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mintsの実務では,桁数,人数,容量及び期間の数値が随所に出てくる。
似た数字が並ぶうえ,対象が「1人につき」なのか「1回につき」なのかで意味が変わるため,混同しやすい。
例えば「補助者は5人まで」と「一人の補助者は10アカウントまで」は,対象となる上限が違う。
「200MB」も,1ファイルの上限ではなく1回のアップロードの合計の上限である。
本記事では,mintsで確認を要する数値を一覧にし,取り違えやすいものについて,何を単位とする数値なのかを説明する。
第1 数値の一覧
| 項目 | 数値・期間 |
|---|---|
| 補助者の登録上限(親ユーザ1人につき) | 5名 |
| 1人の職員が持てる補助者アカウント上限 | 10個 |
| 当事者・代理人の合計人数の閾値 | 10名以内=フォーム入力/10名超=CSV一括/200名超=当事者目録をPDFで添付 |
| mintsのID | 14桁 |
| 招待キー・事件アクセスキー | 各12桁(半角英数字) |
| 法人番号(国税庁)/会社法人等番号(登記簿) | 13桁/12桁(別体系) |
| 二要素認証の確認コードの有効期限 | 発行後180秒 |
| 招待キーの有効期限 | 招待メール記載=7日/書面記載=50日 |
| 手数料納付のリマインド | 期限の14日前・7日前・2日前・1日前・当日 |
| 一時保存データの保持 | 最終保存から1か月 |
| システム送達の効力(通知発出からの経過) | 1週間 |
| 郵便費用相当額(訴え提起・手数料に加算) | インターネット申立て=1,400円/書面申立て=2,500円 |
| 被告が複数のときの加算(2人目以降1人につき) | 2,000円 |
| 日本銀行納付を選べる手数料額 | 100万円超 |
| 1回にアップロードできる容量 | 最大200MB |
| ファイル名の長さ | 拡張子を含めて100文字以内 |
| 「記録」のPDFの用紙サイズ | A4又はA3(両サイズの混在可)/「記録外」は制限なし |
| アカウントの自動削除 | 1年間サインインしない場合(弁護士等業務用は除く) |
| 定期メンテナンス | 毎月最終土曜の午前2時から午前10時まで |
第2 取り違えやすい数値
1 補助者の「5人」と「10個」
一つの親アカウントに関連付けることができる補助者アカウントは最大5個である。
これに対し,一人の事務職員は,異なる親ユーザを補助するため,最大10個の補助者アカウントを取得できる。
前者は親ユーザから見た上限,後者は職員から見た上限である。
一つの補助者アカウントを複数の親ユーザへ関連付けることはできず,アカウントごとに異なるメールアドレスが必要である。
2 「200MB」は1回の合計である
1回にアップロードできる容量は,合計で200MBまでである。
1ファイルごとの上限ではなく,同じ回に提出するファイル全体の上限である。
これを超えるときは,複数回に分けてアップロードする。
なお,厳密なバイト数は公表されていないため,上限付近では余裕を持たせるのが安全である。
3 「10名」「200名」は当事者と代理人の合計である
当事者と代理人の合計が10名以内なら,新規申立てフォームに直接入力する。
10名を超えると11名目以降をフォームに入力できないため,当事者情報CSVファイルで一括提出する。
合計が200名を超える場合は,CSVでも足りない。
この場合は,入力者である代理人(又は本人)1名の情報のみをフォームに入力し,その余の当事者を一覧にした当事者目録をPDF化して「添付書類」タブから提出する。
被告の数を数える「被告の数」欄は手数料計算のための欄であり,当事者の登録とは別である。
行政事件で同じ被告に複数の代表者がいる場合も,「被告の数」は代表者の別で数えない。
4 13桁と12桁は別の番号体系である
新規申立てフォームの法人番号欄は,国税庁が指定する13桁の法人番号である。
登記簿に記載されている12桁の会社法人等番号をそのまま入力するとエラーになる。
両者の関係と確認方法は,法人番号(13桁)と会社法人等番号(12桁)の違いで説明している。
5 14桁と12桁を混同しない
mintsのIDは14桁である。
これに対し,招待キーと事件アクセスキーはいずれも12桁の半角英数字であり,用途も入力画面も異なる。
招待キーは被告代理人等が事件へ関連付けるためのもの,事件アクセスキーは第三者が一時的にファイルを提出するためのものである。
6 「1週間」と「180秒」と「1か月」
システム送達の効力に関する1週間は,通知が発せられた日から起算する。
二要素認証の確認コードの有効期限は発行後180秒であり,複数回送信した場合は最新のコードを使う。
新規申立てフォームの一時保存データは,最終保存から1か月間保持される。
いずれも起算点が異なるため,「1週間で消える」「1か月で送達される」といった取り違えをしない。
第3 提出前に確認する順序
①提出するファイルの形式と用紙サイズ(「記録」はA4又はA3)。
②ファイル名の長さ(拡張子を含め100文字以内)と使用文字。
③1回にアップロードするファイルの合計容量(200MB以下)。
④当事者・代理人の合計人数(10名・200名の閾値)。
⑤法人番号(13桁)を国税庁法人番号公表サイトで確認したか。
⑥手数料の郵便費用相当額と被告数加算を加えたか。
⑦システム送達の効力発生時期と提出期限の関係。
第4 関連記事
①mintsに関する弁護士向けQ&A
②mints提出用PDFの作り方
③mintsでファイルをアップロードできない場合
④mintsの「記録」と「記録外」の違い
⑤mintsの補助者アカウント
⑥民事訴訟の申立手数料の計算方法
⑦mintsのシステム送達と期限管理
出典・参考資料
①裁判所「民事裁判手続のデジタル化に関する準備の手引」
②mints「mintsご利用に関するQ&A」
③mints「mints操作マニュアル」
④民事事件等に関する手続における電子情報処理組織の使用に関する細則
⑤民事訴訟費用等に関する法律(昭和46年法律第40号)別表第二