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司法修習開始前に送付される資料-白表紙・事前課題・通知書の期別一覧(AIリライト)

第1 送付資料の種類と本記事の見方

本記事は,司法修習開始前に送付される教材・通知・課題の期別資料を探す記事である。公式サイトで公開されている教材の選び方と学修上の位置付けは,司法研修所の民事系公開教材案内を参照されたい。公開PDFの版・掲載と,自分の修習期の配布物・提出期限は区別して確認する必要がある。司法研修所の組織・役割は司法研修所とはにまとめている。

司法修習開始前の資料には,採用内定通知,白表紙と呼ばれる教材,事前課題,実務修習地・修習開始の案内,給付金・旅費関係書類,オンライン修習の案内及び入寮許可通知がある。
本記事は,これらの資料を種類別・期別に探すための一覧であり,リンク先には司法行政文書の開示によって入手した文書も含まれる。

基準日は令和8年10月5日である。
最高裁判所の司法修習生採用選考ページには,令和8年9月4日付けの第80期採用選考要項が掲載されている。申込手続の手引は同年10月中旬に掲載予定とされているが,確認した公開資料からは,80期の教材発送日,送付方法及び事前課題の提出期限までは確認できない。
80期の採用選考から修習開始までの日程は,80期司法修習の日程に関する記事で扱う。

以下の一覧にある文書の日付は,発送日や到着日を示すものとは限らない。
また,期によって配付資料や案内方法が異なり,78期の準備事項では情報セキュリティ関係の冊子をメールで別途送付するとされているため,すべての資料が一つの荷物又は普通郵便で届くという読み方はできない(78期「司法修習の開始に向けた準備事項等について」3頁)。

第2 採用内定通知

採用内定通知は,採用内定を知らせる文書であり,実務修習地や修習開始時の手続を知らせる文書とは区別して確認する。
以下は各期の通知資料であり,過去の通知日から後の期の到着日を推定するための一覧ではない。

資料各期の原資料
司法修習生採用内定通知書78期, 77期, 76期, 74期, 73期

第3 白表紙・ハンドブック・事前課題

1 送付教材等目録

教材の種類と部数は,その期の「送付教材等目録」で確認できる。
78期の目録1頁は,到着後直ちに内容を確認し,不足・乱丁・落丁があれば指定のお問い合わせフォームから連絡すること,及び返却の印が付いた教材等を集合修習終了後に返却することを案内している。

資料各期の原資料
送付教材等目録78期, 77期, 76期, 75期, 74期, 73期, 72期, 71期, 70期, 69期

公開版の78期目録では,問い合わせ先の具体的な情報が不開示となっている。
不足等の連絡には,手元に届いた当該期の目録に記載された窓口を用いることになる。

2 司法修習ハンドブックとオリエンテーション資料

ハンドブックとオリエンテーション資料は,文書名が異なるため分けて掲げる。
次の表は確認できた資料への入口であり,掲載していない期に同種の資料が存在しないことを意味しない。

75期のオリエンテーション資料については,令和4年1月17日付け司法行政文書不開示通知書が,開示を申し出た文書を作成又は取得していないことを理由に不開示としている。
これは当該開示申出に対する判断であり,75期に準備のための案内が一切なかったという意味ではない。

3 司法修習の開始に向けた準備事項等

事前課題を探す場合は,教材目録だけでなく,「司法修習の開始に向けた準備事項等について」の本文と別添を確認する。
78期の同文書(令和7年1月17日付け)1頁~5頁には,基礎知識の復習,教官室からの案内,提出・回答を要する課題の一覧,提出方法及び期限がまとめられている。
下表の76期以前の文書名は「司法修習開始までの準備について」である。

78期の別添1では,「提出を要するもの」と「回答を要するもの」が区分され,科目によって期限や方法が異なる(同文書4頁~5頁)。
課題の有無だけでなく,科目ごとの提出先,ファイル形式,期限及び追加案内を当該期の資料で確認するのが実際的である。

4 白表紙の学習上の位置付けに関する民間解説

アディーレの「事前課題と白表紙」には,山内涼太弁護士が72期の修習内容に基づいて示した優先度別の分類がある。
次の表はその分類を示すものであり,司法研修所が指定した学習順序や,80期に適用される教材一覧ではない。

