第1 法律事務所のITを分野別に調べる
本記事は,インターネット接続,認証,メール,機器,電子資料及び業務サービスについて,調べる入口をまとめたものである。
従前一つの記事に置いていた詳細を分野別の記事に整理し,関連する裁判手続・情報セキュリティの記事と結び付けている。
特定機種の古い操作例と,現在の一般的な仕組みを区別して参照されたい。
ITの設定は,契約,機種,OS,アプリ及び組織の管理方針により異なる。
接続ができること,安全に利用できること,法的な要件を満たすことは別の問題である。
仕様や手続については,各記事に掲げる提供元・裁判所等の現行資料を確認する必要がある。
1 緊急性のある問題から調べる
詐欺に気付いた直後の連絡先と,組戻し・口座凍結・分配金・銀行補償の違いは,詐欺で送金してしまった直後の対応(AI作成)を参照されたい。
BUSINESSぷららについては終了前の準備と終了後の対応を分け,メール提供終了後の対応―個人向けぷららとの違い,旧メール保存及び独自ドメイン移行(AI作成)に整理した。
Windows Updateの後にOffice 2016・Office 2019が「ライセンスのない製品」と表示された場合は,クイック実行更新サポート(KB5002907)でOffice 2016・2019が「ライセンスのない製品」になったとき(AI作成)で,購入時のMicrosoftアカウントの探し方と復旧の手順を説明した。
各詳細記事では確認基準日と対象サービスを明示しており,古い日程を現在の契約へそのまま当てはめないことが重要である。
第2 回線・Wi-Fi・保存場所
1 インターネットにつながらないとき
インターネット接続の基礎―回線事業者,プロバイダ,ONU,ルーター及びIPアドレスでは,契約,宅内機器,DHCP・DNS及び障害の切分けを説明する。
Wi-Fiの規格・周波数・SSID・暗号化方式では,無線の規格とセキュリティ,電波の問題を扱う。
Wi-Fiへの接続成功と,インターネットへの到達を混同しないことが重要である。
2 外出先の接続と端末識別
スマートフォンのテザリングとMACアドレスでは,予備回線,接続方式,通信契約及びプライベートWi-Fiアドレスを説明する。
MACアドレスは,常に固定で変更不能な本人識別情報ではない。
ADSL,固定電話網のIP網移行及び現在の光回線は,サービスの時期・契約を区別して読む必要がある。
3 ファイルの保存と共有
サーバー・NAS・クラウドストレージ・DNSの違いでは,保存場所,権限,同期及びバックアップを整理する。
NASもファイルサービスを提供するものであり,サーバーと無関係なものではない。
クラウド同期やRAIDだけで,誤削除・暗号化・機器全体の故障に備えたことにはならない。
第3 アカウント・メール・認証
1 パスワード・PIN・多要素認証
アカウント・パスワード・PIN・多要素認証の違いと安全な管理では,認証の役割,パスキー及び回復手段を説明する。
裁判所の具体的な操作は,mintsにログインできない場合の対処法を参照されたい。
一般的な認証アプリの移行方法を,mintsの電話番号変更手続の代わりにしてはならない。
2 メールの仕組みと移行
電子メールの仕組みと安全対策では,POP・IMAP・SMTP,ヘッダー,通信の暗号化及びPPAPを扱う。
Thunderbirdの設定・バックアップ・メール移行では,プロファイル,サーバー上のメールとローカル保存,移行後の照合を説明する。
画面に件名があることと,本文・添付ファイルまで手元に保存されていることは同じではない。
3 GmailとGoogle Workspace
GmailとGoogle Workspaceのアカウント・容量・端末管理では,個人用と組織用,容量,アドレス変更及び外部メール機能の変更を整理する。
令和9年(2027年)1月の変更案内は,ウェブ版Gmailの外部メール機能等に関するものであり,Gmailそのものや外部メールアプリの利用がすべて終了するという意味ではない。
第4 パソコン・画面・モバイル端末
1 Windowsとケーブル
