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名古屋大学法科大学院の2026年度入学者―10人減の内訳と未修者の動向(AI作成)

第1 入学者減少の内訳を確認する

名古屋大学法科大学院の入学者は,2025年度の58人から2026年度の48人へ減少した。
既修者の入学者は両年度とも40人であり,未修者が18人から8人へ減っている。
総数の減少10人は,既修・未修の区分ではすべて未修者側の減少である。

本記事では,文部科学省の各法科大学院の令和6年度~令和8年度入学者選抜のうち特別選抜の実施状況の入学者数欄を用いる。
同資料は特別選抜の実施状況を扱うが,冒頭の入学者数欄には学校全体の既修・未修別人数が掲載されている。
ここでいう48人は特別選抜だけの入学者数ではない。

第2 既修者40人は維持され,未修者が減った

区分2025年度2026年度増減
法学既修者40人40人0人
法学未修者18人8人-10人
合計58人48人-10人

既修者と未修者をまとめた総数だけを見ると,両コースで同じように受入れ人数が減ったように受け取るおそれがある。
しかし,この2年度間の人数表が示す変化は,未修者の入学者数の減少に集中している。

入学者全体に占める未修者の割合は,2025年度が18÷58で約31.0%,2026年度が8÷48で約16.7%である。
割合は小数第2位を四捨五入して小数第1位まで示した。
人数だけでなく,入学者の構成も変化している。

第3 定員と実際の入学者数を分ける

文部科学省の各法科大学院の令和3年度~令和8年度入学者選抜実施状況等では,名古屋大学の入学定員は両年度とも50人である。
2026年度の入学者48人は,この定員の96%に当たる。
前年の58人は,定員を上回っていた。

そのため,前年比10人減という事実を,そのまま定員に対する10人の不足と読み替えることはできない。
また,学校全体の充足率が定員に近いことだけで,未修者側の構成変化が小さいともいえない。
総数とコース別内訳は,異なる面を示している。

第4 未修者の人数から分かることと分からないこと

1 未修者と他学部出身者は同じ区分ではない

名古屋大学の2026年度入試案内では,未修者コースと既修者コースを分けて募集し,社会人・他学部出身者を対象とする特別選抜も案内している。
コースの区分と,社会経験・出身学部という属性の区分は分けて確認する必要がある。

未修者の入学者が減ったという人数だけから,社会人や法学部以外の出身者の入学者も同じ人数だけ減ったと結論付けることはできない。
第3の文部科学省の資料では,入学者のうち社会人は10人から19人へ,法学以外の出身者は8人から9人へ,それぞれ増えている。
名古屋大学の2026年度及び2025年度の入学選抜試験のページでは,未修者のうち社会人は5人から1人へ,非法学部出身者は4人から2人へ減っている。
なお,同ページの社会人の総数は9人から14人とされており,文部科学省の資料の人数と一致しない理由は確認できなかった。

2 減少の原因や教育成果までは特定できない

上記の入学選抜試験のページによれば,未修者コースの出願者数は78人から97人へ,受験者数は49人から74人へ増えた一方,最終合格者数は18人から10人へ減っている。
未修者の入学者の減少に最終合格者数の減少が伴っていることは確認できるが,最終合格者数が減った理由までは,これらの人数からは特定できない。
同ページの最終合格者数が一般選抜だけの人数かどうかは明記されていないため,入学者数との差は計算していない。
特定の入試変更や他大学への進学を原因とするには,それに対応する資料が必要である。

また,入学者数は教育への入口の指標であり,進級・修了や司法試験の結果とは区別される。
2026年度入学者の人数を,同じ年に司法試験を受験した集団の人数と結び付けて評価することは適切でない。

第5 名古屋大学の動向を捉える視点

2026年度の名古屋大学法科大学院については,総数の減少と,既修者数の維持が同時に確認できる。
その内訳を示すことで,未修者の入学者数が前年から大きく減ったことが分かる。

進学先を検討する際は,学校全体の入学者数だけでなく,自分が希望するコースの募集・入試結果及び学修支援を確認することが有用である。
年度や対象の異なる数字を混ぜずに読むことが,学校の動向を理解する出発点になる。

第6 関連記事

① 法科大学院等特別委員会とは-役割,構成及び令和8年の審議課題

② 法科大学院等特別委員会の議事録に表れた関係者の本音-予備試験,未修者教育,地方偏在,認証評価及び公的支援

第7 出典

① 文部科学省,第124回法科大学院等特別委員会配布資料1-5,名古屋大学の入学者数欄(令和8年4月1日現在,PDF1頁)。
https://www.mext.go.jp/content/20260706_mxt_senmon02-000050783_6.pdf

② 文部科学省,同配布資料1-4,名古屋大学の入学定員及び入学者数欄(令和8年4月1日現在,PDF1頁)。
https://www.mext.go.jp/content/20260706_mxt_senmon02-000050783_5.pdf

③ 名古屋大学法科大学院「NAGOYA LAW2026」,PDF8頁「入試案内《2026年度入学者選抜》」。
https://www.law.nagoya-u.ac.jp/_userdata/ls_web_NagoyaLaw2026.pdf

④ 名古屋大学「2026年度入学選抜試験について」及び「2025年度入学選抜試験について」。
https://www.law.nagoya-u.ac.jp/admissions/about-postgraduate/entrance-examinaiton/result_2026.html
https://www.law.nagoya-u.ac.jp/admissions/about-postgraduate/entrance-examinaiton/result_2025.html

増減及び割合は,公表人数から本記事で計算したものである。