第1 この記事の対象
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科目別のリンクから個別記事へ進み,問題文の設問に対応する評価項目,答案,解説及び出典を確認する。別年度との比較や他の科目を探すときは,司法試験の過去問・参考答案一覧を参照されたい。試験制度と受験資格は,司法試験とはで説明している。
令和6年度司法試験論文式試験の選択科目8科目について,第1問・第2問を別々に扱う16記事を一覧にする。
対象は倒産法,租税法,経済法,知的財産法,労働法,環境法,国際関係法(公法系)及び国際関係法(私法系)である。
主要7科目及び短答式試験は対象に含めない。
令和8年10月10日時点の公開子記事の評価表に基づく総項目数は661項目,重み5は119項目である。
評価項目と重みは各記事の独自分析であり,法務省の公式採点基準・項目別配点ではない。
まず一覧から問題を選び,概要・設問の指定・重み5の事項を確認した上で,子記事の評価表,答案及び解説を読む構成である。
第2 16記事の一覧
| 科目・問題 | 主な論点 | 評価項目 | 重み5 |
|---|---|---|---|
| 倒産法第1問 | 役員責任の保全・査定,破産者の情報収集,相当価格・廉価処分の否認 | 40項目 | 6項目 |
| 倒産法第2問 | 再生計画案の決議,届出・自認債権の扱い,継続的売買契約の解除 | 38項目 | 8項目 |
| 租税法第1問 | 譲渡所得,解除後の更正の請求,違約金の一時所得,貸倒損失 | 56項目 | 11項目 |
| 租税法第2問 | 学資金と源泉徴収,誤徴収の回収,減価償却,会員権の取得費・損益通算 | 60項目 | 13項目 |
| 経済法第1問 | メーカー・卸業者の相互拘束,非当事者,離脱・終期,課徴金 | 34項目 | 8項目 |
| 経済法第2問 | 参入妨害,地域市場,不公正な取引方法,排除型私的独占 | 40項目 | 6項目 |
| 知的財産法第1問 | 技術的範囲と出願経過,無効の抗弁,新規性喪失の例外,数量制限 | 41項目 | 8項目 |
| 知的財産法第2問 | 建築の著作物,絵はがきの自由利用,絵画の写り込み,同一性保持権 | 40項目 | 6項目 |
| 労働法第1問 | 管理監督者,賞与の支給日在籍要件,退職金の不支給・一部減額 | 32項目 | 6項目 |
| 労働法第2問 | 団交拒否・不誠実団交,チェック・オフ,ユニオン・ショップ,救済命令 | 40項目 | 4項目 |
| 環境法第1問 | 地域脱炭素化促進事業の特例,情報的・経済的手法,公害調停 | 31項目 | 4項目 |
| 環境法第2問 | 廃棄物分類と許可,既存業者の原告適格,欠格要件,通知・措置命令 | 42項目 | 8項目 |
| 国際関係法(公法系)第1問 | 尚早の国家承認,自決原則,安保理の棄権,拒否権後の救済経路 | 38項目 | 7項目 |
| 国際関係法(公法系)第2問 | 公海衝突の刑事管轄,慣習国際法,不干渉・武力の威嚇,国家責任 | 35項目 | 6項目 |
| 国際関係法(私法系)第1問 | 営業所の業務関連性,契約準拠法,外国の期間制限,仲裁合意 | 51項目 | 8項目 |
| 国際関係法(私法系)第2問 | 養子縁組の分配的適用・反致,保護要件と公序,録画遺言,遺留分 | 43項目 | 10項目 |
評価項目の細かさは問題ごとに異なる。
項目数の大小から科目の難易度,公式配点又は合格可能性を推計するものではない。
第3 科目別の概要と重み5の事項
以下の番号は,子記事の現在の公開評価表の通し番号であり,子記事ごとに1から始まる。 項目本文の適用条件と注意を併せて読む。注意は重要度や減点点数を示す区分ではない。 根拠の頁・箇所は各子記事の評価表で確認できる。
1 倒産法
(1) 第1問
子供服店を営むA社と役員Bの破産を素材に,Dによる役員責任の保全・査定,Bの資産情報の収集及び事業譲渡の否認を検討する。
相当価格の譲渡は161条,廉価譲渡は160条1項1号を主ルートとする。
問題文の指定に従い,法令の基準時は令和6年1月1日である。
子記事の答案は両譲渡の否認を肯定するが,相当価格の譲渡についての結論を公式の唯一指定結論とは扱わない。
重み5は6項目であり,現在の公開表では次の事項である。
番号20:4000万円の価値に同額の金銭対価を得た処分として161条1項を選択する。
番号25:期限到来済みの本旨弁済をする意思は原則として隠匿等処分意思と同視できないことを検討する。
番号30:廉価譲渡として160条1項1号の要件を主位的に検討する。
番号33:H以外の債権者の引当財産が減少するため,債務引受けによって詐害性が否定されないと説明する。
番号39:161条の構成を採るなら,対価が共同担保へ流入せず他の債権者の責任財産が減少する点を丁寧に処理する。(【適用条件】②を161条の問題として構成する場合。160条による主たる構成に39・40を一律に追加しない。
