第1 79期司法修習の日程一覧
司法修習生の採用,期間,修習内容,給付金及び身分の全体像は,司法修習生とはで確認できる。
本記事では当該期の日程を扱い,制度全体の説明と期別の日付を分ける。
1 確定している全体日程
第79期司法修習は,令和8年3月19日に始まり,導入修習,4クールの分野別実務修習,集合修習及び選択型実務修習を経て,令和9年2月26日の自由研究日後に二回試験が予定されている。司法研修所の原表で確認できる各課程の日程と,最高裁判所が別に定めた通常修習期間の末日は,次のとおりである。
| 修習課程等 | A班 | B班 | 実日数・公表状況 |
|---|---|---|---|
| 導入修習 | 令和8年3月19日(木)~4月10日(金) | 同左 | 16日 |
| 分野別実務修習・第1クール | 令和8年4月14日(火)~6月9日(火) | 同左 | 37日 |
| 分野別実務修習・第2クール | 令和8年6月10日(水)~8月2日(日) | 同左 | 37日 |
| 分野別実務修習・第3クール | 令和8年8月3日(月)~9月28日(月) | 同左 | 37日 |
| 分野別実務修習・第4クール | 令和8年9月29日(火)~11月20日(金) | 同左 | 37日 |
| 後期課程・第一期間 | 集合修習:令和8年11月24日(火)~令和9年1月8日(金) | 選択型実務修習:同期間 | いずれも30日 |
| 後期課程・第二期間 | 選択型実務修習:令和9年1月12日(火)~2月25日(木) | 集合修習:令和9年1月13日(水)~2月25日(木) | A班31日,B班30日 |
| 自由研究日 | 令和9年2月26日(金) | 同左 | 1日 |
| 二回試験 | 令和9年3月上旬予定 | 同左 | 公式再採用案内の予定。科目別の日付・会場は同案内に記載がない |
| 通常修習期間の末日 | 令和9年3月24日(水) | 同左 | 最高裁判所が決定済み |
表中の実日数は,司法研修所の「第79期 修習日程」に記載された日数であり,開始から終了までの暦日数ではない。
二回試験の時期は,令和8年10月5日に確認した最高裁判所の再採用案内に基づく。科目別の具体的な実施日は同案内に記載がなく,3月1日~5日という過年度からの参考予測とは区別する必要がある。受験する期の正式な案内・変更通知を優先する。
後期課程における集合修習の科目・クラス担任制及び指導方法は,集合修習とは-司法研修所における科目・クラス担任制,起案による指導及び後期修習からの変遷に整理している。
2 A班とB班
第79期司法修習生採用選考申込手続の手引きは,実務修習地を二つに分け,集合修習と選択型実務修習の順序を定めている。本記事では,司法研修所の修習日程表の呼称に合わせ,手引きの区分①をA班,区分②をB班と整理する。司法研修所のクラス(組)は,第76期までと同様の22クラスである(司法修習委員会の第49回議事録2頁)。組と実務修習地の対応は,実務修習地とクラスの対応関係(第67期から第79期まで)に整理している。
| 班 | 実務修習地 | 令和8年11月24日~令和9年1月上旬 | 令和9年1月中旬~2月25日 |
|---|---|---|---|
| A班 | 東京,立川,横浜,さいたま,千葉,大阪,京都,神戸,奈良,大津,和歌山 | 集合修習 | 選択型実務修習 |
| B班 | A班以外の実務修習地 | 選択型実務修習 | 集合修習 |
A班の第二期間は1月12日に始まるのに対し,B班の第二期間は1月13日に始まる。そのため,第二期間の実日数はA班が31日,B班が30日となる。
3 2026年の司法修習のスケジュールは?
