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官公庁・公務員

国会審議時間と国家公務員の外来医療費―府省別研究の結果と限界(AI作成)

目次

第1 この研究から分かること第2 何を,どの単位で調べたのか1 対象者と医療費のデータ2 国会審議時間は労働時間そのものではない第3 結果はモデルによってどう変わったか1 年による違いを調整したモデル2 府省ごとの違いも調整したモデル第4 医療費の差を健康状態の差と同一視しない第5 勤務管理や個別相談でどう使うか1 労働基準法の適用と別制度の勤務管理を分ける2 集計研究と個人の資料を分けて整理する第6 出典
第1 この研究から分かること

府省ごとの国会対応の負担指標と,国家公務員の外来医療費との関連を調べた研究が公表された。
被保険者1人当たりに換算した国会審議時間が長い府省ほど,外来医療費が高い傾向がみられた。
ただし,これは府省単位の関連を調べた研究であり,個々の職員について,国会対応が疾病を引き起こしたと証明したものではない。

また,同じデータでも,府省ごとの持続的な違いを考慮するモデルでは,関連は明確でなくなった。
結果を読む際は,主な推定値だけでなく,分析の単位とモデルの違いを併せて確認する必要がある。

第2 何を,どの単位で調べたのか
1 対象者と医療費のデータ

対象は,10府省の本府省に属する18〜50歳の被保険者である。
研究は,2016〜2023年の各年4月に審査されたレセプトの抽出データを用い,6454件の外来レセプトを分析した。
この件数は,分析した職員の実人数を意味しない。

府省別の1人当たり外来医療費は,抽出率を補正し,性別と年齢構成の違いを標準化して算出されている。
入院医療費を含む全医療費や,各職員の年間医療費を追跡した結果ではない。

2 国会審議時間は労働時間そのものではない

国会対応の負担を示す指標には,2015〜2022年の衆参両院の常任委員会の正式会議時間を年ごとに集計し,本府省の被保険者数で割った値が使われた。
対象は,各府省の政策分野を担当する常任委員会であり,各府省に割り当てにくい予算委員会は集計から除外されている。
分析は,前年のこの指標と翌年4月の外来医療費を,府省・年単位で対応させている。

したがって,職員本人の答弁作成時間,待機時間又は超過勤務時間を直接測ったものではない。
府省の業務負担を表す指標と,個人の実際の勤務記録を区別する必要がある。

第3 結果はモデルによってどう変わったか
1 年による違いを調整したモデル

標準化した1人当たりの月額外来医療費には,府省間で2倍を超える差があり,厚生労働省が最も高かった。
厚生労働省では,精神及び行動の障害に関する医療費が,全府省平均との差を構成する大きな要素となっていた。

原著の表2では,年固定効果を調整したモデル2において,1人当たり審議時間が1%長いことは,標準化した1人当たり外来医療費が0.25%高いことと関連していた。
95%信頼区間は0.04〜0.46%である。

これはモデル上の関連の推定値であり,審議時間を1%減らせば医療費が0.25%減るという政策効果を示す数字ではない。

2 府省ごとの違いも調整したモデル

さらに府省固定効果を加えたモデル3では,推定値は0.07%,95%信頼区間は−0.30〜0.44%となり,明確な関連は観察されなかった。
原著は,モデル2の関連を,主に府省間の持続的な違いを反映するものとして読む必要があると説明している。

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不登校・フリースクールの出席扱いと成績評価―学校への相談,学習記録と費用支援(AI作成)

目次

第1 出席扱い,成績評価,費用支援を分けて相談する第2 フリースクール等に通う日の出席扱い1 校長による判断と学校・家庭の連携2 施設に確認しておく事項第3 自宅でICT教材等を使って学ぶ場合第4 欠席中の学習成果を成績に反映する仕組み1 令和6年の制度明確化2 確認すべき3つの要件第5 学校に提出する学習記録のまとめ方第6 フリースクールの費用支援の調べ方1 居住地,対象施設,年度及び申請期限を確認する2 枚方市の令和8年度制度の例
第1 出席扱い,成績評価,費用支援を分けて相談する

不登校の子どもがフリースクールや自宅で学んでいる場合は,在籍校に,出席扱い,学習成果の成績評価及び利用できる支援を分けて相談するとよい。
フリースクールに通えば自動的に出席扱いになるわけではなく,出席扱いになれば全教科の評定が必ず付くわけでもない。
費用の助成についても,居住地や利用施設等の要件を別に確認する必要がある。

文部科学省の令和元年10月25日通知は,登校という結果だけを支援の目標にせず,子どもの社会的自立を目指す考え方を示している。
休養が意味を持つ場合もあることを踏まえ,本人の希望や負担を確かめながら,学びと支援の選択肢を検討することが大切である。
出典:文部科学省・不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)

第2 フリースクール等に通う日の出席扱い
1 校長による判断と学校・家庭の連携

義務教育段階について,令和元年通知の別記1は,学校外の施設で相談・指導を受けた日を,一定の要件の下で校長が指導要録上出席扱いにできるとしている。
保護者と学校の十分な連携・協力関係,施設での支援の内容及び本人にとっての適切性等が判断に関わる。
民間施設の適切性については,校長が教育委員会と十分に連携して判断する仕組みである。

現在登校を希望していないという事情だけで,直ちに対象外になるわけではない。
別記1は,本人が登校を希望した際に円滑に復帰できるような適切な支援を評価の対象としている。
施設の利用契約を結ぶ前に,在籍校へ,判断の基準,確認に必要な資料及び報告の方法を尋ねるとよい。
出典:文部科学省・令和元年通知別記1

2 施設に確認しておく事項

施設には,活動内容,支援者の体制,通所記録の作成方法,学習内容の報告方法及び学校との連絡に対応できるかを確認する。
利用規約では,入会金,月額利用料,休会・退会の手続,返金条件及び追加費用も確認する。
施設が「出席扱いに対応」と案内していても,在籍校での判断まで保証するものかは区別して確かめる必要がある。

第3 自宅でICT教材等を使って学ぶ場合

自宅での学習の出席扱いは,通所型の施設とは別に,令和元年通知の別記2に基づいて検討する。
学校との連携に加え,計画的な学習,適切な対面指導,学習状況の把握等の要件があるため,教材の利用時間だけで一律に出席日数を決める制度とはいえない。
学校や教育委員会に,利用する教材,指導を担当する人,報告の頻度及び日数の換算方法を確認する必要がある。

別記2に付された留意点は,児童生徒や地域の状況が異なるため,全国一律の判断基準を示していないことを説明している。
教材事業者の一般的な説明だけで判断せず,在籍校での具体的な取扱いを確認することが大切である。
出典:文部科学省・令和元年通知別記2と留意点

第4 欠席中の学習成果を成績に反映する仕組み
1 令和6年の制度明確化

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知事の公用車利用はどこまで公務か―徳島県知事の演奏会出席と最高裁令和3年5月14日判決(AI作成)