番号40:162条の構成を検討するなら,譲渡当時に支払不能・支払停止を認める事実がないことを処理する。(【適用条件】②を162条の問題として検討する場合。本件譲渡当時に支払不能・支払停止を示す事実がない点を処理する。
記事:令和6年度司法試験倒産法第1問の模範解答と評価項目―出題の趣旨・採点実感から抽出した40項目と5段階の重み付け(AI作成)
(2) 第2問
再生計画案の人数・議決権額の可決要件,開始前後の損害金,外貨債権及び未届出顧客の扱いを検討する。
自認された799人と,認否書から漏れたDの取扱いを分け,独立した設問2では野菜の継続的売買契約の法定解除と違約金条項を扱う。
子記事の答案ではBの議決権額は510万円,Cは2億8000万円であり,自認された799人に議決権はない。
Dには権利変更後の弁済時期の劣後がある。
Eに損害が生じない見込みという仮定を維持し,公序良俗違反を検討せず,本件の法定解除には違約金条項が適用されないとの構成を採る。
重み5は8項目であり,現在の公開表では次の事項である。
番号1:人数要件と議決権額要件の双方を満たす必要があると説明する。 /両者由来
番号8:開始後損害金の議決権を87条2項により排除する。 /両者由来
番号16:自認された799人にも議決権がないことを説明する。 /両者由来
番号21:Dの債権も181条1項3号により156条の一般的基準に従って変更されると説明する。 /両者由来
番号22:Dの変更後権利へ181条2項の弁済時期の劣後を適用する。 /両者由来
番号28:本件を双方未履行双務契約の49条1項に基づく解除の問題と位置付ける。 /両者由来
番号32:不適用の構成を採る場合,条項が解除選択権を事実上制限することを説明する。 /両者由来。不適用説を採る場合の検討。【適用条件】違約金条項の不適用を導く構成の場合。適用を認める構成にも同じ結論を必須としないが、49条の趣旨・具体的条項・衡平の検討は必要。
番号36:条項が有効か・解除可能かだけで止めず,本件解除に違約金条項が適用されるかを結論づける。 /両者由来
記事:令和6年司法試験倒産法第2問の模範解答・評価項目―38項目と5段階の重み付け(AI作成)
2 租税法
(1) 第1問
居宅用地の売却と未払代金を理由とする解除,現実の原状回復,違約金の取得及び売掛債権の貸倒れを扱う。
手付の私法上の性質と収入の帰属年,課税要件事実の消滅から更正の請求への接続を区別する。
子記事の答案では令和5年分の譲渡所得は350万円,解除と現実の原状回復後は通常の更正の請求を行う。
違約金300万円は令和6年分の一時所得,貸倒損失2000万円は令和5年分事業所得の必要経費とする。
問題の配点は40点であるが,本記事の項目数・重みの合計とは別である。
令和6年1月1日施行の法令を用い,租税特別措置法を考慮しない。
重み5は11項目であり,現在の公開表では次の事項である。
番号4:譲渡における権利確定を売主の全債務履行・同時履行の抗弁消滅に具体化する。
番号18:令和4年計上の別構成を採るなら,手付の性質・所得類型・控除・設問3との整合を論証する。 (当該構成採用時のみ)【適用条件】手付金を令和4年に計上する別構成を採る場合。基本構成に同時に要求しない。
番号23:解除だけで足りず,現金返還と土地回復という現実の原状回復を必要とする。
番号25:私法の変動から資産譲渡・収入の課税要件事実の消滅へ架橋する。
番号28:23条1項1号の計算が法規に従わなくなったという要件に当てはめる。
番号37:代金の原状回復と別の違約金取得から譲渡所得該当性を否定する。
番号41:一時所得についても36条1項の権利確定を用いて帰属年を論証する。
番号43:令和5年9月帰属を採るなら,残代金による履行完了を望んでいた意思との整合を論証する。 (当該構成採用時のみ)【適用条件】令和5年9月帰属の別構成を採る場合。当事者の意思解釈を含む説得的な理由が必要。
番号44:令和4年12月帰属を採るなら,令和5年の代金充当・設問1の処理との整合を論証する。 (当該構成採用時のみ)【適用条件】令和4年12月帰属の別構成を採る場合。代金充当と設問1の処理との整合が必要。
番号49:全額回収不能が客観的に明らかであるという基準を定立する。
番号54:反復継続する事業所得では貸倒年の費用として調整する制度趣旨を説明する。
記事:令和6年度司法試験租税法第1問の模範解答と評価項目―出題の趣旨・採点実感から抽出した56項目と5段階の重み付け(AI作成)
(2) 第2問
貸与奨学金の免除益,違法な源泉徴収額の回収,未検収機械の減価償却及び相続したゴルフ会員権の譲渡を検討する。
国・給与支払者・受給者の法律関係,機械の取得・所有に関する私法評価,取得費と損益通算制限の趣旨を分ける。
子記事の答案は免除益を給与所得と把握した上で学資金として非課税とし,国への還付請求と支払者への給与請求を区別する。
令和元年末の機械取得と減価償却費の損金算入を否定し,会員権の名義書換料の取得費算入を認め,譲渡損失と給与所得との通算を否定する。
設問2では徴収が違法という仮定に切り替え,訴訟類型の列挙を主題にしない。
