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交通事故

交通事故後の人工骨頭置換術と後遺障害等級――8級7号・10級11号,可動域及び将来手術費(AI作成)

第1 人工骨頭置換術後の等級判断で最初に確認すること

1 人工骨頭と人工股関節は同じ術式ではない

2 現行基準の結論と本記事の射程

第2 8級7号と10級11号を分ける現行基準

1 法令,支払基準及び労災認定基準の関係

2 平成16年改正前の一律8級と現行基準を混同しない

第3 股関節可動域を2分の1と比較する方法

1 主要運動と参考運動

2 他動測定,健側比較及び代償動作

第4 人工骨頭置換後の医学的経過と将来リスク

1 人工骨頭と人工股関節全置換術の選択

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人身傷害保険の補償範囲と請求順序―人傷先行・賠償先行,保険代位及び自賠責回収(AIリライト)

目次

第1 人身傷害保険の基本構造

1 被害者側が契約する実損てん補型の保険
2 現在の普及率を読む際の注意
3 人傷基準,裁判基準及び自賠責基準の区別

第2 補償される人及び事故の範囲

1 基本補償は契約車両の事故を中心とすること
2 他の自動車,歩行中及び自転車事故は特約の確認を要すること
3 飲酒運転等の免責と同乗者の扱い
4 加害者が無保険である場合の関連制度

第3 人傷先行と賠償先行の計算

1 計算例の前提
2 人傷先行の場合

(1) 被害者が受領する額
(2) 人傷社が代位取得する額

3 賠償先行の場合

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交通事故の実況見分調書作成時の留意点(AIリライト)

交通事故では,警察官が事故現場を見分し,その結果を記録した「実況見分調書」が作成されます。
この書面は,過失割合を判断するうえで重視される客観的な証拠です。

この記事では,交通事故の当事者(特に被害者)の立場から,実況見分に立ち会うときの留意点,けがの加療期間によって作成される書面が変わること,実況見分調書の証拠としての扱い,および根拠となる犯罪捜査規範の条文を整理します。

目次

第1 実況見分調書とは——交通事故の証拠としての位置づけ

1 実況見分と実況見分調書
2 過失割合の判断で重視され,不起訴でも入手できる
3 実況見分が行われる時期

第2 加療期間で変わる作成書面の種類

1 加療期間が約3週間以下——簡約特例書式
2 加療期間が約3週間を超える——特例書式
3 現場の見分状況書に図示される地点
4 実務上は見分状況書も実況見分調書と呼ぶ

第3 実況見分に立ち会うときの留意点

1 できる限り立ち会い,正確に説明する
2 事故直後に非を認めた発言より調書の記載
3 指示説明の範囲を超えた記載はされない
4 署名押印は拒絶できる
5 立会いの前に道路標識・道路標示を確認する

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車両保険(AIリライト)

第1 車両保険の概要

1 車両保険の意義と保険料の特徴
2 免責金額と全損時の扱い
3 車両保険で補償される費用
4 車両保険金の先行払
5 故障は原則対象外だが,特約で手当てできる商品が主流になりつつある

第2 車両保険が適用される場合

1 一般型とエコノミー型
2 偶然性についての主張立証責任
3 被保険自動車の付属品の範囲
4 自動車の付属品以外の物

第3 車両保険が適用されない場合
第4 車両保険における全損及び分損

1 全損及び分損の意義
2 協定保険価額
3 全損時の車両保険の保険金
4 分損時の車両保険の保険金
5 車両新価保険特約(新車特約)
6 車両保険を使用してもノンフリート等級が下がらない場合

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交通事故による尺骨茎状突起骨折の後遺障害等級――偽関節,可動域制限及びTFCC損傷(AI作成)

◯山中弁護士への事件のご依頼・ご相談は「交通事故のお問い合わせ」から可能です。

目次

第1 この記事の対象
第2 尺骨茎状突起骨折とTFCC・DRUJ

1 骨折の場所と不安定性
2 画像上の非癒合と症状は別問題であること

第3 考えられる後遺障害等級

1 等級の全体像
2 尺骨遠位端の癒合不全と12級8号
3 手関節の可動域制限と12級6号
4 前腕の回内・回外制限及び動揺関節
5 疼痛と12級13号・14級9号
6 複数の障害像がある場合

第4 画像検査と診察所見の証明力

1 単純X線及びCT
2 MRI
3 関節造影及び関節鏡
4 診察所見

第5 認定で分けるべき三つの立証段階

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交通事故による尺骨神経麻痺の後遺障害等級――12級13号・14級9号と立証方法(AI作成)

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第1 尺骨神経麻痺の等級判断で最初に分ける三つの障害

1 診断名だけでは後遺障害等級は決まらない
2 本記事の対象と位置付け

第2 自賠責後遺障害等級の振分け

1 自賠責が労災の認定基準を参照する構造
2 神経症状としての12級13号と14級9号
3 手指の機能障害を先に検討する場合
4 肘関節又は手関節の12級6号との関係

第3 症状分布から損傷部位を絞る方法

1 典型的な感覚障害の分布
2 運動麻痺及び診察所見
3 交通事故で想定される機序と鑑別診断

第4 検査結果の証拠価値と限界

1 神経伝導検査及び針筋電図
2 陰性検査及び検査時期
3 神経超音波,MRI,X線及びCT

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交通事故による尺骨肘頭骨折の後遺障害等級認定――可動域制限,癒合不全及び尺骨神経障害(AI作成)

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目次

第1 尺骨肘頭骨折の後遺障害を検討する視点

1 肘頭は関節面と伸展機構の双方に関係する
2 本記事が扱う範囲

第2 診断,治療及び可動域制限が残る原因

1 画像は骨折の形と時間的経過を確認するために用いる
2 治療方法だけから後遺障害等級を推定しない
3 残存する障害の原因を層別化する

第3 肘頭骨折後に検討する後遺障害等級

1 障害の内容ごとに認定経路を分ける
2 肘関節の屈曲・伸展制限
3 前腕の回内・回外制限
4 尺骨骨端部の癒合不全又は欠損
5 疼痛及び尺骨神経障害
6 複数の障害が残る場合の重複評価

第4 症状固定と内固定材料の扱い

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交通事故による舟状骨骨折の後遺障害等級認定と立証上の注意点(AI作成)

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目次

第1 認定の基本構造

1 骨折名だけで等級は決まらない
2 中心となる四つの等級
3 骨癒合と等級は一対一に対応しない

第2 舟状骨骨折の医学的特徴

1 初期の単純X線で見えにくいことがある
2 X線,MRI及びCTの役割を分ける
3 症状固定前に改善可能性を確認する

第3 手関節機能障害の評価

1 屈曲と伸展を合計して健側と比較する
2 10級10号と12級6号
3 参考運動による評価
4 他動値を原則としつつ原因を明らかにする

第4 疼痛による神経症状の評価

1 12級13号と14級9号
2 疼痛と画像所見を対応させる

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交通事故による手根骨不安定症(靱帯断裂)の後遺障害等級認定(AI作成)

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第1 この記事の対象と結論

1 手根骨不安定症は靱帯断裂の有無だけで決まらない
2 等級認定には三つの経路がある

第2 手根骨不安定症の医学的構造

1 舟状月状骨間不安定症と月状三角骨間不安定症

(1) 舟状月状骨間靱帯損傷
(2) 月状三角骨間靱帯損傷

2 predynamic・dynamic・staticの区別
3 症状及び身体所見の位置付け

第3 画像検査及び関節鏡で確認できる範囲

1 通常X線,負荷撮影及び動態透視
2 MRI及び関節造影
3 関節鏡及び新しい動態画像

第4 交通事故との因果関係を立証する方法

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交通事故による十字靱帯・側副靱帯損傷の後遺障害――動揺関節,MRI及び等級認定(AI作成)

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目次

第1 靱帯損傷の診断名だけでは等級は決まらない

1 認定までの四つの段階
2 動揺,可動域及び疼痛は別の評価経路である
3 本記事の対象

第2 ACL・PCL・MCL・LCL損傷と不安定性

1 前十字靱帯(ACL)
2 後十字靱帯(PCL)
3 内側側副靱帯(MCL)
4 外側側副靱帯(LCL)及び複合靱帯損傷

第3 動揺関節の第8級・第10級・第12級

1 自賠責の等級表
2 固定装具の必要性による三段階
3 筋力低下,可動域制限及び疼痛

第4 MRI・徒手検査・ストレス撮影の役割

1 MRIが示すのは主として靱帯の形態である
2 MRI上の連続性と正常機能は同じではない

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交通事故による踵骨骨折の後遺障害逸失利益――労働能力喪失率,喪失期間及び職種別の制限(AI作成)

第1 この記事が扱う範囲

1 対象とする損害と射程
2 等級が決まっても逸失利益は決まらない

第2 労働能力喪失率の法源

1 喪失率表の正体は自賠責保険の支払基準の別表Ⅰである
2 等級認定は労災保険の認定基準に準じて行われる
3 表の数値が結論にならない場合

第3 労働能力喪失期間の法源

1 別表Ⅱ-1は52歳で線を引いている
2 裁判実務との差が生じる年齢層
3 最高裁は年齢,職業及び健康状態による個別の認定を求めている

第4 喪失率について裁判例が示した幅

1 踵部の荷重障害を第8級相当とした事例
2 併合第8級で45%を認めた事例
3 減収がなくても第12級の14%を維持した事例
4 段階的な逓減を採った事例
5 就労の実態により率を減じた事例
6 第14級の二つの事例