目次

第1 最高裁判決の結論と射程1 文化振興政策に基づく演奏会への出席2 事件の特定と原文第2 なぜ公用車の燃料費と人件費が争われたのか1 住民側が求めた確認2 原審が認容した範囲第3 公務性を判断する前提となった事実1 県が設立した管弦楽団の事業2 本件演奏会の主催・共催第4 原審と最高裁は何を違って捉えたか1 原審が重視した挨拶・意見交換等2 最高裁が捉えた県の事務と知事の職責3 比較表第5 他の公用車利用に当てはめる際の限界1 「共催」「出席」の表示だけでは決められない2 裁判所裁判官の送迎や車両購入とは別の問題
第1 最高裁判決の結論と射程
1 文化振興政策に基づく演奏会への出席

最高裁令和3年5月14日第二小法廷判決は,徳島県が文化振興政策に基づく県の事務として共催した演奏会への知事の出席について,公務に該当するとした。
その出席のために公用車を使用したことについても,違法があるというべき事情は見当たらないと判断した。

判断の対象は,県と管弦楽団との関係等の具体的な事情が認定された演奏会である。
知事が出席する催しであれば,私的な鑑賞を含めてすべて公務になるという判決ではない。

2 事件の特定と原文

事件は,令和2年(行ヒ)第238号・住民訴訟による違法確認請求事件である。
判決は,原判決中の上告人敗訴部分を破棄し,その部分に関する住民側の控訴を棄却した。

裁判所の判例情報:
https://www.courts.go.jp/hanrei/90292/detail2/index.html

判決全文(PDF全3頁):
https://www.courts.go.jp/assets/hanrei/hanrei-pdf-90292.pdf

第2 なぜ公用車の燃料費と人件費が争われたのか
1 住民側が求めた確認

住民側は,知事が演奏会への出席に公用車を使ったことは違法であり,県は知事個人に対して燃料費と同行した秘書・運転手の人件費に相当する損害賠償請求権を有すると主張した。
そのうえで,県知事を相手に,県がその請求権を行使しないという怠る事実の違法確認を求めた。

判決が示す請求の根拠は,地方自治法242条の2第1項3号である。
住民がこの訴訟で直接に燃料費等の支払を受ける請求をした,という構造ではない。

2 原審が認容した範囲

原審は,平成29年7月22日に吉野川市の公民館で開催された演奏会について,燃料費と人件費の合計1万5173円に相当する損害賠償請求権が県にあるとした。
最高裁で問題となったのは,その請求権の行使を怠ることが違法であるとされた部分である。

第3 公務性を判断する前提となった事実
1 県が設立した管弦楽団の事業

最高裁が前提とした事実によると,県は平成23年に,翌年の国民文化祭を契機として,とくしま国民文化祭記念管弦楽団を設立した。
平成25年度からは,公益財団法人徳島県文化振興財団にその事業を委託していた。

管弦楽団の事業は,演奏会の都度に楽団を組織し,県内各地を訪れて,県や各市町村等と連携しながら演奏会を開催するというものであった。
本件演奏会は,その事業の一環として行われていた。

2 本件演奏会の主催・共催

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三井環事件に関する国会答弁―逮捕・懲戒処分と調査活動費への政府見解(AI作成)

目次

第1 本記事で整理する資料と対象第2 平成14年の逮捕・起訴についての説明1 4月22日の逮捕と4月26日の答弁2 5月10日の公判請求等と5月30日の公判請求第3 本人の懲戒免職と監督責任の処分1 三井氏の懲戒免職2 検事総長等の監督責任第4 調査活動費について政府が説明したこと1 経費の目的と適正執行に関する見解2 相互チェックと文書の保存3 予算減少の理由と説明資料第5 告発の決意と逮捕の関係についての質問・答弁第6 資料を読む際に区別すべきことと関連記事
第1 本記事で整理する資料と対象

三井環元大阪高検公安部長の事件について、国会会議録では逮捕・起訴及び懲戒処分に関する政府の説明が確認できる。また、調査活動費の裏金流用疑惑や告発と逮捕の関係は、質問主意書と政府答弁書で取り上げられている。

本記事は、誰が、いつ、何について説明したかを一次資料に即して整理する。被疑事実や公訴事実に関する政府の説明、国会議員の指摘、裁判所の認定は区別される。以下に記載する国会答弁を、刑事判決の事実認定又は判決全文の代わりとして読むことはできない。

第2 平成14年の逮捕・起訴についての説明
1 4月22日の逮捕と4月26日の答弁

平成14年4月26日の衆議院法務委員会・森山法務大臣の答弁(発言5)は、4月22日に大阪地検が三井氏らを逮捕したと説明している。

大臣は、不動産取引に関連して虚偽の住民登録をし、登録免許税率の軽減に必要な証明書を取得したという被疑事実と、職権を乱用して前科調書を取得したという被疑事実を挙げた。また、情報を受けた大阪高検の内偵を経て大阪地検に捜査を指示し、罪証隠滅のおそれ等から令状を得て強制捜査に踏み切ったと説明した。

これは逮捕後の捜査段階における政府説明である。被疑事実の説明を、当該答弁の時点で有罪が確定していたという意味に読み替えることはできない。

2 5月10日の公判請求等と5月30日の公判請求

同年5月23日の参議院法務委員会・古田佑紀政府参考人の答弁(発言156)は、5月10日に電磁的公正証書原本不実記録・同供用、詐欺及び職権濫用で公判請求し、同日に別の収賄に関する事件で再逮捕したと説明する。

5月31日の衆議院法務委員会・森山法務大臣の報告(発言14)では、前日に収賄及び公務員職権乱用罪により公判請求したと報告された。異なる日付の起訴や再逮捕を、一回の手続としてまとめないことが必要である。

第3 本人の懲戒免職と監督責任の処分
1 三井氏の懲戒免職

5月23日の参議院法務委員会の発言158で、古田政府参考人は、三井氏について5月10日の公訴提起の前に、同日付で懲戒免職にしたと説明した。懲戒処分の時点と刑事公判の進行は別に確認される。

2 検事総長等の監督責任

5月31日の森山法務大臣の報告は、監督責任に関する処分として、大塚清明大阪高検次席検事を3か月間、俸給月額の10%の減給とし、原田明夫検事総長を戒告、東條伸一郎大阪高検検事長を1か月間、俸給月額の10%の減給とする旨が同日の閣議で決定されたと説明している。

同報告では、綱紀保持、人事評価の適正化、組織の再点検、前科照会の事実を事後に把握できるよう例規を改めることなども挙げられた。これらは国会で公表された当時の説明である。

監督者に対する懲戒処分を、調査活動費の不正流用について刑事責任が認定されたことと同一視することはできない。他の処分事例との比較は、平成14年5月以降の,検察官の懲戒処分事例を参照されたい。

第4 調査活動費について政府が説明したこと
1 経費の目的と適正執行に関する見解

平成20年4月4日付答弁書(答弁第233号)は、調査活動費を、検察庁の事件調査や情報収集等の調査活動のための経費と説明する。偽造領収書等による裏金流用の事例は承知していないとし、適正に執行されているとして、質問に挙げられた調査をする必要はないとの見解を示した。