令和6年1月1日施行の法令を用い,租税特別措置法を除く。
重み5は13項目であり,現在の公開表では次の事項である。
番号7:内側の括弧により,通常給与への加算給付を除外の例外として読む。
番号12:Bの源泉徴収義務とAの申告納税義務が別個であると説明する。
番号18:所得税法120条1項4号を,正当に徴収された又はされるべき税額に限定して解釈する。
番号27:減価償却に係る別段の定めとして法人税法31条1項を適用する。
番号29:年度末に有する・取得するという要件を,引渡しや所有権移転の私法評価と結び付ける。【適用条件】所有権移転又は引渡しによる取得・保有を重視する構成の場合。34・35の別構成との整合を保つ。
番号34:事業供用を否定する構成では,現実の生産使用との整合と資産該当性否定の効果を説明する。 別構成を採用した場合のみ(本答案は非採用)【適用条件】事業供用を否定する構成を採る場合。実際の生産利用と矛盾しない説明が必要。
番号35:減価償却費を原価と構成する場合は,会計計上と公正処理基準に整合する理由を述べる。 別構成を採用した場合のみ(本答案は非採用)【適用条件】減価償却費を原価と構成する場合。会社法会計と公正処理基準にも配意した理由が必要。
番号39:所得税法60条1項1号の所有継続擬制と取得費の引継ぎを問題にする。
番号41:相続前後の増加益の合計を超えて所得を把握しないという趣旨から付随費用を控除する。
番号44:名義書換料を譲渡費用と構成する場合は,取得費に当たらない理由を先に説明する。 別構成を採用した場合のみ(本答案は非採用)【適用条件】名義書換料を譲渡費用とする構成を採る場合。
番号48:69条2項から62条1項・施行令178条1項2号へ条文連鎖をたどる。
番号51:複合目的の主目的を判断する客観的要素と,それを重視する理由を示す。
番号60:設問2で判例と異なる見解を採る場合は,判例の規範を踏まえて説得的に理由を展開する。 設問2で判例と異なる見解を採用する場合のみ(本答案は非採用)【適用条件】判例と異なる見解を採用する場合。判例に即した基本構成にも反対結論を必須としない。
公開記事の第2では内部の追跡IDと公開番号の対応を説明しているが,公開評価表の番号欄には旧IDの併記がないため,ここでは現在の番号だけを用いる。
記事:令和6年度司法試験租税法第2問の模範解答と評価項目―出題の趣旨・採点実感から抽出した60項目と5段階の重み付け(AI作成)
3 経済法
(1) 第1問
メーカー9社と卸業者Yが,55団体向け製品の供給予定者・入札価格を調整した事案である。
指名資格を持つ販売業者の非当事者性,X2の離脱,取決め全体の終期及びYの課徴金を検討する。
子記事の答案ではYの課徴金を1億5000万円と算定する。
Yが中小卸売業者ではないことを設問の前提とし,Yによる情報集約・価格指定・卸取引の確保を具体的に検討する。
重み5は8項目であり,現在の公開表では次の事項である。
番号5:販売業者は本件取決めの当事者でないことを踏まえ,その意思の連絡を認定できない理由を示す。
番号10:メーカー各社がYの指示価格に従うことで,相互に自主的事業活動を制約する構造を説明する。
番号11:Yが必ず卸取引に入る合意を分析し,Yとメーカー間の相互拘束を説明する。
番号20:20件のアウトサイダー落札はYの価格見誤りによることを踏まえ,外部牽制による市場支配力の否定に対処する。
番号27:調整の中核であるYの行為停止により本件の合意拘束が解消されたことを説明し,残りの共同行為の終期を示す。
番号29:7条の3第2項3号ロの「違反行為の実行としての事業活動について指定」の要件を示す。
番号30:Yの指定行為が180件の供給調整を「容易にすべき重要なもの」に当たることを当てはめる。
番号31:直接のメーカー間交渉を避ける談合の仕組みを,Yの情報集約・落札者と価格の指示が支える中核的役割として評価する。
記事:令和6年司法試験経済法第1問の模範解答と評価項目―出題の趣旨・採点実感から抽出した34項目と5段階の重み付け(AI作成)
(2) 第2問
放射性医薬品αの既存供給者X社が,卸業者への供給停止,医療機関への供給停止及び新型自動投与装置γに関する根拠のない説明でY社の参入を妨げた事案である。
南関東・近畿の各α市場と,γの取引からαの競争への影響を区別する。
設問はX社の行為を中立的に検討するものである。
子記事の答案は排除型私的独占を主として論じ,(a)(b)の不公正な取引方法と,(c)のγ取引への妨害を別個に検討する。
許容分岐は適切な構成を選んで理由を示すものであり,全ての構成の併記を要求しない。
重み5は6項目であり,現在の公開表では次の事項である。
番号6:短い利用可能時間と同じ12地域の拠点から二地域の各市場を画定する。 適用:全答案(別構成は選択肢のいずれか一つで充足)
番号12:Z経由の供給断念と高費用の直接供給への移行を競争上の不利益と評価する。 適用:全答案(別構成は選択肢のいずれか一つで充足)