同解説の区分掲げられている教材
A+刑事事実認定ガイド,検察終局処分の考え方,事例で考える民事事実認定
A民事弁護の手引,刑事弁護講義ノート,刑事弁護の手引き,事実摘示記載例集,プロシーディングス刑事裁判,プラクティス刑事裁判
B民事弁護教材 改訂 民事保全,民事弁護教材 改訂 民事執行,新問題研究要件事実,対話で考える民事事実認定―教材記録―,検察導入修習講義 参考事例

教材を受け取った後の記録検討,起案及び講評の復習方法は,司法修習の勉強法で説明している。教材の目録と当期の指示を先に確認し,教材が配られることと提出課題が指定されることを区別する必要がある。

第4 実務修習地・修習開始・給付金・旅費の書類

1 送付書類一覧表

「送付書類一覧表」は,教材とは別に案内される手続関係書類を探す際の入口となる。
たとえば77期の一覧には,修習開始,兼業,給付金,旅費,情報セキュリティ及びオンライン修習関係の文書が掲げられている。

資料各期の原資料
送付書類一覧表77期, 76期, 74期, 73期, 72期, 71期, 70期

2 実務修習地等について

実務修習地に関する通知は,採用内定通知とは別の文書である。
78期・79期の公開資料には日付等が空欄の書式が含まれているため,個人宛ての通知が実際に発出された日や,個人の配属先を示す資料としては扱えない。

72期については,実務修習順序表及び実務修習開始日等一覧表も掲載している。
これらは当時の実務修習の資料であり,後の期の修習順序や開始日を示すものではない。

3 修習開始等と兼業に関する案内

修習開始時の手続と兼業関係の案内は,それぞれの文書で確認できる。
表中の77期「修習開始等について」は令和6年2月7日付けの文書であり,第3の事前課題を案内する「準備事項等について」とは別の資料である。

資料各期の原資料
修習開始等について77期, 76期, 75期, 74期, 73期, 72期, 71期, 70期, 69期, 68期
司法修習生の兼業に関する案内77期, 76期, 75期, 74期, 73期, 72期, 71期, 70期, 69期, 68期, 67期

4 修習給付金・旅費・私事旅行

給付金や旅費の資料は,対象となる期だけでなく,文書名と改訂時点を分けて確認する。
最高裁判所の修習給付金ページにも期別の案内が掲載されており,79期の案内は裁判所掲載のPDFで確認できる。

資料各期の原資料
修習給付金の支給等について77期, 76期, 75期, 74期, 73期, 72期
司法修習における旅費について79期, 78期, 77期, 76期, 75期, 74期, 73期, 72期, 71期
私事旅行について78期, 77期, 76期, 75期, 74期, 73期
修習給付金案内79期, 78期, 77期・令和6年3月改訂, 77期・同年2月, 76期, 75期, 74期, 73期, 72期, 71期

第5 オンライン修習と資料の取扱い

1 情報セキュリティ・IT準備・オンライン修習の案内

情報セキュリティの資料と,システムの準備・操作を案内する資料は役割が異なる。
78期の準備事項では,事前課題を作成する段階でも情報セキュリティに関する案内を遵守するよう求めている(同文書3頁)。

資料原資料
情報セキュリティブックレット77期, 76期
司法修習生が取り扱う修習関連の情報のセキュリティ対策78期・司法研修所長通知, 78期・司法研修所事務局長事務連絡
セキュリティ対策における生成AIの取扱い78期・令和7年1月16日付け事務連絡
IT関係の事前準備・留意事項77期・令和6年2月, 76期・令和4年11月, 76期・同年10月
修習におけるオンライン利用の手引78期・令和7年1月, 77期・令和6年2月, 76期・令和4年10月

78期の生成AIに関する事務連絡の公開版には,本文及び別紙に不開示部分がある。
その公開版だけでは具体的な利用条件の全体は読み取れないため,表題や一部の記載から利用の可否を推測することはできない。