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交通事故による踵骨骨折の後遺障害等級――足関節,可動域,疼痛及び立証資料(AI作成)

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目次

第1 踵骨骨折の後遺障害を三つに分けて考える

1 本記事の対象
2 機能障害,疼痛及び変形の切分け
3 踵骨は足関節を直接構成しない

第2 画像で確認すべき骨折型と後遺症の機序

1 初診時単純X線とCTの役割
2 骨癒合と機能回復は同じではない
3 分類,角度及び手術歴の限界

第3 想定される後遺障害等級

1 現在の自賠責等級の対応
2 足関節機能障害の測定対象
3 第12級13号と第14級9号の分水嶺
4 足関節機能障害と踵骨部痛の併合
5 踵骨変形を長管骨変形又は下肢短縮と混同しない

第4 公的裁決が示す評価の分岐

1 平成24年の厚生労働省裁決例

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交通事故による上腕骨顆上骨折・顆部骨折の後遺障害等級認定(AI作成)

◯山中弁護士への事件のご依頼・ご相談は「交通事故のお問い合わせ」から可能です。

第1 この記事の対象と結論

1 この記事が扱う範囲
2 骨折名だけでは等級は決まらない

第2 骨折型と残り得る障害

1 名称を画像と手術記録で確定する
2 小児の上腕骨顆上骨折
3 小児の外側顆骨折・内側顆骨折
4 成人の上腕骨遠位端骨折

第3 後遺障害等級の評価枝

1 肘関節の屈曲・伸展制限
2 「110度以下」を固定的な基準にしない
3 前腕の回内・回外制限
4 神経障害・変形・偽関節・動揺性

第4 可動域制限を医学的に裏付ける方法

1 原則として他動値を用いる
2 画像所見と制限方向を対応させる

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交通事故による上腕骨近位部骨折の後遺障害等級認定――骨折部位,画像所見及び証拠化(AI作成)

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第1 上腕骨近位部骨折では傷病名だけで等級は決まらない

1 検討の出発点
2 最初に分けるべき評価経路

第2 現行の後遺障害等級と分岐

1 自賠責の等級表
2 機能障害の基準
3 人工骨頭又は人工関節
4 変形障害と偽関節
5 疼痛と複数障害の関係

第3 画像所見から残存障害の機序を説明する

1 骨折型の呼称だけでは足りない
2 大結節の変形癒合とインピンジメント
3 骨頭壊死と関節面の変化
4 拘縮,腱板,固定材料及び神経

第4 症状固定までに残すべき証拠

1 受傷直後の画像データ

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動揺関節の立証手段としてのストレスレントゲン撮影(AIリライト)

第1 この記事が扱う範囲第2 動揺関節の等級を定める法令等の構造1 自動車損害賠償保障法施行令別表第二と支払基準2 労働基準局長通達が定める硬性補装具の要否による区分3 認定基準はストレスレントゲン撮影を要件として明記していないこと第3 認定基準にいう「硬性補装具」の意味1 支柱付きの装具を指すとされていること2 医学上の装具の分類との対応第4 ストレスレントゲン撮影の内容と撮影方法1 応力の方向と膝の屈曲角度の対応2 健側との左右差を計測することの意味3 撮影方法による数値の変動と診断上の限界第5 等級評価の対象となる不安定性1 十字靱帯の損傷が中心となること2 筋力低下に起因する不安定性は対象とならないこと第6 手続の選択1 事前認定・被害者請求と異議申立て2 紛争処理機構と訴訟第7 主張立証上の問題と証拠の収集1 立証責任と後遺障害診断書への記載2 撮影の実施をめぐる隘路と被害者側の対応3 動揺性を裏付けるその他の資料第8 自賠責保険及び紛争処理機構の判断にみる考慮要素1 認定理由に示された考慮要素2 紛争処理事例にみる等級の分布第9 裁判例にみる動揺関節の等級判断1 常時硬性補装具を要するとして第8級と判断した例2 第12級7号とされた例3 考慮要素と射程・限界第10 依頼者からの聴取事項と相手方の反論への備え1 依頼者から聴取すべき事項2 相手方から想定される反論第11 確認の手順第12 出典・参考資料1 法令・告示・通達2 裁判例3 文献

第1 この記事が扱う範囲

本記事が扱う動揺関節は,膝関節における前十字靱帯・後十字靱帯・側副靱帯の損傷等によって生じる関節の不安定性を主に念頭に置く。もっとも,後述する認定基準は上肢・下肢の3大関節に共通して適用されるため,肘関節や足関節の動揺関節にも基本的な枠組みは共通する。靱帯損傷そのものの診断及び画像所見については交通事故による十字靱帯・側副靱帯損傷の後遺障害――動揺関節,MRI及び等級認定で扱っており,本記事は,動揺性の程度をどのように客観化するかという立証手段の側面に絞る。

ストレスレントゲン撮影は,動揺関節の等級認定において重要な役割を果たすと説明されることが多い。しかし,後述するとおり,その位置づけは「認定基準が明文で要求する要件」ではなく,「認定基準が定める要件を客観的に裏付けるための証拠方法」である。この区別は,撮影が実施できない場合の対応や,撮影結果の証拠価値をめぐる相手方との争いを検討する際の出発点となる。

本記事では,まず法令及び通達の構造を確認し,次に認定基準にいう「硬性補装具」が何を指すかを整理したうえで,応力を加える方向と膝の屈曲角度との対応関係,等級評価の対象となる不安定性の範囲,自賠責保険及び紛争処理機構の判断にみられる考慮要素,裁判例の順に検討する。

第2 動揺関節の等級を定める法令等の構造
1 自動車損害賠償保障法施行令別表第二と支払基準

自動車損害賠償保障法13条1項は,責任保険の保険金額を政令で定めると規定し,これを受けた自動車損害賠償保障法施行令2条が,後遺障害による損害について別表第一及び別表第二の等級に応ずる金額を定めている。関節の機能障害に関する別表第二の文言は抽象的であり,下肢について「一下肢の三大関節中の一関節の用を廃したもの」を第8級(同7号),「一下肢の三大関節中の一関節の機能に著しい障害を残すもの」を第10級(同11号),「一下肢の三大関節中の一関節の機能に障害を残すもの」を第12級(同7号)と定めるにとどまる。上肢についても同じ構造で第8級6号,第10級10号,第12級6号が置かれている。

別表第二には「動揺関節」という文言は存在しない。動揺関節がこの等級表に取り込まれるのは,別表第二の備考が「各等級の後遺障害に該当しない後遺障害であつて,各等級の後遺障害に相当するものは,当該等級の後遺障害とする」と定める相当等級(準用等級)の仕組みを介してである。そして,等級認定の具体的な内容は,自賠責保険の支払基準(平成13年金融庁・国土交通省告示第1号)第3が「等級の認定は,原則として労働者災害補償保険における障害の等級認定の基準に準じて行う」と定めていることから,労災保険の障害等級認定基準に委ねられている。

2 労働基準局長通達が定める硬性補装具の要否による区分

労災保険の障害等級認定基準のうち,動揺関節に関する部分を定めているのは,「せき柱及びその他の体幹骨,上肢並びに下肢の障害に関する障害等級認定基準について」(平成16年6月4日基発第0604003号)である。同通達は,下肢の動揺関節について,他動的なものであるか自動的なものであるかを問わず,常に硬性補装具を必要とするものは第8級に準ずる関節の機能障害として,時々硬性補装具を必要とするものは第10級に準ずる関節の機能障害として,重激な労働等の際以外には硬性補装具を必要としないものは第12級に準ずる関節の機能障害として取り扱うものとする。習慣性脱臼及び弾発ひざも第12級に準ずる関節の機能障害として取り扱われる。

上肢では区分が異なり,常に硬性補装具を必要とするものが第10級,時々硬性補装具を必要とするものが第12級に準ずる関節の機能障害として取り扱われ,下肢のような第8級相当の区分は置かれていない。すなわち,動揺関節の等級を分けるのは動揺の角度や移動量そのものを示す数値基準ではなく,「硬性補装具をどの程度必要とするか」という機能的・臨床的な判断であり,この点が,等級を争う際に何を立証すべきかを規定している。

3 認定基準はストレスレントゲン撮影を要件として明記していないこと

前記通達の本文には,ストレスレントゲン撮影を実施すべきこと,あるいは健側との差を何ミリメートル以上とすべきこと等の撮影方法・数値基準は定められていない。労災保険の障害認定実務を体系的に解説する資料においても,動揺関節の項目は硬性補装具の要否による区分を掲げるにとどまり,ストレスレントゲン撮影という語は用いられていない。したがって,ストレスレントゲン撮影は,認定基準が要求する法的要件そのものではなく,硬性補装具を必要とする程度の関節動揺性が存在することを客観的に裏付けるために実務が用いる証拠方法と位置づけられる。

