第1 第78期の日程の全体像
1 本記事の対象と資料
本記事は,令和6年度に採用選考が行われた第78期司法修習生について,令和7年3月19日の採用及び導入修習の開始から,令和8年3月25日の修習終了,弁護士の一斉登録並びに検事及び判事補の任官までの日程を,原資料で確認できた範囲で整理したものである。
第78期の司法修習は既に終了しているため,本記事に掲げる日付は,修習日程表,考試委員会の決定,官報その他の資料で確認した日付であり,過去の期の日程から推測した日付は含めていない。
資料の確認日は令和8年10月17日である。
これから司法修習を始める人の日程は,第79期及び第80期の記事で扱っている(第7)。
第78期の資料に記載された期限や運用は第78期に限ったものであり,第79期以降の手続には,当該期の正式な案内を確認する必要がある。
2 日程一覧
次の表の「修習日程」は,令和6年5月1日付の司法研修所事務局長の文書の別紙「第78期修習日程」を指す。
各資料の名称と該当頁は第8に掲げる。
| 区分 | 日付 | 主な根拠 |
|---|---|---|
| 採用・導入修習の開始 | 令和7年3月19日(水) | 司法研修所からのお知らせ,修習日程 |
| 導入修習 | 令和7年3月19日(水)~4月10日(木) | 修習日程 |
| 分野別実務修習 | 令和7年4月14日(月)~11月18日(火) | 修習日程 |
| A班の集合修習 | 令和7年11月21日(金)~令和8年1月9日(金) | 修習日程 |
| A班の選択型実務修習 | 令和8年1月13日(火)~2月26日(木) | 修習日程 |
| B班の選択型実務修習 | 令和7年11月19日(水)~令和8年1月9日(金) | 修習日程 |
| B班の集合修習 | 令和8年1月14日(水)~2月26日(木) | 修習日程 |
| 二回試験 | 令和8年3月2日(月)~6日(金) | 司法修習生考試委員会の決定,応試心得 |
| 不合格者受験番号の発表 | 令和8年3月24日(火) | 裁判所HPへの掲載 |
| 修習の終了 | 令和8年3月25日(水) | 官報 |
| 弁護士の一斉登録 | 令和8年3月26日(木) | 大阪弁護士会の入会案内 |
| 検事の任官 | 令和8年3月26日(木) | 新任検事辞令交付式の関係文書 |
| 判事補の任命 | 令和8年4月23日(木) | 最高裁判所の事務連絡 |
第2 採用から導入修習まで
1 採用と導入修習
司法研修所事務局長が令和6年10月23日付で採用選考申込者に送った「司法研修所からのお知らせ」は,司法修習生として採用された後の令和7年3月19日(水)から4月10日(木)まで導入修習を行い,4月14日(月)から11月18日(火)まで配属庁会で分野別実務修習を行うと説明していた。
同じ文書は,導入修習と集合修習の期間は司法研修所で,分野別実務修習と選択型実務修習の期間は指定された実務修習地の裁判所,検察庁及び弁護士会で修習するとしている。
修習日程によれば,導入修習の実日数は16日であり,令和7年4月11日(金)から13日(日)までの3日間が実務修習地への移動日とされた。
採用選考の申込みから採用までの手続と,司法試験の合格発表後に開かれた就職説明会等の日程は,第78期司法修習開始前の日程に掲載している。
2 修習給付金の届出期限
司法研修所事務局の「修習給付金案内(第78期)」は,令和7年3月19日(水)に住居給付金の要件を備えている者は,同月26日(水)までに住居届を出すよう求めていた。
移転給付金については,移転の原因となった修習の開始の日から起算して7日以内(初日不算入)に移転届を出す必要があり,同案内は第78期の届出期限を次のとおり示していた。
①導入修習(令和7年3月19日開始):令和7年3月26日(水)
②分野別実務修習(令和7年4月14日開始):令和7年4月21日(月)
③A班の集合修習(令和7年11月21日開始):令和7年11月28日(金)
④A班の選択型実務修習(令和8年1月13日開始):令和8年1月20日(火)
⑤B班の集合修習(令和8年1月14日開始):令和8年1月21日(水)
住居給付金と移転給付金の要件は,司法修習生の住居給付金――支給要件,7日以内の住居届,寮・実家・親名義及び二重家賃及び司法修習生の移転給付金―対象となる転居,路程別の支給額,7日以内の移転届及び対象外例で扱っている。
第3 分野別実務修習
1 四つのクール
修習日程によれば,分野別実務修習は次の四つのクールで行われ,各クールの実日数はいずれも37日であった。
①第1クール:令和7年4月14日(月)~6月8日(日)
②第2クール:令和7年6月9日(月)~7月30日(水)
