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自動運転タクシーは日本でいつから乗れる?料金・運行地域・レベル4の仕組み(AI作成)

第1 日本の自動運転タクシーは,いつから乗れるのか

東京では,GO・Waymo・日本交通が2027年中のレベル4による完全無人の商用運行を目指している。
一方,Uber・Wayve・日産の東京での計画は,2026年後半に,まず安全運転担当者が車内にいるパイロット運行を始めるというものである。
両者の開始時期や無人化の段階は同じではない。

本記事は,令和8年10月17日までに確認した,東京と堺市の公表資料を整理したものである。
以下の開始時期は,発表された目標又は予定であり,予約できる営業サービスの開始を確認した日ではない。
利用するときは,事業者の最新の営業案内で,対象地域,受付開始,乗車条件を確認する必要がある。

第2 自動運転タクシーとレベル4の意味

1 自動運転レベル4のタクシーは?

レベル4は,あらかじめ定めた走行環境条件の範囲内で,システムが運転操作の全部を行う自動運転である。
どの道路でも,どの天候でも走れるという意味ではない。
国土交通省の令和7年報告書は,特定の走行環境条件を満たす限定された領域での自動運転として説明している(PDF4頁・本文2頁)。

運転者がいない運行については,道路交通法上の特定自動運行の許可制度も問題になる。
警察庁は,令和5年4月からこの許可制度が始まったことを案内している。
車両やサービスに「自動運転」と表示されていても,許可,運行条件,運転者の有無を個別に確認しなければならない。

2 レベル2の実証実験とはどう違うか

レベル2は運転支援の段階であり,運転者の存在を前提とする。
レベル3では,一定の条件の下でシステムが運転するものの,運転操作を促されたときに運転者が適切に応答することが必要になる。
レベル4の目標を掲げる事業であっても,現在の試験走行がレベル2である場合がある。

配車アプリを使うことや,車が電気自動車であることから,自動運転のレベルは決まらない。
人が運転するタクシー,運転支援を使う車両,運転者のいない自動運転は,区別して読む必要がある。

第3 東京・堺市の計画と運行地域

1 公表資料の比較

取組地域公表された段階・目標読むときの注意
GO・Waymo・日本交通東京2027年中にレベル4の完全無人による商用運行を目指す正式開始は必要な許認可取得後に決定
Uber・Wayve・日産・日の丸交通東京2026年後半のパイロット導入を予定。初期は安全運転担当者が同乗将来の完全無人化には規制上の承認が必要
newmoの堺市での実証堺市の臨海部等臨海部でレベル2の実証。2027年度のレベル4認可取得,2028年度の限定エリア商用運行を目標一般向け試乗なし。商用運行目標はドライバー有

この表は,対象とした発表の比較であり,全国の運行サービスを網羅する一覧ではない。
「2027年中」と「2027年度」,「認可取得」と「商用運行開始」,「ドライバー有」と「完全無人」を読み替えないことが大切である。

2 GO・Waymo・日本交通の東京の計画

GOの令和8年9月15日発表によれば,3社は,2027年中に東京で完全無人の商用運行を実現することを目標としている。
段階的に100台規模を目指し,GOとWaymoの両アプリを通じたサービス提供を計画している。

発表時点では,日本交通の乗務員が同乗する自動走行試験の段階である。
正式な運行開始時期は,安全性が認められ,道路交通法や道路運送法等による必要な許認可の取得が完了した後に決定するとされている。
したがって,2027年の営業開始が確約された,あるいは現在GOで無人車を指定できる,という案内ではない。

3 Uber・Wayve・日産・日の丸交通の東京の計画

Uberの令和8年8月13日発表では,日の丸交通が車両の整備,点検,充電等の運用を担い,Wayveの技術を搭載した日産リーフによるパイロット導入を2026年後半に予定している。
初期は安全運転担当者が車内におり,完全無人運行への移行は将来の規制上の承認を条件としている。

3月の協業発表よりも,運行を担う事業者と初期の安全体制が具体化している。
ただし,この発表だけで,一般客の予約受付が既に始まったとは判断できない。

4 堺市の実証実験と商用化目標

堺市の令和8年5月7日更新資料によれば,同年4月22日から,臨海部でレベル2の実証実験が始まっている。
これとは別に,堺市域内で自動運転機能を使わないデータ収集走行も行われ,一般向けの試乗は行われていない。

同資料の目標は,令和9年度のレベル4認可取得,令和10年度の限定エリアにおけるレベル4の商用運行開始であり,後者には「ドライバー有」と記載されている。
東京の完全無人運行の計画と同じ内容として紹介することはできない。

第4 料金と予約方法

1 自動運転タクシーの料金はいくらですか?

