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二回試験の不合格者数の推移等――3期から78期までの期別推移と科目別ランキング(AIリライト)

* 二回試験(司法修習生考試)の正式名称,科目,日程及び合否の仕組みについては,「二回試験とは―科目,日程,合否の仕組み,不合格後の再受験及び関連記事」を参照されたい。
* 二回試験の不合格発表の方法及び過去の不合格者受験番号については,「二回試験の不合格発表がされる裁判所HP及び過去の不合格者受験番号」を参照されたい。

第1 二回試験の不合格者数の推移

1 新60期以降の不合格者数

(1) 集計対象と不合格率の見方

人数は合格率そのものではない。再受験者を含む不合格者総数を,初回受験者だけの人数又は採用者数で割ると,集計対象がそろわない。率を比較する場合は,対象者,分母及び再試験の取扱いを確認する必要がある。

(2) 期別の不合格者総数

以下の人数は,再受験者(つまり,2回目又は3回目の受験者)を含めた,各期の二回試験の不合格者総数である。
再受験者を除いた初回受験者のみの不合格者数及び不合格率は,「60期以降の二回試験の不合格者数及び不合格率(再受験者を除く。)」を参照されたい。

修習期不合格者総数
78期5人
77期10人
76期6人
75期6人
74期5人
73期10人
72期8人
71期16人
70期16人
69期54人
68期33人
67期42人
66期43人
65期46人
新64期56人
新63期90人
新62期75人
新61期113人
新60期76人

* 二回試験等の推移表(1期から70期まで)も参照されたい。

(3) 3回連続不合格者の有無

なお,直近の70期から76期までの二回試験では,3回連続で合格しなかった「三振」確定者は出ていない。
詳細は「二回試験に3回落ちた人(三振した人)の数」を参照されたい。

2 3期から59期までの落第者数

(1) 落第者数の定義と表の読み方

旧司法修習の3期から59期までの二回試験の落第者数は,「二回試験等の推移表(1期から70期まで)」によれば,次のとおりである。
落第者数は,合格留保者数と不合格者数の合計である(同推移表*1)。
合格留保の制度は28期から59期まで実施されていたので,27期までの落第者はすべて不合格者である(27期までの欄の合格留保者は「―」とした。)。
1期及び2期は,同推移表に応試者数及び落第者数の記載がない。
人数の単位は人,落第率の単位は%である。

(2) 期別の落第者数(新しい順)

修習期応試者合格留保者不合格者落第者落第率
59期149397101077.17
58期1189301312.61
57期1183433463.89
56期1006110111.09
55期990101111.11
54期979160161.63
53期789190192.41
52期7433030.40
51期7290000.00
50期7275050.69
49期7203030.42
48期6990000.00
47期6330000.00
46期5941010.17
45期5061010.20
44期5084040.79
43期5060000.00
42期4890000.00
41期4700000.00
40期4820000.00
39期4486061.34
38期4504040.89
37期4473030.67
36期4361010.23
35期4837071.45
34期4999091.80
33期4849091.86
32期454110112.42
31期4656061.29
30期4635051.08
29期4887071.43
28期5375050.93
27期545―220.37
26期506―110.20
25期492―000.00
24期497―110.20
23期514―000.00
22期521―440.77
21期522―220.38
20期519―550.96
19期488―440.82
18期480―220.42
17期442―110.23
16期365―000.00
15期334―000.00
14期319―000.00
13期349―000.00
12期291―000.00
11期282―000.00
10期256―000.00
9期267―000.00
8期216―000.00
7期236―000.00
6期227―110.44
5期215―000.00
4期248―220.81
3期291―772.41

