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知的財産・著作権

ウェブ上のリンク・YouTube・X埋込みと著作権―リツイート最高裁判決を含む(AI作成)

目次第1 リンク・埋込み・転載を分けて検討する第2 操作と権利の対応第3 YouTube・Xの公式埋込み機能1 現在のXの表示を確認する方法第4 リツイート最高裁判決1 事案と多数意見2 補足意見・反対意見との区別3 判決を一般化しすぎない4 大阪地裁平成25年6月20日判決との違い第5 スクリーンショットと引用第6 公開前の確認と関連記事第7 出典
第1 リンク・埋込み・転載を分けて検討する

ウェブ記事に他人の資料を紹介する際は,URLへの通常のリンク,公式プレーヤー等による埋込み,画像や文章を自分のサーバーへ保存して公開する転載を区別する必要がある。
技術的な操作が異なる以上,著作権法上の評価も同じとは限らない。
本記事は,日本法上の基本的な区別と,最高裁令和2年7月21日第三小法廷判決の射程を説明する。

第2 操作と権利の対応

操作
主な確認事項

文字の通常リンク
リンク先,紹介文,違法な利用への関与の有無

公式機能による埋込み
投稿元の権限,サービス条件,画面上の表示態様

画像を保存して再掲載
複製・公衆送信についての許諾又は権利制限

スクリーンショットの掲載
写り込んだ著作物,引用の要件,氏名・プライバシー

著作権法21条は複製権を,23条は公衆送信権等を定める。
単にリンクであるという呼称だけで,何も複製していない,又はいかなる責任も生じないと判断してはならない。
画像の保存場所,表示の仕組み及び自分が行った操作を確認することが出発点となる。

第3 YouTube・Xの公式埋込み機能

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ファイル共有ソフトの不適切な利用による著作権侵害-BitTorrentの自動アップロード,発信者情報開示及び意見照会への対応(AI作成)

目次第1 この記事の対象と結論1 対象と基準日2 先に確認すべき結論第2 ダウンロードと自動アップロードの法的な違い1 BitTorrent方式で同時に生じ得る送受信2 アップロード側で問題となる公衆送信権3 ダウンロード側で問題となる複製権第3 民事責任,刑事責任及び期間制限1 差止めと損害賠償2 刑事責任3 損害賠償請求権の消滅時効第4 発信者情報開示と意見照会1 開示要件と手続2 意見照会書の意味3 不同意回答だけでは開示を止めない第5 裁判例が示す判断の分岐1 責任の対象と損害期間2 開示で争われる通信と証拠第6 意見照会書を受け取った側の初動1 新たな共有の停止と証拠の保全2 事実関係を時系列で確認する3 回答方針を決める第7 権利者側の立証と調査の停止基準1 最低限そろえるべき証拠の連鎖2 追加調査を止めて判断に移る基準第8 家庭及び事業者の再発防止1 家庭での再発防止2 事業者での再発防止第9 出典・参考資料1 法令2 裁判例3 所管行政機関の解説・Q&A4 民間協議会のガイドライン及び書式
第1 この記事の対象と結論
1 対象と基準日

本記事は,BitTorrent方式のファイル共有ソフトを利用した後,インターネット接続事業者から発信者情報開示に関する意見照会書を受け取った加入者を主な対象とし,令和8年9月14日現在の法令及び公開裁判例に基づいて説明するものである。
BitTorrentは通信方式であって,その利用自体が直ちに違法となるわけではないが,著作権者の許諾を得ない著作物の取得及び共有には民事上又は刑事上の責任が生じ得る。

2 先に確認すべき結論

BitTorrent方式では,ファイルの断片を他の参加者から受信する一方で,既に受信した断片を他の参加者へ送信できる状態になることがある。
そのため,本人がダウンロードだけをしたつもりでも,ソフトの設定及び稼働状況によっては,著作権法上の複製に加えて,送信可能化又は自動公衆送信が問題となる。

