第1 結論
mintsの登録・補助者・招待キー等については,mints準備の手引の令和8年10月2日改訂―法律事務所が見直す7つの運用を参照されたい。このmintsの説明からTreeeSの本番仕様が確定するものではない。
1 登録前にGビズID利用の有無を決める
令和8年4月3日付公開調達仕様書35頁は,GビズIDを利用するかをユーザID取得前に選ぶことと,非利用で取得した後は連携方式へ切り替えられない旨の注意文言を追加する改修案を示している。
最終的な本番条件を確認し,職員の利用方法を決めてから登録する。
2 とりあえず登録しない
弁護士本人のアカウント,事務職員の補助方法,メールアドレス,GビズID管理者,有効期限及び退職時の処理を決めてから登録する。
第2 アカウント種別
1 士業者を選択する
令和8年9月19日に確認された研修環境では,「個人のかた」「法人」「士業者(弁護士・司法書士・弁理士)」の区分があり,弁護士法人等に所属する弁護士も士業者を選択する旨が表示されていた。
2 GビズID利用と非利用
法人又は士業者では,GビズIDを利用して登録する経路と,GビズIDを使わずメールアドレス等から登録する経路が示されている。非利用経路で登録した後の連携変更可否は,本番案内を確認する。
第3 mintsと同じメールアドレス
1 同じアドレスを用いる改修案
令和8年4月3日付調達仕様書は,士業者がmintsアカウントと同じメールアドレスを利用してTreeeSのユーザIDを取得する画面文言を示している。弁護士資格の確認を円滑にする経路と考えられる。
公開された同日付調達仕様書37頁には,「mintsと同じメールアドレスを利用する」ボタンをラジオボタンへ変更する案と,ボタンを非活性化して資格証明書のアップロード欄の表示名を改める案が,ORの代替案として記載されている。
38頁の詳細は前者の案を説明している。4月3日の調達資料だけでは,どちらが最終的な本番仕様として採用されるかを確定できない。仕様案の記載と,弁護士資格の確認が円滑になるとの推測を区別し,最終の利用案内で確認する。
2 アカウントの自動移行ではない
同じメールアドレスを使うことは,mintsのID,パスワード,補助者設定又は事件データがTreeeSへ自動移行することを意味しない。対象となるmintsアカウントとメールアドレス一致条件を最終案内で確認する。
第4 GビズID
1 プライムとメンバー
GビズIDプライムは法人代表者又は個人事業主等のアカウントであり,プライム利用者は所属職員にGビズIDメンバーとしての権限を付与できる。TreeeSで利用できるサービス権限はGビズID側でも設定する。
2 有効期限
デジタル庁の現行案内では,GビズIDプライム及びメンバーの有効期間は原則として発行日から2年3か月である。プライムの期限切れは,紐づくメンバーの行政サービスログインにも影響し得るため,事務所で更新期限を管理する。
3 一人一アカウント
職員アカウントを共用せず,操作した者を識別できるようにする。
デジタル庁のメンバー編は,メンバーの作成と利用可能サービスの設定を別の段階として示している。複数の弁護士を補助する場合は,登録済みアドレス,所属及びサービスごとの権限条件を確認してからアカウントを設計する。
第5 本人・資格確認と登録情報
1 氏名
GビズIDプライム編は,本人確認に用いる事業者基本情報とアカウント利用者情報を分けている。
旧姓を職務上使用している場合も,本人確認資料の氏名,GビズIDの登録氏名及び提出書面の氏名を個別に照合し,TreeeSでの表示と変更方法は正式案内で確認する。
2 住所
デジタル庁の公開FAQは,個人事業主の所在地に印鑑登録証明書の住所を入力し,事務所の住所が異なる場合は連絡先住所欄へ入力すると説明している。
この入力区分と,TreeeSへ連携される情報や相手方に表示される情報は別に確認する。入力補助で書面に反映された氏名・住所も送信前に照合し,公開案内又は実画面で確認できるまで「自宅住所は表示されない」と断定しない。
3 二要素認証
研修環境の説明では,メールアドレスとパスワードに加え,携帯電話へのコード送信又は自動音声電話を用いる二要素認証が示されている。ログイン画面のブックマーク方法にも注意書きがあるため,公式の入口からアクセスする。
第6 登録前チェックリスト
1 弁護士本人
①アカウント種別,②GビズID利用の有無,③mintsの登録メール,④職務上氏名,⑤連絡先住所,⑥携帯電話,⑦資格確認書類を確認する。
2 事務所運用
①管理者,②職員ごとのメールアドレス,③GビズIDサービス権限,④有効期限,⑤担当変更・退職時の停止,⑥事件ごとの役割を決める。
利用を始める際は,研修環境と本番利用を区別し,登録前に利用するアカウントと案内の版を確認する。公式入口,認証画面のブックマークの注意及び登録前の確認は,TreeeSのログインと研修環境を参照されたい。
第7 関連記事と出典
1 関連記事
TreeeS(ツリーズ)とはは制度全体を扱い,TreeeSで事務職員ができることは職員の役割を扱う。
2 出典と未確認事項
出典は,GビズID公式トップ,公開FAQ,プライム編(ver1.6,2026年9月),メンバー編(ver4.6,2026年9月),有効期限の案内及び令和8年4月3日付公開調達仕様書である。
GビズID取得とTreeeS側の登録・有効化・事件への関連付けは別の確認対象である。TreeeSの最終登録条件,資格確認期間,住所表示及び連携変更は,本番利用時の正式案内で再確認する。
GビズID側の所在地・連絡先住所,申請後の有効化及び期限の管理は,TreeeSの登録前にGビズIDを準備する方法を参照されたい。