平成14年5月23日の参議院法務委員会では、森山法務大臣が、指摘された告発の捜査・不起訴等を説明したうえで、検察庁全体について改めて調査を行ったわけではないとも答弁している(発言168)。適正執行という見解と、全ての支出を改めて調査したかという問いは区別する必要がある。

2 相互チェックと文書の保存

同委員会の発言170では、地方検察庁の支出に検事正だけでなく次席検事も実質的に関与させ相互チェックを図ること、会計手続上の書類に加え調査活動の具体的内容と決裁過程の記録の作成・保存を徹底することが説明された。

これは当時公表された管理方法である。この答弁だけで現在の運用や、過去の全ての支出の実態まで確認できるわけではない。

3 予算減少の理由と説明資料

平成20年4月15日付答弁書(答弁第270号)は、領収書等の証拠書類を整備して会計検査院の検査を受けていると説明した。予算減少については、調査方法等の見直しを平成11年度予算から反映したとし、見直しの検討経過を記載した文書は法務省として有していないとした。

平成22年1月29日付答弁書(答弁第9号)は、平成21年度予算額と平成22年度予算に計上された額を、それぞれ7511万8千円と説明する。減少の理由として、公安情勢の変化、調査方法の見直し、情報収集の多様化・効率化を挙げた。

予算額の減少という数字だけから、不正の存在又は不存在を確定することはできない。予算額と実際の支出額、使途、会計検査の具体的な範囲もそれぞれ別の確認対象である。

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外務省機密費流用事件―松尾克俊事件の判決・認定額・会計管理(AI作成)

目次

第1 外務省機密費流用事件とは何か第2 外務省の調査報告書が示した事実と限界1 調査の対象と方法2 約3.1億円の蓄積という説明の意味第3 東京地裁の掲載判決が認定した詐欺1 判決言渡し日と判決書の日付2 宿泊費差額を水増しして請求した仕組み3 5億600万円余りと私的流用額を区別する第4 量刑で重視された事情と被害弁償1 職務の悪用と公務への信頼2 反省・弁償と管理体制の問題第5 会計管理の改善として公表された措置第6 報償費の問題・他事件との関係
第1 外務省機密費流用事件とは何か

外務省機密費流用事件として知られる松尾克俊元要人外国訪問支援室長の事件では、総理大臣の外国出張に関する宿泊費差額の請求・受領・精算が問題となった。裁判所掲載の東京地裁判決は、15回の請求により内閣官房から合計5億600万円余りを詐取した事案として、懲役7年6月を言い渡している。

事件名から、外務省の報償費の全てが裁判の対象になったと理解するのは正確でない。判決の対象は、内閣官房が支給していた宿泊費差額に関する特定の詐欺である。以下では、外務省の初期調査、刑事判決の認定、行政上の改善措置を区別する。

第2 外務省の調査報告書が示した事実と限界
1 調査の対象と方法

平成13年1月25日付調査報告書は、平成5年10月10日から平成11年8月16日まで室長を務めた松尾氏について、任意の事情聴取、任意に提出された銀行口座資料、会計書類、関係者の説明などを調べた資料である。

同報告書は、少なくとも約5400万円の公金が競走馬の購入等に使われた明白な疑いがあるとして、業務上横領の疑いによる告発と懲戒免職が必要であるとした。これは調査段階の嫌疑と処分方針の説明であり、後の詐欺判決の認定額を示したものではない。

2 約3.1億円の蓄積という説明の意味

報告書3(3)は、本人の陳述に基づく特定口座への公金入金累計約5.6億円と、クレジットカード引落し累計約2.5億円を挙げた。その引落しが全て公費支払いであったと仮定しても、差引き約3.1億円が蓄積されたことになると説明している。

この約3.1億円は、特定口座と仮定を用いた調査上の計算である。全口座の資金の流れを確定した額でも、刑事裁判で認定された詐取額でもない。報告書は、任意提出された口座資料だけでは全容解明に限界があり、公金を不正に蓄積した方法についても確証をもって述べるのは困難であると明記している。

第3 東京地裁の掲載判決が認定した詐欺
1 判決言渡し日と判決書の日付

裁判所が公開する判決全文は5頁であり、主文は懲役7年6月、未決勾留日数200日の算入である。

判決言渡し日は平成14年3月12日である。川口外務大臣の同日付コメントは、松尾氏について当日に懲役7年6か月の判決が下されたことを明記している。同年3月22日の衆議院外務委員会でも、3月12日に実刑判決が言い渡された事件として取り上げられている。

裁判例検索の掲載情報とPDF末尾には平成14年3月29日という日付があるが、これを判決言渡し日と同一視してはならない。判決書の日付と判決言渡し日は区別される。本記事では、判決言渡し日を3月12日とし、PDF末尾に記載された3月29日とは区別する。

2 宿泊費差額を水増しして請求した仕組み

判決1頁は、実際のホテル利用料金が法定の宿泊料を上回る場合に、その差額を内閣官房が支給していたことを説明する。被告人は差額の支払請求、現金の受領、事後精算を掌握しており、水増しした額を正当な差額であるように装って請求したと認定されている。

判決1~3頁には15件の事実が記載される。宿泊先が無償提供され差額が生じない場合の請求も含まれている。判決3頁は、請求額を切り上げて現金を支給する取扱いを被告人も認識し、異議なく受領していたことを踏まえ、交付された判示金額を詐取額と認定している。

3 5億600万円余りと私的流用額を区別する

判決3~4頁は、15回にわたる詐取額及び財産的損害の合計を5億600万円余りとする。他方、4頁では、水増し後の宿泊費差額全体について詐欺罪が成立するが、交付金の中には実際に生じた正規の宿泊費差額に充当された部分があり、一部は精算金として返納されたと説明している。

したがって、判決の詐取額を、そのまま個人の遊興等に使った純額や、判決時点の未回収額と同一視することはできない。約5400万円の嫌疑、約3.1億円の口座計算、5億600万円余りの詐取額は、資料の時点・対象・算定方法が異なる数字である。

第4 量刑で重視された事情と被害弁償
1 職務の悪用と公務への信頼

判決3~4頁は、職務上の知識や権限を利用し、2年半余りにわたって犯行を反復したこと、宿泊料単価・宿泊日数・随行員数等の水増しや虚偽の領収証を用いた計画性を重く評価している。財産的損害に加え、公務員や外務省への信頼を失墜させた影響も指摘した。

2 反省・弁償と管理体制の問題

判決4~5頁は、犯行を認めて解明に協力し反省したこと、資産を充てて弁償に努めたことなどを考慮している。8件について国との間で約2億2045万円と遅延損害金の支払に関する和解が成立し、総計3億円弱が支払われ、又は支払われる見込みであったと記載する。後日の全額回収を確認した記載ではない。

管理監督の不備について、判決は、被告人が不十分な審査を積極的に利用した以上、特に有利な事情とみるのは相当でないとする一方、十分な決裁・審査が行われず犯行を助長した側面は否定できないとした。管理上の問題と本人の刑事責任を分けて評価している。

