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二回試験の日程・科目順はいつ分かるか―決定日・通知日・公開日の違い(AIリライト)

第1 二回試験の日程・科目順はいつ分かるか

二回試験の日程・科目順を調べる際は,試験日程を決定した文書の日付と,修習生に応試心得等が配布・掲載される時期を区別する必要がある。
本記事で確認した資料からは,毎年同じ月日又は集合修習の同じ段階で,全修習生に一律に通知されるとはいえない。
受験する期の応試心得と,その期に指定された連絡経路を確認することが基本となる。

第70期から第72期の事務連絡には,応試心得を9月下旬に配布する予定が記載されている。
一方,第75期から第78期の応試心得は,追加・変更事項等をポータルサイトで確認するよう求めている。
以下では,令和8年8月31日現在確認できた原資料に基づき,こうした案内の内容と,そこからは確定できない通知日とを分けて説明する。

1 決定日・通知日・公開日の違い

「日程がいつ分かったか」という問いは,誰が,どの資料によって知ることができたかによって答えが異なる。
本記事では,次の三つを区別する。

区別確認する内容それだけでは分からないこと
日程の決定日程・科目順を定める委員長文書とその日付修習生への配布日,ポータルへの掲載日
修習生への通知応試心得等の配布,又は指定された連絡経路への掲載各修習生が実際に受領・閲覧した日
一般向けの公開裁判所ウェブサイトや公開資料掲載ページで確認できる状態になった日それ以前に修習生へ通知されていたかどうか

また,文書に記載された「配布予定日」と,実際に配布された日は同じとは限らない。
公開PDFの保存先URLに含まれる年月や,解説記事の投稿日だけから,修習生への初回通知日又は一般向けの初回公開日を確定することもできない。

2 科目順の予想と正式な案内は別である

過去の科目順に一定の傾向が見られても,それは受験する期の正式な通知に代わるものではない。
例えば,第77期は刑事弁護,第78期は刑事裁判が初日であることが,それぞれの日程決定文書から確認できる(第77期の文書及び第78期の文書,いずれも1頁)。
過去の並び方は65期以降の二回試験の試験科目の順番を参照し,これから受ける期の科目順とは分けて利用すべきである。

第2 日程を決定した文書の日付

司法修習生考試委員会委員長が日程等を定めた文書には,各考試日と科目が記載されている。
確認できた第76期から第78期の文書の日付と,最初の考試日は次のとおりである。

期・原資料日程を定めた文書の日付文書に記載された最初の考試日
第76期令和5年7月12日令和5年11月16日
第77期令和6年9月5日令和7年3月3日
第78期令和7年9月24日令和8年3月2日

各文書はいずれも1頁であり,日程を定める本文と日付を同じ頁で確認できる。
ただし,これらの文書には,修習生へ最初に通知した日又はポータルサイトへ掲載した日は記載されていない。
したがって,表の文書日付をそのまま「修習生が科目順を知らされた日」と読むことはできない。

また,これらの文書には,大規模災害や感染症の発生等の場合に期日・場所等を変更できる旨も記載されている。
日程決定文書を確認した後も,当該期の追加・変更の案内を確認する必要がある。
各期の5科目の日付は,65期以降の二回試験の日程等(AIリライト)にまとめている。

第3 応試心得の配布・掲載方法の変化

1 第65期の応試心得の日付

公開されている第65期の応試心得1頁には,平成24年9月20日の日付がある。
この資料は,新第65期のうち,東京,立川,横浜,さいたま及び千葉を実務修習地とする司法修習生を対象とするものであり,その頁には考試日と科目順が記載されている。

山中理司の「二回試験(司法修習生考試)の応試心得」第1の2では,A班向けの心得は同月20日付,現行65期及びB班向けは同月28日付で作成されたと紹介されている。
同解説は,それぞれ集合修習最終日の前日及び開始日の翌日に当たるとして,通知時期を説明している。
もっとも,文書の作成日から実際の配布日・受領日までが当然に分かるわけではなく,この説明を後の期の通知予定日に当てはめることはできない。

2 第70期から第72期の配布予定日

最高裁判所事務総局人事局任用課試験係の各事務連絡には,応試心得の配布予定と,受験票の発送の目安が別々に記載されている。
対象は,東京,立川,横浜,さいたま,千葉,大阪,京都,神戸,奈良,大津及び和歌山を実務修習地とする司法修習生である。

期・原資料事務連絡の日付応試心得の配布予定受験票の発送の目安
第70期平成29年8月30日同年9月22日(金)同年11月2日(木)頃
第71期平成30年8月29日同年9月25日(火)同年11月2日(金)頃
第72期令和元年8月30日同年9月26日(木)同年11月6日(水)頃

根拠は,いずれも事務連絡の原文1頁であり,掲載PDFでは第70期が3頁,第71期及び第72期が2頁に当たる。
ここで確認できるのは,指定された修習地向けの配布予定・発送の目安であって,全国の全修習生が実際に受け取った日の一覧ではない。

これらの例では,応試心得の配布は9月下旬の予定であり,受験票の発送は11月の予定であった。
両者は別の手続であるため,受験票が届く時期と,日程・科目順を確認できる時期とを混同すべきではない。