③第3クール:令和7年7月31日(木)~9月24日(水)
④第4クール:令和7年9月25日(木)~11月18日(火)
この日程はA班とB班に共通である。
修習日程は各クールの開始日,終了日及び実日数を定めたものであり,どのクールで民事裁判,刑事裁判,検察又は弁護のどの分野を修習するかは記載していない。
2 A班とB班
分野別実務修習の後は,司法研修所での集合修習と実務修習地での選択型実務修習が,それぞれ約1か月半行われた。
修習日程は,先に集合修習を行う班をA班,先に選択型実務修習を行う班をB班としている。
「司法研修所からのお知らせ」によれば,東京,立川,横浜,さいたま,千葉,大阪,京都,神戸,奈良,大津及び和歌山の各実務修習地は先に集合修習を行い,それ以外の実務修習地は先に選択型実務修習を行うこととされていた。
第4 集合修習と選択型実務修習
1 A班の日程
修習日程によれば,A班の日程は次のとおりである。
①移動日:令和7年11月19日(水)~20日(木)の2日
②集合修習:令和7年11月21日(金)~令和8年1月9日(金)(実日数30日)
③移動日:令和8年1月10日(土)~12日(月)の3日
④選択型実務修習:令和8年1月13日(火)~2月26日(木)(実日数31日)
2 B班の日程
B班の日程は次のとおりである。
①選択型実務修習:令和7年11月19日(水)~令和8年1月9日(金)(実日数32日)
②移動日:令和8年1月10日(土)~13日(火)の4日
③集合修習:令和8年1月14日(水)~2月26日(木)(実日数30日)
3 二回試験の直前
A班の選択型実務修習とB班の集合修習は,いずれも令和8年2月26日(木)に終わり,翌2月27日(金)は自由研究日とされた。
修習日程の注記は,A班の選択型実務修習及びB班の集合修習のカリキュラム終了後に5科目の筆記考試が行われる予定であるとしている。
選択型実務修習の内容は選択型実務修習とは―ホームグラウンド,個別・全国・自己開拓プログラムの案内で,集合修習の内容は集合修習とは―司法研修所における科目・クラス担任制,起案による指導及び後期修習からの変遷で扱っている。
第5 二回試験と修習の終了
1 二回試験の日程と会場
司法修習生考試委員会委員長は,令和7年9月24日付で,第78期の司法修習生考試(いわゆる二回試験)の期日を次のとおり定めた。
①令和8年3月2日(月):刑事裁判
②3月3日(火):検察
③3月4日(水):民事裁判
④3月5日(木):民事弁護
⑤3月6日(金):刑事弁護
同じ決定は,大阪,京都,神戸,奈良,大津及び和歌山で実務修習を行い,初めて考試を受験する者の会場をマイドームおおさか(大阪市中央区本町橋)とし,それ以外の応試者の会場を司法研修所とした。
令和8年2月17日に開かれた第49回司法修習委員会の議事録にも,「3月の2日から6日まで司法修習生考試、いわゆる二回試験といわれる試験が実施される予定」との説明が記載されている。
試験時間,持ち物,昼食及び禁止事項は,二回試験当日の流れ―第78期応試心得に基づく試験時間・持ち物・昼食・禁止事項で扱っている。
2 不合格者受験番号の発表
最高裁判所が公表した「令和6年度(第78期)司法修習生考試不合格者受験番号」には,5人の受験番号が掲載された。
この資料自体には発表日の記載がないが,当ブログでは,令和8年3月24日(火)午後4時頃に裁判所HPに掲載されたことを記録している(二回試験の不合格発表がされる裁判所HP及び過去の不合格者受験番号)。
試験の最終日から発表までは18日であった。
3 修習の終了
官報令和8年4月30日号外第100号の「司法修習生の修習を終えた者」は,令和8年3月25日をもって裁判所法第67条第1項による司法修習生の修習を終えた者の氏名を掲載している。
修習の終了日は,不合格者受験番号の発表日の翌日である。
修習を終えた者の名簿は78期司法修習の終了者名簿に掲載している。
第6 修習終了後の日程
1 弁護士の一斉登録
大阪弁護士会の第78期の入会案内(令和7年12月25日版)は,令和8年3月25日に司法修習を終える第78期の弁護士名簿一斉登録日を,司法修習終了証書交付日の翌日である令和8年3月26日(木)と予定していた。
同じ案内は,令和8年3月27日から30日までを登録日とすることはできないとしていた。
登録の手続は弁護士登録の請求――手続,必要書類,費用及び登録拒絶で,修習終了の前後に確認する事項は司法修習生の修習終了前後チェックリスト―登録・就職・税保険・証明書の確認順序で扱っている。
2 検事の任官
法務省大臣官房人事課長は,令和8年3月24日付の「採用内定について」で,検事志望者に対し,令和8年3月26日付けで東京地方検察庁検事に採用されることが内定したと通知した。