第5 会計管理の改善として公表された措置

調査報告書4・5は、多額の現金の管理を一人に委ねたこと、長期間同一の担当者を配置したこと、公金と私金を同じ口座で扱ったことを問題とした。見積り、支払い、精算関連書類の作成が一人に集中していた点も指摘している。

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検察官と報道機関の接触―取材対応・守秘義務・国家公務員倫理(AI作成)

目次

第1 取材対応・秘密保持・私的交流を分けて考える第2 東京地検の取材窓口についての平成22年答弁1 統一的な対応のための窓口2 記者会見で説明する事項第3 国家公務員の守秘義務と信用失墜行為1 秘密の保持は退職後も必要である2 犯罪に当たるかと信用失墜行為かは別である第4 国家公務員倫理規程が規制する接待と遊技1 利害関係者であるかを職務との関係で判断する2 利害関係者以外からの過度の接待も規制される第5 黒川氏の事件で混同してはならない点1 訓告と懲戒処分・刑事手続2 交流の事実と情報漏えいの認定第6 出典と関連記事
第1 取材対応・秘密保持・私的交流を分けて考える

検察官と記者の接触を検討するときは、組織としての取材対応、公務員の守秘義務、接待や遊技等に関する倫理規制を区別する必要がある。取材窓口として説明する立場にあることから、非公開の捜査情報を自由に提供できることにはならない。

また、相手が倫理規程上の利害関係者に該当しない場合にも、過度の接待などは規制される。刑事罰に触れるかどうかと、公務員の信用を損なう行為であるかどうかも別の問題である。

本記事は、国家公務員法・倫理規程の現行条文と、東京地検の取材対応についての平成22年の政府答弁を整理する。黒川弘務元東京高検検事長の賭け麻雀問題の経緯及び人事上の措置は、事件の経緯をまとめた記事及び訓告処分に関する内閣答弁書を参照されたい。

第2 東京地検の取材窓口についての平成22年答弁
1 統一的な対応のための窓口

平成22年1月26日付答弁書は、東京地検について、部長・副部長以外の検察官や検察事務官には接触しないよう報道機関に依頼していると説明した。その理由を、報道機関に対する対応を統一するためとしている。

同答弁は、取材対応について特に定まった規定があるわけではなく、適宜適切に対応しているとも述べている。これは当時の東京地検の対応に関する説明であり、現在の全国の検察庁に共通する取材規則が示されたものではない。窓口以外への接触が、当然に特定の犯罪となるという意味でもない。

2 記者会見で説明する事項

同答弁は、検察活動は基本的には公開の法廷での主張・立証を通じて公にされるべきとし、起訴時の会見は、公訴事実の概要等を説明して検察活動の理解を得るためのものと説明した。

平成22年2月2日付答弁書は、捜査情報や方針を外部に漏らすことはないとの政府の認識を述べ、質問で挙げられた聴取予定や供述内容等の取材には対応しないと説明した。この政府の認識だけで、現実のあらゆる事案で情報漏えいがなかったことが立証されるわけではない。

起訴時の会見や捜査機関の発表は、捜査・訴追機関が公訴事実や認識を説明した資料であり、裁判所が証拠を調べて認定した事実そのものではない。報道で引用するときは、法令の内容、捜査・訴追機関の主張、被疑者・被告人や弁護側の主張、裁判所の認定及び公開資料からは分からない事項を分ける必要がある。国家秘密等を理由に審理や証拠が公開されない事件では、公開情報の空白を推測で補わないことが特に重要である。

第3 国家公務員の守秘義務と信用失墜行為
1 秘密の保持は退職後も必要である

検察官・検察事務官には、国家公務員法100条1項の守秘義務が適用される。職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならず、退職後にも義務が続く。

公務員法上の秘密は、単に組織が秘密と表示した事実だけで判断するものではない。西山事件の最高裁昭和53年5月31日決定は、非公知であり、実質的にも保護に値する事実であることを要求し、その判断は裁判所が行うとした。

平成22年答弁の罰則説明は、当時の懲役を用いている。現行の国家公務員法109条12号の罰則は1年以下の拘禁刑又は50万円以下の罰金である。過去の説明と現行の刑の名称は区別される。

2 犯罪に当たるかと信用失墜行為かは別である

同法99条は、官職の信用を傷つけ、又は官職全体の不名誉となる行為を禁止している。秘密の漏えいが認定されないことや、他の犯罪に問われないことだけから、公務員として問題がないとは結論づけられない。

検察の理念7項も、関係者の名誉や捜査・公判への影響を考慮し、情報の適切な管理と厳格な秘密保持を求めている。

第4 国家公務員倫理規程が規制する接待と遊技
1 利害関係者であるかを職務との関係で判断する

国家公務員倫理規程2条は、許認可、補助金、検査、不利益処分、契約等の職務との関係から利害関係者を定める。相手の職業名だけで一律に判断することはできず、職員の担当職務と相手方の具体的な関係を確認する必要がある。

同規程3条1項は、利害関係者からの無償の役務提供や供応接待、利害関係者との遊技・ゴルフ等を禁止する。例外は3条2項以下や4条に定められており、費用を自己負担したという一点で、すべての行為が許されるわけではない。

2 利害関係者以外からの過度の接待も規制される

同規程5条1項は、利害関係者に該当しない事業者等からも、繰り返しの接待など、社会通念上相当な程度を超える接待や財産上の利益を受けることを禁止する。同条2項は、その場に居合わせない事業者等への支払いの付け回しを規制する。

したがって、「相手が利害関係者ではない」という説明だけで検討を終えることはできない。誰が何の費用を負担したか、交流の頻度・態様、公正な職務への疑惑を招く事情などを、適用される規定と照合する必要がある。

第5 黒川氏の事件で混同してはならない点
1 訓告と懲戒処分・刑事手続

(続きを読む...)検察官と報道機関の接触―取材対応・守秘義務・国家公務員倫理(AI作成)

国税職員の身上把握とは―国税庁の手引書「的確な身上把握のために」(平成26年7月)と大阪国税局の事務運営指針(令和元年7月31日)(AI作成)

目次第1 本記事の対象と結論1 対象とする2つの資料2 結論第2 身上把握の根拠と目的1 手引書が挙げる根拠2 手引書が引く政府答弁書は警察職員に関するもの3 身上把握の目的第3 「身上」の範囲と種類1 範囲は私生活と心身の両面に及ぶ2 身上の種類第4 身上把握の方法1 方法の全体像と前提となる信頼関係2 個別面談3 家計の状況の聴取4 他の職員からの情報収集5 動向把握(観察)の着眼点第5 大阪国税局の事務運営指針(令和元年7月31日)1 基本的な考え方2 対象者と実施者3 時期と方法4 場所,意識の醸成,留意事項及び情報の管理5 手引書との対応関係第6 情報の取扱い,引継ぎ及び監督責任1 報告と自ら調査をしないこと2 情報の引継ぎと引受け3 監督責任第7 プライバシーとの関係1 手引書が示す限界2 手引書が挙げる裁判例3 現在の法令から見た留意点第8 実務上の意味1 国税職員やその家族から相談を受けたとき2 民間企業の人事管理への応用と限界3 情報公開請求で得られる資料第9 関連記事第10 本記事で扱わない事項第11 出典1 本記事で読んだ資料2 法令3 公的資料4 裁判例
第1 本記事の対象と結論
1 対象とする2つの資料