2 書き込みと教材の返却

裁判所情報公開・個人情報保護審査委員会の令和4年5月24日答申(令和4年度(最情)答申第5号)2頁は,司法修習予定者に配付した書類一般について,要返却資料を含め,特段の指示がない限り書き込みを行っても差し支えない取扱いを確認している。
これは司法行政文書の不開示判断を審査した答申であり,裁判の判決ではない。

書き込みの取扱いと返却の要否は別の問題である。
78期の目録が返却対象を指定していることからも,書き込みが許容されることを理由に返却が不要になるわけではなく,資料ごとの指示を確認することになる(78期送付教材等目録1頁)。

3 教材のPDF化と自作課題の電子提出

平成31年3月25日付け最高裁判所事務総長の理由説明書1頁~2頁は,当時の修習教材のPDF化について,情報の流出・拡散を防止する観点から禁止していると説明している。
同説明書は,司法行政文書として開示されるかどうかと,教材のPDF化に関する情報管理上の取扱いとを区別している。

一方,78期の準備事項4頁~5頁では,自分で作成した事前課題を電子データで提出する方法が案内されている。
教材をスキャンすることと,自作した課題を指定形式で提出することは対象が異なるため,この提出方法だけから教材のPDF化が許されたと読むことはできない。

平成31年の理由説明書を,現在のすべての電子データ作成に対する一律の禁止として用いることも適切ではない。
実際の取扱いは,当該期に配付された情報セキュリティ資料及び個別の指示で確認する事項である。

第6 導入修習の入寮許可通知

入寮許可通知は,教材や修習開始の案内とは別に,入寮の許可内容を確認するための資料である。
次の表には通知書の日付が分かる資料もあるが,その日付を発送日や入寮日と同一視することはできない。

入寮申込み,通所との区別及び入退寮の準備は,導入修習の入寮に関する記事で扱う。
修習開始後の集合修習に関する通知は,集合修習の入寮・退寮手続|期別の申込書類・許可通知・寮費に分けて掲載している。

第7 関連する資料集

教材の発送実績,修習事務の内部資料及び採用選考の文書を調べる場合には,次の資料集が参考となる。
本記事の期別一覧と併せて,調べたい事項に対応する資料を参照されたい。

① 新65期以降の白表紙発送実績
② 司法修習生の司法修習に関する事務便覧
③ 司法修習生の旅費に関する文書
④ 司法修習生の旅費及び移転給付金から課税所得が生じない理由(AIリライト)
⑤ 司法修習生の情報セキュリティに関する資料
⑥ 司法修習教材を電子データにすることの弊害に関する開示資料
⑦ 司法修習生採用選考の内容の変化(6期以降)(AIリライト)
⑧ 司法修習生の採用選考に関する公式文書

教材の製造に関する資料として,平成28年の「第3版民事訴訟第一審手続の解説別冊記録」ほか32点の製造契約書も掲載している。
これは教材の製造契約に関する文書であり,司法修習予定者に対する配付物一覧とは資料の性質が異なる。

第8 出典

1 最高裁判所・司法研修所の案内及び配付資料

① 最高裁判所「司法修習生採用選考」「修習給付金」及び「修習給付金案内・79期」
② 本文の各表からリンクした採用内定通知,送付教材等目録,司法修習ハンドブック,オリエンテーション資料及び準備事項等
③ 本文の各表からリンクした送付書類一覧表,実務修習地等の通知,修習開始等の案内,兼業,給付金,旅費及び私事旅行に関する文書
④ 本文の各表からリンクした情報セキュリティ,生成AI,IT準備,オンライン修習及び入寮許可に関する文書

2 情報公開関係の判断・説明及び契約資料

① 最高裁判所「75期オリエンテーション資料に関する司法行政文書不開示通知書」(令和4年1月17日付け)
② 裁判所情報公開・個人情報保護審査委員会「令和4年度(最情)答申第5号」(令和4年5月24日,特に2頁)
③ 最高裁判所事務総長「修習教材のPDF化に関する理由説明書」(平成31年3月25日付け,1頁~2頁)
④ 教材の製造契約書(平成28年,業務名は1頁)

3 民間の学習解説

① 山内涼太「事前課題と白表紙」(アディーレ。72期の修習内容に基づく解説)