もっとも,証拠方法にすぎないとはいえ,実務上はその有無が結論を大きく左右する。交通事故の後遺障害を扱う実務書には,動揺関節について「等級認定申請の際,ストレスXPの添付は必須である」とするもの,「ストレス撮影で動揺が立証されない限り,第12級以上の認定はなされない」とするものがあり,撮影がなければ動揺関節の主張は事実上取り上げられないという理解が共有されている。認定基準上の位置づけと実務上の重みとが異なることが,この論点の分かりにくさの一因である。

第3 認定基準にいう「硬性補装具」の意味
1 支柱付きの装具を指すとされていること

前記のとおり等級を分けるのは硬性補装具の要否であるから,何が硬性補装具に当たるかは,等級の当てはめを左右する。実務書には,損害保険料率算出機構の調査事務所が想定する硬性補装具は金属の支柱の入ったブレースであり,膝関節を固定していてもサポーターの類は硬性補装具として説明しない旨を明示して注意を促すものがある。別の実務書も,「硬性補装具」という語は一般にはプラスチック製のものなどを広く含むが,後遺障害の要件としての硬性補装具は一般的な定義に比してやや要件が厳しいとして,同じ方向の注意を促している。

この点は,装具の費用という別の局面にも波及する。下肢の硬性補装具は荷重を受けるため,常用した場合の耐用年数は数年程度とされており,将来の買替えを要することが指摘されている。装具の必要性に関する記録は,等級の当てはめを基礎づけると同時に,将来の装具費用を基礎づける資料にもなる。

2 医学上の装具の分類との対応

硬性と軟性の区別は,賠償実務のための便宜的な区分ではなく,医学上の装具分類にも対応している。整形外科の保存療法に関する実務書は,膝装具を用途別に整理し,前十字靱帯用装具には手術後に装着する治療用の硬性装具と社会復帰後に保護のために用いる軟性装具とがあること,内側・外側側副靱帯用装具は内外側に支柱が付いていること,側副靱帯が不安定な膝関節や関節内骨折後で骨癒合が不完全な症例には両側に支柱の付いた硬性膝装具が用いられることを述べており,膝蓋骨制動サポーターはこれらとは別の項目として扱われている。同書は,膝の支持性の補強に用いられるものとして,支柱付き膝装具とサポーター様軟性装具とを並べて掲げてもいる。

したがって,主治医に装具を処方してもらう場面では,採型して製作する支柱付きの装具であるのか,既製の軟性のものであるのかを区別して確認する実益がある。もっとも,後述する紛争処理事例には,自覚症状として「サポーターなしで軽度不安定感あり」との記載がある事案で第12級7号とされたものがあり,診療録上の語の選択だけで結論が決まるわけではない。区別が意味を持つのは,常時又は時々の装着を要件とする上位等級を主張する局面である。

第4 ストレスレントゲン撮影の内容と撮影方法
1 応力の方向と膝の屈曲角度の対応

ストレスレントゲン撮影は,動揺が疑われる関節に徒手又は器具によって一定方向の力(応力)を加えた状態でレントゲン撮影を行い,骨と骨のずれの程度を健側と患側とで対比して計測する検査である。ここで見落とされやすいのは,応力を加える方向によって評価される靱帯が異なり,かつ,方向ごとに撮影時の膝の屈曲角度が異なるという点である。

応力の方向主として評価される靱帯撮影時の膝の屈曲角度内反・外反(側方)外側側副靱帯・内側側副靱帯伸展位及び屈曲30度前後前方(脛骨を前方へ)前十字靱帯屈曲15度から25度前後(ラックマン肢位)後方(脛骨を後方へ)後十字靱帯屈曲90度前後

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整骨院・接骨院と交通事故の施術費―柔道整復師・健康保険・広告規制(AIリライト)

目次

第1 整骨院・接骨院と柔道整復師

1 法令上の名称

2 開設者と施術者は別の概念であること

第2 柔道整復師の業務範囲

1 柔道整復師が行う施術

2 骨折・脱臼と医師の同意

3 診断・投薬・エックス線撮影との違い

第3 整骨院・接骨院で健康保険を使える範囲

1 療養費の支給対象

2 支給対象外となる場合

3 施術料金は一律ではないこと

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交通事故による正中神経麻痺の後遺障害等級認定―手指機能・神経症状・検査所見(AI作成)

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第1 正中神経麻痺の診断名だけでは等級は決まらない

1 この記事の対象と評価順序
2 認定の中核となる五つの事実

第2 正中神経障害で検討する後遺障害等級

1 機能障害と神経症状の対応
2 手指の用廃は対象関節ごとに判定する
3 手関節等では他動値と自動値を区別する
4 12級13号と14級9号の分水嶺

第3 症状から障害高位を特定する

1 正中神経麻痺と手根管症候群は同義ではない
2 事故直後型と遅発型を分ける
3 事故以外の競合原因を検討する

第4 検査所見を等級立証へ結び付ける方法

1 身体所見は単独ではなく分布と組合せで評価する
2 神経伝導検査・針筋電図は実施時期が重要である
3 画像,超音波及び手術記録が証明する範囲

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政府保障事業と無保険車傷害特約|ひき逃げ・無保険事故の補償と請求手続(AIリライト)

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目次

第1 政府保障事業と無保険車傷害特約の違い

1 制度の比較
2 事故直後に確認すべき事項

第2 政府保障事業

1 対象となる事故

(1) ひき逃げ等で保有者が明らかでない事故
(2) 自賠責保険を利用できない無保険事故等

2 てん補される損害と限度額

(1) 人身損害の限度額
(2) 社会保険給付等との調整

3 請求手続

(1) 取扱窓口と必要書類
(2) 調査から支払決定まで
(3) 3年の期間制限

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交通事故による総腓骨神経麻痺の後遺障害等級――下垂足・可動域・因果関係の立証(AI作成)

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第1 この記事の対象と結論

1 総腓骨神経麻痺の診断名だけでは等級は決まらない
2 この記事で扱う範囲

第2 候補となる後遺障害等級

1 まず支配器官の機能障害を評価する
2 足関節の8級7号,10級11号及び12級7号
3 神経麻痺では能動可動域が重要になる
4 足趾の機能障害
5 神経症状の12級13号及び14級9号

第3 医学的に確認すべき病変部位と原因

1 総腓骨神経の走行と典型症状
2 L5神経根障害及び坐骨神経障害との鑑別
3 交通事故で想定する発症機序

第4 診断・予後と証拠の読み方

1 診察所見と経時記録
2 神経伝導検査及び針筋電図

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昭和48年9月1日付の日本損害保険協会・日弁連交通事故相談センター覚書の内容と制度史(AI作成)

目次

第1 覚書の対象と本記事の射程

1 対象となる文書
2 家庭用自動車保険の発売前に生じた課題

第2 覚書が定めた事項

1 日本損害保険協会側が提案した四項目
2 日弁連交通事故相談センター側が提案した六項目
3 継続協議と同日付の確認メモ

第3 示談代行と被害者の直接請求権

1 昭和48年当時の制度設計
2 現在の示談交渉サービスの限界
3 保険法22条の先取特権との違い

第4 中立的な紛争処理機関の制度化

1 設置見合わせと実際の発足は別の出来事であること
2 現在の二つの交通事故ADR

第5 統一支払基準及び内払のその後

(続きを読む...)昭和48年9月1日付の日本損害保険協会・日弁連交通事故相談センター覚書の内容と制度史(AI作成)

交通事故による大腿骨顆部・顆上骨折の後遺障害等級認定――可動域制限,動揺関節,偽関節及び変形障害(AI作成)

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第1 この記事の対象と結論

1 大腿骨顆部・顆上骨折とは何か
2 骨折名だけで後遺障害等級は決まらない
3 既存の膝関節記事との役割分担

第2 骨折型を画像と手術記録で確定する

1 関節外・部分関節内・完全関節内を分ける
2 単純X線,CT,MRI及びストレスX線の役割は異なる
3 術後のアライメントと非癒合を分けて評価する

第3 後遺障害等級の全体像

1 主要な等級ルート
2 自賠責と労災で号数が異なる項目がある

第4 等級別の判断分岐

1 第8級7号――用廃,重度動揺又は人工関節置換後の高度制限
2 第10級11号と第12級7号――他動可動域と器質的裏付け
3 動揺関節――「装着している」と「必要とする」は異なる
4 偽関節・変形障害――非癒合の位置を固定する

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交通事故による大腿骨頸部骨折の後遺障害等級――人工骨頭,股関節可動域及び下肢短縮(AI作成)

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第1 大腿骨頸部骨折の傷病名だけでは等級は決まらない

1 最初の分岐は人工骨頭・人工股関節の有無である
2 認定経路の全体像

第2 大腿骨頸部骨折に固有の医学的問題

1 関節包内骨折と不顕性骨折
2 骨接合術と人工物置換では残る問題が異なる
3 大腿骨頭壊死は遅れて現れることがある

第3 現行の後遺障害等級

1 法令と認定基準の関係
2 人工骨頭・人工股関節を挿入置換した場合
3 骨接合術又は保存療法の場合
4 疼痛,併合及び既存障害

第4 股関節可動域を証拠化する方法

1 主要運動と参考運動
2 他動測定と代償動作
3 数値の再現性と画像所見を対応させる

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交通事故による大腿骨転子部骨折の後遺障害等級――可動域,短縮,痛み及び立証資料(AI作成)