本記事は,国税庁及び国税局が「身上把握」と呼んでいる職員の人事管理の仕組みについて,次の2つの資料を読んで整理するものである。
基準日は令和8年10月1日である。

①国税庁長官官房人事課・監察官室「的確な身上把握のために」(平成26年7月)
②大阪国税局長「職員の身上の的確な把握について(事務運営指針)」(令和元年7月31日付け大局総人二(服)第255号)

①は,表紙,はじめに,目次,本文23頁及び参考文献から成る全27頁の冊子であり,管理者に対する研修の資料として作られたものである(はじめに)。
②は,大阪国税局の各部長及び各税務署長に宛てた全2頁の事務運営指針である。
いずれも当ブログに掲載しているPDFであり,表紙等に,①は「共通(研修関係)」「各種手引書(正本)」,②は「共通(法令・通達)」「事務運営指針及び事務運営指針関係書類(正本)」という行政文書の分類が記載されている。
以下,①を「手引書」,②を「大阪国税局指針」と呼び,手引書の頁は冊子に印字された頁で示す。

2 結論

結論は次のとおりである。
①国税組織では,身上把握は上司である管理者の「当然の職務」とされ,非行防止だけでなく,職員の能力や適性に応じた配置及び業務配分にも使う人事管理の手段と位置付けられている。
②把握の対象は,勤務時間外の私生活と心身の状態にまで及び,特に家計の状況(借財)は,重大な職務関連非行を防ぐために積極的に聴き取るべき事項とされている。
③大阪国税局指針は,人事評価の評価者等が,定期人事異動後と身上申告書の提出時期の年2回,非常勤職員を除く全職員と個室等で個別面談をするよう定めている。
④他方で,人種・本籍・思想・信条等のいわゆるセンシティブ情報は,特段の事由がない限り聴き取らず,把握した情報は厳格に管理することとされている。
⑤部下職員の非行の兆候を知った管理者は,自ら調査をせず,直ちに上司等へ報告すべきものとされ,報告を怠ったり身上把握が不十分であったりした管理者自身も,監督責任を問われ得る。

第2 身上把握の根拠と目的
1 手引書が挙げる根拠

手引書は,身上把握を直接定めた法律は無いとした上で,国家行政組織法10条を根拠に挙げる(1頁)。
手引書は,同条を「各省大臣,各委員会及び各庁の長官は,その機関の事務を統括し,職員の服務について,これを統督する。」と引用している。
もっとも,法務省の日本法令外国語訳データベースに収録された同条の日本語本文は「各省大臣、各委員会の委員長及び各庁の長官は、その機関の事務を統括し、職員の服務について、これを統督する。」であり,手引書の引用には「の委員長」が欠けている。
国税庁では,国税庁長官が国税組織全体の職員の服務を統督し,実際の運用では,各階層の管理・監督の地位にある者がこれに当たるという説明である。
その上で,手引書は,部下職員の服務を監督することは管理者の当然の職務であり,その手段の一つとして身上把握が行われていると述べる。

手引書は,「服務」の意味について,日本人事行政研究所編『服務・勤務時間・休暇関係質疑応答集(第8次改訂版)』3頁の説明を引いている。
それによれば,服務とは,組織の秩序を維持し,その目的を統一的・能率的に達成するために組織の構成員に求められる規律であり,必要に応じて勤務時間外,職場外で守るべきものまで含むとされている。

2 手引書が引く政府答弁書は警察職員に関するもの

手引書は,身上把握が「職員の指導監督上,必要な人事管理」の一環として行われることの出典として,平成19年の2つの政府答弁書を挙げている(2頁の注2)。
しかし,衆議院ウェブサイトで原文を確認すると,これらは,鉢呂吉雄衆議院議員が提出した「警察職員の不祥事に関する質問主意書」及び同再質問主意書に対する答弁書であった。

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行政処分の遅延と国家賠償―水俣病認定業務最高裁平成3年4月26日判決と立証チェックリスト(AI作成)

目次

第1 判決の位置付け

第2 国家賠償法上の違法となる判断枠組み

1 通常必要な期間を超えただけでは足りない
2 主観的な苦痛だけの問題ではない

第3 遅延事件の証拠化

1 申請者側の時系列
2 処分庁側の回避努力
3 比較対象を選ぶ

第4 国家賠償と行政訴訟を混同しない

第5 差戻後の経過と読み方

第6 受任時チェックリスト

第7 出典及び確認状態

行政への申請から長期間処分がない場合、経過年数だけで国家賠償法上の違法が決まるわけではない。最高裁平成3年4月26日第二小法廷判決は、水俣病認定業務の遅延について、申請者の保護利益を認めつつ、遅延の長さと処分庁の回避努力を組み合わせた判断枠組みを示した。

第1 判決の位置付け

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公募型企画競争は公契約関係競売入札妨害罪の「入札」に当たるか―最高裁令和8年9月28日判決と発注者・応募者の実務(AI作成)

目次第1 結論第2 事件の経過と最高裁の結論1 事案の概要2 一審・原審・最高裁第3 刑法96条の6第1項の「入札」に当たる基準1 最高裁の判断枠組み2 本件で競争入札の実質を認めた事情3 「企画競争」という名称だけでは決まらない第4 優先交渉権者の選定と「契約を締結するためのもの」第5 競合情報の漏えいと締切後の再提出第6 発注者側の実務1 選定制度の設計と記録2 非公開情報と例外取扱いの管理3 異常の発覚後に保全する資料第7 応募者側の実務第8 弁護・内部調査の組み立て第9 判決の射程と未判断事項第10 私的発注・官製談合防止法・独占禁止法との区別第11 一次資料と確認状況

最高裁第二小法廷令和8年9月28日判決は,法令又は内規に基づく公募型企画競争であっても,契約相手方の選定方法として適法に決定され,競争入札の実質を有するなら,刑法96条の6第1項の「入札で契約を締結するためのもの」に当たると判断した。

ただし,すべての企画競争又はプロポーザル方式が当然に「入札」になるわけではない。実務では,手続の名称ではなく,応募者間の秘密性,競争項目の具体性,比較可能性と予測可能性,採点と決裁の仕組み,順位と契約相手方との連動を具体的に確認する必要がある。

◯本記事は,人工知能が作成したものである。最高裁,札幌高裁及び札幌地裁の裁判所公式判決PDFと現行法令を基にするが,個別事案では最新の法令,手続要領,差戻審の状況及び当該事案の証拠を改めて確認されたい。

第1 結論

公募型企画競争が刑法96条の6第1項の「入札」に当たるかは,会計法規上の形式的な契約方式や「企画競争」という名称ではなく,次の二段階で検討する。

第一に,法令又は内規に基づく当該選定方法が,契約権限を有する機関によって適法に実施決定されたかを確認する。第二に,その方法が,応募者間の秘密性,競争事項の具体性,評価の客観性・公平性と予測可能性,順位と契約締結との結び付きなどから,競争入札の実質を有するかを総合して判断する。

