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Claude Code・Codexでパソコンがフリーズする原因-メモリ8GB・16GB・32GB・64GBの違い(AI作成)

第1 結論及び本記事の対象

Claude Code又はCodexを使ったときにパソコンが固まりやすくなる主な理由は,AIモデルの計算そのものよりも,手元のパソコンで同時に動くエージェント本体,検索,ファイル処理,ビルド,テスト,ブラウザ,Office,WSL,Docker及びMCPサーバー等の負荷が積み重なることにある。
メモリを増やすと,空きメモリ不足とページングによる停止は起こりにくくなるが,アプリ固有の不具合,CPU又はSSDの飽和,ドライバー障害及び通信待ちは解消しない。
令和8年9月15日現在,メモリ容量別のフリーズ発生率を同一条件で比較した信頼できる公開統計は確認できないため,本記事では「8GBなら1日に何回」等の数値を示さず,容量ごとの余裕と原因の切分け方を説明する。

第2 「フリーズ」を六つに分ける

1 Windows全体が重くなる場合

マウスポインター,タスクバー及び他のアプリまで遅くなり,SSDの使用率が高い状態が続く場合は,物理メモリ不足に伴うページング又はCPU・ストレージの飽和が有力な候補となる。
この場合はClaude Code又はCodexだけを見るのではなく,ブラウザ,Word,Excel,PDF処理,ウイルス対策ソフト,WSL及びDockerを含むパソコン全体の使用量が確認対象となる。

完全に固まる前に,文字が遅れて表示される,変換候補が出るまで待たされる,又は複数のアプリの操作が重くなる場合もある。
次の表で遅れている範囲を先に分けると,入力設定とPC全体の負荷を同時に変更することを避けやすい。

症状最初に分けて確認すること
複数のアプリで文字表示や操作が遅いPC全体のCPU・メモリ・ディスクと,同時に動く検索・変換・検査・同期
AIアプリの入力欄だけ遅い他のアプリの反応,そのアプリの処理・描画と発生時刻
日本語変換だけ遅い文字の表示自体の遅れか,変換候補の表示の遅れか
特定のキーが反応しない,又は取りこぼす他の入力欄でも同じか,接続・設定・入力機器の状態
マウスポインターは動くがクリック後の反応が遅い複数アプリに共通する遅れか,一つのアプリの処理・描画だけかを分け,CPU・ディスクと同じ時刻で照合する

この表は確認先を絞るための運用例であり,症状だけで原因を確定する診断表ではない。
空きメモリが十分でも,他の資源やアプリの処理を確認する必要があり,直ちにメモリ増設へ進むものではない。

2 Claude Code又はCodexだけが応答しない場合

他のアプリが通常どおり動くのに,ターミナル又はCodexのウィンドウだけが数秒以上操作できない場合は,画面描画,長い会話履歴,アプリ内部の処理又は個別の不具合を分けて考える。
OpenAIの公開Issueには,Windowsの他のアプリが反応している状態でCodexの画面だけが停止したという報告があるが,これは利用者による個別報告であり,すべての環境に共通する原因又は発生率を示すものではない。

3 応答又はツールの完了を待っている場合

画面操作はできるが回答が進まない場合は,AIサービスとの通信,ウェブ取得,MCP接続,外部コマンド又は長時間のビルドを待っている可能性がある。
この状態はメモリ不足とは限らないため,タスクマネージャーの数値が平常であれば,実行中の処理,ネットワーク及びサービス側の障害情報を確認することになる。

Codexの画面にHTTP 429又は「Too Many Requests」が表示され,Windows及び他のアプリを通常どおり操作できる場合は,メモリ不足によるフリーズよりも,ChatGPTプラン又はAPIの利用上限を先に確認する。
同じアカウント又は同じAPI組織・プロジェクトのまま別IP・別PCへ移っても通常の上限はリセットされないため,原因別の確認方法は,Codexで429エラーが出る原因と対策-別IP・別PCで回避できるか(AI作成)を参照されたい。

4 画面全体が停止し再起動を要する場合

画面が停止し,音声が途切れ,又はブルースクリーンや突然の再起動が生じる場合は,メモリ不足のほか,GPUドライバー,熱,電源,SSD又はハードウェア障害も検討対象となる。
特定のアプリを終了するだけで回復する停止と,Windows自体を再起動しなければ回復しない停止を同じ現象として記録すると,原因を誤りやすい。