意見照会書を受け取った場合,直ちに同意又は不同意の結論だけを返すのではなく,対象作品,日時,IPアドレス,ポート番号,ファイルの識別情報,契約者と実際の利用者との関係及び端末の状態を確認する必要がある。
単に開示に同意しないと回答しても,法律上の開示要件が満たされると裁判所が判断すれば,発信者情報が開示されることがある。

第2 ダウンロードと自動アップロードの法的な違い
1 BitTorrent方式で同時に生じ得る送受信

BitTorrent方式では,一つの完成ファイルを単一の送信元から受け取るのではなく,複数の参加者間で分割されたデータを交換して完成させる仕組みが一般的である。
利用者の端末が受信済みのデータを他の参加者へ送信できる状態に置かれれば,受信行為と送信側の行為を分けて検討しなければならない。

もっとも,ソフトの名称,インストール歴又はインターネット契約者であるという事実だけで,特定作品についての送信可能化及び自動公衆送信が当然に証明されるものではない。
問題となる作品の同一性,観測された通信の内容,観測日時,IPアドレスと契約者の対応,利用端末及び実際の利用者を証拠に即して確認する必要がある。

2 アップロード側で問題となる公衆送信権

著作権法23条は,著作者がその著作物について公衆送信を行う権利を専有し,自動公衆送信の場合には送信可能化を含むものとしている。
著作権者の許諾なく作品のデータを不特定又は多数の参加者が取得できる状態に置き,実際に他の参加者へ送信した場合には,この権利の侵害が問題となる。

家庭内で見るために取得したという目的は,アップロード側の公衆送信を当然に適法化するものではない。
私的使用のための複製に関する例外と,不特定又は多数の者に向けた送信に関する権利は,分けて判断する必要がある。

3 ダウンロード側で問題となる複製権

著作権法21条は複製権を定め,同法30条1項本文は個人的又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲で使用するための複製を一定範囲で認めている。
しかし,同項3号及び4号は,違法に自動公衆送信された録音又は録画をその事実を知りながらデジタル方式で複製する場合や,それ以外の著作物について違法な自動公衆送信を受信して行うデジタル方式の複製をその事実を知りながら行う場合を,私的使用の例外から除外している。

録音又は録画以外の著作物については,著作権者の利益を不当に害しないと認められる特別な事情がある場合や,軽微な部分の複製に関する除外も定められているため,著作物の種類,取得部分及び認識を確認する必要がある。
文化庁の令和2年改正著作権法Q&Aも,違法にアップロードされたことを知らないダウンロード等まで一律に規制するものではないと説明している。

第3 民事責任,刑事責任及び期間制限
1 差止めと損害賠償

著作権者は,著作権法112条に基づき,侵害の停止若しくは予防又はそのために必要な措置を請求できる場合がある。
また,故意又は過失によって権利を侵害し損害を生じさせた場合には,民法709条に基づく損害賠償責任が問題となり,損害額については著作権法114条の算定規定及び同法114条の5の相当な損害額の認定に関する規定が適用され得る。

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AI生成画像・動画を法律事務所サイトで使う際の注意点-AI生成表示,弁護士広告,著作権・肖像権,守秘及び制作記録(AI作成)

第1 結論1 AI生成表示だけでは足りない2 五つの確認層第2 AI生成であることの表示1 通常の法律事務所サイトと表示義務2 表示するかは誤認リスクから決める3 表示文例と表示場所第3 弁護士広告としての確認1 画像と文章を一体として見る2 架空の人物・相談場面・解決場面3 広告内容を裏付ける記録第4 著作権の確認1 入力素材と生成指示2 出力とウェブ公開3 AI生成物を自ら保護できるか4 サービス規約の商用利用許可第5 肖像権・パブリシティ権の確認1 写真だけでなく識別できる似姿にも注意する2 架空の人物という指示だけでは足りない3 著名人の顧客吸引力を広告に使わない第6 守秘義務・個人情報の確認1 実在事件の事実を入力しない2 利用規約・データフロー・設定を確認する3 外部制作者にも同じ基準を適用する第7 制作記録と来歴情報1 保存する制作記録2 電子透かし・来歴情報の限界3 公開後の差替えと事故対応第8 掲載前後の実務チェック1 生成前2 掲載前3 掲載後第9 関連する記事1 肖像・パブリシティ・AI証拠2 個人情報・生成AI契約第10 出典1 法令・国会資料2 裁判例3 政府の指針・注意喚起4 職能団体の規程・委員会資料・技術資料
第1 結論
1 AI生成表示だけでは足りない

