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TreeeSで訴訟記録を閲覧・ダウンロードする方法―記録一覧,記録外,関連事件及び電子署名(AI作成)

第1 結論

1 事件詳細画面には複数の領域がある

TreeeSの事件詳細画面では,訴訟記録一覧,証拠一覧及び記録外一覧等が区別される。表示されているファイルを一括して「事件記録」と呼ぶと,法的な訴訟記録,証拠及び事務処理用の参考資料を混同する。

2 画面表示と閲覧権限を区別する

システム上のリンクが表示されることと,法令上その記録を閲覧・複写できることは同じではない。当事者・代理人,サポーター,システム送達受取人等の地位によりアクセス範囲が異なる。

第2 各一覧の役割

1 訴訟記録一覧

訴訟記録一覧には,裁判所が事件の電子記録として整理した書面等が表示される。提出直後のファイルが直ちに確定的な訴訟記録として表示されるとは限らず,裁判所による立件・関連付け・記録整理の段階を区別する。

2 証拠一覧

証拠一覧では,書証番号等を手掛かりに証拠及び関連データを確認する。証拠説明書,翻訳文,音声・動画等の関連データと元の証拠との対応を,画面表示だけでなく事務所の証拠台帳にも残す。

証拠一覧の出力では,画面上の表示がすべて保存されるとは限らない。
Ver.2.0資料上168頁(PDF172頁)は,証拠一覧からPDF又はCSVを出力した場合,訴訟記録一覧と異なり,「紙記録」「閲覧制限」などのシール表示部分は出力されないと注意している。
出力ファイルに表示がないことだけから,紙記録や閲覧制限の有無を判断しない。
事務所で一覧を保存・引き継ぐ場合は,該当する画面表示も確認し,元の事件・資料との対応を残す。

3 記録外一覧

記録外一覧は参考書面を管理する領域であり,フォルダへアクセスできる当事者は裁判所が設定する。
当該一覧から直接アップロードするのではなく,[その他の申立てや書面の提出(汎用)]で対象フォルダを選んで提出する(Ver.2.0資料上156頁)。
記録外の選択は,法律上の秘匿措置又は閲覧等制限の代替ではない。

第3 関連事件と表示の切替え

1 関連事件を取り違えない

同じ当事者間の関連事件,併合前後の事件その他の関連事件へ切り替えられる場合,画面上部の裁判所,事件番号,事件名及び当事者を確認する。
ダウンロードする前に,現在開いている事件と目的の記録が一致するか確認し,保存先フォルダも事件単位で分ける。

2 一覧の並び順を保存証拠にしない

一覧の表示順,検索結果又は絞込み条件は,記録の法的な順序や完全性を当然に示すものではない。必要な期間・書面種別を確認し,漏れが疑われる場合は裁判所へ確認する。

第4 ダウンロードと電子署名

1 表示用データと電子署名付きデータ

電子署名付きデータは,Ver.2.0資料上155~156頁によれば,[PDFファイルを結合しない]かつ[詳細情報を含まない]を選ぶか,ファイル詳細画面から個別にダウンロードする。
結合又は詳細情報の付加でデータが書き換わると,電子署名を検証できなくなる可能性があると注意されている。
署名を保持する取得物と,閲覧用に加工した資料は分けて保管する。

2 ファイルの保存方法

ダウンロード日時,対象事件,書面名,ファイル名及び取得者を記録する。ZIPその他の集合ファイルを取得した場合は,元ファイルと展開後ファイルの双方を管理し,元の構成を失わない。
電子署名はファイルが改変されていないこと等の確認に利用できるが,文書内容の真実性,主張の正しさ又は事件記録全体の完全性を当然に証明するものではない。

第5 閲覧権限と事務職員

1 GビズIDメンバー

職員に記録閲覧を担当させる場合は,GビズID側の利用サービス設定と,TreeeS側の事件ごとの閲覧権限を別に確認する。
メンバー編に示されたアカウント作成だけで,すべての事件記録を閲覧できると判断しない。

2 サポーター等

非連携方式のサポーターは事件への提出を補助できる一方,訴訟記録一覧から常時記録を閲覧できないと説明されている。システム送達受取人は受送達書面を受け取る役割であり,事件記録全体の閲覧権限とは別である。
詳しくは,TreeeSで事務職員ができることを参照されたい。

第6 30日表示との違い

1 受信一覧と提出一覧

資料上,提出書面一覧及び受信一覧には30日間の表示・アクセス期間が示されている。他方,当事者・代理人が事件の訴訟記録一覧から記録を閲覧する場面は,これらの一時的な一覧とは別である。

2 法的な記録保存期間ではない

提出書面一覧の提出日から30日と,受信一覧の受信日から30日は,その一覧の表示に関する期間である。
訴訟記録の保存期間,送達効又は上訴期間を意味しない。
下書きについては,Ver.2.0資料上70頁の保存書面一覧の画面例に,「一時保存した情報の保存期限は保存年月日から30日です。」との表示がある。
これは下書きの保存期限についての表示であり,訴訟記録全体の保存期間を示すものではない。

電子記録管理と他の機能の位置付けは,TreeeS(ツリーズ)とは―mintsとの違い,導入時期,アカウント及び法律事務所の準備で整理している。

第7 関連記事と出典

1 関連記事

民事事件記録の閲覧・謄写は法的な閲覧制度を扱い,TreeeS操作マニュアル(当事者用)の読み方は画面操作を扱う。

2 一次資料と未確認事項

出典は,最高裁判所「当事者用操作マニュアルVer.2.0(2026年8月31日発行,暫定版)」資料上58・60・134・139・152・153・154・155・156・158・160・162・168頁(研修環境のトップ画面の「マニュアル」から取得,令和8年10月16日確認)である。
PDFの物理頁は資料上の頁に4を加えた数であり,本番利用時には公式案内と対象版を確認する。

証拠一覧のPDF・CSV出力に含まれない表示について,裁判所公開の当事者用操作マニュアルVer.2.0資料上168頁(PDF172頁)を令和8年10月28日に確認した。