第1 学校全体の動きと着目点
専修大学法科大学院の2026年度入学者は22人であり,前年度は25人であった。
合格者数が増える一方,入学者は減少した。
既修者8人は維持されており,総数の3人減は未修者の減少である。
本記事の年度間比較は,文部科学省が公表した令和8年4月1日現在の学校別集計による。
対象は入学者選抜と当年度入学者であり,全学年の在籍者数や司法試験の結果とは区別する。
第2 志願・合格・入学を分けて比べる
| 指標 | 2025年度 | 2026年度 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 入学定員 | 28人 | 28人 | 0人 |
| 志願者数 | 427人 | 433人 | +6人 |
| 合格者数 | 36人 | 49人 | +13人 |
| 入学者数 | 25人 | 22人 | -3人 |
志願者数と合格者数は選抜の集計値であり,併願などにより個人を重複して数える場合がある。
これらをそのまま,法律家を志す人の実人数や個人の合格確率に読み替えることはできない。
第3 既修者と未修者の内訳
| 区分 | 2025年度 | 2026年度 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 法学既修者 | 8人 | 8人 | 0人 |
| 法学未修者 | 17人 | 14人 | -3人 |
この表は特別選抜だけの人数ではなく,学校全体の入学者のコース別内訳である。
未修者・既修者の区分と,出身学部・社会人経験による区分は同じものではない。
第4 合格者増と入学者減を選抜区分別に読む
大学の入試結果は,第一期から第四期までの各期と,スカラシップ入試の早期卒業,5年一貫型教育選抜及び開放型選抜に分かれている。
令和8年度(2026年度入学)の全区分を合計すると,志願者433人,合格者49人,入学者22人となり,文部科学省の学校別集計と一致する。
令和7年度(2025年度入学)も,志願者427人,合格者36人,入学者25人となり,一致する。
スカラシップ入試(早期卒業,5年一貫型教育選抜及び開放型選抜を含む)では,合格者が2025年度の22人から2026年度の25人へ増え,入学者は両年度とも19人である。
一般入試では,合格者が14人から24人へ増え,入学者は6人から3人へ減っている。
学校全体の合格者の13人増は,スカラシップ入試で3人,一般入試で10人であり,入学者の3人減は一般入試の区分で生じている。
これは大学が公表する期別・区分別の表を合計した人数であり,辞退の理由や奨学金の因果的な効果までは表から分からない。
第5 比率から分かることと,別に確認すべきこと
公表合格者数に対する入学者数の割合は,2025年度が25÷36で約69.4%,2026年度が22÷49で約44.9%となる。
2026年度の入学定員に対する入学者数の割合は,22÷28で約78.6%である。
割合は公表人数から計算し,小数第2位を四捨五入して小数第1位まで示した。
合格者と入学者の差には個人の進学選択などが関係し得るが,この集計だけで具体的な進学先や選択理由は確定できない。
進学を検討する際は,自分が希望するコースの募集条件,学修支援,進級・修了の状況も別に確認する必要がある。
第6 関連記事
① 法科大学院等特別委員会とは-役割,構成及び令和8年の審議課題
② 法科大学院等特別委員会の議事録に表れた関係者の本音-予備試験,未修者教育,地方偏在,認証評価及び公的支援
第7 出典
① 文部科学省・資料1-4:各法科大学院の令和3年度~令和8年度入学者選抜実施状況等(PDF1頁,専修大学行,令和8年4月1日現在)。
② 文部科学省・資料1-5:各法科大学院の令和6年度~令和8年度入学者選抜のうち特別選抜の実施状況(PDF1頁,専修大学の学校全体の入学者数・既修/未修列)。
③ 専修大学の公表資料(過去の入試結果・令和7年度及び令和8年度の入試結果の表。入学者数は各年度4月1日現在)。