新任検事辞令交付式は令和8年3月30日(月)午前10時30分から法務省大会議室で行われ,出席者の内訳では第78期の新任検事は68名とされている。
同式の進行表は,「本年3月26日付け検事任官者」の氏名を読み上げるとしている。
法務総合研究所長の令和8年3月13日付の通知の別添「第78期新任検事研修日程」によれば,新任検事研修は令和8年3月31日(火)から5月8日(金)までの39日間(実25日間)とされた。
検事採用までの手続は,検事採用までの日程と手続―司法修習生の採用願・面接・過去資料で扱っている。
3 判事補の任命
最高裁判所が公表した「令和7年6月以降の委員会の日時について」によれば,新任判事補の指名の答申のための下級裁判所裁判官指名諮問委員会は令和8年4月10日(金)に,その作業部会は同月8日(水)に予定されていた。
第125回の同委員会の議事要旨によれば,同委員会は令和8年4月10日,令和8年4月の新任判事補候補者83人について,いずれも判事補に任命されるべき者として指名することが適当であると最高裁判所に答申することとした。
最高裁判所事務総局人事局任用課長の令和8年3月26日付の事務連絡「裁判官任命に関する日程等について」は,裁判官志望者に対し,次の日程を示していた。
①採否の通知:令和8年4月15日(水)午前11時以降,人事局職員が電話で行う。
②国家公務員宿舎への入居に関する回答:令和8年4月16日(木)午前11時まで
③裁判官任命日:令和8年4月23日(木)
④辞令交付式:令和8年5月13日(水)午後4時開式(最高裁判所大会議室)
⑤研修:4月23日(木)及び24日(金)にウェブ会議による研修1,4月27日(月)から5月8日(金)までの6日間の在宅研修期間,5月11日(月)から13日(水)まで司法研修所に参集する研修2
開示された「新任判事補登庁日時・場所」によれば,第78期の新任判事補が補職庁とされた各地方裁判所に初めて登庁する日時は,令和8年5月18日(月)の午前9時から午前10時までの間とされていた。
第72期から第78期までの登庁日と補職庁の比較は,新任判事補の登庁日時・場所―72期から78期までの補職庁,初登庁日及び配属庁の周期で扱っている。
第78期を含む過去の期の判事補の採用日程は,新任判事補の採用内定通知から辞令交付式までの日程-69期から78期までで扱っている。
第7 関連記事
①司法修習の年間スケジュール―第79期・第80期,A班・B班と第70期以降の日程資料
②第79期司法修習の日程
③第80期司法修習の日程――導入修習から二回試験・一斉登録の予測まで
④第77期司法修習の日程
⑤第78期司法修習開始前の日程
⑥司法修習に関する事務便覧(令和7年3月)とは―第78期の日程・届出・給付金
⑦法務行政修習プログラム(選択型実務修習)――制度・第78期日程・過去資料
⑧二回試験の過去日程一覧―第65期から第78期まで
⑨65期以降の二回試験の不合格発表と修習終了・任官の日程
⑩司法修習生考試(二回試験)とは―5科目・日程・合格率の見方・勉強法・再受験
⑪新任判事補及び新任検事向けの記事一覧
⑫司法修習生とは―司法修習の期間・内容・給付金・修習地・身分・二回試験
第8 出典
①司法研修所事務局長「令和6年5月1日付の文書(別紙「第78期修習日程」)」PDF1頁~2頁
②司法研修所事務局長「司法研修所からのお知らせ」(令和6年10月23日)1頁~2頁
③司法研修所事務局「修習給付金案内(第78期)」PDF15頁及び21頁
④司法修習生考試委員会委員長の令和7年9月24日付の文書(78期二回試験の実施日程を決定した際の文書)1頁
⑤司法修習生考試委員会「令和6年度(第78期)司法修習生考試応試心得」PDF1頁
⑥最高裁判所「第49回司法修習委員会議事録」(令和8年2月17日)2頁
⑦最高裁判所「令和6年度(第78期)司法修習生考試不合格者受験番号」(当ブログ掲載の保存写し)
⑧官報令和8年4月30日号外第100号219頁「司法修習生の修習を終えた者」
⑨大阪弁護士会「第78期入会案内」(令和7年12月25日版)PDF1頁
⑩法務省の新任検事辞令交付式の関係文書(令和8年3月30日実施分)PDF4頁,15頁及び29頁
⑪法務総合研究所長「第78期新任検事研修の日程について(通知)」(令和8年3月13日)PDF1頁~2頁
⑫最高裁判所「令和7年6月以降の委員会の日時について」(下級裁判所裁判官指名諮問委員会)
⑬最高裁判所「下級裁判所裁判官指名諮問委員会(第125回)議事要旨」(令和8年4月10日)1頁~2頁
⑭最高裁判所事務総局人事局任用課長「裁判官任命に関する日程等について」(令和8年3月26日付の事務連絡)PDF1頁~4頁