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裁判所システムTreeeSとGビズID―種類,有効期限及び取得前に決めること(AI作成)

目次

TreeeSでは,独自のユーザID取得手続が予定されている。
令和8年4月3日付の調達仕様書は,法人・士業者向けの「TreeeSのユーザID」を取得する画面の改修を掲げている。

そこには,GビズIDを利用する経路,mintsアカウントと同じメールアドレスを利用する経路及び資格証明書類をアップロードする経路が示されている。

重要なのは,GビズIDを利用するかどうかをユーザID取得前に決める必要があるという点である。
本記事では,公開資料から確認できる範囲で,取得前に決めるべき事項を整理する。

第1 資料の性質と限界

調達仕様書は,システムの調達に当たって示された仕様であり,操作マニュアルではない。
資料中には代替案又は「要検討」とされた部分もあるため,これらを完成後の確定手順として扱うことはできない。

本記事の内容も,正式な登録案内が公表された時点で確認し直す必要がある。

第2 GビズIDを利用するかは取得前に決める

同調達仕様書の改修案は,法人又は士業者の登録画面に,次の趣旨の注意文言を表示するとしている。

①GビズIDを利用して新規登録するかどうかは,最初に決める必要がある。
②GビズIDを使わずにユーザIDを取得した後,GビズIDを利用する方法へ切り替えることはできない。

したがって,公開された最終登録案内を確認しないまま,とりあえずGビズID非利用でTreeeS IDを作成することは避けるべきである。

この注意は,TreeeS側の登録経路についてのものであり,GビズIDアカウント自体の変更可否を一般的に説明するものではない。

事務所内では,TreeeSでGビズIDを使う主体,使用するメールアドレス,管理者及び更新担当者を,ユーザID取得前に決める必要がある。

第3 mintsと同じメールアドレスを使う経路

同調達仕様書は,士業者が「mintsアカウントと同一メールアドレスを利用してTreeeSのユーザIDを取得」するための画面文言を示している。

これは,資格情報の確認を円滑にするための改修方針を示すものであり,mintsアカウントそのものをTreeeSへ変換する手続ではない。

最終手順では,対象となるmintsアカウント,メールアドレスの一致条件,日弁連による資格確認の方法及び手続期限を改めて確認する必要がある。

第4 GビズIDの種類と有効期限

GビズIDは,デジタル庁が提供する事業者向けの共通認証システムであり,プライム,メンバー及びエントリーの3種類がある。

GビズIDの公式案内によれば,プライムは法人代表者又は個人事業主が本人確認を経て作成し,メンバーはプライム等の管理者が従業員用に作成する。

各行政サービスで利用できるアカウント種別は異なるため,TreeeSが最終的に受け付ける種別はTreeeSの公式案内で確認しなければならない。

令和8年7月9日以後,GビズIDプライム及びメンバーには2年3か月の有効期間が設けられている。
プライムの有効期限が切れた場合は,その配下のメンバーが有効期限内でも行政サービスへのログイン等に制限が生じる。

また,メンバーを作成しただけでは足りず,管理者が当該メンバーの利用可能な行政サービスを選択して保存する手順がある。

GビズIDメンバーは組織・認証上のアカウント区分であり,TreeeS上の役割であるサポーター及びシステム送達受取人とは別の概念である。
これらの位置付けと操作範囲の違いは,「TreeeSで事務職員ができること-GビズIDメンバー,サポーター及びシステム送達受取人の違い」で整理している。

第5 登録前の確認表

TreeeSの本登録を行う前に,少なくとも次の事項を確認することになる。

①登録する者の区分が,個人,法人又は士業者のいずれであるか。
②TreeeSでGビズIDを利用するか,利用しない経路を選ぶか。
③mintsと同じメールアドレスを利用する公式経路が最終案内でも採用されているか。
④資格確認に必要な資料,提出先及び仮登録期間は何か。
⑤二要素認証に用いる端末と,端末の故障・機種変更時の復旧担当者は誰か。
⑥GビズIDを利用する場合,プライム及びメンバーの有効期限と利用可能サービスの設定が完了しているか。

第6 アカウント台帳を作る

弁護士・事務職員ごとに,mintsの登録メールアドレス,TreeeSで予定するメールアドレス,GビズIDの利用方針,GビズIDの種別・管理者・有効期限,二要素認証端末及び復旧担当者を記録することが考えられる。

事件の受任・終結と,人の入退所・権限変更は別の時点で生じるため,事件台帳とアカウント台帳を一つの表へ混在させない方が管理しやすい。

事件単位の提出経路の管理は,mintsからTreeeSへの移行に備える法律事務所の実務で説明している。

第7 関連記事

TreeeS(ツリーズ)とは―mintsとの違い,導入時期,アカウント及び法律事務所の準備
mintsからTreeeSへの移行に備える法律事務所の実務
最高裁判所が開発しているmints,RoootS及びTreeeS
mintsの登録方法

出典・参考資料

①最高裁判所事務総局「TreeeSの先行導入に関する調達仕様書」(令和8年4月3日付)
デジタル庁GビズIDの公式案内
③裁判所「民事裁判手続のデジタル化