第1 結論
1 招待キーは事件への入口である
TreeeS資料では,応訴する当事者本人について招待キーが発行され,その情報を入力して対象事件へ関連付く手順が示されている。招待キーを入力しただけで,代理権,送達受領の届出又は答弁書提出がすべて完了するわけではない。
2 事件と当事者を照合する
入力前に,裁判所,事件番号,事件名,原告・被告及び招待キーの宛先を確認する。別事件又は別当事者の招待キーを使用しない。
第2 当事者本人による入力
1 招待キー情報
通知された招待キー,事件情報その他の入力事項を,裁判所から届いた書面又は公式画面と照合する。招待キーをメール等で転送する場合は,誤送信及び第三者利用を防ぐ。
2 関連付け後の確認
関連付け後に表示された裁判所,事件番号,当事者及び利用できる機能を確認する。事件が表示されたことと,訴訟記録の全範囲を閲覧できること又は代理人として登録されたことを同一視しない。
第3 訴訟代理人が関与する場合
1 代理人情報と委任状
訴訟代理人は,代理人情報を登録し,委任状その他の代理権を証する書面を提出する。事務職員が操作を補助する場合も,職員のアカウント上の役割と弁護士の訴訟代理権を区別する。
2 複数代理人
複数の代理人がいる場合は,各代理人の登録状況,送達受領者及び担当範囲を確認する。代表者又は最初の登録者だけを確認して終えない。
第4 答弁書の提出
1 事件詳細画面から提出する
事件に関連付いた後は,事件詳細画面から答弁書の提出フォームへ進む。事件情報が自動表示される場合でも,提出直前に裁判所,事件番号,当事者及び提出者を確認する。
2 PDFと入力欄
答弁内容をPDFで登録する場合,フォームへ直接入力した内容との上書き関係に注意する。確認画面又は生成帳票で,答弁の趣旨,認否及び主張が欠けていないか読む。
第5 システム送達の届出
1 事件への関連付けとは別である
システム送達を受ける旨の届出は,招待キー入力又は答弁書提出とは別に確認する。民事訴訟法109条の4は,届出義務がある者が届出をしていない場合についても所定の送達を可能とするため,届出をしなければ送達されないと考えてはならない。
2 送達受取人
事務職員等をシステム送達受取人にする場合は,事件単位の役割,受信一覧へのアクセス及び最初の閲覧時刻の管理を確認する。詳しくは,TreeeSで事務職員ができることを参照されたい。
第6 事務所内の確認表
1 登録時
①招待キーの宛先,②裁判所・事件番号,③当事者,④代理人,⑤委任状,⑥送達受取人,⑦提出予定の答弁書を確認する。
2 登録後
①事件一覧への表示,②閲覧できる範囲,③提出権限,④送達受領権限,⑤通知先メールアドレスを確認し,事件台帳へ記録する。
第7 関連記事と出典
1 関連記事
TreeeS操作マニュアル(当事者用)の読み方は応訴手続を含む操作索引であり,mintsの招待キーは現行mintsの手順を扱う。両システムの招待キーを同一仕様と考えない。
2 確認範囲
民事訴訟法及びTreeeS操作マニュアル(当事者用)を確認した。本番導入後のキー発行方法,有効期限,再発行,複数代理人の最終画面及び障害時手続は未確認であり,判例秘書の個別判決本文も確認していない。