5 遠隔画面又は表示系だけが停止する場合

自宅PCの遠隔画面だけが止まり,事務所PCのWindows及びアプリが動き続けている場合は,遠隔セッション又は通信経路の障害と,事務所PC全体のフリーズを区別する。
反対に,画面の点滅又は黒画面とともにDesktop Window Manager,GPUドライバー又はLiveKernelEventの記録がある場合は,メモリ不足とは別に表示系を確認する。

遠隔操作は,デスクトップ画像の取得,GPU又はCPUによる処理及び転送を伴うため,表示系の追加要因にはなり得るが,遠隔接続中にフリーズしたという一回の同時発生だけで原因とは断定できない。
直接操作日と遠隔操作日について,画面数,解像度,同時タスク数及び表示系ログを同じ条件で比較し,業務上の初動は弁護士・税理士のAI業務用PCがフリーズしたときの初動-期限管理,送信成否,ログ保全及び安全な再開(AI作成)を参照されたい。

6 Chromeとの接続だけが停止する場合

Windows,Codexの入力欄及び通常のChrome操作が動いているのに,CodexからChromeへ接続できない場合は,パソコン全体のフリーズ又はメモリ不足とは分けて考える。@Chromeが候補に出ないときはChatGPTデスクトップアプリのComputer Use設定を,@Chromeを選べるが接続できないときはChrome拡張機能,利用中のChromeプロファイル,サイドチャット及びサイト権限を先に確認する。

一つの古いチャットだけで失敗する場合は,新しいCodexチャットで@Chromeを指定して,読み取りだけの小さな作業を試す。公式資料に沿った確認順序は,CodexがChromeに接続できないときの対処法―拡張機能,Computer Use,@Chrome及び新しいチャット(AI作成)を参照されたい。

第3 ローカルのパソコンに負荷が生じる仕組み

1 AIモデルと作業環境は別であること

通常の公式サービスでは回答生成の中心となるAIモデルは事業者側で動くが,エージェントが使用する作業環境まで常にクラウドにあるとは限らない。
OpenAIの公式資料によれば,CodexのLocal環境とWorktree環境は利用者のパソコン上で動き,Cloud環境は遠隔のクラウド環境で動くため,選択した環境によってローカル負荷が異なる。

2 検索,編集,ビルド及びテスト

Codex CLIはローカルの開発ツールを実行でき,Claude Codeもシェルコマンド,スクリプト及び各種ツールを実行する。
大量ファイルの検索,PDFや画像の変換,依存関係の導入,コンパイル,テスト及び開発サーバーの起動は,エージェント本体とは別のプロセスとしてメモリ,CPU及びディスクを使用するため,「AIアプリの使用量」だけでは総負荷を把握できない。

ファイルを変更する作業では,AIが直接開始した処理のほか,アプリ側の変更確認,ウイルス検査及びクラウド同期も確認対象となる。
Gitの公式説明は,大きな作業ツリーで未追跡ファイルを探す処理に時間がかかり得ることを説明している。

ただし,Git,検査及び同期が同じ時刻に動いていたというだけで,同じファイルを処理していたことや,遅延の原因であったことまでは分からない。
プロセスごとの使用量,起動元,対象及び発生時刻を対応させ,確認できた事実と原因の仮説を分ける。

Git又はシェルのプロセスが多数見えても,その数をそのままチャット数又は無駄な処理の数と読み替えない。
起動用と実処理用の親子プロセスが一つの命令に対応する場合もあるため,起動元,実行内容,対象及び開始・終了時刻を合わせて確認する。
不要な重複を減らす場合も,実行中の仕事,保護,監視及び必要な記録がどのプロセスに属するかを先に特定する。

3 並列セッション及びサブエージェント

Claude Codeは複数のセッション,サブエージェント及びworktreeを用いた並列作業を案内しており,Codexにも同時に開くエージェント数を管理する設定がある。
並列化すると待ち時間を短縮できる一方,各作業が検索,ビルド又はブラウザ操作を同時に始めれば,メモリだけでなくCPUとSSDの使用量も重なるため,まず同時実行数を減らした比較が有用となる。

