第1 学校全体の動きと着目点
北海道大学法科大学院の2026年度入学者は46人であり,前年度は45人であった。
総数が1人増える一方で,既修者は3人増え,未修者は2人減った。
北海道大学の受入れが一様に拡大したと捉えるより,コースの構成が変わった点に注目したい。
本記事の年度間比較は,文部科学省が公表した令和8年4月1日現在の学校別集計による。
対象は入学者選抜と当年度入学者であり,全学年の在籍者数や司法試験の結果とは区別する。
第2 志願・合格・入学を分けて比べる
| 指標 | 2025年度 | 2026年度 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 入学定員 | 50人 | 50人 | 0人 |
| 志願者数 | 230人 | 308人 | +78人 |
| 合格者数 | 63人 | 66人 | +3人 |
| 入学者数 | 45人 | 46人 | +1人 |
志願者数と合格者数は選抜の集計値であり,併願などにより個人を重複して数える場合がある。
これらをそのまま,法律家を志す人の実人数や個人の合格確率に読み替えることはできない。
第3 既修者と未修者の内訳
| 区分 | 2025年度 | 2026年度 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 法学既修者 | 31人 | 34人 | +3人 |
| 法学未修者 | 14人 | 12人 | -2人 |
この表は特別選抜だけの人数ではなく,学校全体の入学者のコース別内訳である。
未修者・既修者の区分と,出身学部・社会人経験による区分は同じものではない。
第4 46人への小幅増と未修者の変化
大学の学生状況ページは,2026年度入学者46人のうち,他学部出身者又は社会人経験者を9人と公表している。
この「又は」の区分は,両方の属性を持つ人を含む集合であり,別々の属性の人数を単純に足したものとは限らない。
なお,文部科学省の資料1-4は,2026年度入学者46人のうち社会人を8人,法学以外の学部の出身者を7人と掲げるが,大学ページの9人とは区分の定義が異なり得るため,両者を足したり引いたりして比べることはしない。
第5 比率から分かることと,別に確認すべきこと
公表合格者数に対する入学者数の割合は,2025年度が45÷63で約71.4%,2026年度が46÷66で約69.7%となる。
2026年度の入学定員に対する入学者数の割合は,46÷50で約92.0%である。
割合は公表人数から計算し,小数第2位を四捨五入して小数第1位まで示した。
合格者と入学者の差には個人の進学選択などが関係し得るが,この集計だけで具体的な進学先や選択理由は確定できない。
進学を検討する際は,自分が希望するコースの募集条件,学修支援,進級・修了の状況も別に確認する必要がある。
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① 法科大学院等特別委員会とは-役割,構成及び令和8年の審議課題
② 法科大学院等特別委員会の議事録に表れた関係者の本音-予備試験,未修者教育,地方偏在,認証評価及び公的支援
第7 出典
① 文部科学省・資料1-4:各法科大学院の令和3年度~令和8年度入学者選抜実施状況等(PDF1頁,北海道大学行,令和8年4月1日現在)。
② 文部科学省・資料1-5:各法科大学院の令和6年度~令和8年度入学者選抜のうち特別選抜の実施状況(PDF1頁,北海道大学の学校全体の入学者数・既修/未修列)。
③ 北海道大学の公表資料(学生の状況・令和8年度入学者の欄)。