2026年に始まる通常の司法修習は第79期であり,第80期の開始は2027年3月19日である。
第79期の手引き2頁によれば,第79期の導入修習は2026年3月19日~4月10日,分野別実務修習は同年4月14日~11月20日である。
2026年度の採用選考の名称だけを見て,同年中に第80期が始まると読まないことが大切である(第80期選考要項2頁)。
第79期の名古屋は,手引き2頁の「①以外の実務修習地」に当たり,11月下旬~翌年1月中旬に選択型実務修習,1月中旬~2月下旬に集合修習を行う区分である。
本記事のA班・B班の表ではB班に当たり,各課程の具体的な日付は前記第1の1・2を参照されたい。
名古屋の修習先・住居と期別資料は名古屋修習の情報,翌期の日程は第80期司法修習の日程で扱う。
第2 各修習課程
1 導入修習
導入修習は,令和8年3月19日から4月10日まで司法研修所で行われる。採用選考申込手続の手引きによれば,導入修習及び集合修習は司法研修所で行われ,分野別実務修習及び選択型実務修習は指定された実務修習地の裁判所,検察庁及び弁護士会で行われる。導入修習後には4月11日から13日まで3日間の移動日が置かれ,4月14日から分野別実務修習が始まる。導入修習の過年度資料は,導入修習の予定表その他の資料に掲載している。
2 分野別実務修習
(1) 4クールのローテーション
分野別実務修習は,民事裁判,刑事裁判,検察及び弁護の4分野を1クールずつ修習する課程である。第79期では,各クールの実日数がいずれも37日とされているが,4分野の実施順序は組及び実務修習地によって異なる。第4クール終了後には,11月21日から23日まで3日間の移動日が置かれている。
大阪の裁判修習で実施された固定行事の具体例は,大阪修習の裁判修習―第77期日程表で見る民事・刑事・家裁・保全・執行・令状修習に整理している。
ただし,同記事は第77期資料に基づくため,第79期の当期日程ではない。
大阪の弁護実務修習における指導弁護士への配属,個別事務所修習,合同修習及び成績評価については,大阪修習の弁護実務修習―指導弁護士への配属,個別事務所修習,合同修習及び成績評価(AI作成)に整理している。
ただし,同記事に記載した人数,運用及び配点には,修習期ごとに変わり得る事項が含まれる。
(2) 民事裁判修習でのmints利用
民事訴訟手続の全面デジタル化は,第1クール中の令和8年5月21日に始まった。第79期以降の民事裁判修習では,司法修習生が民事裁判書類電子提出システム(mints)を利用して電磁的訴訟記録を閲覧することがあり,事件に関連付けられた司法修習生のアカウント名や閲覧状況が当事者又は代理人側に表示される場合がある。民事裁判修習を第何クールに受けるかによって,全面デジタル化との時間的な関係は異なる。
3 集合修習と選択型実務修習
集合修習は司法研修所で行われ,選択型実務修習は配属庁会を中心に行われる。A班は集合修習を先に,B班は選択型実務修習を先に受ける。第一期間終了後の移動日は,A班が令和9年1月9日から11日までの3日間,B班が同月9日から12日までの4日間である。選択型実務修習の仕組みは,選択型実務修習のガイドライン等に掲載している。
全カリキュラム終了後の令和9年2月26日は,自由研究日とされている。自由研究日は選択型実務修習の一部ではなく,その取扱いに関する過年度資料は,司法修習生の自由研究日に掲載している。
第3 二回試験と通常修習期間の終了
1 二回試験
司法修習生考試(二回試験)の5科目,合否判定及び不合格後の再受験を含む制度の全体像は,「司法修習生考試(二回試験)とは」で整理している。
公式予定,日付ごとの確認状況及び応試心得の確認方法は,二回試験の日程―第79期の公表状況・科目順・結果発表日を参照されたい。
司法研修所の原表は,A班の選択型実務修習及びB班の集合修習のカリキュラム終了後に,5科目の筆記考試を行う予定としている。
これに加え,令和8年10月5日に確認した最高裁判所の令和8年度考試再受験の再採用案内は,採用発令日を考試1日目(令和9年3月上旬予定)としている。これは最高裁の予定であるが,科目別の日付と会場を示すものではない。
過去の二回試験の日程からの令和9年3月1日~5日という見込みは,公式の確定日程とは区別する必要がある。
| 資料・区分 | 確認できること | この資料だけでは確定しないこと |
