第1 不合格発表と修習終了日
二回試験の不合格発表日,修習終了日及び進路ごとの登録・任官の日は,それぞれ別の意味を持つ日付である。
本記事では,65期以降の修習終了日と,原資料で日付を確認できる発表通知・登録案内・採用日程を掲載する。
予定を示す通知や日程表は,実際にその日にすべての手続が行われたことを証明する資料とは区別して表示している。
1 最高裁の通知が示す発表方法と日時
最高裁判所事務総局人事局任用課試験係の「司法修習の終了等の通知について」は,70期・71期について,不合格者の受験番号を司法研修所西館1階の掲示板に掲示し,最高裁判所ウェブサイト内の司法研修所のページにも掲載するとしていた。
発表と書類発送は別の日程として,次のとおり案内されていた。
| 期 | 不合格者番号の掲示・掲載予定 | 証書等の発送予定 | 原通知 |
|---|---|---|---|
| 70期 | 平成29年12月12日(火)午後4時 | 平成29年12月13日 | 平成29年11月20日付・PDF1頁 |
| 71期 | 平成30年12月11日(火)午後4時 | 平成30年12月12日 | 平成30年11月19日付・PDF2頁 |
両通知は,合格者には終了証書を,不合格者には不合格通知書及び罷免辞令書を簡易書留で送付するとしていた。
これは各通知に記載された取扱いであり,ウェブ掲載の実際の分秒や各人への到達日まで示すものではない。
2 65期から78期までの修習終了日
裁判所法67条1項は,司法修習生が少なくとも1年間修習した後の試験に合格した場合に,司法修習生の修習を終える旨を定めている。
次表は,その修習終了日について,沿革・証明に記録された日と,入会案内が前提とした予定日を分けたものである。
| 期 | 修習終了日 | 根拠と日付の性質 |
|---|---|---|
| 65期(現行・新) | 平成24年12月19日 | 司法修習ハンドブックの沿革・86頁 |
| 66期 | 平成25年12月18日 | 同沿革・86頁~87頁 |
| 67期 | 平成26年12月17日 | 同沿革・86頁~87頁 |
| 68期 | 平成27年12月16日 | 同沿革・86頁~87頁 |
| 69期 | 平成28年12月14日 | 同沿革・86頁~87頁 |
| 70期 | 平成29年12月13日 | 同沿革・86頁~87頁 |
| 71期 | 平成30年12月12日 | 同沿革・86頁~87頁 |
| 72期 | 令和元年12月11日 | 同沿革・86頁~87頁 |
| 73期 | 令和2年12月16日 | 同沿革・86頁~87頁 |
| 74期 | 令和4年4月20日 | 同沿革・86頁~87頁 |
| 75期 | 令和4年12月7日 | 同沿革・87頁 |
| 76期 | 令和5年12月13日 | 修習終了証明・PDF1頁 |
| 77期 | 令和7年3月26日 | 大阪弁護士会の入会案内上の予定・PDF1頁 |
| 78期 | 令和8年3月25日 | 大阪弁護士会の入会案内上の予定・PDF1頁 |
司法研修所の「司法修習ハンドブック」(令和6年1月)では,65期は現行第65期と新第65期の双方が同じ日に修習を終了したと記録されている。
74期は4月,75期は12月上旬であり,入会案内上の77期・78期は3月であるから,これらの期を一律に「12月中旬の修習終了」と整理することはできない。
なお,78期の修習終了日については,入会案内上の予定だけでなく,官報令和8年4月30日号外第100号219頁の最高裁判所「司法修習生の修習を終えた者」により,同年3月25日をもって修習を終えた事実を確認できる。官報の発行日である4月30日と,修習終了日である3月25日とは別の日付である。
第2 弁護士の一斉登録日
弁護士法4条・8条・9条は,司法修習を終えた者の弁護士資格と,弁護士になるための名簿登録を区別している。
登録請求は,入会しようとする弁護士会を経由して日本弁護士連合会に行う仕組みである。
大阪弁護士会の入会案内に記載された75期から78期までの一斉登録予定日は,次のとおりである。
いずれも案内が前提とする修習終了日の翌日であるが,全員がその日に登録したという実績を示す表ではない。
| 期 | 一斉登録予定日 | 入会案内 |
|---|---|---|
| 75期 | 令和4年12月8日(木) | 75期入会案内・PDF1頁 |