運用上は,利用者が作業内容を保持する主チャット,監視・保護・継続を担当する補助セッション及び実際にCPU・I/Oを使うCodex・Node等のプロセス数を分けて記録する。
主チャットが6本でも,補助セッション,ブラウザー操作,MCP又は子プロセスが同時に増えれば,PC側ではそれより多くの処理が動くことがある。

一端末の過去ログでは,Codex関連プロセスが15個以上で長時間稼働しても異常終了がなかった日が確認された。
この端末では,「15個に達したから危険」とする固定上限より,5分間の増加数,CPU使用率,Node関連プロセス及び総プロセス数の変化を合わせて見る方が実態に合っていた。

これは個別端末の観測から得た運用上の知見であり,OpenAI,Anthropic又はMicrosoftが示す一般的な安全上限ではない。

4 MCP,WSL及びDocker

Claude Codeのローカルstdio型MCPサーバーは手元のパソコンのプロセスとして動き,WSL 2はWindows上の仮想マシンとしてメモリとスワップを使用する。
Docker,データベース,ファイル監視及び開発サーバーも常駐し得るため,ターミナルを閉じた後に関連プロセスが残っていないかも確認対象となる。

第4 メモリ不足で操作が止まる仕組み

1 物理メモリとコミット済みメモリ

物理メモリは実装されたRAMであり,コミット済みメモリはWindowsが各プロセスに使用を約束した仮想メモリである。
Microsoftの資料によれば,コミット上限は物理メモリとすべてのページファイルの合計であり,使用量がこの上限に近づくと,新たなメモリ確保の失敗,アプリの異常終了又はシステムの不調につながり得る。

2 ページングとSSDの待ち時間

空きRAMが少なくなると,Windowsは使用頻度の低いデータをページファイル等へ退避し,必要になったときにストレージから読み戻す。
Microsoftは,ハードページフォールトが多く,その読取り先のディスクが処理し切れない場合,システム全体の遅延が生じ得ると説明しているため,メモリ使用率とSSD使用率が同時に高いかを見ることが重要となる。

3 容量差は比例ではなく閾値として表れること

同じ作業量が搭載RAMの範囲に十分収まる間は,16GBと32GBでフリーズ頻度に目立つ差が出ないことがある。
他方,ブラウザ,Office,WSL,Docker及び複数エージェントを加えた使用量が物理メモリの余裕を失う境界を超えると,ページングが急増し,少しの容量差が体感上の大きな差になるため,RAM容量と発生回数が単純な比例関係になるわけではない。

第5 メモリ8GB・16GB・32GB・64GBの違い

1 Claude Codeの公式要件が示す範囲

Anthropicの公式資料は,Claude Codeのハードウェア要件を4GB以上のRAM及びx64又はARM64プロセッサとしている。
これはClaude Code自体のシステム要件であり,Windows,ブラウザ,Office,WSL,Docker及び並列作業まで含めた快適動作の保証ではなく,OpenAIの公式資料ではCodexについて同様のRAM最低値又は容量別の推奨値を確認できなかった。

2 8GBの場合

8GBでは,Windowsと通常の常駐ソフトが使用した後の余裕が小さく,ブラウザの多数のタブ,Office,WSL又はビルドを併用するとページングが起こりやすい。
単一セッションで小さな作業を行い,不要なアプリを閉じる運用は可能であるが,四つの容量帯の中ではメモリ圧迫による停止の相対的な危険が最も高いと考えられる。

3 16GBの場合

16GBは,単一セッションを中心とする通常の文書処理又は小中規模の開発では8GBより余裕があるが,複数エージェント,WSL,Docker,ブラウザ及びOfficeを同時に使うと境界へ達し得る。
フリーズが起きた時点で利用可能メモリが10%未満になり,コミット率とSSD使用率も高い状態が反復するなら,32GBへの増設で改善する可能性がある。

4 32GB及び64GBの場合

32GBは,クラウド型AIエージェントとブラウザ,Office及び複数資料を併用する業務用パソコンの現実的な基準となり,16GBよりメモリ圧迫の境界へ達しにくい。
64GB以上は,多数の並列作業,大規模ビルド,複数の仮想環境又はローカルAIも同時に動かす場合に余裕を増やすが,32GBの環境でも報告されているアプリ固有の停止を防ぐ保証にはならない。

