第1 登録前に決めること
地方公共団体の職員がmintsを使い始めるときは,指定代理人本人の登録,補助者の登録とひも付け,庁内ネットワークからの接続を分けて準備する必要がある。
アカウントの登録が済んでも,補助者設定又はLGWAN接続の準備が終わっていなければ,予定した端末・担当体制で利用できないことがある。
裁判所が公開する指定代理人向けの登録ガイドは,地方公共団体の指定代理人を対象としている。
国の指定代理人にそのまま当てはめず,国の場合は所属機関及び裁判所の案内を確認する。
1 誰のアカウントを作るか
指定代理人向けガイドでは,地方公共団体の指定代理人として利用する職員について,アカウントの作成方法を案内している。
アカウントは事件ごとに作るものではなく,係属事件がない段階でも登録できる。
訴訟を弁護士に委任する場合に,地方公共団体側のアカウントが必ず必要になるという案内でもない。
登録の説明と,個別事件で誰がどの権限に基づいて訴訟行為をするかの確認は分けて考える。
mintsのアカウント作成だけで,職員の代理権又は指定に必要な手続が整ったものとは扱わない。
2 メールアドレス・電話番号・確認資料
指定代理人本人が管理するメールアドレスと,二段階認証を受ける携帯電話又は固定電話を用意する。
メーリングリスト等のメールアドレスは使用できない。
LGWAN接続を利用する場合にも,インターネットメールを受信できる環境が必要である。
本人確認には,地方公共団体の職員であることを確認できる身分証明書等を用意する。
ガイドは,有効期限内のもの,有効期限がない場合は発行から6か月以内のものを案内している。
通常の方法で確認資料を用意できない場合は,裁判所に相談する。
マイナンバーカードはmintsへアップロードしない。
裁判所の案内ページも,アカウント種別を問わずアップロードしないよう注意を促している。
第2 指定代理人の登録手順
1 裁判所への届出から本人確認まで
最寄りの地方裁判所・簡易裁判所,又は事件が係属する裁判所の案内に従い,メールアドレスを届け出る。
招待メールはinfo@mints.courts.go.jpから届く。
招待メールのURLからmintsに入り,「サインイン」の画面で「今すぐサインアップ」を選ぶ。
画面の案内に従ってメールアドレスの確認と仮登録を行い,二段階認証を設定する。
その後,アカウント設定の編集画面から本人確認資料をアップロードする。
本人確認が完了すると,裁判所から完了メールが届く。
2 氏名・住所の入力で間違えやすい点
指定代理人向けガイドは,「氏」欄に「指定代理人」,「名」欄に本人の氏名全体を入力する方式を示している。
通常の個人登録と同じように氏名を分割して入力しない。
生年月日は指定代理人本人のものを入力する。
住所は本人の住所又は県庁等の住所とし,送達場所とする住所の末尾には「(送達場所)」を付ける。
電話番号は半角で入力する。
サインアップ後の氏名・住所・生年月日は,自分で直接修正する項目ではない。
初回登録で誤入力した場合は,本人確認を担当する裁判所に連絡する。
第3 補助者の登録とひも付け
1 人数と親アカウントの制限
指定代理人の親アカウントには,補助者を最大5人設定できる。
補助者アカウントがひも付けられる親アカウントは一つである。
同じ職員が複数の補助者アカウントを持つ場合は,ガイドに示された最大10個の範囲で,アカウントごとに別のメールアドレスを使う。
補助者の操作は,親ユーザの操作として表示される。
親と補助者が同じログイン情報を共用するのではなく,それぞれのアカウントを登録して,補助者設定で結び付ける。
2 補助者に固有の入力方法
補助者も,裁判所へのメールアドレスの届出と招待メールによるサインアップを行う。
補助者については本人確認資料のアップロードは不要とされているが,氏名欄等は補助者向けの指定どおりに入力する必要がある。
指定代理人向けガイドでは,補助者の「氏」欄に補助者本人の氏名全体,「名」欄に指定代理人の氏名全体を入力する。
生年月日は補助者本人のもの,住所は県庁等の住所を入力する。
氏名欄のルールを誤ると本人確認が完了せず,個別の連絡も行われない旨が案内されているため,登録後の状態も確認する。
3 補助者のmints IDを親側へ登録する
補助者の登録後,指定代理人本人のアカウント設定で,補助者の14桁のmints IDを入力して更新する。
