科目の筆記考試が行われる予定であるとしている。
選択型実務修習の内容は選択型実務修習とは―ホームグラウンド,個別・全国・自己開拓プログラムの案内で,集合修習の内容は集合修習とは―司法研修所における科目・クラス担任制,起案による指導及び後期修習からの変遷で扱っている。
第5 二回試験と修習の終了
1 二回試験の日程と会場
司法修習生考試委員会委員長は,令和5年7月12日付で,第76期の司法修習生考試(いわゆる二回試験)の期日を次のとおり定めた。
①令和5年11月16日(木):民事弁護
②11月17日(金):刑事弁護
③11月20日(月):刑事裁判
④11月21日(火):検察
⑤11月22日(水):民事裁判
同じ決定は,大阪,京都,神戸,奈良,大津及び和歌山で実務修習を行い,初めて考試を受験する者の会場を新梅田研修センター(大阪市福島区福島)とし,それ以外の応試者の会場を司法研修所とした。
過去の期の試験日程は,二回試験の過去日程一覧―第65期から第78期までで扱っている。
2 不合格者受験番号の発表
最高裁判所が公表した「令和4年度(第76期)司法修習生考試不合格者受験番号」には,6人の受験番号が掲載された。
この資料自体には発表日の記載がないが,当ブログでは,令和5年12月12日(火)午後4時頃に裁判所HPに掲載されたことを記録している(二回試験の不合格発表がされる裁判所HP及び過去の不合格者受験番号)。
試験の最終日から発表までは20日であった。
3 修習の終了
最高裁判所事務総局人事局長は,令和5年12月13日付の「司法修習生の修習終了証明について」で,日本弁護士連合会事務総長に対し,令和4年度(第76期)司法修習終了者名簿に記載された者が12月13日付けで司法修習生の修習を終えた者であることを証明した。
修習の終了日は,不合格者受験番号の発表日の翌日である。
第6 修習終了後の日程
1 弁護士の一斉登録
大阪弁護士会の「76期入会案内」は,令和5年12月13日(水)に司法修習を終える第76期の弁護士名簿登録日を,司法修習終了証書交付日の翌日である令和5年12月14日(木)と予定していた。
登録の手続は弁護士登録の請求――手続,必要書類,費用及び登録拒絶で,修習終了の前後に確認する事項は司法修習生の修習終了前後チェックリスト―登録・就職・税保険・証明書の確認順序で扱っている。
2 検事の任官
法務省大臣官房人事課長の「採用内定について」は,検事志望者に対し,令和5年12月14日付けで東京地方検察庁検事に採用されることが内定したと通知していた。
新任検事辞令交付式は令和5年12月18日(月)午前10時30分から法務省大会議室で行われ,任官者は第76期の76名とされている。
同式の進行表は,「本年12月14日付け検事任官者」の氏名を読み上げるとしている。
法務総合研究所長の通知の別添「令和5年度新任検事研修日程」によれば,新任検事研修は令和5年12月19日(火)から令和6年1月31日(水)までの44日間(実27日間)とされた。
検事採用までの手続は,検事採用までの日程と手続―司法修習生の採用願・面接・過去資料で扱っている。
3 判事補の任命
第113回の下級裁判所裁判官指名諮問委員会の議事要旨によれば,同委員会は令和5年12月15日に開かれ,同月13日(水)に作業部会が開かれたこと,新任判事補候補者84人のうち1人が任官希望を取り下げたことが説明された。
同委員会は,令和6年1月の新任判事補の指名候補者83人のうち,81人については指名することが適当であると,2人については指名することは適当でないと最高裁判所に答申することとした。
最高裁判所事務総局人事局任用課長の令和5年12月7日付の事務連絡「裁判官任命に関する日程等について」は,裁判官志望者に対し,次の日程を示していた。
①採否の通知:令和5年12月20日(水)午前11時以降,人事局職員が電話で行う。
②裁判官任命日:令和6年1月16日(火)
③辞令交付式:令和6年1月16日(火)午後4時開式(最高裁判所大会議室)
④研修:令和6年1月17日(水)から19日(金)まで(司法研修所別館)
開示された「新任判事補登庁日時・場所」によれば,第76期の新任判事補が補職庁とされた各地方裁判所に初めて登庁する日時は,令和6年1月23日(火)(神戸地裁及び奈良地裁は同月24日(水))の午前9時から午前10時までの間とされていた。
第72期から第78期までの登庁日と補職庁の比較は,新任判事補の登庁日時・場所―72期から78期までの補職庁,初登庁日及び配属庁の周期で扱っている。
過去の期の判事補の採用日程は,新任判事補の採用内定通知から辞令交付式までの日程-69期から78期までで扱っている。
第7 関連記事
①司法修習の年間スケジュール―第79期・第80期,A班・B班と第70期以降の日程資料
②第77期司法修習の日程―採用から二回試験・一斉登録・任官までの確定記録
③第75期司法修習の日程―採用から二回試験・一斉登録・任官までの確定記録
④第76期司法修習開始前の日程
⑤65期以降の二回試験の不合格発表と修習終了・任官の日程
⑥新60期以降の,新任検事辞令交付式及び判事補の採用内定の発令日
⑦司法修習生考試(二回試験)とは―5科目・日程・合格率の見方・勉強法・再受験
⑧新任判事補及び新任検事向けの記事一覧
⑨司法修習生とは―司法修習の期間・内容・給付金・修習地・身分・二回試験
第8 出典
①司法研修所事務局長「令和4年3月18日付の書簡(別紙「第76期修習日程」)」PDF2頁~3頁
②司法研修所事務局「修習給付金案内(第76期)」PDF2頁及び16頁
③司法修習生考試委員会委員長の令和5年7月12日付の文書(令和4年度(第76期)司法修習生考試の期日及び場所等並びに資料の貸与)1頁
④最高裁判所「令和4年度(第76期)司法修習生考試不合格者受験番号」(当ブログ掲載の保存写し)
⑤最高裁判所事務総局人事局長「司法修習生の修習終了証明について」(令和5年12月13日)
⑥大阪弁護士会「76期入会案内」PDF1頁
⑦法務省の新任検事辞令交付式の関係文書(令和5年12月18日実施分)PDF1頁,3頁,6頁及び8頁
⑧法務総合研究所長「令和5年度(第76期)新任検事研修の日程について(通知)」PDF1頁~2頁
⑨最高裁判所「下級裁判所裁判官指名諮問委員会(第113回)議事要旨」(令和5年12月15日)1頁~2頁
⑩最高裁判所事務総局人事局任用課長「裁判官任命に関する日程等について」(令和5年12月7日付の事務連絡)PDF1頁~4頁