(3) 出典と追試の取扱い

* 3期から8期までの応試者数及び不合格者数は司法研修所報の,9期から52期までの応試者数,合格留保者数及び不合格者数は研修時報の,それぞれ記載の数字に基づいている(同推移表*3・*4。いずれも司法研修所の発行物)。
* 同推移表の不合格者数には,合格留保後の追試で不合格となった者を含めていない。合格留保者数と官報掲載の追試合格者数を比べる限り,50期で1人,52期で1人,53期で1人,54期で4人,55期で1人,56期で1人,57期で2人,58期で1人,59期で6人,追試不合格者が出ているとみられる(同推移表*2)。
* 59期の数値は初回の二回試験のものであり,同期の追試(応試者97人,不合格者6人)は含めていない。
* 17期及び18期から落第者が出るようになった経緯,並びに21期の落第者に対する白紙撤回闘争は,「二回試験不合格時の一般的な取扱い」の第2で扱っている。

第2 60期以降の二回試験不合格者の科目別人数のランキング

1 科目別人数のランキング

60期以降の二回試験不合格者の科目別人数のランキングは,「二回試験の科目別不合格者数」の集計によれば,以下のとおりである(同記事は77期・78期の内訳を含まないが,両期はいずれも総不合格者数が10人・5人と少なく,順位に影響する可能性は低い。)。
1位:69期民弁の41人
2位:新61期民弁の39人
3位:新63期検察の36人
4位:現行60期民弁及び新61期刑裁の34人
6位:新61期民裁の33人
7位:新60期民弁の32人
8位:新60期刑裁及び新62期検察の26人
10位:新63期民裁の25人
11位:新62期民裁の24人

2 給費制・貸与制との関係

2位以下は給費制時代の記録であり,貸与制時代の記録は1位の69期民弁の41人だけである。

3 不合格になりやすい科目についての推測

民弁と民裁は,答案の書き方を類型化しにくいために,特に不合格になりやすい科目になっている可能性がある。
もっとも,これは推測であり,最高裁判所事務総局作成の公文書に基づく不可答案の傾向分析については,「二回試験落ちにつながる答案」を参照されたい。

4 59期の刑事弁護と資料の限界

合格留保を含めた場合,59期二回試験の刑事弁護46人落第が過去最高の記録である。
もっとも,59期については司法修習生考試委員会の議事録が保存期間経過により確認できず,科目別内訳の一次資料は特定できていない。

5 51期の全員合格の記録

51期の二回試験は,「二回試験等の推移表(1期から70期まで)」によれば合格留保者・不合格者がいずれも0人であり,応試者全員が合格した記録である。
同推移表によれば,52期以降,応試者全員が合格した期は確認できない。
二回試験の合格発表が「全員合格」の4文字だけで掲示されたとの言及もある(@hKodama氏の2022年4月17日の投稿)。

第3 関連記事その他

・ 二回試験とは―科目,日程,合否の仕組み,不合格後の再受験及び関連記事
・ 二回試験の不合格発表がされる裁判所HP及び過去の不合格者受験番号
・ 二回試験の科目別不合格者数
・ 64期以降の二回試験に関する,合格者及び不合格者の決定に関する議事録
・ 60期以降の二回試験の不合格者数及び不合格率(再受験者を除く。)
・ 二回試験に3回落ちた人(三振した人)の数
・ 二回試験不合格時の一般的な取扱い――期別の沿革,罷免の根拠条文及び再受験
・ 弁護士未登録者数と司法修習終了者の進路の推移―新60期から第77期まで,一括登録時点から約12か月後まで

出典・参考資料

1 統計資料

①二回試験等の推移表(1期から70期まで)(山中理司作成。応試者数・合格留保者数・不合格者数等の一覧)
②64期以降の二回試験に関する,合格者及び不合格者の決定に関する議事録(司法修習生考試委員会の議事内容。最高裁判所への情報公開請求による開示文書。66期〜77期分を掲載)
③法務省・法曹養成制度改革連絡協議会(第26回,令和8年3月3日)配布資料「司法修習生採用者数・考試(二回試験)不合格者数」(75期〜77期の数値を独立に確認できる)

2 科目別内訳

①二回試験の科目別不合格者数(60期以降。元データは上記①の議事録)

3 外部の独立情報源

①「69期司法修習生二回試験 不合格者54人中41人が民弁で不可」(一聴了解,2017年5月14日。最高裁からの情報公開に基づく記事)
②「2回試験、不合格は6人 司法修習76期」(弁護士ドットコム,2023年12月12日付)