Windowsの基本操作とサポート期限では,画面,印刷,bit数及びESUを扱う。
コンシューマー向けESUの期限と,事務所の商用利用条件を分けて確認する。
Office 2016・Office 2019のサポートは令和7年(2025年)10月14日に終了しており,Windowsの移行とは別に確認する。
法律事務所がパソコン・Office等を購入・納品してもらうときの確認事項では,製品名・版・ライセンスの種類,管理アカウント,プロダクトキー等の所在,回復手段,正規の再インストール経路,サポート期限及び保守作業記録を,端末ごとに残す方法を説明する。
ケーブル及びUSB等に関するメモ書きでは,端子形状・速度・給電・映像出力を区別する。
2 外部画面と会議
ディスプレイの接続・拡張・画面共有では,Google CastとMiracast等の違いを説明する。
Zoom・Teams・リモートデスクトップを弁護士業務で使う際の設定と注意点では,参加経路,時間制限,画面共有及び遠隔操作の権限を扱う。
裁判手続については,民事訴訟におけるウェブ尋問を別に確認する。
3 iPad・Chromebook・AirDrop
iPad・Chromebook・AirDropの業務利用では,画面ロック,保存場所,Officeの対応及び誤送信防止を説明する。
端末の初期化,アカウント変更,遠隔消去を行う前には,端末にしかない資料がないかを確認する。
第5 PDF・画像・動画・著作権
1 裁判書類をPDFにする
裁判書類のPDF化とスキャナー設定では,読み取りの欠落防止,Word変換,TWAIN・ISIS及びソフトウェア移行を扱う。
提出形式等は,mints提出用PDFの作り方を参照されたい。
機密箇所の処理は,PDFのマスキングで説明する。
2 画像・動画を保存する
画像・動画ファイルの形式と位置情報では,PNG・JPEG・MP4等,メタデータ及び公開用コピーを整理する。
証拠の同一性は,電子証拠の原本保全とハッシュ値を参照されたい。
GoPro等の動画へ後から重ねた速度計・GPS軌跡は,元動画・計測値・加工条件を分けて評価する必要がある。
3 ウェブで紹介する
ウェブ上のリンク・YouTube・X埋込みと著作権では,通常リンク,公式埋込み,転載,引用及びリツイート最高裁判決を扱う。
公開されている資料を利用できる範囲と,自分のサイトへ転載できる範囲は同一ではない。
第6 登記情報・ネットバンキング・安全管理
1 登記情報と費用の整理
登記情報提供サービスの使い方では,地番,家屋番号,PDF保存期限及び当日明細等を扱う。
PDFによる登記情報と,証明文・公印等の付された登記事項証明書を区別する。
2 不正送金と情報セキュリティ
インターネットバンキングの不正払戻しでは,個人向け・法人向けの補償と被害時の記録を説明する。
「法人は常に補償対象外」「個人なら必ず全額補償」といった一律の理解は避ける。
事務所全体の管理は,弁護士情報セキュリティ規程を参照されたい。
第7 法律制度・旧サービスの調べ方
1 リーガルテック・AI・個人情報
リーガルテックや生成AIの法律問題は,操作方法とは分けて検討する必要がある。
弁護士法72条とAI活用及びAI・リーガルテックの記事一覧を参照されたい。
AIエージェントを使うならWindowsとMacのどちらがよいか―用途別のパソコン選び(AI作成)も関連記事である。
個人情報の漏えいについては,個人情報漏えいと慰謝料の裁判例を入口として,行為時の法令と事案を確認する。
2 マイナンバー・予約・本人確認等
マイナポイントの過去の申込案内と,現在のマイナンバーカード・電子証明書の利用は別である。
成年後見業務での取扱いは,成年後見とマイナンバーカード管理を参照されたい。
コンビニ交付,スマートEX等の予約サービス,eKYC,医療情報の取扱いは,各制度・提供元の現行案内を確認し,過去のキャンペーンや特定機種の体験談を現在の一般条件としない。
3 裁判所の情報化の沿革
裁判所の情報化の流れ,裁判所のシステム及び民事裁判手続のデジタル化とmintsを参照されたい。
沿革資料と現在の手続案内は,資料の作成日・対象制度を確認して使い分ける。