| 76期 | 令和5年12月14日(木) | 76期入会案内・PDF1頁 |
| 77期 | 令和7年3月27日(木) | 77期入会案内・PDF1頁 |
| 78期 | 令和8年3月26日(木) | 78期入会案内・PDF1頁 |
試験最終日からの日数を比較すると,次のとおりである。日数は試験最終日を0日目とした暦日差であり,土日・祝日を除外していない。修習終了日は第1の表,一斉登録予定日は上表の日付による。
| 期 | 試験最終日 | 不合格発表日(掲載記録) | 最終日→発表 | 最終日→修習終了 | 最終日→一斉登録予定日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 75期 | 令和4年11月15日 | 令和4年12月6日 | 21日 | 22日 | 23日 |
| 76期 | 令和5年11月22日 | 令和5年12月12日 | 20日 | 21日 | 22日 |
| 77期 | 令和7年3月7日 | 令和7年3月25日 | 18日 | 19日(案内上の予定日) | 20日 |
| 78期 | 令和8年3月6日 | 令和8年3月24日 | 18日 | 19日 | 20日 |
不合格発表日は,当ブログの発表掲載記録による。78期の不合格者受験番号の原資料の保存写しでは不合格者5人を確認できるが,発表日自体は記載されていないため,発表日の確認資料とは区別する。修習終了日については,75期・76期・78期は第1に掲げた沿革・証明・官報の記録,77期は入会案内が前提とした予定日である。一斉登録日は4期とも入会案内上の予定日で計算しており,登録実績を集計したものではない。
この4期の掲載日程では,不合格発表から修習終了までが1日,修習終了から一斉登録予定日までが1日となる。一方,試験最終日から不合格発表までは18~21日と幅があり,「試験終了の何日後」と一律にはいえない。判事補の採用・任命と,新任検事の辞令交付式・研修は,第3・第4の別の日程として参照されたい。
78期の案内は,一斉登録日を令和8年3月26日とし,同月27日から30日までは登録できないとしていた。
登録日を検討する際は,当該期の登録可能日と申込先弁護士会の受付期限を併せて確認することを勧める。
第3 判事補採用の審議日と採否通知日
裁判所法40条1項上,下級裁判所の裁判官は,最高裁判所の指名した者の名簿によって内閣が任命する。
以下では,その過程にある下級裁判所裁判官指名諮問委員会の開催日と,裁判官志望者への事務連絡に記載された採否通知予定日を区別する。
| 期 | 委員会開催日(議事要旨) | 採否通知予定日(事務連絡) |
|---|---|---|
| 71期 | 平成30年12月21日 | 平成30年12月26日 |
| 72期 | 令和元年12月20日 | 令和元年12月25日 |
| 73期 | 令和2年12月18日 | 令和2年12月23日 |
| 74期 | 令和4年4月22日 | 令和4年4月27日 |
| 75期 | 令和4年12月16日 | 令和4年12月21日 |
| 76期 | 令和5年12月15日 | 令和5年12月20日 |
| 77期 | 令和7年4月11日 | 令和7年4月16日 |
| 78期 | 令和8年4月10日 | 本表に掲載できる日付の原通知は未確認 |
75期の採否通知予定日は修習終了日の2週間後,77期は入会案内上の修習終了予定日の3週間後である。
したがって,修習終了日の翌週水曜日に通知されるという一律の説明は当てはまらない。
78期については,裁判所時報第1886号の人事異動欄(8頁・PDF9頁)に令和8年4月23日付けの判事補任命が掲載されている。
この任命日から,各志望者に採否が電話等で通知された日を逆算することはできない。
第4 新任検事の辞令交付式と研修期間
法務省の辞令交付式関係文書と,法務総合研究所の新任検事研修日程に記載された日付は,次のとおりである。
表は各資料が示す行事日・研修期間を比較したものであり,辞令交付式の日をそのまま任官日とするものではない。
| 期 | 辞令交付式の日(関係文書の記載) | 新任検事研修日程の期間 |
|---|---|---|
| 70期 | 平成29年12月18日 | 平成29年12月19日~平成30年3月30日 |
| 71期 | 平成30年12月17日 | 平成30年12月18日~平成31年4月9日 |