番号19:多くの医療機関の購入断念を取引機会喪失の事実として使う。 適用:全答案(別構成は選択肢のいずれか一つで充足)
番号23:X社がγを販売しなくてもαで競争するY社が競争関係のある事業者であると理由付ける。 適用:全答案(別構成は選択肢のいずれか一つで充足)
番号31:γ導入の妨害からαの需要拡大・販売促進阻害への因果経路を示す。 適用:全答案(別構成は選択肢のいずれか一つで充足)
番号32:三行為の排除効果を総合的に評価する。 適用:全答案(別構成は選択肢のいずれか一つで充足)
記事:令和6年司法試験経済法第2問の模範解答と評価項目―出題の趣旨・採点実感から抽出した40項目と5段階の重み付け(AI作成)
4 知的財産法
(1) 第1問
合金の特許について,請求項・明細書・意見書を踏まえた技術的範囲,無効の抗弁及び自己公表の扱いを検討する。
独立した設問2は,通常実施権者の数量超過分が第三者へ販売された場合の販売停止請求と反論を問う。
設問1⑴は均等論を除き,⑵では訂正を考慮しない。
設問2では契約未解除と超過品の識別困難を前提とし,独占禁止法を扱わない。
子記事の答案はXの技術的範囲の主張を認めず,Y1の無効の抗弁を検討し,設問2では反論を示した上で数量超過分の販売停止を肯定する。
肯定・否定が許容される場面では理由と法的効果の一貫性を重視する。
重み5は8項目であり,現在の公開表では次の事項である。
番号4:出願経過参酌を,信義則・禁反言等の法的根拠によって正当化する。【適用条件】適用条件:全答案
番号7:無効抗弁では技術的範囲の属否と区別して発明の要旨を認定する。【適用条件】適用条件:全答案
番号17:70条の技術的範囲解釈をそのまま無効判断の要旨認定へ流用しない。【適用条件】適用条件:全答案
番号22:30条の効果は対象公表を新規性・進歩性判断から除くことであり,出願日の遡及ではないと説明する。【適用条件】適用条件:全答案
番号23:9か月前の自己公表への例外適用と分けて,6か月前のβ論文による新規性欠如が残るかを検討する。【適用条件】適用条件:全答案
番号25:X側の立論として,最高数量を超えたY2の製造が許諾範囲外の特許権侵害になることを示す。【適用条件】X側の侵害肯定の立論として示す。最終自説を肯定に固定する趣旨ではない。
番号28:Y3の反論として,最高数量制限違反は債務不履行にとどまるという構成を明示する。【適用条件】Y3側の侵害否定の反論として示す。双方の主張を検討した上で自説を選ぶ。
番号37:特許権者の利益と取引の安全のどちらを重視するかを,具体的な理由とともに選択する。【適用条件】適用条件:全答案
記事:令和6年度司法試験知的財産法第1問の模範解答と評価項目―出題の趣旨・採点実感から抽出した41項目と5段階の重み付け(AI作成)
(2) 第2問
図書館と同じ形への店舗の部分改築,図書館の絵はがきに写り込んだ絵画及び屋根の撤去工事を扱う。
Bの請求と妥当性,C・Dの攻撃防御,Bの工事阻止の請求を分けて論ずる。
子記事の答案は部分改築の複製権侵害を肯定する一方,建物写真の絵はがきの印刷・販売は46条により許されるとする。
絵画について30条の2を認め,Cの販売差止めを否定する。
屋根撤去は実用目的と人格的利益を調整した上で,信義に反する改変として予防請求を認める構成であり,公式の唯一指定結論とはしない。
重み5は6項目であり,現在の公開表では次の事項である。
番号2:建築の鑑賞性と実用性を区別し,保護に値する美的創作性の判断基準を示す。
番号7:建築による複製は46条2号により自由利用から除外されると本件改築に当てはめる。
番号16:46条4号が美術の著作物のみを掲げ,建築を掲げない文言差を説明する。
番号22:C側の複製・譲渡主張とD側の抗弁を別々の攻撃防御として配置する。
番号29:Dの別の主張として46条の公開美術の自由利用を検討する。 46条の別抗弁を検討する場合。適用否定でも理由があれば充足。【適用条件】Dの別の抗弁として46条を検討する場合。適用否定でも要件に即した理由を示せばよい。
番号38:20条2項2号の建築物の増改築等による改変という例外を検討する。
記事:令和6年司法試験知的財産法第2問の模範解答・評価項目―40項目と5段階の重み付け(AI作成)
5 労働法
(1) 第1問
長年勤務した上位スタッフ職が,退職予定後の飲酒人身事故により懲戒解雇され,賞与・退職金を不支給とされた事案である。
割増賃金,賞与及び退職金全額の各請求を検討する。
懲戒解雇を承服している前提を守り,解雇無効・地位確認を主題にしない。
実名報道から会社名の報道や具体的損害を補充しない。
子記事の答案は割増賃金請求を認め,賞与請求を否定し,退職金全額不支給は許されないが相当な一部減額は許されるとする。
重み5は6項目であり,現在の公開表では次の事項である。
番号5:経営者との一体性を基準とし,肩書ではなく実態で判断する。
番号10:スタッフ職が経営上の重要事項の企画立案等を担当するかを検討する。【適用条件】同上。待遇と経営上の重要事項への関与を具体的に比較する。
番号18:支給日在籍要件の合理性を賞与の性格・支給制度の目的から検討する。