実測例として,64GB搭載機でWindows全体が停止した直前にも,利用可能メモリが約40GBあり,コミット済みメモリが上限から十分離れ,ページファイル使用量も小さい事例があった。
このような値であれば,その停止を物理メモリ不足だけで説明することは難しい。
ただし,一台の一時点の観測であり,「64GBならメモリ原因ではない」又は「同じ構成なら安全」という一般的な結論を示すものではない。

第6 フリーズ発生時に記録する項目

1 発生時刻と停止範囲

再起動する前に,可能であれば,発生時刻,実行中の依頼,開いていたタスク数,停止したアプリ,他のアプリを操作できたか及び自然回復したかを記録する。
同じ依頼で再現するのか,長時間使用後だけに起きるのか,アプリ更新の直後から始まったのかを分けると,容量不足と個別不具合を比較しやすい。

2 タスクマネージャーで見る数値

タスクマネージャーでは,①メモリの使用量と利用可能量,②コミット済みの使用量と上限,③CPU使用率,④SSDのアクティブ時間,⑤Claude Code,Codex,ChatGPT,Vmmem,ブラウザ及びビルド関連プロセスの使用量を確認する。
Microsoftの一般的な性能診断資料は,利用可能メモリについて「10%超又は4GB以上」を健全,「10%未満」を警告,「1%未満又は500MB未満」を重大の目安とし,コミット済みメモリの80%から100%を重大の範囲としているが,短時間の上昇だけで原因を確定してはならない。

CPUの累積使用時間と,ある区間のCPU使用率は区別する。
Microsoftの性能データ収集の説明が示すように,率の計算には時刻を付けた複数の測定値が必要であり,PC全体の値か,プロセスの各スレッドを合計した値かによっても分母が異なる。

プロセス名が同じでも別の処理である場合があるため,取得できる範囲でPID,開始時刻及び起動元を併記する。
一つのプロセスを複数のチャットが共用している可能性がある場合や,必要な対応情報を取得できない場合は,そのCPU使用率を特定のチャットの使用率に読み替えない。

I/O転送量も,物理ディスクから実際に読み出した量と同一視しない。
Microsoftのプロセス性能指標の定義)は,ファイル,ネットワーク及びデバイスのI/Oを含むとしており,累積値か毎秒値かも区別する必要がある。

診断に使うコマンドや画面取得自体もPC上で動くため,測定中に何を起動したかを記録する。
権限等により測れないプロセスがあるときは,読めたプロセスの合計をPC全体の内訳とせず,未計測の範囲を残す。

プロセス数は,開いているチャット数又はAIセッション数と同じではない。
一つのデスクトップアプリが,描画,更新,拡張機能又はローカル処理のために複数プロセスを持つことがある。
製品名ごとのプロセス個数だけから「何セッション動いていた」と逆算しない。

Memory\Pages/secは,ページング活動を示すカウンターであるが,一時的に大きい値が出たことだけで物理メモリ不足を確定しない。
利用可能メモリ,コミット,ページファイル,ハードフォールト,ディスク待ち時間及び同時刻の処理を合わせて評価する。

3 Windowsの記録

アプリだけが停止した場合は信頼性モニター及びイベントビューアーのApplication Hang又は障害モジュールを確認し,Windows全体が再起動した場合はBugCheck,Kernel-Power及びダンプの有無を確認する。
ログに表示された時刻を作業記録と対応させれば,メモリ圧迫,アプリ停止,ドライバー又は電源断を同じ「フリーズ」として扱う誤りを減らせる。

4 Event 41及び6008が示す範囲

Kernel-Power Event 41及びEventLog 6008は,正常なシャットダウンを経ずに再起動したことを確認する手掛かりであるが,それだけで停止原因を確定するものではない。
Microsoftも,Event 41単独では何が起きたかを明示する十分な情報がない場合があると説明している。

BugcheckCodeが0以外である場合はStopエラーの可能性を検討し,WER-SystemErrorReporting 1001及びダンプと照合する。
PowerButtonTimestampが0以外である場合は,電源ボタン長押しによる強制終了の有力な手掛かりとなるが,0であることだけで電源ボタン操作又はハードハングを否定できない。

Event 41は再起動後に記録されるため,その時刻をフリーズ開始時刻と取り違えない。
最後に正常だった時刻,ログが途切れた時刻,電源ボタンの時刻,起動時刻及びEvent 41の記録時刻を分けて並べる。

