目次第1 本記事の対象と基準日1 対象とする資料2 令和7年度調査の扱い第2 調査の方法と回答者1 調査の方法2 回答数と回答率第3 法曹を志望する学生の割合1 志望割合の推移2 第一志望の職業第4 志望のきっかけと時期1 志望のきっかけ2 志望を決めた時期第5 不安と志望しない理由1 志望に当たっての不安2 法曹を志望しない理由第6 法科大学院・予備試験・在学中受験の予定1 設問の対象に注意すること2 法科大学院への進学予定3 予備試験と在学中受験の予定4 法曹コース第7 読むときの注意1 回答率が低く,大学ごとの差が大きいこと2 対象大学と選択肢の変化3 本記事の数値の扱い第8 関連記事第9 出典1 調査結果2 法科大学院等特別委員会第123回(令和8年3月4日)
第1 本記事の対象と基準日
1 対象とする資料
本記事は,法務省及び文部科学省が令和6年度に実施した「法学部に在籍する学生に対する法曹志望に関するアンケート調査結果」(以下「本調査」という。)の内容を整理するものである。
本調査の結果は,中央教育審議会大学分科会法科大学院等特別委員会第123回(令和8年3月4日)の参考資料1として配付され,法務省のウェブサイトにも掲載されている。
基準日は令和8年9月19日である。
本記事で本調査の頁を示すときは,PDFファイル上の頁で示す(資料に印字された頁は,PDF4頁以降はPDFの頁から3を引いた数である。)。
2 令和7年度調査の扱い
同委員会第123回の議事録によれば,法務省は,令和7年度も同様のアンケート調査を実施しており,令和8年3月中の公表に向けて結果を取りまとめていると説明した。
もっとも,基準日までに法務省及び文部科学省のウェブサイトで令和7年度調査の結果を確認することはできなかったため,本記事は令和6年度調査を対象とする。
第2 調査の方法と回答者
1 調査の方法
本調査はウェブアンケートの方法で,令和6年9月30日から同年10月31日までの間に実施された。
対象は,入学者の募集を続ける法科大学院を置く大学又は法曹コースを置く大学の法学部(法学系課程を含む。)に在籍する学生である。
調査の目的は,法曹志望者の減少に関する要因等を把握し,今後の施策の検討に活用することとされている。
2 回答数と回答率
回答数と回答率の推移は,次のとおりである(本調査PDF2頁)。
調査年度対象者数回答数回答率令和元年度7万1232人5814人8.2%令和3年度8万2138人6911人8.4%令和4年度8万1971人6114人7.5%令和5年度8万1294人4171人5.1%令和6年度8万4934人5025人5.9%
令和2年度の調査は行われていない。
令和6年度の回答者は,女性が52.2%,男性が45.6%であり,1年次及び2年次がおよそ64%を占める(本調査PDF4頁)。
第3 法曹を志望する学生の割合
1 志望割合の推移
法曹等を現在志望している学生の割合は,令和元年度14.8%,令和3年度14.3%,令和4年度14.0%,令和5年度15.5%,令和6年度17.1%と推移している(本調査PDF9頁)。
令和6年度に選択肢の1つとして考えている学生は19.6%であり,両者を合わせると約37%となる。
ここにいう「法曹等」には,司法試験に合格した後に法曹資格を取得せずに活動する場合も含まれる。
女性に限ると,令和6年度に現在志望している学生は14.4%,選択肢の1つとして考えている学生は19.9%であり,志望している割合は全体より低い。
法曹等を志望も検討もしていない学生のうち,以前は志望し又は選択肢として考えたことがある学生は33.6%であった。
2 第一志望の職業
令和6年度に第一志望の職業として法曹等を挙げた学生は18.8%であり,国内企業(26.2%)に次ぎ,国家公務員(17.4%),地方公務員(15.2%)を上回った(本調査PDF14頁)。
学年別にみると,第一志望を法曹等とする割合は1年次から4年次へと下がる一方,国内企業とする割合は学年が上がるにつれて高くなる(本調査PDF16頁)。
(続きを読む...)法学部生の法曹志望アンケート(令和6年度)-志望割合17.1%,不安の理由,予備試験・在学中受験の予定及び回答率5.9%の限界(AI作成)