目次
第1 この記事の対象と結論1 対象2 結論第2 A8.netの規約と法令を分けて読むこと1 公開規約の位置付け2 A8.netの案内と行政機関の資料第3 PR表記1 誰が景品表示法の規制対象となるか2 サイト冒頭の一括表示だけで足りるとは限らないこと3 PR表記だけでは足りないこと第4 広告を掲載できる場所1 登録外の媒体及び個別送信2 閲覧制限のある媒体3 終了したプログラム及び退会後第5 禁止される成果発生及び広告表現1 クリック又は申込みの依頼2 自己申込み,不正クリック及び代理申込み3 広告素材及び個別条件第6 成果報酬,退会及び精算1 成果の確定と証拠保存2 自主退会3 強制退会第7 秘密情報,個人情報及び外部送信1 管理画面の情報2 登録情報の提供3 外部送信規律第8 広告分野ごとの法令1 薬機法及び医療広告2 著作権,商標及び肖像第9 令和8年9月1日の規約改定第10 確認の手順1 掲載前2 掲載後及び終了時第11 関連記事第12 出典1 A8.net及び運営会社の公表資料2 法令及び行政機関の資料
第1 この記事の対象と結論
1 対象
本記事は,A8.netのメディア会員利用規約,禁止事項,PR表記の案内及び関係行政機関の公表資料に基づき,メディア会員が特に確認しておくべき事項を整理するものである。
A8.netを運営する株式会社ファンコミュニケーションズの公開規約は,共通規約とメディア向け利用規約から成り,共通規約と各利用規約が異なる場合は各利用規約が優先するとされている。
また,個々の広告プログラムには別の成果条件及び掲載条件がある。
したがって,公開規約だけで個別プログラムの可否を判断することはできない。
以下は令和8年11月2日に公開ページで確認した内容である。
管理画面だけで提供される広告主名,成果条件,成果報酬額,商品名,掲載条件及び画面のキャプチャは,公開規約上,秘密情報又は公開禁止情報に当たり得るため,本記事では扱わない。
2 結論
結論は次の7点である。
① アフィリエイト広告については,広告であることが一般消費者に明瞭に分かる表示が必要であり,サイト冒頭の一括表示だけで常に足りるわけではない。
② A8.netの公開規約は,未登録のサイト,個人宛てのメール又はSNSメッセージ,PDF及び紙媒体等への広告掲載を原則として禁じている。
掲載媒体を登録したか,公開範囲に制限がないか,個別プログラムの条件を満たすかを分けて確認する必要がある。
③ 成果発生の依頼,不正なクリック,申込みの意思がない注文,虚偽情報による申込み,代理申込み等は,禁止行為として具体的に列挙されている。
④ 禁止行為があった場合,公開規約は,未払成果報酬の没収及び支払拒否,既払額の返還請求並びに強制退会時の調査費用等の請求を定めている。
ただし,これは公開規約の内容を説明するものであり,個別事案における条項の有効性又は請求の成否を確定するものではない。
⑤ 自主退会では,未払成果報酬から振込手数料と税別1000円の事務手数料を差し引く精算方法が定められている。
精算額がマイナスでも,事務手数料を別途徴収しないとされている。
⑥ 管理画面を通じて提供される情報は,秘密である旨の表示がなくても常に秘密情報とされている。
問い合わせ等に備えて手元に保存することと第三者への公開とは区別する必要があり,第三者への開示には原則として事前の書面同意が必要である。
⑦ A8.netの審査・承認はメディアサイト等の適法性等を保証するものではなく,同社のガイドも運営会社の解説にとどまる。
ASPの規約,広告主の条件並びに景品表示法,薬機法,医療広告規制,電気通信事業法,著作権法その他の法令を別々に確認する必要がある。
第2 A8.netの規約と法令を分けて読むこと
1 公開規約の位置付け
A8.netのメディア会員利用規約は,ファンコミュニケーションズとメディア会員との契約内容を定めるものである。
禁止行為,報酬の支払,秘密保持及び退会後の処理は,まず規約の文言を確認する必要がある。
これに対し,景品表示法等の法令は,国が定める規制である。
規約違反と法令違反は重なることがあるが,同じではない。
法令違反がなくても規約違反となる場合があり,A8.netのルールに従っていても別の法令に違反する場合がある。
(続きを読む...)A8.netの禁止事項と強制退会―PR表記,広告掲載場所,成果報酬の没収及び退会時の精算(AI作成)