|---|---|---|
| 年間日程の原表 | カリキュラム終了後に5科目の考試を予定 | 5科目の具体的な実施日・順番 |
| 令和8年度の公式再採用案内 | 考試1日目は令和9年3月上旬予定 | 正確な初日,科目別日付,会場 |
| 過年度の日程からの見込み | 3月1日~5日という参考予測 | 当期の日程の正式決定 |
令和8年度の再採用申込みの期間・様式・兼職兼業は,二回試験の再受験手続を参照されたい。
裁判所の令和8年度発注予定情報には,第79期司法修習生考試業務の委託について令和8年9月上旬の入札公告予定が掲載されているが,試験日や大阪会場の名称は記載されていない。また,令和8年度概算要求書には考試のデジタル化,CBTソフトウェアの運用及び大阪会場実施分の業務委託が掲げられているが,この予算資料だけから,第79期の実施方式又は具体的会場を確定することはできない。
さらに,最高裁判所の契約公表情報には,令和8年4月1日付の「司法修習及び考試のデジタル化に係る検証業務委託」(契約相手方は株式会社JTB)が掲載されている。ただし,検証業務の契約が締結されたことは,第79期の考試をCBTで実施すると決定したことを示すものではない。
大阪会場については,令和8年5月27日付の「令和8年度司法修習生考試の大阪会場借用等業務」(契約相手方は株式会社新梅田研修センター)が公表されているが,契約相手方の名称・住所を受験会場の名称・所在地と同一視することはできない。同表には具体的な借用施設,借用期間及び使用する部屋は記載されていない。会場に関する契約資料は,大阪会場借用等業務の契約書と契約公表情報を参照されたい。
二回試験の不合格発表は令和9年3月23日と見込まれるが,これも公表前の見込みである。不合格発表及びその後の過年度日程は,65期以降の二回試験の不合格発表及びその後の日程に掲載している。
2 通常修習期間の末日
通常修習期間の末日を定めたことと,個々の修習生が合格して修習を終了したこと,弁護士登録が行われたことは別の事項である。
本人への通知及び当該期の登録・入会案内を確認する必要がある。
最高裁判所は,令和8年2月25日提出の裁判官会議付議人事関係事項により,第79期司法修習生の「修習のため通常必要な期間として最高裁判所が定める期間」を令和8年3月19日から令和9年3月24日までと定めた。したがって,令和9年3月24日という通常修習期間の末日は,予測ではなく正式決定済みの日付である。
第4 修習給付金関係の主な届出期限
1 住居届と移転届の違い
住居届(新規)の期限は,住居給付要件を具備した日から7日以内であり,初日は算入しない。要件具備日は,賃貸住宅への入居日と,家賃支払の対象となる賃貸借契約期間の始期のうち,後に到来する日であり,その日が採用日前であるときは採用日となる。これに対し,移転届の期限は,移転を伴う各修習の開始日から7日以内であり,初日は算入しない。
7日目が裁判所の休日に当たるときは,その翌日まで期限が延長される。電子届出は送信が完了した日時で判断され,郵送は消印日ではなく司法研修所への到着日で判断される。住居届(新規)を7日経過後に提出した場合は,原則として遅れた期間の支給を受けられず,支給開始時期が後ろへずれる。自分に該当する要件及び必要書類は,最高裁判所の第79期修習給付金案内で確認する必要がある。支給要件,期限後の支給開始,寮・実家・親名義及び二重家賃の取扱いについては,司法修習生の住居給付金――支給要件,7日以内の住居届,寮・実家・親名義及び二重家賃(AI作成)を参照されたい。
移転給付金の対象となる転居,路程別の支給額,移転届の期限及び対象外例については,司法修習生の移転給付金―対象となる転居,路程別の支給額,7日以内の移転届及び対象外例(AI作成)を参照されたい。
2 主な期限
| 届出の原因 | 起算となる日又は期間 | 届出期限 | 対象となる届出 |
|---|---|---|---|
| 採用日に住居給付要件を具備している | 令和8年3月19日 | 令和8年3月26日 | 住居届(新規) |
| 導入修習開始に伴って転居した | 令和8年3月19日 | 令和8年3月26日 | 移転届 |
| 分野別実務修習前に新たに住居給付要件を具備した | 令和8年4月10日~13日 | 令和8年4月21日 | 住居届(新規) |