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目次

第1 大腿骨転子部骨折の等級は骨折名だけでは決まらない

1 本記事の対象
2 股関節可動域の記事との役割分担

第2 骨折型と手術後に残り得る障害

1 安定型,不安定型及び逆斜骨折
2 骨片の滑動,内反及び近位大腿骨の短縮
3 インプラント関連痛,骨癒合不全及び再手術

第3 問題となる後遺障害等級

1 股関節機能障害8級7号・10級11号・12級7号
2 疼痛の12級13号・14級9号
3 下肢短縮8級5号・10級8号・13級8号
4 大腿骨変形12級8号と偽関節7級10号・8級9号
5 人工骨頭・人工関節と骨接合材料の区別
6 複数の障害が残る場合

第4 医学文献から分かる短縮とインプラント関連痛

1 近位大腿骨の短縮と法的短縮障害は異なる

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交通事故による大腿骨頭骨折の後遺障害等級認定――画像,股関節機能及び遅発性障害(AI作成)

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第1 大腿骨頭骨折の後遺障害は傷病名だけでは決まらない

1 結論
2 大腿骨頚部骨折との区別
3 股関節可動域の記事との役割分担

第2 受傷機転,Pipkin分類及び治療の意味

1 股関節脱臼を伴う関節内骨折
2 Pipkin分類
3 治療方法から後遺障害を逆算しない

第3 画像を時系列で読み分ける

1 単純X線,CT及びMRIの役割
2 画像所見と等級認定は別の判断である
3 既往変性と事故後変化を区別する

第4 自賠責の後遺障害等級の分岐

1 法令上の等級
2 可動域制限による10級11号又は12級7号
3 人工関節又は人工骨頭を置換した場合

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交通事故による大腿骨頭無菌性壊死の後遺障害等級――因果関係,症状固定及び人工股関節置換(AI作成)

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目次

第1 大腿骨頭壊死の後遺障害は四段階で判断する

1 病名だけでは後遺障害等級は決まらない
2 「無菌性」「特発性」「外傷性」は同じ分類ではない

第2 外傷性大腿骨頭壊死の機序,診断及び時間経過

1 事故直後の骨折又は脱臼が骨頭血行を損なう
2 単純X線が正常でも初期壊死を否定できない
3 大腿骨頚部骨折後の壊死率と限界
4 股関節脱臼では早期整復が必要だが六時間は絶対的境界ではない

第3 事故と壊死との因果関係を立証する方法

1 強い事情と反対方向の事情を同じ時系列に置く
2 公的な労働保険裁決が示す否定例
3 ステロイド,大量飲酒及び既往症は個別に評価する

第4 自賠責保険で問題となる後遺障害等級

1 人工物の有無と可動域で入口が分かれる
2 股関節は主要運動が二組ある
3 疼痛,脚長差及び変形は別の評価軸である

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交通事故による大腿神経麻痺の後遺障害等級――膝伸展障害・神経症状と立証方法(AI作成)

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第1 大腿神経麻痺の等級は診断名だけでは決まらない

1 最初に関節機能障害を検討する
2 股関節障害は個別に判定する

第2 大腿神経麻痺の医学的特徴

1 運動・反射・感覚を一組としてみる
2 交通事故後に想定する損傷機序
3 伏在神経損傷及び外側大腿皮神経障害との区別

第3 後遺障害等級の分岐

1 自賠責の候補等級
2 8級7号の用廃
3 10級11号及び12級7号
4 他動値が原則で自動値は例外である
5 12級13号及び14級9号
6 膝折れと動揺関節を混同しない

第4 診断と鑑別に必要な検査

1 診察所見は左右差と経時変化を残す

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手関節の可動域制限と後遺障害12級6号――認定基準,測定方法,代償動作及び裁判例(AI作成)

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第1 この記事の対象
第2 手関節の可動域制限が該当する後遺障害等級

1 該当するのは第12級6号である
2 上位及び下位の評価
3 自賠責保険が労災保険の認定基準に従う仕組み

第3 可動域の測り方と4分の3基準の当てはめ

1 掌屈と背屈は合計値で評価する
2 比較の相手は原則として健側である
3 参考可動域角度
4 測定は原則として他動運動による
5 参考運動(橈屈・尺屈)による救済とその限界

第4 前腕の回内・回外は別枠で評価される

1 解剖学上の一体性と等級評価上の区別
2 準用等級と「いずれか上位」の処理

第5 可動域制限の原因を医学的に裏付ける

1 器質的損傷の裏付けが認定の前提である

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手関節のデグロービング損傷と後遺障害等級認定―可動域・手指・瘢痕・裁判例(AI作成)

第1 デグロービング損傷の等級は診断名だけでは決まらない

1 用語と本記事の対象

2 最初に分けるべき結果障害

第2 手関節機能障害の現行基準

1 8級6号・10級10号・12級6号

2 他動値が原則であり,自動値には医学的理由を要する

第3 手関節以外に確認すべき障害

1 手指の欠損及び用廃

2 前腕回旋,神経症状,CRPS及び醜状

3 併合と同一系列・通常派生

第4 等級認定のための資料と立証順序

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交通事故による橈骨遠位端骨折の後遺障害等級認定―可動域・画像・裁判例(AI作成)

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第1 橈骨遠位端骨折の等級認定で最初に分ける事項

1 結論

(1) 診断名だけでは等級は決まらない
(2) 医学的評価と法的評価を分ける

2 証明対象の全体像

第2 問題となる後遺障害等級

1 手関節の機能障害
2 前腕回旋及び長管骨変形
3 疼痛,神経,腱,手指及びCRPS
4 派生関係と併合

第3 手関節可動域の正確な測定と計算

1 主要運動と参考運動
2 他動値,自動値及び境界事例
3 両側受傷又は健側に既存障害がある場合
4 計算例

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交通事故による橈骨神経麻痺の後遺障害等級――下垂手・手指伸展障害の認定基準(AI作成)

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第1 橈骨神経麻痺の等級は残った機能障害から決まる

1 記事の対象と結論
2 自賠責と労災認定基準の関係

第2 損傷高位によって運動麻痺と知覚障害が異なる

1 高位橈骨神経麻痺
2 後骨間神経麻痺
3 浅橈骨神経障害

第3 橈骨神経麻痺で検討する後遺障害等級

1 等級表の対応関係
2 手関節は自動可動域で評価することがある
3 手指機能障害を別に測定する
4 12級13号と14級9号
5 併合と重複評価

第4 事故との因果関係を示す医学資料

1 初診時から残すべき所見
2 神経学的診察と可動域測定

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交通事故による橈骨頭・橈骨頸部骨折の後遺障害等級――回内・回外制限,画像所見及び裁判例(AI作成)

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第1 この記事の対象と結論

1 骨折名やMason分類だけでは等級が決まらない
2 認定ルートを先に分ける

第2 後遺障害を左右する医学的要素

1 橈骨頭は屈伸だけでなく回旋と安定性に関与する
2 骨折型と治療法は器質的原因を読む手掛かりである
3 肘だけを見てはいけない合併損傷

第3 後遺障害等級への当てはめ

1 肘屈伸は主要運動の合計を健側と比較する
2 前腕回旋は屈伸と分けて測定する
3 疼痛,骨端部変形及び人工橈骨頭は別の入口を持つ
4 肘屈伸と回内・回外を機械的に併合しない

第4 画像と可動域測定による立証

1 受傷直後の画像で骨折部位を特定する
2 症状固定時の数値と測定条件を一組で残す
3 骨癒合良好と機能障害の有無は同じ問題ではない

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搭乗者傷害保険の補償内容,人身傷害保険との違い及び請求時の確認事項(AI作成)

第1 搭乗者傷害保険の位置付け

1 実損額ではなく約定額を支払う保険
2 商品名だけでは補償内容を判断できないこと

第2 保険金の支払対象

1 対象となる搭乗者と事故
2 死亡保険金及び後遺障害保険金
3 医療保険金及び入通院定額給付金

第3 人身傷害保険及び損害賠償金との関係

1 人身傷害保険との違い
2 損害賠償額から控除されないこと
3 他の保険金等との調整

第4 自動車の運行と傷害との因果関係

1 事故後の避難中の死亡を支払対象とした最高裁判例
2 送迎車から降車中の骨折を支払対象外とした最高裁判例
3 両判例から分かる確認事項

第5 免責事由と商品ごとの相違

1 主な免責事由
2 金額・期間・他覚所見条項は一律ではないこと

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交通事故による内果・外果・後果骨折の後遺障害等級――可動域,痛み及び画像所見(AI作成)