番号24:54条の全部又は一部不支給の定めを特定し,規定の合理性と個別適用を区別する。
番号27:全額不支給の限定的解釈と,長年の勤続の功を抹消する重大な背信性の基準を示す。
番号30:全額不支給が許されなくても一部減額・一定割合の支給を検討する。【適用条件】全額不支給を許さないとする場合にも、全額支給へ直結せず、一部支給・減額の余地を検討する。
記事:令和6年度司法試験労働法第1問の模範解答と評価項目―出題の趣旨・採点実感から抽出した32項目と5段階の重み付け(AI作成)
(2) 第2問
業務手当廃止とチェック・オフの団交を求めたX組合に対し,Y社が不十分な説明と交渉拒否をし,別組合Aと二つの協定を結んだ事案である。
X組合の立場から労組法7条2号・3号の主張,求める救済及び予想される命令を論ずる。
労組法5条1項の資格要件は満たすとの仮定を守り,手当廃止の私法上の有効性や個別の解雇無効を独立の主題にしない。
子記事の答案は両号の不当労働行為を認め,誠実交渉命令と再発防止の文書交付・掲示等を求める。
チェック・オフについての3号の否定構成も,交渉経緯を掘り下げた理由付けがあれば許容される。
重み5は4項目であり,現在の公開表では次の事項である。
番号16:法的制約と代替手続の双方からYの法律上無理との説明をXの主張と比較して評価する。
番号24:使用者は団交を含む全場面で各組合の団結権を平等に尊重し中立を保持するという規範を示す。
番号26:各組合の組織力・交渉力に応じた合理的・合目的的対応は中立保持義務違反とならないと示す。
番号33:実際に解雇しなくても協定が事実上Aへの加入を促進する機序を示す。
記事:令和6年司法試験労働法第2問の模範解答と評価項目―出題の趣旨・採点実感から抽出した40項目と5段階の重み付け(AI作成)
6 環境法
(1) 第1問
国定公園の普通地域と地域森林計画対象民有林での風力発電計画を素材に,認定申請と森林法・自然公園法・環境影響評価法の特例を検討する。
特定排出者の情報公表,排出量取引及び温暖化を理由とする公害調停の対象範囲を扱う。
出力6万キロワット,B町が計画策定市町村で促進区域を指定済み,実行計画協議会は未組織という前提を保つ。
子記事は認定と規制緩和,削減誘因及び法定の公害と温暖化の機序の違いを説明する。
取消訴訟の一般的訴訟要件や気候訴訟のあらゆる救済の成否を論ずる問題とは扱わない。
重み5は4項目であり,現在の公開表では次の事項である。
番号8:温対法22条の6第1項により開発許可があったものとみなされると示す。
番号10:温対法22条の8第2項により自然公園法の関係規定が不適用になると示す。
番号12:温対法22条の11により計画段階配慮手続が適用除外されると示す。
番号25:本件CO2大量排出による温暖化が法定の大気汚染に該当しない理由を示す。
記事:令和6年司法試験環境法第1問の模範解答・評価項目―31項目と5段階の重み付け(AI作成)
(2) 第2問
工場の製造残渣と社員食堂の調理くず等を,限られた品目の許可しか持たないC社へ委託する事案である。
計画許可と既存業者の原告適格,実質役員Gの欠格要件,処理施設の故障後の通知・管理票交付者の措置及び行政命令を検討する。
設問3は逮捕・勾留中という現在の段階で欠格要件に該当しない理由を問う。
廃掃法上の権限は全てB市長にあるという前提に従い,原告適格の設問で本案の許可違法や国家賠償へ広げない。
子記事は原告適格を肯定する構成であり,その否定構成は対応する許容分岐で扱う。
重み5は8項目であり,現在の公開表では次の事項である。
番号1:製造残渣を,製造原料に係る固形状不要物として産業廃棄物に分類する。【適用条件】全答案
番号2:社員食堂の調理くず・残飯は産業廃棄物に当たらず一般廃棄物とする。【適用条件】全答案
番号13:計画許可として市町村長に広い裁量があるため取得の予測が難しいと説明する。【適用条件】全答案:ラベルだけでなく因果を記述
番号20:制度を踏まえて既存業者の営業利益の個別的保護を理由付ける。【適用条件】原告適格を肯定する構成の場合。否定する構成も22の説得的理由により評価され得る。
番号22:原告適格を否定する場合も説得的な理由を示し,結論だけで一律に排除しない。【適用条件】原告適格を否定する構成の場合。結論だけでなく法的理由を要する。
番号26:許可取消しの入口である14条の3の2第1項から、14条5項2号ニ・イを介し、7条5項4号ホの役員概念と同号チの不正又は不誠実な行為のおそれへ接続する。役員がチに該当する場合の同項2号と、業務と関係しない犯罪による刑などについての同項4号の分岐を区別する。Gが勾留されているだけで刑に処せられたものとはせず、資料2に即して本件の取消事由を否定する。【適用条件】全答案
番号31:12条の3第8項を直接の根拠として,甲社の状況把握と適正措置を示す。【適用条件】全答案:管理票制度が評価の分かれ目
番号35:甲社の12条の3第8項違反が19条の5第1項3号ヘの管理票義務違反に該当すると接続する。【適用条件】全答案:直接根拠が評価の分かれ目
