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74期の現職裁判官69人の経歴

◯新型コロナウイルス感染症の影響により司法試験の実施が遅れて司法修習の開始も遅れた結果,74期の裁判官は2022年5月17日に任官しました。
◯年少順のリンク(74期の現職裁判官74期の元裁判官74期の裁判官

橋本泰一裁判官(74期)の経歴

生年月日 H7.6.12
出身大学 不明
定年退官発令予定日 R42.6.12
R7.4.1 ~ 大阪地家裁堺支部判事補
R6.4.1 ~ R7.3.31 名古屋地家裁判事補
R4.5.17 ~ R6.3.31 名古屋地裁判事補

* 名古屋地裁令和4年10月4日判決(担当裁判官は42期の山田耕司,65期の岩見貴博及び74期の橋本泰一)は,被告人が統合失調症による被害関係妄想及び思考吹入の影響下で名古屋市内の路上において2名を刺突し1名を死亡させた殺人等の事件につき,裁判所が,被告人には完全な責任能力があったと認めた上で,被害者らの言動が犯行の一因となった事情や被告人の精神障害の影響も考慮し,検察官の求刑(無期懲役)を下回る懲役30年を言い渡したものです(日本経済新聞HPの「路上2人刺殺で懲役30年 41歳無職男、名古屋地裁」参照)。

吉澤孝裁判官(74期)の経歴

生年月日 H7.6.2
出身大学 不明
定年退官発令予定日 R42.6.2
R7.4.1 ~ 大阪地家裁判事補
R6.4.1 ~ R7.3.31 長崎地家裁判事補
R4.5.17 ~ R6.3.31 長崎地裁判事補

* 長崎地裁令和7年6月10日判決(担当裁判官は,56期の松永晋介,58期の三嶋志織及び74期の吉澤孝)は,長崎県警佐世保署の警部補が上司からのパワーハラスメントや長時間労働により自殺したとして遺族が長崎県に損害賠償を求めた事件について,約1億3500万円の支払を命じた(日本経済新聞電子版の「パワハラで警部補自殺、長崎県に1.3億円の賠償命令 地裁判決」参照)。

森谷拓朗裁判官(74期)の経歴

生年月日 H7.5.7
出身大学 不明
定年退官発令予定日 R42.5.7
R7.4.1 ~ 千葉地家裁判事補
R6.4.1 ~ R7.3.31 和歌山地家裁判事補
R4.5.17 ~ R6.3.31 和歌山地裁判事補

*1 札幌弁護士会所属の66期の森谷拓朗弁護士(アンビシャス総合法律事務所HPの「森谷 拓朗 Takuro Moritani」参照)とは別の人です。
*2 和歌山地裁令和6年12月12日判決(担当裁判官は48期の福島恵子,58期の佐藤智彦及び74期の森谷拓朗)(産経新聞HPの「紀州のドン・ファン死亡、元妻に無罪判決 検察側は無期懲役を求刑」参照)は,夫である「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家,野崎幸助(死亡当時77歳)を急性覚せい剤中毒で死亡させたとして殺人および覚せい剤使用の罪に問われた刑事事件につき,検察官が,妻である被告人が多額の遺産を狙ってインターネットを通じ複数グラムの覚せい剤を入手し,夫に大量の薬物を経口摂取させたと主張したのに対し,裁判所が,被告人と被害者が二人きりで過ごしていた当日の状況やヘルスケアアプリの記録,被告人のインターネット検索履歴,離婚を巡る夫婦関係などを総合的に検討したうえ,そもそも被告人が本物の覚せい剤を手に入れていたかや,被害者が誤って過剰摂取した可能性を排除できないことなどを指摘し,被告人による殺害行為の立証が合理的な疑いを超えるには至らないとして無罪を言い渡したものです(ChatGPT o1 pro作成の要約をベースにした記載です。)。

丸山智大裁判官(74期)の経歴

生年月日 H7.5.2
出身大学 不明
定年退官発令予定日 R42.5.2
R7.4.1 ~ 静岡地家裁沼津支部判事補
R6.4.1 ~ R7.3.31 さいたま地家裁判事補
R4.5.17 ~ R6.3.31 さいたま地裁判事補