詳しい読み方は,Kernel-Power Event 41とは―BugcheckCode,PowerButtonTimestamp及び強制終了時刻の読み方(AI作成)を参照されたい。

5 最後のコマンドとプロセス別I/Oを突き合わせる

画面上で一つのAIセッションだけが動いていても、そのセッションが大きなPDFの文字抽出、OCR、広いフォルダーの内容検索、ビルド又はテストを実行すれば、複数の子プロセスがディスク、CPU又はメモリを継続使用することがある。したがって、同時セッション数だけで負荷原因を除外せず、最後のコマンド、対象範囲、子プロセス及びProcess V2のIO Read Bytes/sec・IO Write Bytes/secを同じ時刻で照合する必要がある。

AIアプリに表示される経過時間は、モデルが文章を考えている時間だけを意味するとは限らない。ローカルコマンド、ファイル読込み、外部サービスの応答待ち等を含むことがあるため、表示時間だけから原因を断定しない。

第7 再発を減らす対策

1 最初に同時実行数を減らすこと

変更前に,可能な範囲で入力の反応,CPU,利用可能メモリ,コミット及びディスクの状態を記録し,未保存データと実行中の外部操作を確認する。
新しい重い仕事の追加を控え,まず同時に動かす一つの処理を減らすなど,比較しやすく戻せる変更から始める。

複数のアプリ,タブ,MCP及び設定を一度に変えると,改善に関係した変更を分けにくい。
通常業務に支障のない範囲で一つずつ戻し,同じ種類・分量の資料と同程度の測定区間で比較する。
PCが不安定なまま,原因確認のために重要な提出・公開・大量変更を再実行しない。

一端末の暫定例として,主チャットを最大15本まで許容する場合も,一度に立ち上げず,例えば2分間に3本までとして段階的に増やす方法が考えられる。
新規起動の都度,通常業務の入力応答,CPU,利用可能メモリ,コミット,Pages/sec,Codex・Node関連プロセス及び総プロセス数を確認する。

一端末の暫定的な停止条件として,5分間でCodex関連プロセスが10個,Node関連プロセスが15個又は総プロセス数が80個以上増えた場合,CPU使用率85%以上が3分中2回あった場合,又はPages/secが3000以上の状態が連続した場合には,新しいチャットの起動を保留する運用が考えられる。
これらは製品共通の公式基準ではなく,平常時ログと再発状況に応じて見直すローカル基準である。

2 不要なMCP及び残存プロセスを止めること

使用していないローカルMCPサーバー,終了しないビルド,watchモード及び古い開発サーバーが残っている場合は,必要な作業を保存した上で停止することが考えられる。
本記事では,プロセスを一括終了する前に,そのプロセスが編集中ファイル,データベース又は同期処理を保持していないかを確認し,強制終了を常用しないことを基本とする。

3 ページファイルと空き容量を確認すること

ページファイルを無効化又は極端に固定するとコミット上限が小さくなるため,特別な管理理由がなければWindowsのシステム管理設定を基本とし,ページファイルを置くドライブに十分な空き容量を確保することが考えられる。
ただし,ページファイルはRAMより遅いストレージを使う仕組みであり,RAM不足を無制限に補うものではない。

4 WSL及びクラウド環境を使い分けること

Microsoftの資料では,WSL 2のメモリ上限の既定値はWindows搭載メモリの50%,スワップの既定値は搭載メモリの25%を1GB単位で切り上げた量である。
Vmmemが大きい場合はWSL内の実行中処理を確認し,必要に応じてWSL設定の上限とメモリ回収を見直すことになるが,単に小さな上限を設定するとLinux側の処理が失敗し得るため,変更前後を記録して比較するとよい。
Codexでは重い処理をCloud環境へ移す選択肢もあるが,ローカルのブラウザ,Office及び同期ソフトの負荷は別に残る。

5 変更の危険度を分けること

同時実行数,画面数又は不要なアプリを減らす比較と,ドライバー,ファームウェア,BIOS,レジストリ又はセキュリティ設定を変更する作業は,危険度を分けて扱う。
Event 41だけを理由にBIOS更新を第一選択とせず,対象機種,適用条件,復旧手段及び業務影響を確認し,利用者が望まない高リスクの変更は保留する。
BIOS更新の要否,BitLocker回復キー,電源,バックアップ及び失敗時の対応は,BIOS更新の必要性と危険性―更新すべき場合・見送れる場合,失敗対策及びBitLocker回復キー(AI作成)を参照されたい。

