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Windowsの基本操作とサポート期限―画面,印刷,32bit・64bit及びESU(AI作成)

第1 操作方法はOS・アプリ・機器を分けて確認する

Windowsのトラブルを調べる際は,Windowsの版,アプリの版,接続機器の型番を確認する。
同じ名前の機能でも,Windows 10とWindows 11,デスクトップアプリとウェブアプリでは画面や機能が異なる場合がある。
本記事は基本的な切分けとサポート期限の確認方法を扱い,具体的な変更は事務所の管理ルールに従うことを前提とする。

第2 画面表示とスクリーンショット

1 拡大率と解像度を区別する

文字が小さい場合,画面の解像度を下げる方法と,表示の拡大率を変える方法は同じではない。
複数ディスプレイでは,配置,主画面,拡大率をそれぞれ確認する。
WindowsキーとPキーによる投影設定では,複製と拡張の違いに注意する。
具体的な接続方法はディスプレイの接続・拡張・画面共有で説明する。

2 画面の切取りは証拠の全部ではない

Windowsキー・Shiftキー・Sキーによる切取り等は,画面を記録する手段である。
操作結果がクリップボードにあるだけなのか,ファイルとして保存されているのかを確認する。
画面外の文脈,URL,取得日時,元のファイルは,切取り画像とは別に残す。

第3 印刷・PDF・ファイルの場所

印刷時は,出力先,部数,片面・両面,ページ範囲,用紙サイズ及び拡大縮小を確認する。
別の事件のプリンター出力を取り違えないよう,実際の出力物まで確認する。
PDFプリンターを選んだ場合は,保存画面と保存先を確認し,紙が出ないことだけを障害と判断しない。

ファイルが見つからない場合は,アプリの最近使った項目だけでなく,実際の保存場所と拡張子を確認する。
デスクトップやドキュメントがクラウド同期の対象であることもある。
同名ファイルについては,更新日時だけでなく内容と版を確かめる。

第4 32bit・64bitとドライバー

OS,アプリ及びドライバーのbit数は別の確認事項である。
64bit Windows上で32bitアプリが動く場合でも,連携部品の互換性まで保証されるわけではない。
特にスキャナーは,アプリが要求するTWAIN等の方式とbit数を確認する。

また,64bitという表現だけでは,x64とARM64等のCPU構成の違いまで説明できない。
古い周辺機器を新しいパソコンへ移す際は,OS名だけでなく,機器メーカーの現行動作環境を確認する。
詳細は裁判書類のPDF化とスキャナー設定を参照されたい。

第5 Windows 10の終了とESU

1 通常サポートの終了と追加のセキュリティ更新

Windows 10の通常サポートは令和7年(2025年)10月14日に終了した。
Microsoftが令和8年(2026年)9月15日時点で公表するコンシューマー向けESUの終了日は,令和9年(2027年)10月12日である(出典①)。
以前の案内で示された期限と混同せず,契約・対象機器に対応する現行案内を確認する。

ESUは,対象となる重要なセキュリティ更新を提供する制度であり,通常サポート全体の延長ではない。
新機能,一般的な修正,技術サポートまで受けられるという意味ではない。

2 事務所の業務用パソコンは商用条件を確認する

Microsoftは,コンシューマー向けESUを商用シナリオでは使用できないと案内している。
個人事務所であることや,Windows Homeを使用していることだけで,個人向け条件を満たすと判断しない。
組織での利用については,商用ESUの案内及び販売元に確認する。

対象OS・版,更新適用,登録状態を確認し,登録できたという画面だけで利用条件の検討を終えない。
本記事は,いずれのESU契約の購入や利用資格も保証するものではない。

3 移行計画はアプリと周辺機器を含める

① 利用OS,機器,業務アプリ及び担当者を一覧にする。
② Windows 11への移行要件とメーカーの対応を確認する。
③ データ・設定・回復情報を保全する。
④ 少量の実データに代わるテスト資料で動作を確認する。
⑤ 移行日と旧機器の利用終了日を決める。

