目次
当事者の氏名に,システムで使えない文字(外字)が含まれていることがある。
mintsで使用できる文字は日本産業規格JIS X 0213が基本であり,これに含まれない字はそのまま入力できない。
使えない文字は正字に置き換える。
置換が難しければ,カタカナで入力した上で,手書きしたもののPDFを「添付書類」として提出する。
本記事では,「使用できない文字が含まれています」というエラーが出たときの対処と,氏名以外の欄で起きる同種のエラーの切り分けを説明する。
第1 使用できる文字の範囲
mintsで使用できる文字は,JIS X 0213が基本である。
これに含まれない外字,機種依存文字及び一部の異体字は入力できない。
氏名に用いられる字体には,戸籍上の字体とJIS規格上の字体が一致しないものがある。
「﨑」「濵」「德」のような異体字は,事案によって入力の可否が分かれるため,実際に入力して確認する。
第2 外字が含まれるときの対処
1 正字に置き換える
使えない文字は,まず正字に置き換える。
氏名の表記が戸籍と異なることになるため,訴状本文(申立ての趣旨・理由のPDF)では,正字で入力した旨と正しい字体を説明しておくのが分かりやすい。
2 カタカナで入力し,手書きのPDFを添付する
置換が難しい場合は,カタカナで入力した上で,正しい字体を手書きしたもののPDFを「添付書類」として提出する。
この方法は,裁判所のQ&Aが示す取扱いである。
どの範囲でカタカナ入力とするか,添付書類の表題をどうするかは,提出前に担当部へ確認しておくと確実である。
3 当事者目録を用いる場合
当事者と代理人の合計が200名を超える場合は,入力者1名の情報のみをフォームへ入力し,その余の当事者を当事者目録のPDFで提出する。
外字を含む当事者が多数いる事件では,目録側で正しい字体を示すことができる。
もっとも,これは人数要件を満たす場合の取扱いであり,外字を理由に当事者目録へ切り替えられるわけではない。
第3 「使用できない文字」エラーの切り分け
同じエラーメッセージでも,原因は氏名の外字とは限らない。
| 症状 | 主な原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 氏名・名称欄でエラー | JIS X 0213にない外字・異体字 | 正字へ置換,又はカタカナ+手書きPDFの添付 |
| 申立ての趣旨・理由欄でエラー | タブ文字の混入 | ワープロから貼り付けず,別PDFで提出する |
| 郵便番号・電話番号・法人番号でエラー | 全角で入力している | 半角へ直す |
| 氏名の区切りでエラー | 姓名の間の空白 | 全角スペースを入れる |
| ファイル名でエラー | 丸囲み数字等の特殊文字 | 通常の文字だけにする |
エラーが出たときは,どの欄で出たかを先に特定する。
氏名欄以外のエラーを外字の問題と誤認すると,不要な置換をすることになる。
第4 ファイル名の特殊文字にも注意する
ファイル名に丸囲み数字等の特殊文字を使うと,タイムスタンプが表示されなくなることがある。
ファイル名は拡張子を含めて100文字以内とし,証拠番号と書面名が分かる範囲で簡潔にする。
ファイル名に関するエラーの切り分けは,mintsでファイルをアップロードできない場合で説明している。
第5 提出前の確認
①氏名・名称に外字又は異体字が含まれていないかを,入力前に確認する。
②含まれている場合は,正字への置換とカタカナ入力+手書きPDFのいずれによるかを決める。
③置換した場合は,正しい字体を申立ての趣旨・理由のPDF又は添付書類で示す。
④エラーが出た欄を特定し,外字以外の原因(タブ文字,全角半角,空白)を除外する。
⑤法人の場合は,商号の字体と国税庁法人番号公表サイトの表示を照合する。
第6 関連記事
①mintsで訴訟代理人の情報を入力する方法
②mintsで法人を当事者として入力する方法
③mintsで訴訟を提起する方法
④mintsでファイルをアップロードできない場合
⑤mintsの一時保存とセッションタイムアウト
出典・参考資料
①mints「mintsご利用に関するQ&A」1頁・5頁
②mints「mints操作マニュアル」6頁
③裁判所「民事裁判手続のデジタル化に関する準備の手引」12頁