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TreeeS導入前に法律事務所が準備すること―アカウント台帳,提出経路台帳及びデータ保存(AI作成)

第1 結論

1 システム導入は事件管理と権限管理の変更である

TreeeSへの移行準備は,新しいログイン方法を覚えるだけでは足りない。事件ごとの提出経路,弁護士・職員のアカウント,提出・閲覧・送達受領の権限及び30日で見えなくなるデータの保存方法を一体で設計する。

2 二つの台帳を分ける

事件ごとの提出経路台帳と,人物・アカウントごとの権限台帳を分ける。事件が終わってもアカウントは残り,職員が退職しても事件は続くためである。

第2 提出経路台帳

1 記録する項目

事件名,裁判所,事件番号,提起日,旧法・新法,紙・mints・TreeeSの別,移送歴,使用開始日,最終確認した裁判所案内及び担当者を記録する。

2 移送時の再判定

移送決定があった場合は,移送先裁判所の導入状況と新しい事件番号を確認する。mintsとTreeeSの事件データが自動移行することを前提にしない。

第3 アカウント・権限台帳

1 弁護士

TreeeSのユーザID,登録メール,GビズID利用の有無,プライムの有効期限,職務上氏名,連絡先住所,認証端末及び資格確認の状況を記録する。

2 事務職員

職員ごとのアカウント,メールアドレス,GビズIDメンバーのサービス権限,TreeeS事件上のサポーター・送達受取人等の役割,担当事件及び解除日を記録する。

3 共用アカウントを使わない

提出者,閲覧者及び送達書面を開いた者を特定できるよう,個人単位のアカウントを使う。パスワード・認証端末を共有しない。

第4 提出の業務フロー

1 二者確認

提出直前に,裁判所,事件番号,当事者,書面名,提出者の肩書,ファイルの版・頁数,提出先フォルダ,証拠番号及び秘匿情報を作成者とは別の者が確認する。

2 六つの状態を分ける

①下書き保存,②送信操作,③システム受領,④裁判所の立件・関連付け,⑤手数料納付,⑥送達効発生を別々に記録する。「提出済み」という一欄だけで管理しない。

第5 受信と期限管理

1 受信担当

通知を監視する担当者,開封できる者,担当弁護士への連絡方法及び不在時の代替者を決める。最初の閲覧又はダウンロードが送達効の発生時点になり得る。

2 期限計算

通知発信,閲覧,ダウンロード及び1週間経過の各時刻を記録し,最も早い効力発生時点を検討する。通知メールの受信時刻だけを期限起算日にしない。

第6 30日以内の保存

1 対象

下書き,提出書面一覧及び受信一覧の各30日を区別する。下書きは提出前データ,提出一覧は送信・受付の証拠,受信一覧は送達・直送ファイルの入口である。

2 保存するデータ

最終PDF,提出結果,受付時刻,納付結果,受信ファイル,送達状況及び確認画面を事件フォルダへ保存する。TreeeS上の一覧を事務所の長期保管場所として扱わない。

第7 担当変更・退職・障害

1 担当変更と退職

GビズID側のメンバー権限とTreeeS事件側の役割を双方で棚卸しする。未処理の下書き,未読受信書面及び認証端末の返却も確認する。

2 障害記録

障害が疑われる場合は,発生日時,対象事件,操作,エラー表示,画面,裁判所の障害案内,連絡内容及び復旧時刻を保存する。紙提出等への切替えは,その時点の法令・裁判所指示に従う。

第8 関連記事

1 制度と導入時期

TreeeS(ツリーズ)とはは制度全体を扱い,TreeeSで事務職員ができることは権限比較を扱う。

2 操作索引

TreeeS操作マニュアル(当事者用)の読み方は,提出,閲覧,納付及び送達の各画面を説明する。

第9 出典と限界

1 確認資料

民事裁判手続のデジタル化GビズID,TreeeS操作マニュアル(当事者用)及び最高裁判所提供の権限資料を確認した。

2 実務提案と未確認事項

台帳,二者確認及び保存手順は,確認済み資料を法律事務所の業務へ翻訳した実務提案であり,法令が一律に命じる書式ではない。本番実装,障害対応及び全国導入日程は未確認であり,判例秘書の個別判決本文によるTreeeS固有運用の裏付けもない。