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第1 骨折名から後遺障害等級へ直結させない

1 本記事の対象
2 内果,外果及び後果の位置と役割
3 診断,事故起因性,残存機能及び等級を分ける

第2 自賠責及び労災で問題となる等級

1 機能障害の第8級,第10級及び第12級
2 背屈と底屈の合計を原則として他動値で比較する
3 痛み,動揺性及び変形は別の認定経路となり得る

第3 内果,外果及び後果ごとの確認事項

1 内果骨折では関節面,三角靱帯及び神経を分ける
2 外果骨折では腓骨の長さ・回旋とモルティスを見る
3 後果骨折では骨片面積よりCT形態と関節適合性を重視する
4 両果・三果骨折及び脱臼骨折は各果の癒合だけで評価しない

第4 近年の医学研究が示す射程と限界

1 後果骨折の分類及び関節面段差
2 内果・外果の手術選択を後遺障害へ短絡させない

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任意保険が適用されない場合――免責条項,契約の失効及び会社ごとの違い(AIリライト)

目次

第1 任意保険が支払われない場合の全体像

1 免責の範囲は約款で決まり,自賠責保険より広い

2 免責事由は被保険者ごとに個別に適用される

3 本記事の整理の順序

第2 契約そのものの効力によって支払われない場合

1 運転者限定特約及び運転者年齢条件特約

2 告知義務違反,危険増加及び重大事由による解除

3 保険料の不払いによる保険休止

4 保険金請求権の消滅時効

第3 すべての補償に共通する免責事由

1 故意

2 異常危険及び競技・曲技のための使用

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交通事故による半月板損傷の後遺障害等級――12級7号・12級13号・14級9号と事故起因性(AI作成)

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第1 この記事の対象と結論
第2 半月板損傷で問題となる後遺障害等級

1 第12級7号は他動可動域を基礎とする
2 第12級13号は損傷と疼痛の対応を問う
3 第14級9号は症状の一貫性が中心となる
4 動揺関節及び同一膝の疼痛は分けて考える

第3 MRIが証明することと証明しないこと

1 半月板内の高信号だけでは真の断裂と限らない
2 断裂の存在と事故起因性は別の命題である
3 経時画像では変化する所見と残る所見を区別する

第4 事故による半月板損傷であることの判断

1 事故起因性を支持する事情
2 事故起因性を弱める事情
3 変性の存在と素因減額は同じ問題ではない

第5 治療内容を等級判断へ使うときの限界
第6 主張立証に必要な資料と優先順位

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交通事故による脛骨プラトー骨折の後遺障害等級認定――可動域,動揺性及び疼痛の立証(AI作成)

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第1 骨折名や手術だけでは等級は決まらない

1 脛骨プラトー骨折の位置付け
2 最初に分けるべき評価経路

第2 現行の後遺障害等級認定基準

1 自賠責は原則として労災認定基準に準拠する
2 膝関節の可動域制限
3 動揺関節
4 疼痛等の神経症状
5 人工膝関節と併存障害

第3 病態と画像を等級の要件へ結び付ける

1 骨折型は立証の入口であって結論ではない
2 画像は種類と時系列を分ける
3 関節面の段差と外傷後変形性膝関節症

第4 公開された行政決定と裁判例

1 可動域が基準に届かなくても動揺関節となった例
2 可動域が基準に届かなくても疼痛が評価された例

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膝関節の可動域制限と後遺障害12級7号――認定基準,測定方法,代償動作及び裁判例(AI作成)

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第1 この記事の対象
第2 認定基準

1 下肢の関節機能障害の等級は3段階しかない
2 労災保険と自賠責保険で号数がずれる
3 健側との比較という原則と,参考可動域による例外
4 屈曲と伸展を合計し,膝には参考運動がない

第3 測定方法

1 膝の参考可動域角度と測定肢位
2 旧来の180度表示法との読替え
3 測定値が動く場合の扱い

第4 12級相当の可動域制限で現実に失われる動作

1 日常動作に必要な膝の屈曲角度
2 平地歩行は残り,深屈曲を要する動作が失われる

第5 代償動作とその負担

1 遊脚期の代償と転倒の危険
2 立脚期の代償と姿勢の変化

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交通事故による膝関節脱臼の後遺障害等級認定と立証資料(AI作成)

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目次

第1 この記事の対象と結論

1 膝蓋骨脱臼とは区別する必要があること
2 認定の核心は症状固定時の残存機能であること

第2 膝関節脱臼及び複合靱帯損傷の医学的特徴

1 搬送時には自然整復していることがあること
2 損傷靱帯と不安定性の方向を対応させること
3 膝窩動脈損傷及び総腓骨神経損傷を見落とさないこと
4 慢性期MRIの限界を踏まえること

第3 自賠責保険における後遺障害等級

1 法令と認定基準の関係
2 動揺関節の8級,10級及び12級
3 硬性補装具と軟性装具を区別すること
4 習慣性脱臼及び弾発膝
5 可動域制限による8級7号,10級11号及び12級7号
6 疼痛,神経障害及び等級の重複

第4 動揺関節を証明する検査と資料

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肘関節の可動域制限と後遺障害12級6号――認定基準,測定方法,代償動作及び裁判例(AI作成)

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第1 肘関節の可動域制限が該当する後遺障害等級

1 該当するのは第12級6号である
2 自賠責保険が労災保険の基準に準拠する構造
3 上位及び下位の評価

第2 可動域の測り方と4分の3基準の当てはめ

1 屈曲と伸展は合計値で評価する
2 比較の相手は原則として健側である
3 参考可動域角度
4 測定は原則として他動運動による
5 肘関節には参考運動が定められていない

第3 前腕の回内・回外の扱い

1 準用等級による評価
2 肘関節部の骨折では「いずれか上位」となる

第4 可動域制限の原因と因果関係

1 肘が拘縮しやすい理由
2 異所性骨化

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交通事故による肘関節側副靱帯損傷の後遺障害――不安定性,MRI及び等級認定(AI作成)

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目次

第1 側副靱帯損傷の診断名だけでは等級は決まらない

1 器質的損傷と後遺障害を分ける
2 問題となる三つの認定経路
3 本記事が扱う範囲

第2 肘関節側副靱帯損傷の医学的な位置付け

1 内側側副靱帯損傷
2 外側側副靱帯複合体損傷と後外側回旋不安定性
3 急性損傷の広さと症状固定時の障害は同じではない

第3 肘関節側副靱帯損傷から検討する後遺障害等級

1 可動域制限による第8級,第10級及び第12級
2 前腕の回内・回外
3 動揺関節の準用評価と現行資料上の注意
4 疼痛及び尺骨神経症状

第4 MRIと動的検査をどのように評価するか

1 MRIで確認できること
2 MRI研究の結論が一見分かれる理由

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交通事故による肘関節脱臼の後遺障害等級――動揺関節,再脱臼及び立証資料(AI作成)

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目次

第1 肘関節脱臼の傷病名だけでは等級が決まらない

1 本記事の対象と結論
2 単純性脱臼と骨折を伴う脱臼

第2 整復後に残り得る障害

1 安定性の確保と拘縮の回避
2 拘縮,疼痛及び不安定性
3 異所性骨化と遅発性尺骨神経障害

第3 後遺障害等級の認定経路

1 屈曲・伸展制限
2 動揺関節と習慣性脱臼
3 前腕回旋,神経症状及び人工肘関節

第4 時系列に沿った立証資料

1 受傷時から整復直後まで
2 固定,リハビリテーション及び症状固定
3 不安定性と装具使用

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被害者参加対象事件における不起訴事件記録の閲覧及び謄写――客観的証拠と供述調書等の範囲(AIリライト)

第1 この記事で扱う場面

1 刑訴法47条による原則非公開と通達による例外的な運用
2 被害者参加対象事件とは
3 通達の性質――法律上の不服申立て制度はないこと

第2 客観的証拠の閲覧

1 「事件の内容を知ること」を目的とする場合でも閲覧できること
2 閲覧が認められる証拠の類型

第3 供述調書等の閲覧

1 例外的に閲覧が認められる要件
2 「代替性」の文言が閲覧と謄写で異なること
3 供述内容の口頭説明による配慮

第4 謄写できる範囲

1 謄写の基準
2 供述調書等の謄写

第5 参考資料及び関連記事

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交通事故によるフォルクマン拘縮の後遺障害等級――手関節・手指・神経障害の認定と立証(AI作成)

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第1 フォルクマン拘縮の等級を一つに決められない理由

1 この記事の対象
2 自賠責と労災の認定基準

第2 急性コンパートメント症候群から拘縮が残るまで

1 筋と神経の虚血性損傷
2 真性拘縮と偽フォルクマン拘縮

第3 後遺障害を部位別に評価する方法

1 候補となる評価項目
2 手関節の機能障害
3 各手指の用廃
4 前腕の回内・回外
5 神経障害と二重評価
6 併合・準用は最後に検討する

第4 フォルクマン拘縮に固有の可動域測定

1 手関節の肢位を変えて手指を測る
2 自動運動と他動運動を分ける

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物損事故の示談―修理費,車両時価額,評価損,代車料及び保険の実務(AIリライト)