法律事務所がAI生成画像又はAI生成動画をウェブサイトに掲載するときは,「AIで作った」と表示するだけでは足りない。
表示は閲覧者の誤認を減らす一つの手段であるが,第三者の著作権・肖像権を消滅させず,弁護士広告の不正確な印象を正当化せず,守秘義務違反を治癒するものでもない。

実務では,①入力素材,②生成結果,③広告全体の印象,④守秘・個人情報,⑤制作記録を別々に確認し,最後に一つの掲載判断へ統合する必要がある。
特に,実写と見分けにくい人物画像又は動画は,架空の人物であっても,実在する依頼者,職員,弁護士,裁判所又は取扱実績を撮影したものと受け取られないかを確認すべきである。

本記事は,令和8年9月9日現在の日本法及び公表資料に基づく一般的な整理である。
個別の画像・動画,利用規約,広告文言及び掲載ページの構成によって結論は変わり得る。

2 五つの確認層
確認層主な確認事項表示だけでは解決しない理由
入力素材参照画像,写真,ロゴ,文章,プロンプトの権原無断入力又は類似物を作る目的の入力が問題になり得る
生成結果既存著作物との類似性・依拠性,実在人との識別可能性AI生成であることは侵害判断の免責事由ではない
弁護士広告実在の職員・依頼者・取扱実績・結果との誤認広告は画像,見出し,本文,配置を含む全体の印象で受け取られる
守秘・個人情報事件情報,依頼者情報,入力後の保存・学習・再利用公開画像が架空でも,制作時の入力で秘密が外部処理され得る
制作記録規約,プロンプト,候補,編集,承認,掲載版表示の正確性,権利確認及び差替え理由を後から説明する必要がある

第2 AI生成であることの表示
1 通常の法律事務所サイトと表示義務

本記事で確認したAI法及び人工知能関連技術の研究開発及び活用の適正性確保に関する指針は,通常の法律事務所サイトに掲載する全てのAI生成画像・動画について,一律の可視表示義務又は統一文言を定めているわけではない。
もっとも,同指針は,透明性,アカウンタビリティ,プライバシー・個人情報及び知的財産への配慮を掲げ,AIの用途とリスクの影響度に応じた対応を求めている。

経済産業省の「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」は,AI利用者に対し,関係する者の性質に応じた合理的な範囲で,適正な利用方法を含む情報を平易かつアクセスしやすい形で提供することを掲げている。
ただし,これは法律事務所サイトの全てのAI生成画像・動画について,特定の文言又は表示場所を一律に定める法令ではない。

他方,表示義務が特定の場面で法制化される例もある。
令和8年法律第58号は,選挙運動又は一定期間の落選運動に使うインターネット上の文書図画について,社会通念上軽微な改変又は実写と誤認されるおそれのないものを除き,AIを利用して作成・改変した画像又は映像である旨の表示を求め,令和9年3月1日から施行される。

したがって,「日本法にはAI生成表示の義務がない」と一般化するのは正確でない。
通常の法律事務所サイトでは,法令の適用範囲に加え,利用するサービス・媒体の規約,広告の文脈及び閲覧者の誤認可能性を確認して表示方法を決める必要がある。

2 表示するかは誤認リスクから決める

表示の必要性は,AIの利用割合だけでなく,画像又は動画が伝える意味から判断するのが適切である。
実在の依頼者の体験,実際の相談風景,実在する職員,実際の裁判所,現実の解決結果又は現実の報道映像と受け取られる可能性が高いほど,画像又は動画に近接した可視表示を置く必要性が高い。

