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最高裁判所事件月表の一覧と読み方―令和元年5月以降の新受・既済・未済(AI作成)

第1 月表の掲載範囲と資料の選び方

本記事は,最高裁判所の事件月表を年月別に参照するための一覧である。
直接参照できる資料は令和元年5月分から令和7年11月分までであり,令和7年12月分以降へのリンクは掲載していない。これは本記事の掲載範囲であり,最高裁判所の資料の作成状況を示すものではない。
ファイル名は原則として「令和◯年◯月の,最高裁判所事件月表」である。

月ごとの新受・既済・未済や審理期間別の件数は月表,年ごとの件数・割合・平均期間は事件の概況,年別の詳細な表と凡例は事件統計年表を参照されたい。
月表の集計値と,既済事件一覧表(民事)の個別の記載は,異なる種類の資料である。

本記事の「最高裁判所事件月表」は,最高裁の月別の事件集計を参照する資料である。
各裁判所の報告事務で用いる統計月報・統計年表等の作成資料は,裁判統計報告に掲載している。
全国の公表年報の探し方と単位の確認は,司法統計年報の探し方と読み方を参照されたい。

第2 年月別の最高裁判所事件月表

* 「令和◯年◯月の,最高裁判所事件月表」というファイル名です。

1 令和8年

1月,2月,3月,4月

2 令和7年

1月,2月,3月,4月,5月,6月
7月,8月,9月,10月,11月,12月

3 令和6年

1月,2月,3月,4月,5月,6月
7月,8月,9月,10月,11月,12月

4 令和5年

1月,2月,3月,4月,5月,6月
7月,8月,9月,10月,11月,12月

5 令和4年

1月,2月,3月,4月,5月,6月
7月,8月,9月,10月,11月,12月

6 令和3年

1月,2月,3月,4月,5月,6月
7月,8月,9月,10月,11月,12月

7 令和2年

1月,2月,3月,4月,5月,6月
7月,8月,9月,10月,11月,12月

8 令和元年

5月,6月,7月,8月,9月,10月,11月,12月

第3 新受・既済・未済の読み方

1 当月分と1月からの累計を区別する

月表には,当月の新受・既済・未済と,1月からの新受・既済の累計が示されている。
新受は新たに受け付けた事件,既済は処理を終えた事件,未済はなお処理が終わっていない事件を確認するための区分である。未済はその時点の残件数であり,各月の未済を足して1年の事件数とするものではない。
同じ月表にある当月分と累計を足すと,重複して数えることになる(令和7年11月分・PDF1~2頁)。

2 括弧内の内数と,事件・人員の単位を確認する

民事・行政の表には,並行申立てのある事件や受理決定のあった事件の内数が括弧内に記載されている。括弧内を総数へ追加して足さない。
また,分配替えの角括弧内の数値は新受計・既済計に含まれないという注記がある。法廷別の計算では,この取扱いも確認する必要がある。
刑事に関する掲上数は人員である。民事の件数と刑事の人員を同じ単位とみなして比較しない(同月表PDF1~2頁の注記)。

第4 審理期間と終局区分を区別する

1 6か月以内に終わった割合の求め方

「上告既済事件の審理期間表」の2月以内・3月以内・6月以内の欄を合計し,その区分の既済総数で割ると,6か月以内の終局割合が求められる。
令和7年11月分では,「民事上告」は162/184で約88.0%,「民事受理」は185/212で約87.3%となる。ただし,この表の集計には行政事件等も含まれる。行政事件を除いた民事だけの割合として用いることはできない(同月表PDF1~3頁)。
分母は既済総数であり,新受や未済の件数ではない。また,当月に既済となった事件の集計であって,当月に申し立てた事件が今後6か月以内に終わる確率ではない。

2 期間の割合を棄却・不受理の割合と読み替えない

審理期間別の表と,判決・決定・その他の既済区分表は別の集計である。月表だけで,期間区分ごとの棄却・不受理の件数が分かるわけではない。
また,平成23年公表の検証報告書は,受理・不受理決定以外の上告受理申立ての結果として和解,申立ての取下げ,訴えの取下げ及びその他を挙げるが,これは当時の報告書の対象と分類についての説明である。現在の月表の「その他」を全て同じ内訳と断定する根拠にはならない(最高裁判所における訴訟事件の概況・PDF18頁・冊子216頁脚注21)。
令和6年の年次資料の終局区分は,令和6年の事件の概況の表14などで,和解・取下げ等を区別して確認できる。
民事と行政を分けた審理期間・終局区分の分析は,第11回迅速化検証報告書の民事・行政の章も参照できる。

第5 関連記事と出典

民事上告・上告受理申立ての平均期間,6か月以内の終局割合,起算点と集計範囲は,民事上告・上告受理申立ては何か月かかる?最高裁の審理期間と統計の読み方(AI作成)で説明している。

今井功氏の自由と正義2013年6月号13頁の説明は当時の文献である。上告審判決の言渡しや調書決定についての引用・解説は,上告審に関するメモ書きを参照されたい。

以下の記事も参照されたい。

・ 上告審に関するメモ書き
・ 上告受理申立ての方法と申立手数料
・ 最高裁の既済事件一覧表(民事)
・ 刑事控訴審・上告審の終局区分別統計―平成12年~令和7年の破棄・棄却の推移と控訴審の破棄自判に関する最高裁判例
・ 最高裁の破棄判決等一覧表(平成25年4月以降の分)
・ 最高裁判所に係属した許可抗告事件一覧表(平成25年分以降),及び許可抗告事件の実情

・ 弁護人上告に基づき原判決を破棄した最高裁判決の判示事項(平成元年以降の分)
・ 刑事事件の上告棄却決定に対する異議の申立て
・ 最高裁判所調査官
・ 最高裁判所判例解説

読み方の出典:令和7年11月分,令和6年の事件の概況,平成23年の検証報告書,第11回迅速化検証報告書。