発注者側は,審査基準や配点だけでなく,それを誰が,いつ,どの権限で決めたかを記録し,応募者ごとの情報提供と例外取扱いを平等に管理すべきである。応募者側は,担当者から競合者の非公開情報や締切後の再提出を持ち掛けられても,担当者個人の説明のみで応じない。手続根拠と他の応募者の取扱いを文書で確認し,社内法務・コンプライアンス部門に上申することが重要である。

第2 事件の経過と最高裁の結論
1 事案の概要

本件では,国家公務員共済組合連合会の医療センターが,内規に基づく公募型企画競争により契約相手方を選定した。公募要領には月額賃借料を含む8項目が示され,複数の評価者が応募者の企画提案を採点し,その合計点に基づいて優先交渉権者が決定される仕組みであった。

一審が認定した問題行為は,特定事業者に競合他社のより高い賃借料の申出内容とその概算を教え,当該事業者にだけ,提出後の追加・変更を禁ずるルールにもかかわらず,締切後の再提出と再修正をさせたというものである。

2 一審・原審・最高裁

札幌地裁判決は,本件の公募型企画競争は刑法96条の6第1項の「入札」に当たるとし,被告人らに有罪判決を言い渡した。

札幌高裁判決は,会計法規上の競争入札に限らず,競争入札の実質を備える方法は刑法上の「入札」に当たり得るとしながら,本件では評価項目や採点に裁量的な要素が多いなどとして,競争入札の実質を否定した。

最高裁第二小法廷令和8年9月28日判決は,原判決を破棄した。被告人甲については控訴を棄却し,一審の有罪判断を維持した。被告人乙については,原審が判断していなかった事実誤認の控訴趣意を審理させるため,札幌高裁に差し戻した。そのため,被告人乙の故意又は共謀を最高裁が確定的に認定したと読んではならない。

第3 刑法96条の6第1項の「入札」に当たる基準
1 最高裁の判断枠組み

最高裁は,法令又は内規に基づく方法によって契約相手方を選定することが権限ある機関によって適法に決定され,当該方法が競争入札の実質を有するときは,刑法96条の6第1項の「入札で契約を締結するためのもの」に当たるとした。

これは,契約方式の名称で刑法の保護範囲を決めるのではなく,その選定方法が契約相手方を選ぶ競争手続としてどのように設計され,運用されているかを見る考え方である。

2 本件で競争入札の実質を認めた事情

最高裁は,主として次の事情を総合した。

内規に基づき,契約権限を有する病院長が公募型企画競争の実施を適法に決定したこと各応募者が,他の応募者の申出内容を知らずに自己の申出をする仕組みであったこと公募要領に8項目が具体的に示されていたこと自由提案以外の項目が,医療センターの経済的利益及び薬局運営への寄与という観点から,客観的・公平に比較可能な性質であったこと応募資格が実績等の豊富な法人に限定され,採点基準が公表されていなくても,評価の観点を容易に予測できたこと月額賃借料に一律の数値基準があり,経済的利益に関係する項目の配点合計が5割であったこと7名の評価者の得点合計,事後決裁,契約監視委員会への報告等により,客観性と公平性を担保する方策があったこと優先交渉権者の決定後に企画提案書の契約条件を大きく変更することは予定されず,評価順位に従って契約相手方を選定する仕組みであったこと

これらは,固定的な必要十分条件の一覧ではない。判決は「以上の事実関係の下では」として判断しており,個々の企画競争では制度と運用の両方を確認する必要がある。

3 「企画競争」という名称だけでは決まらない

判決が示したのは,形式的な呼称よりも競争手続の実質を重視する考え方である。したがって,「総合評価」「プロポーザル」「企画競争」「コンペ」といった名称だけから結論を導くことはできない。

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地方公共団体のカスタマーハラスメント対応―住民の正当な権利行使,職員保護,対応終了及び記録(AI作成)

目次第1 地方公共団体のカスハラ対応が難しい理由1 住民は単なる顧客ではない2 令和8年10月1日から地方公共団体にも措置義務が生じる第2 正当な権利行使とカスハラの区別1 要求内容と要求方法を分けて評価する2 権利行使の入口を閉ざしてはならない3 グレーゾーンでも職員保護はできる第3 初動対応と職員保護1 初動の6段階2 職員一人に抱え込ませない3 根拠のない謝罪を強制しない第4 対応を終了又は制限するときの手順1 対応終了は段階的に行う2 対応終了の決定事項3 警察・弁護士への移行第5 記録の作り方と情報管理1 最低限記録する事項2 録音・録画と個人情報3 決定後も見直せる記録にする第6 判例から得られる実務上の基準1 大阪府動物愛護管理センター事件2 NHKサービスセンター事件3 判例秘書の確認範囲第7 自治体が整える実務パッケージ1 全庁共通の規程と部署別手順2 様式と訓練第8 関連記事第9 出典・参考資料1 法令・国の資料2 自治体実務資料・裁判例
第1 地方公共団体のカスハラ対応が難しい理由
1 住民は単なる顧客ではない

地方公共団体の窓口,電話,電子メール,訪問,学校,福祉,税務及び公共施設では,住民その他の行政サービス利用者から強い申入れを受けることがある。
しかし,住民は単なる顧客ではなく,申請,届出,審査請求,情報公開請求,請願,陳情,選挙及び行政への意見表明を行う権利主体でもあるため,職員が不快又は負担に感じたという理由だけで申入れをカスタマーハラスメント(以下「カスハラ」という。)と扱うことはできない。

他方,行政サービスは限られた人員と時間で住民全体に提供される。
一人の申入れへの対応が際限なく続けば,対応職員の心身だけでなく,他の住民への業務遂行にも支障が生じるため,正当な権利行使を保障しながら,対応の方法,時間及び窓口を合理的に調整する必要がある。

2 令和8年10月1日から地方公共団体にも措置義務が生じる

労働施策総合推進法等の一部を改正する法律(令和7年法律第63号)による改正後の労働施策総合推進法33条は,令和8年10月1日から,事業主にカスハラを防止するための雇用管理上必要な措置を義務付ける。
カスハラ防止指針(令和8年厚生労働省告示第51号)は,方針の明確化,相談体制,事実確認,被害者への配慮,再発防止,悪質事案を抑止する措置,プライバシー保護及び不利益取扱いの禁止等を具体化している。

地方公共団体も,法33条及び34条の実体的な措置義務の対象となる。
ただし,法48条により,労働局による紛争解決援助・調停,助言・指導・勧告・公表及び報告徴求等の規定は国家公務員及び地方公務員に適用されないため,実体的義務と履行確保の経路を分けて理解する必要がある。

第2 正当な権利行使とカスハラの区別
1 要求内容と要求方法を分けて評価する

法33条のカスハラに当たるためには,①行政サービス利用者その他の地方公共団体の事業に関係を有する者の言動であること,②職員が従事する業務の性質その他の事情に照らして社会通念上許容される範囲を超えること,③その言動によって職員の就業環境が害されることの全てが必要である。
不利益処分への反論,職員の誤りの指摘,説明・謝罪・是正の要求又は行政運営への厳しい批判であっても,内容及び方法が相当であればカスハラではない。