目次

第1 物損示談の対象と示談前の確認事項

1 損害項目と過失割合を分けて確認する

(1) 物損示談で合意する事項

(2) 請求項目と主な資料

2 事故直後から保存すべき証拠

(1) 車両及び損傷品の記録

(2) 修理前又は処分前の確認

3 示談書又は免責証書への署名前の確認

(1) 物損と人身損害の範囲

(2) 金額,支払先及び時効

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弁護士費用特約(AIリライト)

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目次

第1 弁護士費用特約の仕組み

1 弁護士費用特約とは何か
2 最初に確認するのは事故日に適用される約款である
3 保険金額300万円と法律相談費用10万円は一例である
4 補償され得る費用

(1) 相談料,着手金,報酬金及び実費
(2) 上級審,刑事手続及び相談のみの利用

5 利用と等級の取扱い
6 利用の実情

第2 弁護士費用特約を利用できる人

1 記名被保険者とその家族
2 契約自動車の搭乗者,運転者及び所有者
3 自動車保険以外の保険から利用できる場合
4 複数の特約が見つかった場合

第3 補償される事故と対象外になり得る事故

1 自動車事故限定型と日常生活事故型

(続きを読む...)弁護士費用特約(AIリライト)

被保険者本人が支出した診療録,画像記録その他の資料取得費が弁護士費用特約の「弁護士・損害賠償請求等費用」に当たり得るか(AI作成)

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目次

第1 本記事の射程と結論

1 本記事の対象

(1) 一般論としての検討
(2) 検討対象となる公開約款

2 結論の要点

(1) 本人取得という一事だけでは対象外としにくいこと
(2) 本人取得費用が無条件に補償されるわけではないこと
(3) 見解相違が生じた場合の基本順序

第2 あいおいニッセイ同和損害保険の定義②の解釈

1 約款の構造

(1) 定義①と定義②の役割分担
(2) 本人による手続を予定する除外規定
(3) 第2条(1)の同意要件

2 文理解釈及び体系解釈

(続きを読む...)被保険者本人が支出した診療録,画像記録その他の資料取得費が弁護士費用特約の「弁護士・損害賠償請求等費用」に当たり得るか(AI作成)

保険約款の文言の解釈方法(AI作成)

◯山中弁護士への事件のご依頼・ご相談は「交通事故のお問い合わせ」から可能です。

目次

第1 保険約款解釈の出発点

1 本記事の射程

(1) 一般論としての整理
(2) 結論の先取り

2 最初に確定すべき資料

(1) 適用約款の版
(2) 事故後の改定との区別
(3) 表示上の誤りが疑われる場合

3 解釈,組入れ及び内容規制の区別

(1) 解釈の問題
(2) 組入れの問題
(3) 内容規制の問題

(続きを読む...)保険約款の文言の解釈方法(AI作成)

むち打ち症(頚椎捻挫)の症状固定時期——判断要素,後遺障害等級及び医学的知見(AI作成)

第1 むち打ち症の症状固定という論点1 検討の対象と時点第2 症状固定の法的な意味と機能1 定義の出所——労災の障害等級認定基準2 症状固定を境に損害の算定方法が転換する第3 むち打ち症の後遺障害等級と労働能力の喪失1 12級13号と14級9号の振り分け2 労働能力喪失率と喪失期間の実務上の制限第4 症状固定時期の判断——時期に争いがある場合1 医師の診断と裁判所の認定は別個の判断である2 時期を独自に認定した裁判例第5 症状固定の有無自体が争われる場合——治療拒否の事案1 治療を強制することはできないという原則2 因果関係の調整方法をめぐる2つの裁判例第6 むち打ち症の自然経過に関する医学的知見1 国際的な重症度分類2 自然経過に関する追跡調査と実務上の目安との緊張関係第7 症状固定と消滅時効の起算点第8 実務上の留意点出典・参考資料1 法令・通達2 裁判例3 文献4 医学文献5 関連記事第1 むち打ち症の症状固定という論点1 検討の対象と時点

本記事は,交通事故によるむち打ち症(頚椎捻挫,外傷性頚部症候群)を負った被害者について,損害賠償額を算定する基準時となる「症状固定」の意味と,その時期がどのような要素で判断されるかを整理するものである。生成AIを用いて法令,裁判例及び医学文献の原典を確認した上で構成した。対象とする時点は2026年8月現在であり,法令・通達は現行のものを,裁判例は各判決日時点のものを扱う。

症状固定は,むち打ち症に限らずあらゆる傷病の損害賠償額算定に関わる概念であるが,むち打ち症は他覚的所見(画像上の異常や神経学的検査所見)を伴わないことが多く,症状固定の時期及びその有無そのものが争われやすい類型である。以下では,症状固定の法的な意味(第2),むち打ち症に特有の後遺障害等級との関係(第3),時期の判断枠組みと裁判例(第4),症状固定の有無自体が争われる場合の枠組み(第5),症状固定の医学的な裏付け(第6),消滅時効との関係(第7)の順に検討する。

第2 症状固定の法的な意味と機能1 定義の出所——労災の障害等級認定基準

症状固定は,法律に規定された概念ではない。人身損害賠償訴訟において損害賠償額を算定する際に,実務上一般的に用いられている概念である。その定義は,自動車損害賠償責任保険の支払基準(平成13年金融庁・国土交通省告示第1号)が後遺障害等級の認定について準用する,労働者災害補償保険における「障害等級認定基準」(昭和50年9月30日付基発第565号,労働省労働基準局長通達)の「なおったとき」の定義に由来する。同通達は次のように定める。

「なお,ここにいう『なおったとき』とは,傷病に対して行われる医学上一般に承認された治療方法(以下『療養』という。)をもってしても,その効果が期待し得ない状態(療養の終了)で,かつ,残存する症状が,自然的経過によって到達すると認められる最終の状態(症状の固定)に達したときをいう。したがって,障害程度の評価は,原則として療養効果が期待し得ない状態となり,症状が固定したときにこれを行うこととなる。」

この定義を踏まえ,さいたま地方裁判所平成14年1月24日判決は,右肩鎖関節損傷の症状固定日が争われた事案において,「損害賠償訴訟における症状固定とは,負傷に対して行われる医学上一般に承認された治療方法をもってしても,その効果が期待し得ない状態で,かつ,残存する症状が,自然的経過によって到達すると認められる最終の状態に達することをいうのであり,必ずしも『治癒』と同義ではない」と判示している。すなわち,症状固定は,症状が完全に消えて治ったことを意味するのではなく,それ以上の医学的な改善が見込めなくなった状態を指す。むち打ち症のように症状が緩やかに軽快していく傷病では,この「これ以上は改善しない」という状態がいつ訪れたかの認定が,そのまま賠償額の帰趨を左右することになる。

2 症状固定を境に損害の算定方法が転換する

症状固定が実務上重要視される最大の理由は,症状固定の前後で,同じ費目であっても損害の算定方法が根本的に転換する点にある。

費目症状固定まで症状固定後治療費事故と相当因果関係のある実費全額原則として相当因果関係が否定される(治療を続けても症状を改善させないため)休業損害・逸失利益休業損害(就労制限の程度が徐々に減少するものとして算定)後遺障害逸失利益(固定時に認定された労働能力喪失率が就労可能年齢まで継続するものとして算定)慰謝料傷害慰謝料(入通院期間を基礎に算定)後遺障害慰謝料(認定された等級に応じて類型的に算定)

症状固定時期を後ろにずらせば,その分だけ治療費や休業損害の対象期間が延びる一方,症状固定を早めても,その後に発生し得た治療費・休業損害・傷害慰謝料が加わらなくなるだけで,後遺障害部分の損害が当然に増減するわけではない。したがって,症状固定時期を早期化・遅延化させることが,被害者又は加害者の一方に一律に有利に働くとは限らず,具体的な事案ごとに,症状の推移や治療内容を踏まえて争う実益の有無を見極める必要がある。なお,骨折後の骨髄炎など他の傷病類型における症状固定の考え方については,別稿「骨折後の骨髄炎と症状固定——労災の慢性化膿性骨髄炎アフターケア,後遺障害等級及び交通事故での取扱い(AI作成)」で扱っている。

第3 むち打ち症の後遺障害等級と労働能力の喪失1 12級13号と14級9号の振り分け

むち打ち症が完全には軽快せず後遺障害として残存する場合,自動車損害賠償保障法施行令別表第二が定める「局部の神経症状」の等級に該当することが多い。同別表は,第12級13号を「局部に頑固な神経症状を残すもの」,第14級9号を「局部に神経症状を残すもの」と定める。

実務上は,画像所見や神経学的検査所見といった他覚的な証拠により医学的に症状の存在が「証明」できる場合には12級13号,証明はできないものの受傷状況や治療経過から症状の連続性・一貫性が認められ,医学的に「説明可能」といえる場合には14級9号に該当するという二段階の運用がされている。もっとも,この二分自体は損害保険料率算出機構による認定実務上の取扱いであり,自動車損害賠償保障法施行令の条文自体に明記されているわけではない点には留意を要する。

2 労働能力喪失率と喪失期間の実務上の制限

後遺障害等級が認定されると,逸失利益の算定に用いる労働能力喪失率が決まる。労働能力喪失率表は,「民事損害賠償が行われた際の労災保険給付の支給調整に関する基準(労働者災害補償保険法第67条第2項関係)について」(昭和56年6月12日付発基第60号,労働事務次官通達)別表第2に定められており,第12級は100分の14,第14級は100分の5である。