表示ドライバーを再初期化するキー操作その他の一般的な復旧策も,正常時に安易に反復せず,実行前後の変化と元に戻す方法を記録する。
再起動が必要となる表示異常が生じた場合は,その操作自体を新しい観測事実として残し,同じ操作を常用しない。

複数GPUを搭載するWindows 11機では,特定アプリのGPU優先設定を「Windows に決定を任せる」「省電力」「高パフォーマンス」の間で一つずつ比較できる。
アプリ更新で実行ファイルの場所が変わる方式では,古い版への登録が新しい版にも適用されると決めつけず,現在の実行先を確認する。
手順は,Windows 11でアプリごとにGPUを指定する方法―省電力・高パフォーマンスの違いとフリーズ対策(AI作成)を参照されたい。

6 メモリ以外の負荷を分けること

CPU使用率が高い状態が続き,文字入力又は軽いアプリの起動まで遅くなる場合は,メモリ不足とは別に,PC全体とプロセス別のCPU使用率,子プロセス及び継続時間を確認する。
CPU使用率100%の読み方,自動起動の見直し及び最大のプロセッサの状態を95%にする場合の注意点は,Windows 11でCPU使用率が100%になる原因の切分けと対策―軽いアプリの応答,自動起動及び最大のプロセッサの状態(AI作成)を参照されたい。
同記事では,進行中の仕事を続けながら優先度又はCPU割当てを調整する場合の限界,保護を維持したウイルスバスターの確認及び入力応答と仕事の所要時間を両方比べる方法も説明する。

最大のプロセッサの状態を95%にしても,軽いアプリ用にCPUの5%が予約されるわけではない。
使用中の電源プランの最大性能状態を抑える設定であり,効果は機種及び電源プランで異なることがあるため,現行値と戻し方を記録して一つずつ比較する。

利用可能メモリに十分な余裕があり,コミット使用率及びページファイルの使用量も低い場合は,メモリ増設を最初の対策にしてはならない。
ディスク待ち時間及びキュー,プロセス別I/O,GPU,Display・LiveKernelEvent,遠隔操作プロセス並びにDesktop Window Managerを同じ時刻で確認する。

Chromeリモートデスクトップその他の遠隔操作は,画面の取得,描画及び転送に関係する処理を追加するため,表示系の不安定さを顕在化させる要因になり得る。
しかし,遠隔接続中に停止したという一回の一致だけで,遠隔操作を原因と確定することはできない。
同じ作業を直接操作と遠隔操作で比較し,クラウド同期,大量コピー及びバックアップの条件をそろえる。

Google Drive,OneDrive等のクラウド領域を対象に広い検索又は大量コピーを実行すると,ファイルのオンデマンド取得,キャッシュ,ローカル読込み,書込み及び同期が重なる場合がある。
AIセッション数だけで負荷を評価せず,同時に動くコピー,同期及び子プロセスを含めて確認する。

オンラインセミナー又はWeb会議では,映像・音声の受信,展開(デコード)及び描画にCPU,GPU,メモリ及びネットワークを使う。
AIを併用することが一律に危険なのではないが,同じPCで大量ファイル検索,PDF・画像変換,ビルド,テスト,複数エージェント,クラウド同期又は大量コピーを動かせば,複数種類の負荷が重なり得る。

重要なリアルタイム視聴中は,ブラウザーでAIの回答を読む程度と,ローカルの重いAIタスクを分け,後者を止める又は別端末へ分ける。
オンラインセミナー中の停止範囲,Event 41,性能ログ,ダンプ及び通信の切分けは,「オンラインセミナー・Web会議中にWindows 11がフリーズする原因と対策-Zoom・TeamsとAIの同時利用(AI作成)」を参照されたい。

第8 メモリ増設が有効かを判断する方法

1 増設が有効と考えられる場合

同種の停止が複数回起き,その直前に利用可能メモリが継続して少なく,コミット率とSSD使用率が高く,並列数又は他アプリを減らすと改善する場合は,メモリ増設が有効である可能性が高い。
購入前には,現在のパソコンが増設可能か,空きスロット,最大容量,対応規格及び保証条件が確認対象となる。