反対に,抽象的な背景模様,明らかな図解又は現実の場面と誤認されにくい装飾まで,同じ長さの注記を一律に付ける必要性は低いことがある。
ただし,表示を省略する判断をした場合も,制作記録にはAI利用の有無,利用範囲及び省略理由を残すことが望ましい。

3 表示文例と表示場所

全体をAIで生成した写実的な画像又は動画には,例えば次の表示が考えられる。
これは法定文言ではなく,実在の人物・事件・施設であるとの誤認を減らすための表示例である。

※この画像(動画)は生成AIを利用して作成したイメージであり,実在の依頼者,相談者,事件又は裁判所を示すものではない。

実写素材をAIで重要な程度に加工した場合には,例えば次のように,加工であることを示す。
実在人物の写真を用いたときは,この注記とは別に,撮影・加工・公開の同意範囲を確認する必要がある。

※この画像(動画)は生成AIを利用して加工したイメージである。

表示は,画像直下のキャプション又は動画プレーヤーの直近など,閲覧時に気付きやすい場所へ置くのが望ましい。
画像のalt属性,ファイル名又は来歴メタデータだけでは,通常の閲覧者が表示を認識できないことがある。

第3 弁護士広告としての確認

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スキャン代行は著作権侵害になるか-自炊代行訴訟の確定判決と,許諾なしにできる範囲(AI作成)

第1 この記事の対象と結論1 対象と調査の基準日2 結論3 三つの類型を分けて考える第2 自炊代行訴訟で何が判断されたか1 三つの判決と確定までの経過2 東京地方裁判所平成25年9月30日判決(1) 事業の内容(2) 訴訟前の経緯(3) 複製の主体についての判断(4) 複製物の数は増えていないという主張(5) 結論3 東京地方裁判所平成25年10月30日判決4 知的財産高等裁判所平成26年10月22日判決(1) 判断の枠組みが第一審と異なる(2) 著作権法30条1項の趣旨についての判示(3) 控訴人の主張が排斥された理由(4) 裁判体と判決要旨の誤記5 第一審と控訴審で理由づけが異なる意味第3 誰が責任を負い,何を請求されるか1 差止めの主文は作品を特定したもの2 損害は弁護士費用相当額である3 代表者個人も責任を負う4 刑事責任と親告罪5 依頼した側はどうなるか6 期間制限第4 許諾なしにできる範囲1 自分でスキャンする2 仕事のための複製はそもそも私的使用ではない3 そもそも著作物でない書類4 保護期間が満了した著作物5 図書館等における複製6 店舗設置型と著作権法30条1項1号7 著作権者の許諾を得る第5 実務上の確認手順1 書籍の電子化を業者に頼みたいという相談を受けたとき2 事務書類の電子化を外注するとき3 利用規約では回避できない第6 残る論点第7 出典・参考資料1 法令2 裁判例3 所管行政機関の資料4 審議会に提出された関係団体の意見
第1 この記事の対象と結論
1 対象と調査の基準日

この記事は,紙の書籍又は書類を第三者の事業者に預けてスキャンさせ,電子ファイルを受け取る行為(スキャン代行)について,日本の著作権法上どのような評価を受けるかを扱う。
調査の基準日は令和8年9月7日であり,法令の条文は同日現在のe-Gov法令検索で確認した現行条文による。
裁判例は,同日に裁判所ウェブサイトで実在及び全文を確認したものを用いる。
電子帳簿保存法上のスキャナ保存の要件,個人情報保護法上の委託先監督義務及び秘密保持契約上の問題は扱わない。
生成AIの学習のための複製(著作権法30条の4)も対象外である。

2 結論

書籍のスキャン代行は,著作権者の許諾がなければ複製権(著作権法21条)の侵害となる。
これは,東京地方裁判所平成25年9月30日判決,東京地方裁判所平成25年10月30日判決及び知的財産高等裁判所平成26年10月22日判決が一致して判断したところであり,控訴審判決は上告受理申立てが不受理となって確定している。

