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Codex・Claude CodeをWindows PCからMacBookへ移行する方法―設定,スキル,認証及び会話履歴(AI作成)

第1 結論

Codex及びClaude CodeはmacOSで利用できるので,Windows PCからMacBookへの環境移行は可能である。
ただし,旧PCのフォルダをそのまま全部コピーすれば終わるわけではない。
プロジェクト,指示ファイル及びスキルは比較的移しやすい一方,認証情報,MCP接続,フック,Windows固有のパス及び会話履歴は,項目ごとに移行方法を分ける必要がある。

本記事は,令和8年11月2日現在のOpenAI,Anthropic及びAppleの公式資料が示す仕様を確認した上で,公式の手順としては示されていない異なるOS間の移行について,段階的な手順を提案する。

次の順序で移行することを提案する。

①旧PCでプロジェクト,指示ファイル,スキル,設定,MCP,フック,予約処理及び会話履歴の所在を一覧化する。
②MacBookへCodex及びClaude Codeを新規にインストールする。
③Git等で管理しているプロジェクトと,移行対象として選んだ設定・スキルを移す。
④Windowsのパス,PowerShellコマンド,ドライブ文字及びWindows専用アプリとの連携をmacOS向けに書き換える。
⑤認証と外部接続をMacBook上で設定し直し,読取り,ファイル編集,外部接続及び送信・公開等の直前で止まることを小さなテストで確認する。
⑥一定期間は旧PCを消去せず,MacBookの結果と照合する。
⑦移行完了後に旧PCの資格情報を失効させ,必要な記録を保全してから初期化又は廃棄する。

第2 何を移し,何を設定し直すか

1 移しやすいもの

プロジェクトのソース,文書,AGENTS.md,CLAUDE.md,リポジトリ内のスキル及び共有設定は,Git又は検証済みのファイルコピーで移しやすい。

Gitを使う場合は,旧PCの作業コピーを単純に複写する前に,未コミット変更,未追跡ファイル,無視されている機密ファイル及びリモートへ反映していないブランチを確認する。
GitHubの公式資料も,リポジトリをcloneすると,その時点でリモートにある履歴とファイルのコピーが作られると説明している。
したがって,リモートに存在しないローカル変更は別に保全する必要がある。

2 移行後に点検が必要なもの

利用者ごとの設定,スキル,MCPサーバー,フック及びプラグインは,ファイルを移せても,パス,実行ファイル,環境変数及び権限がMacBookで有効とは限らない。

例えば,Windowsのドライブ文字,利用者名を含む絶対パス,PowerShell専用の処理,タスクスケジューラ,Microsoft OfficeのCOM自動化及びWindows専用の業務ソフトは,macOSでそのまま実行できないことがある。

3 原則として再設定するもの

ログイン,APIキー,SSH鍵,MCPの認証,ブラウザープロファイル及び本番システムの資格情報は,フォルダ一式のコピーで移すのではなく,MacBook上で必要性と権限を確認して設定し直す方が安全である。

認証情報は,専用のフォルダではなく,設定と同じ場所に置かれていることがある。
Claude Codeのログイン情報は,Windowsでは %USERPROFILE%\.claude\.credentials.json に,macOSでは原則としてキーチェーンに保存される。
Codexのログイン情報は,~/.codex/auth.json 又はOSの資格情報ストアに保存され,OpenAIはこのファイルをパスワードと同様に扱うよう求めている。
したがって,.claude 又は .codex のフォルダを一式複写すると,不要になった資格情報や古い権限まで新PCへ持ち込むおそれがある。
特に,送信,公開,削除,決済又は事件情報へのアクセスが可能な資格情報は,移行対象を個別に決める必要がある。

第3 Codexの移行

1 MacBookへ新規に導入する

Codexは,macOS向けのChatGPTデスクトップアプリ(アプリ内でCodexを選択する)及びCodex CLIで利用できる。
旧PCの実行ファイルを移すのではなく,MacBookに対応する現行版を公式の手順で導入し,同じ利用権限を持つアカウントで認証する。