もっとも,むち打ち症による神経症状は,他の器質的な後遺障害と異なり,時間の経過とともに軽快していく可能性があるという特殊性を踏まえ,労働能力喪失期間についても,12級で10年程度,14級で5年程度に制限する裁判例が多いとされる。これは,脊柱の変形障害や関節の機能障害のように将来にわたって労働能力の制限が固定的に継続すると見込まれる後遺障害とは異なり,むち打ち症の神経症状が生涯にわたって同じ強度で持続するとは限らないという医学的な理解を反映したものである。装具費用や将来の買替費用など,後遺障害に伴う将来の損害の考え方については,別稿「交通事故で装具が必要になったときの費用——治療用装具の療養費,労災の義肢等補装具費及び将来の買替費用(AI作成)」でも扱っている。

第4 症状固定時期の判断——時期に争いがある場合1 医師の診断と裁判所の認定は別個の判断である

後遺障害診断書に記載された症状固定日(医師の判断)を,そのまま損害賠償額算定における症状固定日として認定する裁判例が多いが,これと異なる日を認定する裁判例も相当数存在する。医師の「これ以上改善しない」という医学的な判断と,裁判所の「症状が自然的経過によって到達すると認められる最終の状態に達した」という法的な判断は,別個の判断である。医師の判断は基本的に尊重されるべきであるが,絶対的なものではなく,損害賠償訴訟の観点から合理的かどうかが裁判所において検討される。

この合理性の検討に当たっては,①傷害及び症状の内容(神経症状のみか等),②症状の推移(改善の有無,一進一退か),③治療・処置の内容(相当な治療か,対症療法的なものか,治療内容に変化があるか),④治療経過(通院頻度の変化,治療中断の有無),⑤検査結果(他覚的所見の有無),⑥当該症状につき症状固定に要する通常の期間,⑦交通事故の状況(衝撃の程度)といった要素が考慮される(東京地方裁判所民事第27部・髙木健司裁判官「症状固定について」〔日弁連交通事故相談センター東京支部講演,平成24年9月29日〕による整理)。特に,被害者が承諾しないために医師が考える固定日よりも遅い日を記載した後遺障害診断書や,事故後相当期間が経過してから初めて受診した病院で最終通院日を固定日とした後遺障害診断書は,合理性がより慎重に検討される類型とされる。

2 時期を独自に認定した裁判例

症状固定時期そのものが正面から争点となり,裁判所が医師の診断書記載日とは異なる時期を認定した裁判例は少なくない。

広島高等裁判所平成14年3月13日判決(平成12年(ネ)第521号)は,追突事故によって頚椎捻挫に伴う頭痛・項部痛等の神経症状(後遺障害等級14級10号相当)を残した事案において,後遺障害診断書上の症状固定日(平成11年4月19日)の記載経緯を認定した。この診断書は,主治医が診療録から平成8年秋ころを症状固定の時期と考えていたにもかかわらず,被害者及びその父親が強く求めたために記載された日付であったことが認定されており,裁判所は,主治医の意見や症状の推移,治療経過等を総合し,後遺障害診断書の記載日ではなく,平成8年9月末を実質的な症状固定時期として独自に認定した。

佐賀地方裁判所平成13年12月18日判決(平成13年(ワ)第21号)は,頚部捻挫等の傷害を負い後遺障害等級14級10号(頚部の神経症状)が認定された事案で,被害者が主張する医師の診断日(平成11年1月11日)を採らず,通院頻度が退院後は月1回程度まで減少していた治療経過を踏まえて「遅くとも平成10年9月29日には症状固定したものと認めるのが相当である」と,医師の診断より早い時期を独自に認定した。

横浜地方裁判所平成31年4月23日判決(平成28年(ワ)第1702号,判例秘書登載)は,バス運転士が対向車線からの衝突事故で頚椎捻挫の傷害を負った事案において,事故日から約2年9か月後のリハビリテーション終了日を,後遺障害等級14級9号相当の神経症状を残す症状固定日と認め,被告側の素因減額の主張を排斥した。

これらの裁判例は,いずれも後遺障害診断書に記載された症状固定日を機械的に採用するのではなく,通院頻度,治療内容の変化,主治医の見解の経緯等を個別に認定した上で症状固定時期を判断するという手法が,複数の裁判所で採られていることを示している。

第5 症状固定の有無自体が争われる場合——治療拒否の事案1 治療を強制することはできないという原則

前記第4は,症状固定したこと自体には争いがなく,その時期だけが争われる場面を扱ったものである。これに対し,更に治療を続ければ改善する可能性が医学上残っているにもかかわらず,被害者がその状態で症状固定を主張し,加害者側が「いまだ症状固定していない(治療を続ければより軽い後遺障害で済む)」と争う場面がある。加害者側がこのように争う実益は,治療を継続すればより軽度の後遺障害しか残らない可能性がある点にある。

東京地方裁判所平成24年3月16日判決(平成22年(ワ)第34315号,交通事故民事裁判例集45巻2号334頁)は,自転車同士の衝突事故により橈骨遠位端骨折の傷害を負った被害者が,変形治癒による手関節可動域制限(健側の2分の1以下)を後遺障害等級10級10号として損害賠償を請求したのに対し,加害者が,変形矯正手術を受ければ症状が改善する可能性があるから症状固定していないなどと争った事案である。裁判所は,「治療(特に手術)は,その性質上,身体への侵襲を伴うものであり,また,その効果の確実性を保障することができないものであるから,交通事故の被害者に対し,治療を受けることを強制することはできない」とした上で,被害者が更なる治療を受けないと判断した場合には,それを前提として症状固定をしたものと判断するほかないと判示した。もっとも,本件では,手関節の変形癒合が生じたのは事故直後には手術適応であったにもかかわらず適切な時期に手術を受けなかったことが原因であるという特殊な事情があったため,後遺障害による損害の90パーセントの限度でのみ交通事故との相当因果関係を認めた。

2 因果関係の調整方法をめぐる2つの裁判例

東京地方裁判所平成24年7月17日判決(平成22年(ワ)第9991号,交通事故民事裁判例集45巻4号792頁,自保ジャーナル1879号25頁)は,普通自動二輪車で交差点に進入した被害者が対向車線から右折進入してきた自動車と衝突し,大腿骨骨折等の傷害を負い,後遺障害等級表第8級9号に相当する後遺障害が残存したとされた事案である。受傷から相当期間が経過しても骨癒合に至らなかったところ,被告らは,骨折部位への腸骨移植等を内容とする手術(偽関節手術)を受ければ症状が改善する可能性があるから被害者はいまだ症状固定していない,仮に症状固定であるとしても手術を受けなかったことを理由に過失相殺すべきである,などと争った。裁判所は,「症状固定とは,医学上相当な治療期間を経過してもなお残存する症状については後遺障害として評価することとして,特定の時点で,賠償の対象とすべき将来の損害の範囲を画するための法律上の概念であり,純粋に医学的な見地からは症状改善の可能性がある場合であっても,賠償法上は症状固定と扱われるべき事案があることは当然予定されているし,実際にむち打ち症のケースなどでそのような事案は多く存在する」と判示した上で,偽関節手術は身体への侵襲を伴うものであるからこれを受けるか否かは被害者が自己決定権に基づいて選択すべき事柄であって法的に強制すべきではないとし,手術を受けなかったことを理由とする症状固定に関する過失相殺の主張を認めなかった。もっとも,本件事故の発生態様自体(右折車と直進車の優先関係)については別途過失相殺がされている。

この2つの裁判例を対比すると,症状固定の有無自体が争われる場面では,症状固定を否定する方向ではなく,症状固定を肯定した上で,治療を受けなかった経緯を相当因果関係の範囲や過失相殺の当否の判断において考慮するという枠組みが採られている点で共通する。他方,因果関係を制限するか否かの結論が分かれた背景には,前者の事案では事故直後の手術適応の時期に手術を受けなかったという特殊な経緯があったのに対し,後者の事案では医師の治療方針を踏まえた被害者の判断に合理性が認められた,という事案ごとの違いがある。治療拒否と過失相殺・素因減額の一般的な考え方については,別稿「素因減額の要件・判例・主張立証と計算方法(AI作成)」も参照されたい。

第6 むち打ち症の自然経過に関する医学的知見1 国際的な重症度分類

むち打ち症の国際的な重症度分類として広く用いられているのが,ケベック・タスクフォースによる分類(Whiplash-Associated Disorders,WAD分類)である。同分類は,むち打ち症を,頸部痛の訴えのみで身体所見を伴わないもの(グレード0・1),可動域制限や圧痛点等の筋骨格系の所見を伴うもの(グレード2),深部腱反射の減弱・消失や筋力低下,感覚障害等の神経学的所見を伴うもの(グレード3),骨折又は脱臼を伴うもの(グレード4)に区分する。日本の後遺障害等級実務における他覚的所見の有無による12級13号・14級9号の振り分けは,このグレード3(神経学的所見を伴うもの)とグレード0から2まで(神経学的所見を伴わないもの)の区分と,おおむね対応する考え方といえる。

