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裁判官とは―仕事内容・種類・なり方と経歴の調べ方(AI作成)

刑事裁判で訴追と立証を担う検察官の仕事や,裁判官・警察官・弁護士との違いは,検察官とはで整理している。検察官による求刑と,裁判所の判決は区別する必要がある。

第1 裁判官とは

裁判官は,裁判所で事件を審理し,事実と法令に基づいて判断する者である。
民事事件の判決や刑事事件の有罪・無罪の判断だけでなく,令状,家事審判,少年審判なども担当する。
「裁判官」という言葉は,最高裁判所の裁判官だけを意味するものではなく,高等裁判所,地方裁判所,家庭裁判所及び簡易裁判所の裁判官を含む。

裁判官について調べる場合,制度や仕事を知りたいのか,特定の裁判官の経歴を探したいのかによって,必要な情報が異なる。
本記事では,裁判官の仕事内容,官職の種類,任官までの流れ,任期・定年及び経歴の調べ方を整理する。
個々の裁判官の最新の勤務先や給与額は,それぞれの一覧・専門記事で確認できる。

第2 裁判官の仕事内容

1 事件を審理して判断する

民事訴訟では,当事者の主張と証拠を検討し,請求が法律上認められるかを判断する。
刑事裁判では,起訴された被告人について有罪・無罪を判断し,有罪の場合には刑を定める。
捜査段階の令状の判断,家事事件や少年事件の審判も裁判官の職務に含まれる。

仕事は,法廷で話を聴く場面だけで完結するものではない。
記録や証拠を読み,争点を整理し,適用すべき法令を検討し,判断の理由を判決書等に記載する作業が伴う。
事件の種類や裁判所によって,一人で担当する単独事件と,複数の裁判官で担当する合議事件がある。
合議体で手続を進める裁判長という立場と,後述する法律上の官職の種類は,分けて理解する必要がある。

仕事内容の基本的な説明は,裁判所「裁判官」を参照されたい。

2 独立して職権を行う

日本国憲法76条3項は,裁判官が良心に従って独立して職権を行い,憲法と法律に拘束されることを定める。
この独立は,法令を離れて自由に結論を選べるという意味ではない。
個々の事件について,憲法と法律に従って判断することが裁判官の職務である。

憲法78条は,裁判官の罷免について,裁判による心身の故障の決定又は公の弾劾という枠組みを定め,行政機関による懲戒処分を禁じている。
任命や人事の仕組みと,個別事件における判断の独立は,区別して理解すると制度を把握しやすい。

第3 裁判官にはどのような種類があるか

1 裁判所法上の6つの官職

裁判所法5条が定める裁判官の官職は,次の6種類である。

官職基本的な位置付け
最高裁判所長官最高裁判所の長官。内閣が指名し,天皇が任命する。
最高裁判所判事長官とともに最高裁判所を構成する。内閣が任命する。
高等裁判所長官各高等裁判所の長官。最高裁判所の指名した者の名簿により内閣が任命する。
判事高等裁判所,地方裁判所及び家庭裁判所等で職務を担う。法律上の任命資格が定められている。
判事補司法修習を終えた者から任命される裁判官。職権について原則的な制限がある。
簡易裁判所判事簡易裁判所の裁判官。判事・判事補とは異なる任命資格の規定がある。

官職と,裁判長,部総括,所長などの担当・役職は,同じ分類ではない。
また,特例判事補は,判事補が一定の要件の下で判事と同等の権限を持つ仕組みを指し,裁判所法5条に追加された別の官職ではない。
種類ごとの任命方法と特例判事補の詳しい説明は,裁判官の種類及び判事補とはを参照されたい。

2 裁判所の種類と裁判官の種類を区別する

最高裁判所は,長官1人と判事14人で構成される。
地方裁判所と家庭裁判所では,判事及び判事補が職務を担う。
高等裁判所には長官及び判事が置かれ,簡易裁判所には簡易裁判所判事が置かれるほか,裁判所法44条2項の規定による判事の取扱いもある。

「地方裁判所の裁判官」などの勤務先を表す呼び方だけでは,官職や担当事件の範囲がすべて分かるわけではない。
特定の裁判官について調べるときは,所属庁,役職,官職,確認できる情報の時点を合わせて見る必要がある。
現職の最高裁判所裁判官については,最高裁判所裁判官とは―現職15人の一覧等で確認できる。

第4 裁判官になるには

1 司法試験・司法修習から判事補になる経路

一般的な経路は,司法試験に合格し,司法修習を終え,判事補の任命を受けるというものである。
裁判所法66条・67条は司法修習生の採用と修習終了について,43条は判事補の任命資格について定めている。
司法試験への受験資格,司法修習生への採用,修習の終了,裁判官への任命は,それぞれ別の段階である。