判断では,要求の根拠,行政側の落ち度,経緯,言動の頻度・継続性,拘束時間,暴力・脅迫・侮辱の有無,業務への支障及び職員の心身への影響を分けて確認する。
要求内容に理由があっても,暴行,脅迫,土下座の強要,人格否定,長時間の居座り又は同一回答後の執拗な反復という方法が不相当ならば,カスハラになり得る。

2 権利行使の入口を閉ざしてはならない

対応終了は,申請書の受領拒否,不利益処分,不服申立期間の進行又は生活・生命に必要な給付の停止と同じではない。
口頭又は電話による応対を終了しても,法令上受理すべき申請・届出,審査請求,情報公開請求,請願その他の手続は,それぞれの根拠法令に従って処理しなければならない。

障害者が不当な差別的取扱いの是正又は社会的障壁の除去を求めること自体は,カスハラではない。
厚生労働省の解説も,障害特性,認知症その他の事情を理解し,合理的配慮の要否を検討する必要があることを明示している。

3 グレーゾーンでも職員保護はできる

行為がカスハラに該当するか直ちに判断できない場合でも,職員の負担が限界を超えるまで一人で対応させる必要はない。
上席への交代,複数名対応,別室対応,折返し回答,専門部署への移管及び対応後の休養・相談は,最終的なカスハラ認定とは別に実施できる。

カスハラと認定できなかった事案も,複雑な制度,分かりにくい案内,処理の遅延又は部署間のたらい回しが原因であれば,業務改善の対象となる。
住民を排除する問題としてだけでなく,行政サービス及び組織運営を改善する契機として扱うことが,再発防止につながる。

第3 初動対応と職員保護
1 初動の6段階

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地方公共団体の第三者調査委員会-附属機関条例主義、匿名性、記録管理及び報告書の効力(AI作成)

目次

第1 この記事の対象と資料の位置付け第2 設置根拠は名称ではなく権限と実態から判断する1 附属機関条例主義2 外部委託との区別第3 受任前に目的,依頼者及び調査範囲を固定する1 事実調査と責任判断を区別する2 調査範囲と追加論点3 委員経験者アンケートから分かること第4 独立性は委員選任だけでなく事務局運営にも及ぶ1 利益相反と外観上の独立性2 事務局の情報遮断第5 匿名性と反論機会を両立させる1 三つの情報層を分ける2 代理人の同席を一律に扱わない第6 証拠評価と事実認定を可視化する第7 記録の所有,保管,移管及び公開を別々に決める第8 首長その他の設置権者が調査対象となる場合第9 報告書の効力と受領後の対応第10 相談窓口の設置と実効性は別である第11 生成AIその他のデジタルツールを使う場合第12 設置・受任時の実務チェックリスト第13 関連記事第14 出典
第1 この記事の対象と資料の位置付け

本記事は,地方公共団体が不祥事,ハラスメントその他の問題について第三者調査委員会を設ける場合に検討すべき事項を,設置根拠,委員の独立性,調査手続,匿名性,記録管理及び報告書の効力に分けて整理するものである。
主な検討資料は,日本弁護士連合会が公表した第24回弁護士業務改革シンポジウム第6分科会資料である。

企業不祥事における第三者委員会の設置判断,独立性,調査範囲及び報告書公表については,企業不祥事の第三者委員会-設置判断,独立性,調査範囲及び報告書公表の実務を参照されたい。

同資料には,地方公共団体における第三者調査委員会のガイドライン,企業等不祥事における第三者委員会ガイドライン,委員経験者45人を対象とするアンケート,モデル条例案,想定問答,法的問題の研究報告及び南城市ハラスメント調査特別委員会の委員長報告が収録されている。
ただし,資料4のモデル条例案及び資料5の想定問答には日弁連の見解ではない旨が明記され,資料6及び資料7も各執筆者の報告であるため,資料全体を法令又は日弁連の統一見解として扱うことはできない。

本記事では,法令については令和8年9月6日現在のe-Gov法令検索,裁判例については裁判所ウェブサイト,南城市の事例については同市の公表資料によって確認した。
第6分科会資料に掲げられた裁判例のうち,本記事で取り上げないものは裁判所ウェブサイト又は判例秘書による個別確認をしていないため,同資料に記載された裁判例一覧が網羅的又は現在も妥当であるとの前提には立っていない。

第2 設置根拠は名称ではなく権限と実態から判断する
1 附属機関条例主義

地方自治法138条の4第3項は,普通地方公共団体が法律又は条例の定めるところにより,調停,審査,諮問又は調査のための機関を置くことができると定めている。
同法202条の3は,附属機関が担任する事項及び資料提出要求等について定め,同法203条の2は,附属機関の委員等に対する報酬等について定めている。

「検討会」,「有識者会議」,「外部委員会」又は「受託者」という名称を用いたからといって,附属機関該当性が当然に否定されるわけではない。
大阪地裁平成26年9月3日判決(平成24年(行ウ)第262号等,公金支出差止等請求事件)は,執行機関の行政執行のため,又はこれに伴って必要な調停,審査,審議又は調査等を職務とする機関について附属機関該当性を検討し,合議制であること及び恒常的な機関であることは,いずれも必要ではないと判示した。
単独の委員であることや臨時の調査であることだけを理由に,条例による設置の検討を省くことはできない。
個々の委員会については,設置目的,職務,行政執行との関係及び実際の活動内容を確認する必要がある。
出典:裁判所公表の判決全文35頁~36頁。

2 外部委託との区別

弁護士等への業務委託は,契約に基づいて専門的な調査作業を遂行する方法であり,条例に基づく附属機関とは法的構成が異なる。
もっとも,委託契約という形式や委員の人数だけで附属機関該当性が決まるわけではなく,行政執行のための調査等を担う機関として設置されているかを実態に即して検討する必要がある。
合議体として活動することを必須の判断要素と扱うことも,外部への調査委託を一律に違法と扱うことも適切ではない。

設置前には,①誰が設置し,誰に報告するのか,②条例上の附属機関か業務委託か,③委員にどのような権限を与えるのか,④委員報酬又は委託料をどの根拠から支出するのか,⑤事務局を誰が担うのかを一体として確認する必要がある。
地方自治法179条に基づく専決処分を検討する場合も,緊急性,議会を招集できない事情及び対象事項が同条の要件に該当するかを個別に確認すべきであり,常設的な代替手段として扱うべきではない。

第3 受任前に目的,依頼者及び調査範囲を固定する
1 事実調査と責任判断を区別する

第三者調査委員会の中心的な役割は,事実関係と発生原因を明らかにし,地方公共団体の対応の適否を検証し,再発防止策を提言することにある。
報告書は民事責任,刑事責任又は懲戒責任を最終的に確定する裁判ではないため,設置目的に「責任追及」を掲げる場合も,事実認定,法的評価,政策判断及び処分判断の主体を区別して設計する必要がある。