| 72期 | 令和元年12月16日 | 令和元年12月17日~令和2年1月31日 |
| 73期 | 実施日・中止を示す原資料は未確認 | 令和3年1月6日~令和3年2月9日 |
| 74期 | 令和4年4月25日 | 令和4年4月26日~令和4年6月10日 |
| 75期 | 令和4年12月12日 | 令和4年12月13日~令和5年1月31日 |
| 76期 | 令和5年12月18日 | 令和5年12月19日~令和6年1月31日 |
| 77期 | 令和7年4月7日 | 令和7年3月31日~令和7年5月9日 |
| 78期 | 令和8年3月30日 | 令和8年3月31日~令和8年5月8日 |
73期に対応する「令和2年度新任検事研修日程」の開始日は,暦年では翌年の令和3年1月6日である。
年度の表記だけを見て,令和2年12月に研修が始まったと読み替えることはできない。
77期では,研修日程の初日が令和7年3月31日,関係文書が示す辞令交付式の日は同年4月7日であり,研修開始の方が先である。
辞令交付式の翌日に新任研修が始まるという関係も,全期に共通するものではない。
第5 関連資料を探すための記事
①試験科目ごとの実施日程は,65期以降の二回試験の日程等を参照。
②裁判所ウェブサイトへの掲載と過去の不合格者番号は,二回試験の不合格発表がされる裁判所HP及び過去の不合格者受験番号を参照。
③新任検事研修の原資料を探す場合は,検事の研修日程を参照。
④出身法科大学院別の判事補採用内定者数は,判事補採用内定者出身法科大学院等別人員(Markdown形式あり)を参照。
第6 出典・参考資料
1 法令
①裁判所法(昭和22年法律第59号)40条1項・67条1項。
②弁護士法(昭和24年法律第205号)4条・8条・9条。
いずれも令和8年8月31日にe-Gov法令検索の本文を確認した。
2 司法研修所・最高裁判所の記録及び通知
①司法研修所「司法修習ハンドブック」(令和6年1月),沿革86頁~87頁(PDF91頁~92頁)。
②最高裁判所事務総局人事局任用課試験係「司法修習の終了等の通知について」(平成29年11月20日付・PDF1頁,平成30年11月19日付・PDF2頁)。
③最高裁判所事務総局人事局長「司法修習生の修習終了証明について」(76期・令和5年12月13日付,PDF1頁)。
④下級裁判所裁判官指名諮問委員会の議事要旨(71期から78期の新任判事補候補者を審議した各回),PDF1頁の日時欄・2頁の審議結果。
⑤最高裁判所事務総局人事局任用課長「裁判官任命に関する日程等について(事務連絡)」(71期から77期),採用内定欄。
71期から73期はPDF2頁,74期から77期はPDF1頁。
⑥最高裁判所「裁判所時報第1886号」(令和8年5月15日付),人事異動8頁(PDF9頁)。
⑦司法修習生考試委員会「司法修習生考試応試心得」(第75期,第76期,第77期,第78期),各PDF1頁の実施日程。
⑧最高裁判所公表「令和6年度(第78期)司法修習生考試不合格者受験番号」,PDF1頁。当ブログ掲載の原資料の保存写しであり,文書自体には発表日の記載がない。
⑨最高裁判所「司法修習生の修習を終えた者」,官報令和8年4月30日号外第100号219頁。修習終了日を記録した官庁報告である。
不合格発表日の補助資料は,当ブログ「二回試験の不合格発表がされる裁判所HP及び過去の不合格者受験番号」第1の75期~78期の掲載記録である。上記⑦~⑨の原資料そのものとは区別して用いた。以上の追加資料の確認日は令和8年8月31日である。
上記資料の個別リンクは,第1から第3までの該当箇所に掲載した。
3 法務省の行事関係文書及び研修日程
①法務省「新任検事辞令交付式」の行事実施用資料。
該当頁は,70期・71期がPDF1頁,72期がPDF2頁,74期がPDF29頁,75期・76期がPDF6頁,77期がPDF8頁,78期がPDF4頁である。
②法務総合研究所「新任検事研修日程」。
期間欄の該当頁は,70期から73期がPDF1頁,74期から78期がPDF2頁である。
各資料が示す日付・期間と原文へのリンクは,第4の表に掲載した。
4 弁護士会の入会手続案内
大阪弁護士会「75期入会案内」「76期入会案内」「77期入会案内」(令和7年2月13日版)及び「78期入会案内」(令和7年12月25日版),各PDF1頁。
弁護士会の入会手続を案内する文書であり,登録実績を集計した統計ではない。
原文へのリンクは,第2の表に掲載した。