第1 本記事で区別する2つの人数
1 「採用時人数」と「配属現員」
裁判所データブックの「採用時人数」と,司法修習生配属現員表の作成日時点の「配属現員」は,基準時点と作成目的が異なる。
両者は多くの期で一致するが,第75期,第76期及び第78期等では一致しない。
したがって,本記事では,裁判所データブック2026の数字を「採用時人数」,配属現員表又は裁判所時報の数字を「修習開始直後の配属現員等」と表記する。
従前の記事で後者を「確定採用人数」と表記していた部分は,この区別が分かるよう改めた。
2 人数差の読み方
修習開始直後の配属現員等から採用時人数を引いた差を,直ちに追加採用者数,再採用者数又は辞退者数と読むことはできない。
第70期の3人差は公表された答申により再採用者を含むか否かの違いと確認できるが,他の期の差の個別原因は今回確認した公表資料だけでは分からない。
第2 第73期から第79期までの人数
1 採用時人数と修習開始直後の配属現員等
| 期 | 修習開始年月 | 採用時人数 | 配属現員等 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 第73期 | 令和元年11月 | 1,473人 | 1,473人 | 0人 |
| 第74期 | 令和3年3月 | 1,456人 | 1,456人 | 0人 |
| 第75期 | 令和3年11月 | 1,328人 | 1,329人 | 1人 |
| 第76期 | 令和4年12月 | 1,393人 | 1,394人 | 1人 |
| 第77期 | 令和6年3月 | 1,830人 | 1,830人 | 0人 |
| 第78期 | 令和7年3月 | 1,553人 | 1,556人 | 3人 |
| 第79期 | 令和8年3月 | 1,551人 | 1,551人 | 0人 |
2 修習給付金積算メモの見込数
修習給付金積算メモは財務省への概算要求段階で作成される予算積算資料であり,司法試験合格者数や採用時人数の確定値ではない。
採用時人数・配属現員等と同じ系列として足し引きせず,予算編成時点の見込みとして読む必要がある。
| 期 | 積算メモによる見込数の推移 |
|---|---|
| 第73期 | 令和2年度:1,583人 |
| 第74期 | 令和2年度:1,600人/令和3年度:1,523人 |
| 第75期 | 令和3年度:1,523人/令和4年度:1,523人 |
| 第76期 | 令和4年度:1,492人/令和5年度:1,458人 |
| 第77期 | 令和5年度:1,800人/令和6年度:1,578人 |
| 第78期 | 令和6年度:1,425人/令和7年度:1,425人 |
| 第79期 | 令和8年度:1,592人 |
第73期から第74期までの間隔は,新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う令和2年司法試験の実施延期の影響により,約16か月となった。
第3 第50期から第72期までの採用時人数
裁判所データブック2026による採用時人数は次のとおりである。
括弧内の女性数は省略した。
| 期 | 採用時人数 |
|---|---|
| 第50期 | 728人 |
| 第51期 | 734人 |
| 第52期 | 746人 |
| 第53期 | 797人 |
| 第54期 | 982人 |
| 第55期 | 992人 |
| 第56期 | 1,007人 |
| 第57期 | 1,183人 |
| 第58期 | 1,188人 |
| 第59期 | 1,499人 |
| 第60期 | 2,446人 |
| 第61期 | 2,380人 |
| 第62期 | 2,304人 |
| 第63期 | 2,171人 |
| 第64期 | 2,124人 |
| 第65期 | 2,074人 |
| 第66期 | 2,035人 |
| 第67期 | 1,969人 |
| 第68期 | 1,761人 |
| 第69期 | 1,787人 |
| 第70期 | 1,530人 |
| 第71期 | 1,516人 |
| 第72期 | 1,482人 |
第60期から第65期までは,新司法試験合格者を対象とする修習と旧司法試験合格者を対象とする現行型司法修習が並行していた。
上表は裁判所データブックの期別合計である。
第4 第66期から第72期までの採用時人数と配属現員
| 期 | 採用時人数 | 配属現員 | 差(配属-採用) |
|---|---|---|---|
| 第66期 | 2,035人 | 2,035人 | 0人 |
| 第67期 | 1,969人 | 1,972人 | 3人 |
| 第68期 | 1,761人 | 1,762人 | 1人 |
| 第69期 | 1,787人 | 1,788人 | 1人 |
| 第70期 | 1,530人 | 1,533人 | 3人 |
| 第71期 | 1,516人 | 1,516人 | 0人 |
| 第72期 | 1,482人 | 1,482人 | 0人 |
第70期の配属現員1533人と採用時人数1530人の差3人は,再採用者を含むか否かの違いである。
第67期から第69期までの差の個別原因は,今回確認した公表資料からは分からない。
第5 第69期及び第70期の司法試験受験資格別内訳文書
司法行政文書不開示通知書(最高裁秘書第2016号,平成29年5月12日付け)は,「司法試験受験資格による司法修習生採用者数の内訳(第69期及び第70期)」という文書について,作成又は取得していないとしている。
したがって,旧司法試験,新司法試験又は予備試験のいずれの受験資格による合格者であるかという内訳が分かる文書は,第69期及び第70期については存在を確認できない。
第6 出典・参考資料
①裁判所「裁判所データブック2026」30頁
②司法修習生配属現員表(第48期以降の各期分)
③裁判所時報第1886号(令和8年5月15日付)8頁
④平成29年度(最情)答申第34号
⑤修習給付金積算メモ(令和2年度から令和8年度まで)
⑥司法試験委員会「令和2年司法試験及び司法試験予備試験の実施延期について」
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①司法試験合格者数と司法修習生採用者数が一致しない理由―第66期から第79期まで(AI作成)
②司法修習生配属現員表(第48期以降)
③新第65期以降の司法修習辞退者数の推移
④実務修習地とクラスの対応関係(第67期から第79期まで)(AIリライト)
⑤弁護士未登録者数と司法修習終了者の進路の推移(AI作成)