依頼者が私的使用の目的であっても,この結論は変わらない。
私的使用のための複製を認める著作権法30条1項は,①個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用することを目的とすること,及び②その使用する者が複製すること,という二つを要件とする。
スキャン代行では複製の主体が事業者であるところ,事業者は営利目的で不特定多数の顧客へ納品するために複製しているから①を欠き,電子ファイルを私的に使用するのは依頼者であって事業者ではないから②も欠く。

許諾なしにできるのは,自分でスキャンする場合,対象がそもそも著作物でない場合,保護期間が満了している場合及び図書館等における一部分の複製に限られる。
逆に見落とされやすいのは,仕事のための複製がそもそも私的使用に当たらないことであり,これは自社でスキャンしても同じである。

3 三つの類型を分けて考える

「スキャン代行」という同じ語で呼ばれるサービスには,法的な検討事項が異なる三つの類型が含まれている。
同じ語が,書籍の電子化を指して使われることも,事務書類の電子化を指して使われることもある。
どの類型の話をしているのかを最初に確定しないと,判決の射程を誤ることになる。

第一は,利用者が所有する書籍を業者へ送り,業者が裁断してスキャンし電子ファイルを納品する類型であり,いわゆる自炊代行である。
判決が集積しているのはこの類型であって,本記事の第2及び第3は主にこれを扱う。

第二は,企業が保有する契約書,請求書,図面,カルテ等の事務書類を業者へ委託して電子化する類型である。
対象文書に著作物性がなければ著作権法上の問題は生じないが,購読している新聞,購入した書籍,学術論文,規格票等が混在すると別の評価になる。

第三は,店舗に裁断機とスキャナーを設置し,客が自ら作業する類型である。
この類型を直接扱った裁判例は,裁判所ウェブサイトで確認した範囲では見当たらないが,第4の6で述べるとおり別の条文上の論点がある。

第2 自炊代行訴訟で何が判断されたか
1 三つの判決と確定までの経過

小説家,漫画家又は漫画原作者である7名が原告となり,複数のスキャン事業者を被告として提起した訴訟について,東京地方裁判所で二つの判決が言い渡された。
平成25年9月30日判決(平成24年(ワ)第33525号)は株式会社サンドリーム及び有限会社ドライバレッジジャパンとその代表者らを,平成25年10月30日判決(平成24年(ワ)第33533号)は株式会社ユープランニング,株式会社タイムズ,株式会社ビー・トゥ・システムズ及び有限会社ジャカレ・アセット・マネジメントとその代表者らを被告とするものである。

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米国政府はAI学習を「合法」としたのか―OpenAI著作権訴訟と取得・学習・出力の違い(AI作成)

第1 本記事の結論

第2 米国政府意見書の位置付け

1 裁判所の判断ではないこと

2 意見書が主として扱う範囲

第3 取得・保管・学習・出力を分ける理由

1 四つの段階

2 アクセス許可と著作権処理も同じではないこと

第4 米国政府が主張するフェアユース

1 四つの考慮要素

2 学習は高度に変容的であるとの主張

3 市場への影響を狭く捉える主張

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米国チャプター11と知的財産ライセンス――ライセンサー・ライセンシー別の§365対応(AI作成)

目次第1 結論第2 §365の基本構造1 未履行契約であること2 引受け,拒絶及び譲渡第3 債務者がライセンサーである場合1 §365(n)の対象2 ライセンシーの選択3 商標ライセンスとMission Product判決4 SaaS及びソフトウェアの限界第4 債務者がライセンシーである場合1 §365(c)(1)の制限2 仮想テストと実際テスト第5 契約当事者別の実務対応1 ライセンシーの対応2 ライセンサーの対応3 契約締結時の共通チェック第6 主要裁判例第7 本記事の範囲と限界第8 出典1 法令2 裁判例3 実務解説・関連資料