OpenAIの公式資料によれば,Codexの利用者設定は通常 ~/.codex/config.toml にあり,プロジェクト固有の設定はプロジェクト内の .codex/config.toml に置くことができる。
ただし,プロジェクト単位の設定は,そのプロジェクトを信頼した場合にだけ読み込まれる。
設定の階層と優先順位があるため,旧PCの設定を一つのファイルだけ見て移行完了としない。

2 設定,指示及びスキルを分ける

Codexの状態を置く CODEX_HOME は,既定では ~/.codex であり,公式資料では設定,認証,ログ,セッション,スキル等を含むと説明されている。
しかし,これは全体を別OSへ丸ごとコピーすることが推奨されているという意味ではない。

移行時は,設定,AGENTS.md,リポジトリ内の指示,利用者スキル,プロジェクトスキル及び作業記録を分ける。
Codexは複数の場所からスキルを読むため,同じ名前のスキルが複数存在しても自動的には統合されない。
公式資料(Build skills)では,利用者スキルの読込み場所は $HOME/.agents/skills,リポジトリのスキルは .agents/skills とされている。
CODEX_HOME だけでなく,これらの場所も確認する。
MacBook上で,どの場所のどの版が読み込まれたかを確認する必要がある。

3 Claude CodeからCodexへ取り込む場合

OpenAIは,ChatGPTのデスクトップアプリ又はCodex CLIから,Claude Code等の対応する他エージェントの設定や最近の作業を取り込む機能を案内している。
対象には,指示ファイル,設定,スキル,プラグイン,プロジェクトフォルダ,メモリ,最近のチャット,MCP,フック,スラッシュコマンド及びサブエージェントが含まれる。

ただし,取り込んだ接続又はプラグインは追加設定が必要な場合がある。
Codex CLIの /import については,公式資料上,直近30日間のチャットを最大50件まで取り込む仕様である。
これはClaude CodeからCodexへの取込み機能であり,Windows版Codexの全履歴をMac版Codexへ無制限に複製できることを意味しない。
取込みは,その端末上の設定ファイルと選択したフォルダを読み取るものであり,WindowsからMacBookへデータを転送する機能ではない。
MacBookで使う場合は,取込み元のClaude Codeの環境とプロジェクトがMacBook上に存在していることが前提となると考えられる。

第4 Claude Codeの移行

1 MacBookへ新規に導入する

Anthropicの公式資料によれば,Claude CodeはmacOS 13.0以降に対応し,Claudeのデスクトップアプリ(Codeタブ)にはIntel及びApple silicon向けの共通ビルドがある。
MacBookでは,現行の公式手順に従って導入し,認証する。

2 CLAUDE.md,設定,スキル及びMCPを確認する

Claude Codeの利用者設定は通常 ~/.claude/settings.json,プロジェクト共有設定は .claude/settings.json,個人用のプロジェクト設定は .claude/settings.local.json に置かれる。
さらに,~/.claude.json にはアカウント情報,MCP設定及びプロジェクトごとの状態等が保存される。
Windowsでは ~ は %USERPROFILE% を指す。

CLAUDE.md,スキル,フック,MCP及び設定は,デスクトップアプリとCLIの双方で利用されるものがある。
ただし,設定ファイルの適用範囲と優先順位があるため,旧PCからコピーした後は,MacBookで実際に読み込まれた値を確認する。

~/.claude.json にはアカウント情報等も含まれるため,内容を確認せずに全体を複写しない。
共有できるプロジェクト設定,個人設定,認証及び端末固有状態を分け,認証と外部接続は原則として再設定することを提案する。

3 会話履歴は成果物と分けて扱う

Claude Codeの設定保存先にはセッション履歴も含まれ得るが,履歴ファイルの複写だけに業務の継続を依存しない。
継続が必要な作業は,目的,参照資料,最終成果物,未完了事項,外部操作の成否及び次の一操作を,プロジェクト内の引継ぎ記録にも残す。

会話履歴が読めても,その会話中に参照したWindows上の絶対パス,外部ファイル及び認証状態がMacBookに存在するとは限らない。
履歴の移行と作業環境の再現は別に確認する必要がある。