2 自然経過に関する追跡調査と実務上の目安との緊張関係

症状固定の判断は,本来,むち打ち症の医学的な自然経過(治療を続けてもどの程度の期間で症状が落ち着くのが通常か)を踏まえたものであるべきである。この点について,海外の前向き追跡調査には,受傷後3か月の時点における症状の有無が,その後2年間の転帰をかなり高い精度で予測するとの報告があり,発症後おおむね3か月前後が予後の分かれ目として臨床的な意味を持つことを示している。他方で,同じ追跡調査では,受傷後3か月の時点で無症状であった者の割合は限定的であったとも報告されており,複数の系統的レビューでも,受傷後1年が経過した時点でなお頸部痛の症状を訴える者が相当数に上るとされている。日本人のむち打ち症患者を対象とした研究でも,受傷後90日以内に治療が終了した者の割合は過半数にとどまっており,これらの知見は,むち打ち症の多くが短期間で高い確率で治癒するという単純な理解には必ずしも当てはまらないことを示している。

これらの追跡調査を踏まえると,むち打ち症の症状固定の判断において,受傷後の経過月数だけを機械的な物差しとするのではなく,前記第4の1で述べた症状の推移や治療内容の変化といった個別の要素を丁寧に当てはめることが,医学的な知見とも整合的な実務運用であるといえる。また,受傷後の心理社会的な要因(初期の症状の強さや機能障害の程度等)が,その後の回復の遅速を左右する予測因子として複数の研究で指摘されている点は,症状の遷延に対する被害者側の主観的な要因をめぐる争い(心因的要因による素因減額の当否)とも関係し得る視点である。

第7 症状固定と消滅時効の起算点

症状固定は,損害賠償額の算定基準としてだけでなく,後遺障害に基づく損害賠償請求権の消滅時効の起算点としても機能する。最高裁判所第二小法廷平成16年12月24日判決(平成14年(受)第1355号,集民第215号1109頁)は,交通事故による後遺障害に基づく損害賠償請求権の消滅時効は,遅くとも症状固定の診断を受けた時から進行するとした事例である。同判決は,自賠責保険の後遺障害等級の事前認定が非該当となり,異議申立てによって等級認定を受けたという経緯があったとしても,消滅時効は遅くとも症状固定の診断時から進行するとの判断を示した。症状固定時期の認定を争う実益は,賠償額の多寡にとどまらず,消滅時効の成否にも及び得る点に注意を要する。

第8 実務上の留意点

第1に,保険会社から治療費の打切りや症状固定への切替えを打診された場合,これに応じるかどうかは,通院を継続することによる症状改善の見込みについての主治医の治療方針を踏まえて判断すべき事柄である。前記第4の7要素のうち,特に症状の推移や治療内容の変化,検査結果の有無は,主治医との診療の中で確認できる事項であり,早期に症状固定として扱われることに疑問がある場合には,主治医に治療継続の必要性について確認し,診療録上にその判断の根拠を残しておくことが有用である。

第2に,後遺障害等級の認定手続としては,任意保険会社を通じた事前認定と,自賠責保険に対する被害者請求のいずれかを選択できる。認定結果に不服がある場合には,自賠責保険・共済紛争処理機構への異議申立てや,訴訟における等級の再認定を求める余地がある。もっとも,訴訟において自賠責保険の等級認定に拘束されるものではないとされているとはいえ,実務上はその認定内容が相当程度重視される傾向にある。

第3に,本記事は症状固定に関する一般的な法的枠組みを整理するものであり,個別の事案における症状固定時期の当否は,通院頻度,治療内容,検査所見等の具体的な事情によって異なる。ギプス固定期間中の傷害慰謝料の評価等,症状固定に至るまでの損害費目の算定方法については,別稿「ギプス固定期間は入通院慰謝料でどう評価されるか(AI作成)」も参照されたい。

出典・参考資料1 法令・通達

①民法(明治29年法律第89号)709条・710条・722条2項(e-Gov法令検索)
②自動車損害賠償保障法施行令(昭和30年政令第286号)2条・別表第二12級13号・14級9号(e-Gov法令検索)
③「障害等級認定基準について」(昭和50年9月30日付基発第565号,労働省労働基準局長通達)第1の1「なおったとき」の定義(厚生労働省法令等データベース)
④「民事損害賠償が行われた際の労災保険給付の支給調整に関する基準(労働者災害補償保険法第67条第2項関係)について」(昭和56年6月12日付発基第60号,労働事務次官通達)別表第2「労働能力喪失率」(厚生労働省法令等データベース)

2 裁判例

①最高裁判所第一小法廷昭和63年4月21日判決(昭和59年(オ)第33号,民集42巻4号243頁,裁判所ウェブサイト)
②最高裁判所第二小法廷平成16年12月24日判決(平成14年(受)第1355号,集民第215号1109頁,裁判所ウェブサイト)
③さいたま地方裁判所平成14年1月24日判決(平成11年(ワ)第474号,裁判所ウェブサイト)
④広島高等裁判所平成14年3月13日判決(平成12年(ネ)第521号,裁判所ウェブサイト)
⑤佐賀地方裁判所平成13年12月18日判決(平成13年(ワ)第21号,裁判所ウェブサイト)
⑥横浜地方裁判所平成31年4月23日判決(平成28年(ワ)第1702号。裁判所HP未掲載。判例秘書により全文確認)
⑦東京地方裁判所平成24年3月16日判決(平成22年(ワ)第34315号,交通事故民事裁判例集45巻2号334頁。裁判所HP未掲載。判例秘書及び第一法規D1-Law判例体系により確認)
⑧東京地方裁判所平成24年7月17日判決(平成22年(ワ)第9991号,交通事故民事裁判例集45巻4号792頁,自保ジャーナル1879号25頁。裁判所HP未掲載。判例秘書及び第一法規D1-Law判例体系により全文確認)

3 文献

①髙木健司「症状固定について」(東京地方裁判所民事第27部)『民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準 下巻〔講演録編〕』(日弁連交通事故相談センター東京支部,2013年版)7頁~21頁
②小賀野晶一・古笛惠子編『交通事故医療法入門〔第2版〕』(勁草書房,2023年)142頁~143頁・159頁

4 医学文献

①Spitzer WO, Skovron ML, Salmi LR, et al. Scientific monograph of the Quebec Task Force on Whiplash-Associated Disorders: redefining "whiplash" and its management. Spine. 1995;20(8 Suppl):1S-73S.
②Gargan MF, Bannister GC. The rate of recovery following whiplash injury. Eur Spine J. 1994;3(3):162-164.
③Carroll LJ, Holm LW, Hogg-Johnson S, et al. Course and prognostic factors for neck pain in whiplash-associated disorders. Eur Spine J. 2008;17(Suppl 1):83-92.
④Yamashita Y, Kogo H, Inoue T, Higashi T. Predictors of Delayed Recovery in Japanese Patients With Whiplash-Associated Disorders. Cureus. 2024;16(8):e66435.

5 関連記事

①骨折後の骨髄炎と症状固定——労災の慢性化膿性骨髄炎アフターケア,後遺障害等級及び交通事故での取扱い(AI作成)
②交通事故で装具が必要になったときの費用——治療用装具の療養費,労災の義肢等補装具費及び将来の買替費用(AI作成)
③素因減額の要件・判例・主張立証と計算方法(AI作成)
④ギプス固定期間は入通院慰謝料でどう評価されるか(AI作成)

モンテジア骨折の後遺障害等級――交通事故で問題となる肘・前腕・神経障害(AI作成)

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目次

第1 モンテジア骨折の後遺障害認定で最初に押さえること

1 病名だけでは等級が決まらないこと
2 最も間違えやすい非併合のルール
3 肘可動域の一般論との役割分担

第2 損傷の構造と後遺障害が残る機序

1 尺骨骨折と橈骨頭脱臼を一体として診ること
2 初診時から前腕全長を確認すること
3 骨癒合後にも再手術や拘縮が問題となること

第3 後遺障害等級の当てはめ

1 自賠責が労災の認定基準に準じる仕組み
2 肘関節の屈曲・伸展
3 前腕の回内・回外
4 尺骨の癒合不全と変形癒合
5 橈骨頭の不安定性と人工橈骨頭
6 後骨間神経麻痺と疼痛

第4 等級認定を支える証拠の組み立て

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交通事故による有頭骨骨折の後遺障害等級認定と立証のポイント(AI作成)

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目次

第1 有頭骨骨折の後遺障害を検討する視点

1 本記事の対象と既存記事との役割分担
2 骨折名だけでは等級が決まらない

第2 有頭骨骨折の診断と予後

1 受傷機転と合併損傷
2 単純X線が陰性でも骨折を否定できない
3 CTとMRIの役割
4 骨癒合後の予後は一様でない

第3 手関節機能障害の等級

1 第8級,第10級及び第12級の分岐
2 屈曲と伸展を合計して健側と比較する
3 原則は他動可動域である
4 参考運動による補充評価

第4 疼痛が残った場合の等級

1 第12級第13号と第14級第9号

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