記事:令和6年司法試験環境法第2問の模範解答・評価項目―42項目と5段階の重み付け(AI作成)
7 国際関係法(公法系・国際公法)
国際関係法(公法系)は,一般に「国際公法」と呼ばれる分野である。ほかの年度も含めて論点から探す場合は,司法試験の国際公法―過去問・答案と論点別ガイドを参照。基礎事項は,国際公法とは―国際法・国際私法との違いと基本事項で説明している。
(1) 第1問
P州の独立宣言に対するB国の国家承認と軍事介入を素材に,A国の反論,安保理理事国であるA国の棄権義務及び拒否権後の国連内の手段を検討する。
承認時と軍事介入後の実効支配を分ける。
子記事は尚早の承認による反論,内的・外的自決,第6章等と第7章の棄権義務の違いを示す。
総会・ICJ争訟・事務総長の各経路を検討するが,A国と支持7か国の計8か国を安保理の9票と混同しない。
ICJの管轄受諾や付託合意を与件から仮定しない。
重み5は7項目であり,現在の公開表では次の事項である。
番号4:承認時点のP共和国について国家成立要件,特に独立した実効的政府の存在を検討する。【適用条件】国家成立の諸要件を本件の承認時点に即して検討する。後日のB国軍派遣による支配確立を承認時点へ遡及させない。
番号5:国家成立要件を満たさない集団への尚早の承認を,A国に対する違法な干渉として構成する。
番号11:植民地独立等の外的自決と国内の政治的地位に関する内的自決を区別する。
番号18:第6章及び52条3項による決定では,紛争当事国に27条3項ただし書の棄権義務が及ぶと示す。【適用条件】第6章又は52条3項の紛争の平和的解決に係る決定の場合。
番号19:第7章による決定には当該棄権義務が及ばないと反対解釈し,A国に一律の棄権を求める主張を退ける。【適用条件】第7章の下の案件について紛争当事国A国に一律の棄権義務を課さない。B国はこの時点の理事国ではない。
番号24:総会の集団的措置に関する決議は勧告的効力にとどまり,加盟国の参加を法的に義務付けないことを明示する。
番号29:提訴にはICJ規程36条のいずれかの管轄根拠とB国の管轄同意が必要であり,国連加盟のみで管轄は生じないと説明する。
記事:令和6年度司法試験国際関係法(公法系)第1問の模範解答と評価項目―国家承認・自決権・国連の紛争解決(AI作成)
(2) 第2問
公海衝突後にB国がA国籍船長を刑事処罰し,A国がODA停止等を伝えた事案である。
A国の違反主張の根拠,B国の不干渉・武力の威嚇違反の主張へのA国の反論及び判決後の国家責任を検討する。
B国は海洋法条約の非当事国であるため,同内容の慣習国際法への主張を構成する。
子記事はA国の行為がそもそも違反でないという反論を主位に置く。
設問3ではB国の違反認定済みという前提を守り,付託合意は違反の有無だけに限られるため,ICJに救済を命ずる判決を求める問題へ置き換えない。
重み5は6項目であり,現在の公開表では次の事項である。
番号4:97条1項と同内容の慣習国際法への違反をA国の主張として構成する。
番号12:不干渉の対象を,国家主権に基づき自由に決定できる国内管轄事項に限定する。
番号17:軍事大国の外務大臣による「必要な全ての手段」という発言が武力による威嚇となるかを争点化する。
番号22:対抗措置は憲章上の武力による威嚇・行使禁止の違反を正当化しないと説明する。 対抗措置を論ずる場合。【適用条件】対抗措置を論じる場合でも、武力による威嚇・武力行使禁止義務違反は正当化できない。
番号23:B国の違反認定が既にされている前提を保ち,判決後の国家責任上の請求内容を答える。
番号30:外交的保護には国内救済完了が問題となり,本問では完了の有無が不明と指摘する。【適用条件】外交的保護を論じる場合の国内救済完了の要件。問題文から救済を尽くしたと断定せず、必要な留保を付ける。
記事:令和6年度司法試験国際関係法(公法系)第2問の模範解答と評価項目―公海衝突・武力の威嚇・国家責任(AI作成)
8 国際関係法(私法系)
(1) 第1問
日本法人Xと甲国法人Yの衣料品契約について,日本の国際裁判管轄,法選択のない契約の準拠法及び外国の3年期間制限を検討する。
独立した設問2は,代表者への不法行為請求を仲裁合意により却下した判断過程を問う。
各小問及び設問1・2の独立性を保ち,国際物品売買契約に関する国際連合条約を除外する。
子記事は具体的業務関連性を要求して管轄を否定し,法選択のない契約は日本法,消滅時効は甲国法を適用する。
設問2では却下という与件を守り,主契約と仲裁合意の準拠法を別に検討して甲国法の黙示選択を説明する。
重み5は8項目であり,現在の公開表では次の事項である。
番号5:業務関連性について抽象的関連性説と具体的関連性説の対立を認識し,採る基準を明示する。【適用条件】抽象的関連性説・具体的関連性説のいずれでも、理由と本件事実への当てはめを要する。
番号6:業務関連性の自説を応訴予測可能性など制度趣旨に即して理由付ける。
番号23:日本法の推定を機械的に確定せず,甲国接点との比較から推定が覆るか理由を示す。