履歴は ~/.claude/projects/ 配下に平文で保存され,既定では30日を過ぎると削除される。
ツールの出力に含まれた秘密情報も残り得るため,履歴の複写は機密情報の複製として扱う。
自動メモリも端末ごとに保持され,他の端末とは共有されない。

第5 WindowsからmacOSへ移すときの書換え

1 パス及びファイル名

Windowsの C:\,D:\ その他のドライブ文字は,macOSでは同じ意味を持たない。
指示ファイル,スキル,設定,スクリプト及び定期処理に絶対パスが書かれている場合は,MacBookの実際の保存先又はプロジェクトからの相対パスへ書き換える。

大文字と小文字,全角文字,空白及び記号を含むファイル名も点検する。
macOS標準のAPFSは大文字と小文字を区別しない形式のため,大小文字の不一致が直ちに問題になるとは限らない。
もっとも,大文字と小文字を区別する形式のボリューム,Gitのリモート又はLinux環境と併用すると表面化することがある。
引用不足は,シェルの違いにより表面化しやすい。

2 シェル及びコマンド

PowerShell又はcmdを前提とする処理は,macOSで利用するzsh,bash又はMac版PowerShellに合わせる。
単にコマンド名を置換するのではなく,引用,改行,文字コード,環境変数,終了コード及び権限の扱いまで小さなテストで確認する。

Windowsのタスクスケジューラで動かしていた処理は,macOSの仕組み又は製品内の予約機能へ移す必要がある。
旧PCとMacBookの両方で同じ予約処理を動かすと二重送信又は二重更新が起き得るため,切替時刻と停止確認を記録する。

3 Windows専用機能

Microsoft OfficeはWindowsとMacの双方で利用できるが,VBA,アドイン,フォント,印刷,スキャナ及び他アプリとの自動連携が同じとは限らない。
WordのCOM自動化,Windows専用のOCR,電子署名,裁判所又は税務の専用ソフトを使う作業は,Mac移行の対象から外してWindows PCを残す判断もあり得る。

AIエージェントだけをMacBookへ移し,Windows専用業務は従来PC又は別の管理されたWindows端末に残す構成も選択肢となる。

第6 段階的な移行手順

1 旧PCで一覧を作る

移行前に,少なくとも次の事項を一覧にする。

①Codex及びClaude Codeの版と利用方法
②プロジェクトの保存先,Gitのリモート,未コミット変更及び未追跡ファイル
③AGENTS.md,CLAUDE.md,設定ファイル,スキル,フック及びプラグイン
④MCPサーバー,外部アプリ,ブラウザー及びAPIの接続
⑤環境変数,鍵,証明書及び本番用資格情報
⑥予約処理,バックアップ,同期及び監視
⑦会話履歴だけに残っている未完了作業
⑧Windows専用のパス,コマンド及びアプリ連携

2 MacBookの基礎設定を先に行う

macOS,Codex,Claude Code,Git,エディタ及び必要なランタイムを更新し,MacBookの利用者アカウント,画面ロック,バックアップ及びディスク暗号化を設定する。

Appleは,Windows PCからMacへ一般の文書,利用者データ及び設定等を移す移行アシスタントを提供している。
ただし,Windows用アプリがMac用アプリへ変換されるわけではない。
Codex及びClaude Codeの設定については,本記事の項目別点検を別に行う。
移行アシスタントはホームフォルダ内のファイルも移すため,使用する場合は,移行後に鍵,トークン及び設定ファイルが複写されていないかを確認する。

3 プロジェクトと選択した設定を移す

最初に一つの低危険度のプロジェクトを選び,プロジェクト,指示及び必要なスキルをMacBookへ移す。
全プロジェクトと全資格情報を一度に移さない。

Gitを使わない資料は,コピー元とコピー先のファイル数,サイズ及びハッシュ値等で同一性を確認する。
秘密情報をクラウド同期又は外部媒体で移す場合は,事務所の情報管理規程に適合する経路を選ぶ。

4 認証と外部接続を再設定する

Codex及びClaude Codeへログインし,必要なMCP,Git,クラウドストレージその他の接続を一つずつ設定する。
最初から管理者権限,全案件の共有フォルダ及び本番公開権限を与えず,読取り又は下書き作成に必要な範囲から始める。

