目次
第1 この記事が扱う数値と原典1 対象とする給付は終身年金A型・年金月額3万円である2 原典は基金規約別表第9の1である第2 加入時期別に見た掛金月額の推移1 男性2 女性3 制度発足時と比較した倍率第3 同じ年金月額3万円でも必要な口数は異なる第4 予定利率の推移と掛金改定の要因1 予定利率は5.5%から1.5%まで5回引き下げられた2 掛金の改定は8回,予定利率の変更は5回である3 令和6年4月の改定は終身年金だけの改定であった第5 掛金月額表を読むときの注意点1 男女別の掛金になったのは平成12年4月1日からである2 誕生月以外の月に加入した場合は取扱いが異なる3 既に加入している人の掛金は改定されない4 1口目は減口も型の変更もできない第6 掛金の上限1 現行の上限は月額6万8000円である2 令和8年12月分掛金から7万5000円に引き上げられる3 上限には特例がある第7 関連資料及び関連記事1 関連資料2 関連記事出典1 法令2 基金及び連合会の資料3 文献
第1 この記事が扱う数値と原典
1 対象とする給付は終身年金A型・年金月額3万円である
日本弁護士国民年金基金は,国民年金第1号被保険者である弁護士及び弁護士の業務を補助する者を対象とする職能型の国民年金基金であり,平成3年8月1日に発足した。同じ給付を確保するために必要な掛金は,加入した時期によって大きく異なる。この記事は,保証期間15年付きの終身年金(A型)で年金月額3万円(年額36万円)を確保するという条件を固定した上で,制度発足時から令和6年4月1日以後までの9つの加入時期について,加入時年齢別・男女別に必要な掛金月額を一覧化するものである。
条件を固定するのは,掛金の水準を時期の間で比較できるようにするためである。給付の型を保証期間なしのB型や確定年金(Ⅰ型からⅤ型まで)に変えれば掛金は変わり,年金月額を変えればもちろん変わる。以下の数値は,いずれも誕生月に加入した場合(表示上「25歳0月」等と表記する)の額であり,誕生月以外の月に加入した場合の取扱いは第5の2で述べる。基金の制度そのものの概要及び他制度との比較は日本弁護士国民年金基金で扱っているので,この記事では掛金額という数値の推移に絞る。
2 原典は基金規約別表第9の1である
この記事の数値は,日本弁護士国民年金基金規約別表第9の1(第71条第2項関係)による。
同別表は,加入員の資格を取得した日ごとに掛金単位を区分しており,本記事が対象とする制度発足時から令和6年4月1日以後までの推移を確認する原典である。
現在の新規加入又は増口では,掛金月額表と加入のご案内を併せて確認する必要がある。
過去の区分を用いた掛金を,現在の新規加入にも適用できると考えてはならない。
掛金の額をどう算定するかは,規約第71条第2項が定めている。同項は,掛金の額を「加入員がその資格を取得した日におけるその者の年齢,加入員の資格を取得した日,性別及び加入する年金単位の種類に応じ(性別については,加入員の資格を取得した日が平成12年4月1日以後の場合に限る。)別表第9の1又は別表第9の3に定める額のうちから加入員が選択した年齢別の掛金額……を合算することにより算定する」と規定する。掛金を決めるのは加入員資格を取得した日であって,弁護士登録の時期そのものではない。もっとも,多くの弁護士は登録直後に加入を検討するため,各区分に対応する修習期を併記した。
第2 加入時期別に見た掛金月額の推移
1 男性
年金月額3万円(終身年金A型)を確保するために必要な掛金月額は,男性については次のとおりである(単位は円)。表中の修習期欄は,その区分の末日までに一斉登録が行われた最新の修習期を示す(最後の区分については,令和6年4月1日以後に一斉登録が行われた最初の修習期を示す。)。
加入員の資格を取得した日修習期25歳0月30歳0月35歳0月40歳0月45歳0月50歳0月
平成3年8月1日~平成7年3月31日~46期3,6005,1006,9009,90015,30026,700
平成7年4月1日~平成12年3月31日~51期4,5906,2108,25011,70017,46030,090
平成12年4月1日~平成14年3月31日~54期5,0106,7208,91012,57018,75031,770
平成14年4月1日~平成16年3月31日~56期7,1259,09011,86516,12523,31037,890
平成16年4月1日~平成21年3月31日~61期10,83013,24516,68021,87030,57048,060
平成21年4月1日~平成26年3月31日~66期11,43013,98017,61023,07032,25050,730
平成26年4月1日~平成31年3月31日~71期12,55515,25519,06524,81034,47053,820
平成31年4月1日~令和6年3月31日~76期12,70515,45019,30525,11034,86054,450
令和6年4月1日以後77期~12,90015,67519,59025,47035,37055,200
各区分の末尾に対応する修習期は,一斉登録日から確認できる。平成21年3月31日時点で一斉登録を終えていた最新の期は61期(平成20年9月3日及び同年12月18日),平成26年3月31日時点では66期(平成25年12月19日),平成31年3月31日時点では71期(平成30年12月13日),令和6年3月31日時点では76期(令和5年12月14日)である。77期の一斉登録日は令和7年3月26日であり,令和6年4月1日以後の区分に入る。各期の一斉登録日は弁護士登録番号と修習期の対応関係で整理している。
2 女性
女性については次のとおりである(単位は円)。平成12年3月31日までに加入した場合は男女同額であるため,最初の2区分は男性と同じ数値になる。
(続きを読む...)日本弁護士国民年金基金の年金月額を3万円とするための掛金額の推移(AIリライト)