番号24:外国の3年期間を債権の運命か訴訟手続かという性質決定から検討する。
番号26:期間を手続事項として法廷地法を選ぶなら通説と異なる説得的理由を示す。【適用条件】時効を手続の問題と性質決定する立場を採る場合に、その根拠と結論を説明する。実体法説と累積要求しない。
番号32:代表者Aへの人的範囲を仲裁合意の効力の問題としてその準拠法により判断する。
番号33:主契約と仲裁合意の準拠法を別個に検討し,主契約法を直結させない。
番号36:主契約の甲国法の明示選択から仲裁合意について甲国法の黙示選択を認定する橋を示す。【適用条件】本件では甲国法に従って判断した過程が問われている。主契約の明示選択がそのまま当然に仲裁合意を支配するという説明では足りない。
記事:令和6年度司法試験国際関係法(私法系)第1問の模範解答と評価項目―出題の趣旨・採点実感から抽出した51項目と5段階の重み付け(AI作成)
(2) 第2問
日本人Aと甲国人Bの夫婦が乙国人Cを養子とする場面で,本国法,管轄一体型規定,試験養育・報告及びFの同意を検討する。
B死亡後の共同預金,録画遺言及びCの遺留分侵害額請求を別に扱う。
管轄,設問2での有効な縁組成立及びFの嫡出性を所与とし,指定小問の反致なしという条件を守る。
子記事は養親子関係ごとの分配的適用,甲国からの隠れた反致の肯定と乙国からの反致の否定,報告主体の手続的代行及び具体的結果の公序による排除を採る。
録画遺言は丙国法により方式上有効,遺留分の準拠法は甲国法とし,遺留分額の計算を求める問題とは扱わない。
重み5は10項目であり,現在の公開表では次の事項である。
番号2:AC間・BC間の法律関係に分けて分配的に準拠法を決める【適用条件】AC・BCを分ける通説・審判例の構成に立つ場合。一本化説を採る場合は理由を十分に説明する。
番号5:準拠法一本化説を採用する場合,分配的処理に代わる説得的な論証をする【適用条件】準拠法を一本化する少数説を採る場合だけの検討。
番号8:甲国法①から養子の常居所地法を指定する双方的抵触規則を導けるか検討する【適用条件】甲国の管轄権的アプローチから双方的抵触規則を導き得るかを検討する。隠れた反致の肯否自体では評価差を付けない。
番号11:両養親子関係に養子Cの乙国法上の保護要件を追加適用する
番号12:乙国法からの反致を検討し,不成立であることを示す
番号17:甲国公認ソーシャルワーカーという報告主体の部分を手続問題と区別する
番号19:家庭裁判所調査官の報告が甲国の報告要件と実質的に同等であると理由付ける
番号21:通則法31条1項後段の「第三者」の範囲について規範を先に示す
番号22:Fを第三者に含める立場では,文言等からその範囲を理由付ける【適用条件】第三者を無限定に解する立場の場合。Fの同意が必要となる帰結と公序を検討する。
番号37:共同預金が丙国法上遺産外でも,その処分による遺留分侵害は相続として扱う理由を示す
記事:令和6年司法試験国際私法第2問の模範解答と評価項目―公式資料から抽出した43項目と5段階の重み付け(AI作成)
第4 16記事に共通する作り方
1 評価項目の抜き出し方
各記事は出題の趣旨と採点実感から,一つの行に一つの判定対象を置いている。
根拠欄の頁・見出しと項目の具体的な内容を対応させ,公式の一般的な記述を答案で判定できる形へ具体化している。
「記載なし」は子記事が対象の関連範囲を読んだ結果であり,「間接」は関連記述から導いた推論として区別される。
必須は本問の骨格,高評価は論述を深める事項,注意は誤りの回避,許容分岐は当該構成を採る場合の取扱いである。
高評価や注意にも重み5が付くため,重みだけから全答案の必須記載に読み替えない。
条件付きの別構成を全て一つの答案へ累積的に要求しない。
2 5段階の重み付け
①重み5:採点実感が評価の分かれ目とした事項又は答案の骨格そのもの。
②重み4:出題の趣旨と採点実感の双方の取上げ方を,各子記事の定義に従って判断した事項。
③重み3:どちらか一方が明示する中核の理由付け。
④重み2:一方が触れる補強又は典型的な誤り。
⑤重み1:一方が控えめに触れる事項。
重み4の表現は一つにまとめない。
倒産法第1問,経済法第2問,知的財産法第1問,国際関係法(公法系)第1問及び国際関係法(私法系)第1問には「取り上げた」という基準があり,補足で具体的な誤りの指摘も含むことを説明している。
他の問題にも「評価又は具体的な誤りの指摘」「具体的説明・評価・誤りの指摘」等の表現がある。
これらを「高く評価した」と同じ意味に読み替えず,各記事の第2の定義と第4の根拠欄で積極的評価,不足の指摘及び誤りの指摘を区別して確認する。
3 模範解答と解説
模範解答は,設問が指定した立場・結論・仮定・除外事項に応じた構成である。
全科目が一つの立場だけを採るわけではなく,主張と反論を分ける問題,独立した小問,判断済みの結論から理由を説明する問題もある。
各子記事の答案と枠外の解説を併せて読み,採用構成と許容される別構成を区別する。
第5 重みの分布の比較