弁護士が委員又は調査受託者となる場合には,法律上の依頼者が地方公共団体,首長,執行機関又は別の主体のいずれであるかを明確にしなければならない。
企業等不祥事における第三者委員会ガイドラインのいう「ステークホルダーのために活動する」という理念は,法律上の依頼者が不明確でよいという意味ではない。

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日本の戦前の兵役年齢-徴兵検査・志願兵・沖縄戦(AI作成)

目次第1 兵役年齢を理解するための区分1 制度ごとの年齢一覧2 兵役上の身分と入営・召集の違い第2 徴兵検査と第二国民兵役の年齢1 徴兵検査は原則20歳から19歳へ引き下げられた2 第二国民兵役は17歳から始まった第3 志願できる年齢1 17歳以上の志願現役兵2 昭和19年に設けられた14歳から16歳までの特別志願第4 義勇兵役法の年齢第5 沖縄戦における年齢1 現地徴兵・防衛召集と学徒隊は別に整理する必要がある2 男子学徒は14歳から19歳,女子学徒は15歳から19歳3 義勇兵役法は沖縄戦初期の動員根拠ではない第6 出典1 法令・公文書2 文献3 ウェブ資料

本記事は,昭和2年(1927年)の兵役法制定から昭和20年(1945年)までを中心として,日本の戦前の兵役年齢を整理するものである。

当時は,「兵役に服する年齢」,「徴兵検査を受ける年齢」,「志願できる年齢」及び「召集されて実際に勤務する年齢」が同じではなかった。

沖縄戦の学徒については,法令上の年齢区分と,実際に動員された生徒の年齢も分けて説明する。

第1 兵役年齢を理解するための区分
1 制度ごとの年齢一覧

兵役法上の身分,徴兵検査,志願及び義勇兵役を同じ意味の「兵役年齢」として扱うと,年齢の数字だけが独り歩きすることになる。

本記事で取り上げる主な年齢区分は,次のとおりである。

制度又は事実
年齢
意味

徴兵検査
原則20歳,昭和18年12月24日公布の特例後は19歳
徴兵検査を受ける年齢であり,直ちに全員が入営するという意味ではない。

第二国民兵役
当初17歳から40歳まで
他の兵役に服していない者に関する兵役上の身分である。

第二国民兵役の上限
昭和18年11月1日以降は45歳に満つる年の3月31日まで
兵役法の改正により上限が延長された。

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親任式及び認証官任命式(AIリライト)

皇居で行われる親任式は,内閣総理大臣と最高裁判所長官を天皇陛下が任命される儀式です。認証官任命式は,国務大臣や最高裁判所判事など,任免に天皇の認証を要する官職(認証官)の任命式です。
この記事では,2つの儀式の意味,憲法・法律上の根拠,認証官となる官職の一覧,式の手順,実施が遅れ又は中断した事例,及び任命と認証の違いに関する政府答弁を,一次資料に基づいて整理します。

目次

第1 親任式と認証官任命式の概要

1 2つの儀式の位置づけ
2 根拠となる一次資料

第2 親任式

1 対象と憲法上の根拠
2 内閣総理大臣の親任式
3 最高裁判所長官の親任式

第3 認証官任命式

1 認証官とは
2 認証官となる官職の一覧
3 認証官任命式の手順

(1) 国務大臣の例

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人事院規則14-7(政治的行為),及び名古屋家裁裁判官の反天皇制に関する行為

目次
第1 人事院規則14-7(政治的行為)
第2 名古屋家裁裁判官の反天皇制に関する行為
1 平成31年3月13日付の産経新聞の記事
2 夏祭起太郎名義の2つのエッセー
第3 関連記事その他

第1 人事院規則14-7(政治的行為)
   裁判官には適用されないものの,国家公務員法102条(政治的行為の制限)の委任によって制定された人事院規則14-7(政治的行為)は以下のとおりです。

(適用の範囲)
1 法及び規則中政治的行為の禁止又は制限に関する規定は、臨時的任用として勤務する者、条件付任用期間の者、休暇、休職又は停職中の者及びその他理由のいかんを問わず一時的に勤務しない者をも含むすべての一般職に属する職員に適用する。ただし、顧問、参与、委員その他人事院の指定するこれらと同様な諮問的な非常勤の職員(法第八十一条の五第一項に規定する短時間勤務の官職を占める職員を除く。)が他の法令に規定する禁止又は制限に触れることなしにする行為には適用しない。
2 法又は規則によつて禁止又は制限される職員の政治的行為は、すべて、職員が、公然又は内密に、職員以外の者と共同して行う場合においても、禁止又は制限される。
3 法又は規則によつて職員が自ら行うことを禁止又は制限される政治的行為は、すべて、職員が自ら選んだ又は自己の管理に属する代理人、使用人その他の者を通じて間接に行う場合においても、禁止又は制限される。
4 法又は規則によつて禁止又は制限される職員の政治的行為は、第六項第十六号に定めるものを除いては、職員が勤務時間外において行う場合においても、適用される。
(政治的目的の定義)
5 法及び規則中政治的目的とは、次に掲げるものをいう。政治的目的をもつてなされる行為であつても、第六項に定める政治的行為に含まれない限り、法第百二条第一項の規定に違反するものではない。
一 規則一四―五に定める公選による公職の選挙において、特定の候補者を支持し又はこれに反対すること。
二 最高裁判所の裁判官の任命に関する国民審査に際し、特定の裁判官を支持し又はこれに反対すること。
三 特定の政党その他の政治的団体を支持し又はこれに反対すること。
四 特定の内閣を支持し又はこれに反対すること。
五 政治の方向に影響を与える意図で特定の政策を主張し又はこれに反対すること。
六 国の機関又は公の機関において決定した政策(法令、規則又は条例に包含されたものを含む。)の実施を妨害すること。
七 地方自治法(昭和二十二年法律第六十七号)に基く地方公共団体の条例の制定若しくは改廃又は事務監査の請求に関する署名を成立させ又は成立させないこと。
八 地方自治法に基く地方公共団体の議会の解散又は法律に基く公務員の解職の請求に関する署名を成立させ若しくは成立させず又はこれらの請求に基く解散若しくは解職に賛成し若しくは反対すること。
(政治的行為の定義)
6 法第百二条第一項の規定する政治的行為とは、次に掲げるものをいう。
一 政治的目的のために職名、職権又はその他の公私の影響力を利用すること。
二 政治的目的のために寄附金その他の利益を提供し又は提供せずその他政治的目的をもつなんらかの行為をなし又はなさないことに対する代償又は報復として、任用、職務、給与その他職員の地位に関してなんらかの利益を得若しくは得ようと企て又は得させようとすることあるいは不利益を与え、与えようと企て又は与えようとおびやかすこと。
三 政治的目的をもつて、賦課金、寄附金、会費又はその他の金品を求め若しくは受領し又はなんらの方法をもつてするを問わずこれらの行為に関与すること。

(続きを読む...)人事院規則14-7(政治的行為),及び名古屋家裁裁判官の反天皇制に関する行為