3 第73期のウェブ掲載と第74期以降のポータル案内

第73期のお知らせ(令和2年7月10日付)1頁は,考試に関する事項を最高裁判所ウェブサイトの「司法研修所」へ随時掲載すると案内している。
ここに挙げられているのは,考試の注意事項や不合格者受験番号等であり,応試心得そのものの初回掲載日を示す記載ではない(掲載PDF2頁)。

第74期のお知らせ(令和3年11月24日付)1頁は,考試に関する事項をポータルサイトへ随時掲載すると案内している。
掲載PDF3頁では,ポータル名の一部が黒塗りになっているため,公開資料だけから具体的な名称やログイン先を特定することはできない。

さらに,第75期第76期第77期及び第78期の各応試心得1頁にも,考試に関する追加・変更事項等をポータルサイトへ随時掲載し,確認するよう求める記載がある。
これらは,追加情報の確認経路を示す資料であるが,日程・科目順が修習生へ最初に伝えられた日までを示すものではない。

4 第72期事務連絡の原資料画像

次の2点は,第72期の受験票配布及び特例措置に関する事務連絡である。
当時の配布予定等を確認するための資料であり,画像内の会場運用や特例措置を後の期へそのまま適用することはできない。

第72期の受験票配布及び特例措置に関する事務連絡1頁(令和元年8月30日付)

第72期の受験票配布及び特例措置に関する事務連絡2頁(当時の運用資料)

第4 応試心得・受験票・ポータルで確認する事項

日程・科目順の確認と,受験場所・持参物の確認は,資料の該当箇所を分けると整理しやすい。
第78期応試心得を例にすると,次のようになる。

① 日付・科目順・着席時刻は,応試心得第1の1(1頁)で確認する。
② 試験室・着席場所・会場ごとの入室上の注意は,同心得第5の1,2及び4(4頁)が案内するポータル掲載事項で確認する。
③ 持参する物は,同心得第4(3頁及び4頁)で確認し,さらに1頁に記載された追加・変更事項の案内にも注意する。

第78期応試心得の持参物欄には,司法研修所長発行の身分証明書が挙げられている(3頁)。
第70期から第72期の事務連絡に受験票の発送予定があることだけを理由に,後の期も同じ受験票・配送方法であると考えることはできない。
もっとも,この記載だけから,受験票制度全体の廃止時期等までを断定することもできない。

したがって,自分の期を確認した上で,その期の応試心得と指定されたポータル等の案内を併せて読むことが必要である。
日程を定めた過去の文書や第三者の体験談は参考になるが,自分に適用される案内の代わりにはならない。
当日の細かな手順については,第78期応試心得に基づく二回試験当日の流れを参照されたい。

第5 関連記事

① 試験日を期別に調べる場合は,65期以降の二回試験の日程等(AIリライト)を参照されたい。
② 科目の並び方を比較する場合は,65期以降の二回試験の試験科目の順番を参照されたい。
③ 各期の原資料を探す場合は,司法修習生考試応試心得(65期以降)を参照されたい。
④ 持参物,昼食,答案提出等は,二回試験当日の流れ―第78期応試心得に基づく試験時間・持ち物・昼食・禁止事項(AI作成)を参照されたい。

第6 出典・参考資料

1 司法修習生考試委員会委員長の日程決定文書

第76期の期日及び場所等並びに資料の貸与に関する文書(令和5年7月12日付,1頁)。
第77期の実施日程を定めた文書(令和6年9月5日付,1頁)。
第78期の実施日程を定めた文書(令和7年9月24日付,1頁)。

2 最高裁判所の事務連絡・お知らせ

次の資料の作成主体は,司法修習生考試委員会庶務担当である最高裁判所事務総局人事局任用課試験係である。
いずれも各期の修習生に対する案内文書であり,山中弁護士ブログに掲載された写しを参照している。

第70期の受験票配布及び特例措置について(平成29年8月30日付,原文1頁,掲載PDF3頁)。
第71期の受験票配布及び特例措置について(平成30年8月29日付,原文1頁,掲載PDF2頁)。
第72期の受験票配布及び特例措置について(令和元年8月30日付,原文1頁及び2頁,掲載PDF2頁及び3頁)。
第73期の特例措置等に関するお知らせ(令和2年7月10日付,原文1頁,掲載PDF2頁)。
第74期の特例措置等に関するお知らせ(令和3年11月24日付,原文1頁,掲載PDF3頁)。

3 司法修習生考試委員会の応試心得

第65期の応試心得(平成24年9月20日付,1頁)。
令和3年度(第75期)司法修習生考試応試心得(1頁)。
令和4年度(第76期)司法修習生考試応試心得(1頁)。
令和5年度(第77期)司法修習生考試応試心得(1頁)。
令和6年度(第78期)司法修習生考試応試心得(1頁,3頁及び4頁)。

各心得は,山中弁護士ブログに掲載された写しを参照している。
第75期から第78期の各心得については,参照した1頁に文書作成日又は初回配布・掲載日の記載はない。

4 当時の解説・ウェブ案内

① 山中理司「二回試験(司法修習生考試)の応試心得」第1の2(第65期の心得の日付と集合修習日程に関する解説)。
② 最高裁判所「司法研修所」(第73期のお知らせが指定したウェブ掲載先)。