2 増設だけでは解決しにくい場合

利用可能メモリに余裕があり,CPU及びSSDも高くないのにCodex又はClaude Codeだけが止まる場合は,アプリの更新,既知の不具合,長いセッション,画面描画,MCP接続又は破損したローカル状態を調べる方が先となる。
突然の再起動,ブルースクリーン,表示の乱れ又は高温を伴う場合は,ドライバー,冷却,電源及びハードウェアが診断対象となり,RAM容量だけを原因と決めない。

例えば,空きメモリには余裕がある一方で,CPU使用率が高く,複数のアプリの入力が遅い場合は,メモリ不足以外の負荷も先に調べる。
同時処理を減らした後に反応が改善したことは手掛かりになるが,他の処理も変化していれば,特定のチャット又は製品だけが原因だったとは確定できない。

プロセスの個数だけを理由に一括終了したり,一回の測定から「何セッションまで安全」と決めたりしない。
実行中の処理と測定区間を記録し,メモリを増やす判断と,同時実行数や作業対象を見直す判断を分ける。

第9 関連記事

1 パソコンを新たに選ぶ場合

OS,Office,ローカルAI及びGPUを含めた購入判断は,AIエージェントを使うならWindowsとMacのどちらがよいか-用途別のパソコン選び(AI作成)で説明している。
本記事はOS選択を繰り返さず,既に使用しているパソコンで停止原因を特定する方法を対象とする。

2 Codexの長時間・並列利用を見直す場合

プロンプトキャッシュ,タスク設計,プラグイン及び使用量の記録は,弁護士がCodexを長時間・並列利用する際の使用量管理-プロンプトキャッシュ,プラグイン,heartbeat及び監査ログ(AI作成)で説明している。
本記事ではトークン使用量ではなく,手元のパソコンのメモリ,CPU,SSD及び停止範囲を扱う。

フリーズ後に最後のコマンドと性能ログを突き合わせる方法は,Windows 11がフリーズした原因を後から調べる方法―最後のコマンド,パフォーマンスモニター及びイベントビューアー(AI作成)を参照されたい。

Kernel-Power Event 41の主要フィールドと時刻の読み方は,Kernel-Power Event 41とは―BugcheckCode,PowerButtonTimestamp及び強制終了時刻の読み方(AI作成)を参照されたい。

3 フリーズ後にログから原因を調べる場合

Windows 11がフリーズした原因を後から調べる方法―最後のコマンド,パフォーマンスモニター及びイベントビューアー(AI作成)では、直前の処理と性能ログを同じ時刻で突き合わせる手順を説明している。

Chromeリモートデスクトップ利用中の停止を,遠隔接続,表示系及びWindows全体に分ける方法は,Chromeリモートデスクトップ利用中にWindows 11がフリーズする場合の切り分け―遠隔接続,表示系及びPC本体の停止を区別する(AI作成)を参照されたい。

クラウド同期と大量コピーを同時に実行する場合の負荷及び安全な運用は,Google Drive・OneDrive・Robocopyを同時に動かすとPCが重くなる理由―クラウド同期と大量コピーの安全な運用(AI作成)を参照されたい。

第10 出典・参考資料

1 事業者及びOS提供者の公式資料

① OpenAI「Codex environments」及び「Codex CLI」
② OpenAI「Configuration sample」
③ Anthropic「Advanced setup」,「Run agents in parallel」及び「Connect Claude Code to tools via MCP」
④ Microsoft「Troubleshoot performance problems in Windows」,「How to determine the appropriate page file size for 64-bit versions of Windows」及び「Advanced settings configuration in WSL」
⑤ Microsoft「Advanced troubleshooting for Event ID 41」及び「Desktop Duplication API」
⑥ Google「Chromeリモートデスクトップを使って他のパソコンにアクセスする」
⑦ Intel「How to Update BIOS」
⑧ Microsoft Learn「Suspend BitLocker protection for non-Microsoft software updates」

2 公開Issue

① OpenAI Codex GitHub Issue「Windows Desktopでメモリが8.8GBまで増加したとの報告」
② OpenAI Codex GitHub Issue「WindowsでCodexの画面だけが一時停止したとの報告」
③ Anthropic Claude Code GitHub Issue「Claude Code v2.1.87のメモリ増加に関する報告」
これらは公開リポジトリに寄せられた利用者の個別報告であり,ベンダーが一般的な発生率又は全環境共通の原因を認定した資料ではない。