本記事で取り上げたGOの9月発表,Uberの8月発表及び堺市の資料には,日本の一般利用者向けの具体的な運賃表は示されていない。
そのため,これらの取組について,初乗り運賃や一定距離の乗車料金を確定額として案内することはできない。

運転者がいないことだけを理由に,通常のタクシーより安くなるともいえない。
利用時には,運賃,迎車料金,予約料金,高速道路料金及びキャンセル条件を,実際の営業案内で確認するのが確実である。
海外の運行例の料金を,そのまま日本の料金として換算して使うことはできない。

2 どのアプリから予約するのか

GO・Waymo・日本交通は,GOとWaymoの両アプリでのサービス提供を計画している。
Uberの東京の計画は,Uberのアプリを通じた配車を予定している。
これらは提供予定の経路であり,アプリのインストールだけで現在その自動運転車に乗れるという意味ではない。

利用前には,対象エリア,乗降場所,営業時間,予約の要否,同乗者や荷物の条件,トラブル時の連絡方法を確認したい。
走行可能な区域と,実際に客を乗せ降ろしできる場所は,それぞれ確認する必要がある。

第5 トヨタ車・Uberと自動運転の関係

1 トヨタのタクシーは自動運転ですか?

トヨタ製の車両であることだけで,自動運転タクシーとは判断できない。
車種,搭載システム及び運行方法の確認が必要である。
例えば,トヨタのRAV4の取扱説明書は,Toyota Safety Senseを,運転者の安全運転を前提として事故被害の軽減や運転を支援するものと説明している。
これは同車の説明であり,トヨタ車全体やJPN TAXIの機能を一括して判定する資料ではない。

堺市の実証資料にはLEXUS-RXが記載されているが,そこで公表された現在の実証はレベル2である。
車のブランドと,運転者のいないレベル4の商用運行とは,別に確認しなければならない。

2 ウーバータクシーは自動運転ですか?

Uberは配車の仕組みであり,Uberで呼んだ車が自動運転車であるとは限らない。
東京で発表された取組は,日産の車両,Wayveの自動運転技術,日の丸交通の運行体制とUberの配車基盤を組み合わせる計画である。

発表されたパイロットの初期段階には安全運転担当者が同乗する。
「Uberで配車できる予定」と「運転者がいない状態で営業している」は,同じ意味ではない。

第6 普及への期待と利用条件

堺市は,地域公共交通の維持・確保と,タクシー運転士等の担い手不足への対応を目的として事業化を推進している。
GOの発表も,移動課題の解決への貢献を掲げている。
運転者不足への対応が期待される一方,具体的にどこまで移動を支えられるかは,運行区域,時間帯,台数及び利用条件によって変わる。

レベル4も,特定の走行環境条件の範囲で成り立つ仕組みである。
利用する側にとっては,自動運転という名称だけでなく,運行できないときの案内,緊急時の連絡先,乗降時に必要な支援が用意されているかが重要になる。

第7 事故が起きた場合の責任と保険

自動運転タクシーの事故で人が死傷した場合,国土交通省の令和7年報告書は,旅客運送の運送主体を運行供用者として,自賠法上の責任を追及すればよいと整理している(PDF10頁・本文8頁)。
自動運転だから,直ちに車両メーカーだけに請求しなければならない,という整理ではない。

自賠法3条が対象とするのは生命・身体の被害であり,物損への請求は別に検討する必要がある。
誰が損害賠償責任を負うかという問題と,どの保険契約・特約から支払われるかという問題も区別しなければならない。
詳しくは,自動運転車が交通違反・事故を起こしたら誰が責任を負うか及び任意保険が適用されない場合を参照されたい。

事故の際は,救護や通報等を優先した上で,運行事業者,配車履歴,乗車日時・場所及び連絡先を確認し,記録が失われないよう事業者に保存を求めることが考えられる。
事業者側の報告と記録については,自動車事故報告書の提出期限・速報・事故記録で扱っている。

第8 関連記事

タクシー事業の法規制・労務・事故対応の全体像は,許可,運賃,労務,運行管理等を横断して確認するための記事である。
自動運転タクシーの利用時期や料金の確認は本記事,運送事業の制度全般は同記事,個別の事故責任は第7で挙げた記事を参照されたい。

第9 出典

1 GO株式会社・令和8年9月15日発表
https://goinc.jp/news/pr/2026/09/15/6pzjypdxzuza8kawb2ocfg/

2 Uber・令和8年8月13日発表
https://investor.uber.com/news-events/news/press-release-details/2026/Uber-Partners-with-Hinomaru-Kotsu-for-Robotaxi-Pilot-Deployment-in-Tokyo/default.aspx

3 堺市「自動運転タクシー」(令和8年5月7日更新)
https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/toshi/kokyokotsu/jidouuntenntakushi.html

4 警察庁「自動運転」
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/selfdriving/index.html

5 トヨタ・RAV4取扱説明書「Toyota Safety Sense」
https://manual.toyota.jp/rav4/3097/hev/ja_JP/contents/vhch04se050402.php

6 国土交通省「ロボットタクシー導入等に向けた自動運転における自賠法上の損害賠償責任に関する検討会報告書」(令和7年4月30日)。PDF頁はファイル先頭を1頁と数える。
https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001888339.pdf

7 自動車損害賠償保障法3条(e-Gov法令検索)
https://laws.e-gov.go.jp/law/330AC0000000097