司法修習を終えれば,当然に判事補として採用されるわけではない。
下級裁判所の裁判官は,最高裁判所の指名した者の名簿により内閣が任命する。
採用願等の書類や面接に関する過去の資料は,判事補の採用願・面接で紹介している。
過去の修習期の日程を,現在の募集や提出期限として利用しないよう注意する必要がある。

2 判事補から判事への任命

判事の任命資格は,裁判所法42条に定められている。
判事補,検察官,弁護士その他同条が掲げる職の在職年数を通算して10年以上であることが,基本的な資格の枠組みとなる。
在職年数の算入には条文上の取扱いがあるため,単に最初の任官日から10年を数えるだけでは足りない場合がある。

また,判事補等の在職年数が通算5年以上となり,最高裁判所が指名した判事補については,職権の特例が認められる。
これは判事への任命とは別の制度である。
任命資格を得る時期と,実際に判事に任命される時期も区別される。
外部経験中の身分や年数の扱いは,裁判官の種類及び判事補とはで説明している。

3 すべての裁判官が同じ経路をたどるわけではない

最高裁判所の裁判官には,裁判所法41条による任命資格があり,裁判官以外の職業経歴を持つ者が任命されることもある。
簡易裁判所判事についても,裁判所法44条・45条に,判事補とは別の任命資格や選考の制度が定められている。
したがって,「裁判官になるには」という説明を,すべての官職に共通する一つの経路として理解することは適切ではない。

第5 任期・定年・給与

1 任期と定年

下級裁判所の裁判官の任期は10年であり,再任されることができる。
最高裁判所の裁判官については,この10年の任期と同じ制度ではなく,憲法79条に定める国民審査等の仕組みがある。

区分定年
最高裁判所の裁判官70歳
高等裁判所・地方裁判所・家庭裁判所の裁判官65歳
簡易裁判所の裁判官70歳

定年は,裁判所法50条に定められている。
最高裁判所の裁判官以外が一律に65歳ということではない。
定年と,それ以前に退官する場合とを区別する必要もある。
最高裁判所裁判官の定年年齢に達する日,在任最終日及び退官表示の詳しい説明は,最高裁判所裁判官の任期・定年・退官を参照されたい。

2 給与月額と年収

裁判官の報酬は,官職や適用される号等によって異なる。
報酬月額の表は,そのまま年間の総収入を示すものではない。
年収を考えるときは,報酬月額に加え,支給要件に応じた手当や期末・勤勉手当,金額が適用される期間を確認する必要がある。

最新の月額と過去の資料は,裁判官・検察官の給与月額表で,年収の計算上の注意点は,裁判官の年収で説明している。
特定の裁判官の適用号や各手当の支給額が確認できない場合には,その人の実際の年収まで確定することはできない。

第6 裁判官の経歴・勤務先の調べ方

1 勤務先から探す

裁判所名や地域が分かる場合は,勤務地別の現職裁判官一覧から,該当する庁や支部を選ぶことができる。
掲載された氏名を開くと,各裁判官の経歴記事に進める。
庁別の一覧は勤務先を入口として利用するものであり,同じ庁の裁判官がすべて同じ事件を担当することを意味しない。

2 氏名・修習期から探す

修習期が分かる場合は,修習期別の裁判官一覧へのリンクを利用できる。
現職と退官者の区分を確認し,あいうえお順,年長順,年少順等の表示を選ぶ。
修習期が分からない場合は,同記事にある全体の一覧へのリンクから氏名順で探す方法もある。

同姓同名,改姓,所属変更があり得るため,氏名だけでなく,修習期や掲載された経歴も合わせて確認するとよい。
本ブログの経歴一覧は,公表資料等を整理したものであり,裁判所が発行する公式名簿そのものではない。
担当事件について現在の担当裁判官を確認する必要がある場合には,事件に関する裁判所からの通知等と照合する必要がある。

第7 よくある疑問

1 裁判官と検察官・弁護士はどう違うか

裁判官は,裁判所の立場で事件を審理し,判断する。
検察官や弁護士は,刑事裁判や民事裁判等において,裁判官とは異なる立場で主張・立証や法律事務を担う。
司法試験と司法修習を経るという共通の経路があっても,役割は同じではない。

2 判事補も裁判官なのか

判事補も,裁判所法5条に定められた裁判官である。
ただし,判事とまったく同じ職権を持つわけではなく,裁判所法27条や職権の特例に関する法律の確認が必要となる。

3 裁判官と裁判所書記官は同じなのか

裁判官と裁判所書記官は,異なる職である。
裁判所法60条は,裁判所書記官が裁判所の事件に関する記録その他の書類の作成・保管等を行うことを定める。
裁判所で仕事をする職員が,すべて裁判官であるわけではない。

第8 主な根拠資料

① 日本国憲法6条,76条,78条,79条及び80条。
② 裁判所法5条,27条,38条から45条まで,50条,60条,66条及び67条。
③ 判事補の職権の特例等に関する法律1条。
④ 裁判所「裁判官」。
本記事の法令の確認日は,令和8年10月11日である。