第1 結論

米国のチャプター11で知的財産ライセンスを検討するときは,債務者がライセンサーであるのか,ライセンシーであるのかを最初に分ける必要がある。
その上で,①破産申立て時に未履行契約であったか,②対象が「知的財産」の法定定義に入るか,③契約と適用される非破産法がどの権利を残すか,④事件がどの巡回区で係属するかを確認することになる。

債務者の立場
中心となる条文
第一の確認事項

ライセンサー
11 U.S.C. §365(a),(g),(n)
拒絶後にライセンシーが使用権を維持できるか

ライセンシー
11 U.S.C. §365(b),(c),(f)
契約の引受け又は譲渡にライセンサーの同意が必要か

債務者がライセンサーである場合,特許,著作権,営業秘密等のライセンシーは,拒絶による契約違反を理由に終了を選ぶか,所定の支払と権利放棄を伴って破産申立て直前の契約上の権利を維持するかを§365(n)に基づき選択できる。
ただし,§365(n)は継続的な開発,保守,クラウド運用又はデータ移行を一般的に保証する制度ではない。

商標は11 U.S.C. §101(35A)の「知的財産」に列挙されていないため,§365(n)の法定保護にそのまま入るとはいえない。
もっとも,連邦最高裁のMission Product Holdings, Inc. v. Tempnology, LLC,587 U.S. 370 (2019)は,拒絶の効果を破産外の契約違反と同様に扱い,拒絶だけで既に付与された商標使用権を消滅させることはできないとした。

債務者がライセンシーである場合,契約の引受けにはデフォルトの治癒,金銭損失の補償及び将来の履行に関する十分な保証が問題となる。
さらに,適用される非破産法が第三者への履行又は第三者からの履行の受領を相手方に強いることを許さず,相手方が同意しないときは,§365(c)(1)が引受け又は譲渡を制限する。

第2 §365の基本構造
1 未履行契約であること

11 U.S.C. §365(a)の引受け又は拒絶の対象は「executory contract」である。
連邦破産法典に一般定義はないが,Mission Product判決は,当事者双方に少なくとも一定の履行が残っている契約と説明している。

ライセンスという名称だけで未履行性が決まるわけではない。
In re Exide Technologies,607 F.3d 957 (3d Cir. 2010)とIn re Interstate Bakeries Corp.,751 F.3d 955 (8th Cir. 2014) (en banc)は,資産譲渡取引に組み込まれた永久的・ロイヤルティ無料の独占的商標ライセンスにつき,統合された取引全体と残存する重要な義務を検討し,未履行契約ではないと判断した。

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生成AIの学習データ契約とクリエイターへの対価還元――著作権法30条の4との関係(AI作成)

第1 著作権法30条の4と有償契約は両立すること

1 30条の4は「許諾が必要か」を定める規定であること
2 有償契約は「何を取引するか」を定めること
3 データ提供者への支払とクリエイターへの分配は別であること

第2 事前学習,追加学習及びRAGで30条の4の判断が異なること

1 事前学習でもただし書の検討が残ること
2 追加学習は出力目的を確認すること
3 RAGはデータベース構築と回答表示を分けること
4 裁判例は目的を利用実態から判断していること

第3 学習データ契約に独立した価値がある理由

1 権利処理済みデータと利用可能なデータは同じではないこと
2 データの量より品質が価値になる場面があること
3 学習以外の利用を束ねないこと

第4 クリエイターへの対価還元を契約で設計する方法

1 対価モデルには異なる長所と限界があること
2 分配条項は支払条項から独立させること
3 企業公表例は分配方法の違いを示すこと

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robots.txtで生成AI学習・AI要約を拒否できるか――技術的効果と著作権法上の限界(AI作成)