各評価表の実際の行から,重み1~5の件数,項目数及び重みの単純合計を数えた。
N=n1+n2+n3+n4+n5,W=n1+2×n2+3×n3+4×n4+5×n5である。
次の二つの表は同じ16問を同じ順に示す。
| 科目・問題 | 重み5 | 重み4 | 重み3 |
|---|---|---|---|
| 倒産法第1問 | 6 | 22 | 1 |
| 倒産法第2問 | 8 | 23 | 0 |
| 租税法第1問 | 11 | 35 | 0 |
| 租税法第2問 | 13 | 27 | 0 |
| 経済法第1問 | 8 | 16 | 0 |
| 経済法第2問 | 6 | 22 | 6 |
| 知的財産法第1問 | 8 | 27 | 1 |
| 知的財産法第2問 | 6 | 27 | 3 |
| 労働法第1問 | 6 | 20 | 1 |
| 労働法第2問 | 4 | 26 | 0 |
| 環境法第1問 | 4 | 22 | 0 |
| 環境法第2問 | 8 | 27 | 0 |
| 国際関係法(公法系)第1問 | 7 | 28 | 0 |
| 国際関係法(公法系)第2問 | 6 | 21 | 0 |
| 国際関係法(私法系)第1問 | 8 | 26 | 0 |
| 国際関係法(私法系)第2問 | 10 | 21 | 2 |
| 16問の合計 | 119 | 390 | 14 |
| 科目・問題 | 重み2 | 重み1 | 項目数 | 重みの合計 |
|---|---|---|---|---|
| 倒産法第1問 | 11 | 0 | 40 | 143 |
| 倒産法第2問 | 7 | 0 | 38 | 146 |
| 租税法第1問 | 10 | 0 | 56 | 215 |
| 租税法第2問 | 19 | 1 | 60 | 212 |
| 経済法第1問 | 10 | 0 | 34 | 124 |
| 経済法第2問 | 6 | 0 | 40 | 148 |
| 知的財産法第1問 | 5 | 0 | 41 | 161 |
| 知的財産法第2問 | 4 | 0 | 40 | 155 |
| 労働法第1問 | 5 | 0 | 32 | 123 |
| 労働法第2問 | 10 | 0 | 40 | 144 |
| 環境法第1問 | 5 | 0 | 31 | 118 |
| 環境法第2問 | 7 | 0 | 42 | 162 |
| 国際関係法(公法系)第1問 | 3 | 0 | 38 | 153 |
| 国際関係法(公法系)第2問 | 8 | 0 | 35 | 130 |
| 国際関係法(私法系)第1問 | 17 | 0 | 51 | 178 |
| 国際関係法(私法系)第2問 | 10 | 0 | 43 | 160 |
| 16問の合計 | 137 | 1 | 661 | 2472 |
本記事では,重み5を手続・条文・主体・効果の骨格と,理由付けや具体的評価を深める事項に分けて読むことが有用と整理する。
例えば労働法第1問の番号9・10は高評価の区分であり,国際関係法(私法系)第2問の番号17・19も高評価の深度に関する事項である。
環境法第2問の番号20は子記事の原告適格肯定構成に適用し,否定構成では番号22による代替が示されている。
重み5の全項目を全答案の累積的な必須要件として扱わない。
科目や問題によって評価項目の分解の細かさが異なる。
件数や重みの合計は,難易度,科目選択の有利不利,公式の配点,予想得点又は合格可能性を示す数字ではない。
第6 関連記事
①令和6年度司法試験論文式試験の主要7科目の模範解答と評価項目(AI作成)
②令和7年度司法試験論文式試験の選択科目8科目の模範解答と評価項目(AI作成)
③令和8年度司法試験論文式試験の選択科目8科目の参考答案と予想評価項目(AI作成)
④法務省HPの司法試験・予備試験の資料の所在―年度別の実施・結果・出題趣旨・採点実感のページ一覧(AI作成)
⑤司法試験の採点実感から学ぶ法律文書の書き方―準備書面・意見書・相談メモのチェックリスト(AI作成)
⑥令和元年司法試験論文式試験の選択科目8科目の模範解答と評価項目(AI作成)
第7 出典
1 公式資料
①法務省・令和6年司法試験問題
②令和6年司法試験論文式試験問題集[選択科目]
③令和6年司法試験論文式試験出題の趣旨
④令和6年司法試験の採点実感[選択科目]
⑤令和6年司法試験の実施日程等について
2 確認状態
本記事の概要,設問の指定,評価項目及び重みは,令和8年10月10日時点の16子記事を整理したものである。
各公開評価表の行,現在の番号及び5段階の重みを数え直し,題名・導入・分布の記載と照合した。
同日の法務省ページと上記PDFの応答を確認し,問題PDFの科目見出し・掲載順及び資料の表題を確認した。
公式資料のリンクが応答することと,16問の出題の趣旨・採点実感を本記事で独立に審査し直したことは区別する。
本記事では各子記事の分析を整理しており,全問の公式要求,試験当時の全条文又は判決原文を独自に再検証したという意味ではない。
個別の法的根拠と許容構成は,各子記事の評価表・解説・出典で確認する。