第1 結論
1 提出と納付は別の処理である
TreeeS資料では,訴状等の提出後,入力した手数料額に応じて納付番号等が発行され,インターネットバンキング又はPay-easy対応ATM等から納付する流れが示されている。
提出完了画面が表示されても,手数料の納付が完了したことにはならない。反対に,納付結果だけでは対象事件への提出内容を証明できない。
2 手数料額の計算は利用者が確認する
フォームの自動計算は入力補助であり,資料上,正しい手数料額は利用者が確認するものとされる。訴額,申立ての種類,併合・附帯申立て等により金額が異なる場合は,法令及び裁判所の案内と照合する。
第2 納付番号の確認
1 提出後に表示される情報
納付画面又は提出結果画面に表示される収納機関番号,納付番号,確認番号,金額及び納付期限等を保存する。画面を閉じる前に,対象事件及び申立てとの対応を確認する。
2 事件台帳へ記録する
事務所の事件台帳には,①提出日時,②申立て,③受付結果,④納付番号,⑤金額,⑥納付担当者,⑦納付日時,⑧納付結果を別々の欄で記録する。
番号だけをメール又はチャットで転送すると対象事件を取り違えやすいため,裁判所・当事者・申立て名と組み合わせる。
第3 インターネットバンキングとATM
1 インターネットバンキング
資料上,納付番号を用いてインターネットバンキングから支払う経路が示されている。利用する金融機関がPay-easyに対応しているか,利用時間,振込限度額及び認証方法を事前に確認する。
2 ATM
Pay-easy対応ATMでの納付は,収納機関番号等を入力して行う。コンビニエンスストアに設置された共用ATMが当然に利用できるわけではないため,「コンビニにATMがある」という理由だけで納付可能と判断しない。
利用する金融機関の公式案内及びATM画面でPay-easy対応を確認する。
第4 複数申立ての合算
1 合算できる範囲
TreeeS資料は,複数の申立てについて手数料を合算して納付する機能を示している。ただし,どの申立てを同一の納付に含めるかを確認し,個別の納付番号と合算後の金額との対応を保存する。
2 照合作業
合算納付では,申立てごとの金額の合計と納付額を照合し,対象外事件の混入,二重納付又は納付漏れを防ぐ。納付後の画面又は利用明細を事件記録へ保存する。
第5 納付後の確認
1 金融機関側とTreeeS側
金融機関側で処理が完了しても,TreeeS又は裁判所側へ結果が反映されるまで時間差が生じる可能性がある。金融機関の取引結果とTreeeS上の納付状況の双方を確認する。
2 エラー又は二重操作を避ける
画面遷移の中断や結果不明が生じたときは,直ちに同じ納付を繰り返さず,金融機関の利用明細,口座履歴及びTreeeSの現在表示を確認する。確認できない場合は,対象裁判所又は金融機関の案内に従う。
第6 手数料計算との役割分担
1 計算記事
手数料額そのものは,民事訴訟の申立手数料の計算方法を参照されたい。本記事はTreeeSでの納付操作と証拠化を対象とする。
2 訴訟提起の記事
訴状フォーム及び添付資料の確認は,TreeeSで訴訟を提起する方法のTreeeS関連記事一覧から参照されたい。
第7 出典と限界
1 確認した資料
民事訴訟費用等に関する法律,裁判所の手数料案内及びTreeeS操作マニュアル(当事者用)を確認した。
2 未確認事項
先行導入時の利用可能金融機関,納付期限表示,反映時間,取消し・還付及び障害時の代替手順は本番稼働後の公式案内で確認する必要がある。判例秘書でTreeeS固有の納付運用に関する個別判決本文は確認していない。