第1 robots.txtだけでは生成AIによる利用を全面的に拒否できない
第2 robots.txtの技術的な効力

1 Robots Exclusion Protocolが定めるもの
2 拒否の対象は取得であり,利用目的は事業者ごとに異なる
3 過去の取得や別経路のデータには遡及しない

第3 主要事業者では学習用と検索・要約用の設定が異なる
第4 AI要約を拒否するときは検索表示への影響を分けて考える

1 Google-Extendedを拒否してもAI Overviewsは止まらない
2 クロール拒否とインデックス・表示拒否は同じではない

第5 日本の著作権法30条の4とrobots.txt

1 AI学習は情報解析として同条の対象になり得る
2 robots.txtの拒否だけで同条の適用は外れない
3 解析用データベースの市場と結び付く場合は評価が変わり得る
4 文化庁資料は重要な行政資料であるが判決ではない

第6 EU法の機械可読な権利留保との違い
第7 個人情報保護法は著作権法とは別に検討する
第8 サイト運営者が目的別に行うべき対応

1 将来の取得は目的別の識別子で制御する

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法律書デジタル図書館をめぐる著作権・出版権侵害訴訟―公開資料から考える法的論点と主張立証(AI作成)

本ブログ記事は主としてAIで作成したものです。

本稿は、2026年7月14日までに公表された当事者のプレスリリース、法令、文化庁資料及び関係者協議会のガイドラインを基礎としています。同日現在、訴状、答弁書その他の詳細な訴訟資料や判決は、公表資料から確認できていません。以下の「想定論点」及び当事者の主張に関する記載には、公開資料からの分析・予測が含まれます。

第1 はじめに
第2 本件訴訟の概要と背景
第3 公開資料から想定される法的論点
想定論点1:被告図書館は、著作権法第31条の権利制限の主体となる「図書館等」に該当するか。
想定論点2:被告図書館の公衆送信事業は、「営利を目的としない事業」といえるか。
想定論点3:被告図書館の公衆送信は、「著作権者の利益を不当に害することとなる場合」に該当しないか。
想定論点4:送信対象は「図書館資料」といえるか。送信に先立つ複製及び出版権との関係はどうなるか。
想定論点5:被告図書館は、「特定図書館等」として求められる運用体制を具備しているか。
第4 実務上の主張立証と手続選択
第5 総括
第6 参照資料

* 文化庁HPの「著作権法の一部を改正する法律 御説明資料(条文入り)」7頁ないし14頁に「② 図書館等による図書館資料のメール送信等」(2023年6月1日施行部分)に関する解説が載っています。
第1 はじめに
2025年10月15日、中山信弘東京大学名誉教授をはじめとする有志の著作権者並びに著作権法80条1項2号に基づく出版権者である第一法規株式会社及び株式会社商事法務は、一般社団法人法律書デジタル図書館(以下「被告図書館」といいます。)に対し、著作権及び出版権の侵害を理由として、サービスの差止めと損害賠償を求める訴訟を東京地方裁判所に提起しました。株式会社有斐閣は、第一法規及び商事法務と共同でこの訴訟に関するプレスリリースを公表していますが、同リリースが表示する原告には含まれていません。

本件は、令和3年の著作権法改正によって創設された「図書館等公衆送信サービス」の制度趣旨や適用範囲の解釈が問われる、施行後の先例として注目される訴訟です。

本稿では、公開されている資料と現行法令を基礎として、当事者が公表した事実・見解と、公開資料から想定される法的論点とを区別しながら、双方の主張立証上の課題を検討します。
第2 本件訴訟の概要と背景
本件訴訟の根底には、令和3年改正著作権法で認められた図書館等による著作物の一部分の公衆送信(いわゆるメール送信やFAX送信)を可能とする権利制限規定(著作権法31条2項)の解釈があります。この制度は、利用者の調査研究を支援するため、図書館に来館せずとも資料の一部を入手できるという利便性の向上を目的としていますが、同時に、著作権者や出版権者の経済的利益を不当に害することのないよう、厳格な要件が課されています。

原告側の共同プレスリリースは、被告図書館のサービスが同制度の要件を満たさず、権利者の許諾を得ない大量の法律書・法律雑誌の複製及び公衆送信に当たるとの見解を示しています。これは原告側が公表した主張であり、訴訟において証拠により確定した事実ではありません。

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