補助者1~5の欄に設定する方式であり,登録しただけで自動的に親アカウントへひも付くわけではない。
補助者設定の詳しい操作は,裁判所の指定代理人向けガイド6頁を参照する。
第4 LGWAN接続を利用する場合
1 アカウント登録とは別に接続環境を準備する
裁判所は,LGWAN等からmintsへ接続するための手順書を公開している。
令和8年6月の第1.1版では,電子証明書のインストール,ショートカットの作成,接続確認という順序を案内している。
端末の設定は,所属組織のセキュリティポリシーに従い,システム管理者と確認して進める。
証明書は手順書で案内された政府共通ネットワーク・LGWANの掲示板から取得し,ブラウザー別のショートカット設定も,現行の手順書のとおりに行う。
手順書の掲載先:https://www.courts.go.jp/assets/mints_shisutemusetsuzokutejunsho.pdf
2 LGWAN側では利用できない案内もある
接続手順書は,LGWAN接続ではチャットボットのバナーが表示されず,外部の動画,裁判所ウェブサイト及び一部のガイドへのリンクも表示されないことを説明している。
ヘルプや動画を確認するため,必要に応じてインターネット接続端末も用意する。
mintsの利用者向けURLは,https://www.mints.courts.go.jp/user/である。
LGWAN用ショートカットの設定と,通常のインターネット接続による閲覧の説明を混同しないようにする。
第5 異動・氏名変更・登録ミスへの対応
1 氏名・住所・生年月日の変更
裁判所の登録情報変更ガイドは,国・行政機関の代表者又は指定代理人を対象から除く一方,地方公共団体の代表者・指定代理人を対象に含めている。
地方公共団体の利用者について,氏名・住所・生年月日の変更は裁判所への申請によって行う。
氏名変更等に必要な資料は,ガイドの本人確認資料一覧で確認する。
地方公共団体の代表者・指定代理人については,身分証明書又は指定書が示され,代表者の交代も変更の対象に含まれている。
必要資料を先にmintsへアップロードしてから変更申請をする手順と,補助者は資料が不要とされる点にも注意する。
係属事件があれば係属裁判所へ申請し,事件がない場合は案内された変更申請フォームを利用する。
詳しい項目別の操作は,既存記事「mintsアカウントの登録情報を変更・削除する方法」を参照する。
https://yamanaka-bengoshi.jp/2026/09/02/mints-account-henkou-sakujo/
2 技術上の問題と事件の手続を分けて問い合わせる
登録画面やログインの不具合は,表示されたエラーメッセージ,操作した時刻,利用環境を確認し,裁判所が案内する技術的な問い合わせ窓口を利用する。
個別事件の提出方法や期限に関する相談は,事件が係属する裁判所等へ行う。
ログインできない場合の詳しい対処:https://yamanaka-bengoshi.jp/2026/08/15/mints-login-dekinai/
第6 出典・参考資料
本記事は,裁判所が公開する次の案内・操作資料に基づく。
指定代理人の登録は指定代理人向けガイド1頁~6頁,LGWAN接続は接続手順書第1.1版の表紙及び2頁~14頁,登録情報の変更は変更ガイド1頁~2頁を参照した。
mintsの案内ページ:https://www.courts.go.jp/saiban/minjidejitaruka/mints_gaiyou/index.html
指定代理人向け登録ガイド:https://www.courts.go.jp/assets/mints_account_shiteidairinin.pdf
LGWAN等の接続手順書:https://www.courts.go.jp/assets/mints_shisutemusetsuzokutejunsho.pdf
登録情報の変更ガイド:https://www.courts.go.jp/assets/mints_account_henkou.pdf
問い合わせ窓口の案内:https://www.courts.go.jp/assets/mints_okomarinosaiwa.pdf
mints全体の利用方法:https://yamanaka-bengoshi.jp/2026/06/11/mintsqa-bengoshi/