ウイルス対策ソフトを入れていても,OSやアプリのサポート終了が解消されるわけではない。
複数の対策製品の併用可否は構成によるため,一律に追加又は削除せず,製品の案内を確認する。

OSの移行とは別に,インストール済みのアプリも定期的に一覧で確認する。
使っていないアプリほど更新が忘れられ,サポートが終了しても気付かれにくい。
個人情報保護委員会の個人情報保護法ガイドライン(通則編)10-6は,技術的安全管理措置の手法の例示として,機器やソフトウェア等に標準装備されている自動更新機能等の活用により,ソフトウェア等を最新状態とすることを挙げている(出典④)。
使っていないアプリは削除し,使い続けるアプリは自動更新が実際に働いているかを版数で確かめる。

もっとも,更新プログラムそのものが障害を起こすこともある。
Microsoftは,Microsoft 365 Apps向けの任意の更新プログラムKB5002907の後に,一部のOffice 2016・Office 2019がライセンスのないように見える状態になり,又は削除されたとして,令和8年(2026年)9月29日時点でこの更新プログラムの提供を一時停止している(出典⑤)。
更新を止めるのではなく,ライセンスを関連付けたアカウント,プロダクトキーの保管場所,代わりに使える端末及びデータの保存先を平時に控えておくことが,障害からの復旧を早める。
復旧の手順はOffice 2016・2019が「ライセンスのない製品」になったときの対応で説明する。

4 Officeのサポート期限は別に確認する

Windows 10の移行とは別に,Office 2016とOffice 2019のサポートは令和7年(2025年)10月14日に終了している(出典⑥)。
Microsoftは,これらについて「拡張機能および拡張セキュリティ更新プログラムはありません。」と案内しており,Windows 10のESUのような制度は用意されていない(出典⑦)。
Windows 11へ移行しても,Office 2016・Office 2019のサポート終了は解消しない。

移行計画の一覧には,OSとは別にOfficeの製品名と版(買い切り版かサブスクリプションか)を記載し,ライセンスを関連付けたアカウントと移行先を決めておく。
新しい買い切り版のOffice 2024にもサポートの期限があり,Microsoftの製品のライフサイクルのページでは,廃止日が太平洋標準時で2029年10月10日と表示されている(出典⑧)。
買い切り版を選ぶ場合も,数年後に同じ移行が必要になることを計画に織り込む。

第6 関連記事と出典

弁護士情報セキュリティ規程及びIT関係のメモ書きも参照されたい。

① Microsoft「Windows 10コンシューマー向け拡張セキュリティ更新(ESU)」
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/extended-security-updates

② PFU「PaperStream IP 動作環境」
https://www.pfu.ricoh.com/fi/software/paperstream-ip/environment.html

③ Microsoft「Windowsのキーボードショートカット」
https://support.microsoft.com/ja-jp/accessibility/windows/keyboard-shortcuts-in-windows

④ 個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」10-6(技術的安全管理措置)
https://www.ppc.go.jp/personalinfo/legal/guidelines_tsusoku/

⑤ Microsoft「KB5002907: 古い Microsoft 365 Apps インストールに対するオプションの更新プログラム」
https://support.microsoft.com/ja-jp/servicing/os/microsoft-365/kb5002907-optional-update-for-out-of-date-microsoft-365-apps-installations

⑥ Microsoft「Office 2016 と Office 2019 のサポート終了」
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/system-requirements/end-of-support-for-office-2016-and-office-2019

⑦ Microsoft「Office 2021、Office 2019、または Office 2016 をダウンロードしてインストールまたは再インストールする」
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/lifecycle/officeinstall/download-and-install-or-reinstall-office-2021-office-2019-or-office-2016

⑧ Microsoft Learn「Office 2024(製品のライフサイクル)」
https://learn.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/products/office-2024