| 分野別実務修習開始に伴って転居した | 令和8年4月14日 | 令和8年4月21日 | 移転届 |
| A班集合修習又はB班選択型実務修習の開始に伴って転居した | 令和8年11月24日 | 令和8年12月1日 | 移転届 |
| A班が第一期間終了後に新たに住居給付要件を具備した | 令和9年1月8日~11日 | 令和9年1月19日 | 住居届(新規) |
| A班選択型実務修習の開始に伴って転居した | 令和9年1月12日 | 令和9年1月19日 | 移転届 |
| B班集合修習の開始に伴って転居した | 令和9年1月13日 | 令和9年1月20日 | 移転届 |
この表は,第79期修習給付金案内が示す主な届出時期を整理したものであり,全員に同じ届出が必要となるわけではない。住居届は住居給付要件を具備する者,移転届は修習に伴う移転について移転給付要件を具備する者が対象であり,単に住所を変更したことだけで各給付の対象となるものではない。
第5 修習終了後の主な日程
1 公表状況を区別した日程
| 事項 | 日程 | 今回確認した資料での日付の位置付け |
|---|---|---|
| 二回試験の不合格発表 | 令和9年3月23日(火)の見込み | 未公表 |
| 通常修習期間の末日 | 令和9年3月24日(水) | 最高裁判所が決定済み |
| 弁護士一斉登録 | 令和9年3月25日(木)の見込み | 第79期の日程は未公表 |
| 検事任官 | 令和9年3月25日(木)の見込み | 第79期の日程は未公表 |
| 下級裁判所裁判官指名諮問委員会作業部会 | 令和9年4月7日(水) | 委員会日程として公表済み |
| 第127回下級裁判所裁判官指名諮問委員会 | 令和9年4月9日(金) | 委員会日程として公表済み |
2 未公表日程の扱い
弁護士一斉登録日及び検事任官日は,過年度の配置から令和9年3月25日と見込まれるものの,第79期について正式発表された日付ではない。過年度の経過は,二回試験の不合格発表後の日程及び司法修習生の検事採用までの日程に掲載している。
下級裁判所裁判官指名諮問委員会の令和8年度・令和9年度の日程に掲載された4月7日及び9日は,作業部会及び委員会の開催日であり,判事補採用内定の通知日を示すものではない。採用内定通知から辞令交付式までの過年度日程は,新任判事補の採用内定通知から辞令交付式までの日程に掲載している。
第79期の日程の前提となる司法修習全体の流れについては,司法修習生とは―司法修習の期間・内容・給付金・修習地・身分・二回試験を参照されたい。
第6 出典・参考資料
1 司法研修所・最高裁判所資料
最高裁判所令和8年度考試再受験を希望する再採用の申込み案内,採用発令日の欄。令和8年10月5日確認。考試1日目が令和9年3月上旬予定であることを確認した。
①司法研修所事務局長「第79期 修習日程」(令和7年4月30日,2頁。リンク先は文書画像を掲載した山中理司の投稿)
②最高裁判所「令和7年度司法修習生採用選考申込手続の手引き」2頁
③司法研修所事務局総務課・経理課「修習給付金案内(第79期)」1頁,7頁~9頁,17頁,20頁~21頁,23頁(PDF2頁,PDF11頁~13頁,PDF21頁,PDF24頁~25頁,PDF27頁)
④最高裁判所裁判官会議付議人事関係事項「令和7年度司法修習生の修習期間の決定について」(令和8年2月25日提出,PDF2頁)
⑥第49回司法修習委員会議事録(令和8年2月17日,2頁)
2 裁判所及び関係機関の資料
②裁判所「令和8年度発注予定情報」(令和8年4月1日現在)中「令和7年度(第79期)司法修習生考試業務の業務委託」
③最高裁判所「令和8年度歳出概算要求書」中「司法修習及び考試デジタル化等経費」(53頁)
④下級裁判所裁判官指名諮問委員会「令和8年度・令和9年度の日程」
⑤日本弁護士連合会「司法修習生のmints利用に関して会員へ周知のお願い(依頼)」(日弁連法1第12号,令和8年4月3日,別紙1頁)
⑥最高裁判所「競争入札に係る情報の公表(物品役務等)」(令和8年4月契約分,PDF4頁,資料上の頁番号なし)中「司法修習及び考試のデジタル化に係る検証業務委託」(令和8年4月1日契約)
⑦最高裁判所「競争入札に係る情報の公表(物品役務等)」(令和8年5月契約分,PDF4頁,資料上の頁番号なし)中「令和8年度司法修習生考試の大阪会場借用等業務」(令和8年5月27日契約)