5 小さな受入テストを行う

次の順序でテストする。

①指示ファイルとスキルの読込み
②許可されたフォルダの読取り
③一時的なテストファイルの作成と読み戻し
④Gitの状態確認と差分作成
⑤MCPその他の外部接続
⑥送信,公開,削除等の直前で停止すること
⑦ログ,バックアップ及び復旧手順

テストでは実事件の提出,本番公開,削除又は送信を用いず,失敗しても影響のない対象を使う。

6 並行運用後に旧PCを廃止する

MacBookだけで必要な作業を再現でき,出力,ログ及び外部状態を確認できるまでは,旧PCを消去しない。
他方で,旧PCとMacBookの双方に同じ本番資格情報と予約処理を長期間残すと,権限の過大化と二重実行の危険が増える。

移行完了日を決め,旧PCの予約処理を停止し,セッションと資格情報を失効させ,必要なログと成果物を保全した上で,事務所の廃棄手順に従って初期化又は保管する。

第7 法律事務所で特に確認する事項

MacBookには,FileVault等のディスク暗号化,画面ロック,バックアップ及び紛失時の対応を設定する。
Appleは,FileVaultを有効にすると,ログインパスワードなしにデータへアクセスされることを防ぐ追加の保護になると説明している。
復旧キー等の管理方法も事務所内で決める必要がある。

また,事件データ,依頼者情報,メール,WordPress及び電子提出システムを同じ端末へ集約する場合は,端末を新しくしたことだけで安全になったとはいえない。
利用者,案件,フォルダ,外部接続及び操作の種類ごとに権限を限定し,送信,提出,公開,削除及び権限変更は弁護士の確認へ戻す。

第8 移行完了のチェックリスト

①必要なプロジェクトとローカル変更を保全したか。
②MacBookでCodex及びClaude Codeを公式手順により導入したか。
③AGENTS.md,CLAUDE.md,設定及びスキルの読込み元を確認したか。
④Windows固有のパス,コマンド,予約処理及びアプリ連携を書き換えたか。
⑤認証及びMCP接続を必要最小限の権限で設定したか。
⑥会話履歴に依存する未完了作業を引継ぎ記録へ移したか。
⑦読取り,編集,外部接続及び送信・公開等の直前で止まることをテストしたか。
⑧旧PCとMacBookの二重実行を止めたか。
⑨MacBookの暗号化,画面ロック及びバックアップを確認したか。
⑩旧PCの資格情報,ログ及び廃棄方法を確認したか。

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第10 出典・参考資料

①OpenAI「ChatGPT desktop app」
https://learn.chatgpt.com/docs/app

②OpenAI「Config basics」
https://learn.chatgpt.com/docs/config-file/config-basic

③OpenAI「Environment variables」
https://learn.chatgpt.com/docs/config-file/environment-variables

④OpenAI「Build skills」
https://learn.chatgpt.com/docs/build-skills

⑤OpenAI「Import from another agent」
https://learn.chatgpt.com/docs/import

⑥Anthropic「Settings files and precedence」
https://code.claude.com/docs/en/settings

⑦Anthropic「Desktop application」
https://code.claude.com/docs/en/desktop

⑧Anthropic「Advanced setup」
https://code.claude.com/docs/en/setup

⑨Apple「移行アシスタントでWindowsパソコンからMacに転送する」
https://support.apple.com/ja-jp/102565

⑩Apple「How does FileVault work on a Mac?」
https://support.apple.com/guide/mac-help/how-does-filevault-work-on-a-mac-flvlt001/mac

⑪GitHub Docs「Cloning a repository」
https://docs.github.com/en/repositories/creating-and-managing-repositories/cloning-a-repository

⑫Anthropic「Authentication」
https://code.claude.com/docs/en/authentication

⑬OpenAI「Authentication」
https://learn.chatgpt.com/docs/auth

⑭Anthropic「Claude directory reference」
https://code.claude.com/docs/en/claude-directory

⑮Apple「File system formats available in Disk Utility on Mac」
https://support.apple.com/guide/disk-utility/file-system-formats-dsku19ed921c/mac