* さいたま地裁令和6年5月8日判決(担当裁判官は45期の田中秀幸,53期の中島朋宏及び74期の丸山智大)は,筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者である埼玉県吉川市の男性が同市に対し重度訪問介護の支給量の拡大等を求めた行政訴訟について,市の従前の支給決定の一部を違法と判断し,1日当たり約19時間の支給量及び損害賠償の支払を命じました(福祉新聞Webの「ALS患者が勝訴 さいたま地裁,訪問介護の支給量で」参照)。

岡部紗奈子裁判官(74期)の経歴

生年月日 H7.3.23
出身大学 不明
定年退官発令予定日 R42.3.23
R7.4.1 ~ 横浜地家裁川崎支部判事補
R6.4.1 ~ R7.3.31 静岡地家裁判事補
R4.5.17 ~ R6.3.31 静岡地裁判事補

* 74期の岡部紗奈子裁判官につき,令和7年5月22日付の官報掲載の内閣人事(兼ねて簡裁判事に任命する人事)記載の氏名は「平間紗奈子」です。

竹内瑞希裁判官(74期)の経歴

生年月日 H7.3.5
出身大学 慶応大院
定年退官発令予定日 R42.3.5
R8.7.21 ~ 福岡地家裁小倉支部判事補
R6.4.1 ~ R8.7.20 東京地家裁判事補
R4.5.17 ~ R6.3.31 東京地裁判事補

*1 KEIGLAD NEWS6号(2021年3月)2頁に「竹内瑞希(慶應義塾大学大学院法務研究科修了生)」と書いてあります。
*2 東京地裁令和6年10月30日判決(担当裁判官は48期の坂田威一郎,59期の水越壮夫及び74期の竹内瑞希)は,製薬大手の元社員である被告人が,妻に劇物であるメタノールを摂取させて中毒死させたとして殺人罪に問われた事件で,計画的で冷酷な犯行であるとして懲役16年を言い渡し,東京高等裁判所も同年の控訴審で同刑を維持しました(日本経済新聞の「薬物で妻殺害、製薬大手元社員に懲役16年判決 東京地裁」参照)。

野澤尚純裁判官(74期)の経歴

生年月日 H6.12.27
出身大学 京大院
定年退官発令予定日 R41.12.27
R7.4.1 ~ 桃尾・松尾・難波法律事務所(一弁)
R7.3.25 ~ R7.3.31 東京地裁判事補
R6.4.1 ~ R7.3.24 高知地家裁判事補
R4.5.17 ~ R6.3.31 高知地裁判事補

*1 平成30年3月に慶應義塾大学法学部法律学科を卒業し,令和2年3月に京都大学法科大学院を卒業しました(桃尾・松尾・難波法律事務所HPの「アソシエイト 野澤 尚純Naozumi Nozawa」参照)。
*2 高知地裁令和4年12月21日判決(担当裁判官は43期の吉井広幸,68期の前田早織及び74期の野澤尚純)は,高知県奈半利町のふるさと納税返礼品を巡る汚職事件で,元課長補佐(44)を第三者供賄罪等により懲役4年6月及び追徴金約9197万円に,元課長(48)を電磁的公正証書原本不実記録罪等により懲役1年に処し,受託収賄罪の成立は認めませんでした(日本経済新聞HPの「元課長補佐に懲役4年6月、高知県奈半利町のふるさと納税汚職」参照)。

西野入傑裁判官(74期)の経歴

生年月日 H6.10.2
出身大学 不明
定年退官発令予定日 R41.10.2
R7.4.1 ~ 島田法律事務所(一弁)
R7.3.25 ~ R7.3.31 東京地裁判事補
R6.4.1 ~ R7.3.24 松江地家裁判事補
R4.5.17 ~ R6.3.31 松江地裁判事補

* 島田法律事務所HPに「西野入傑 SUGURU NISHINOIRI」が載っています。

上田文和裁判官(74期)の経歴

生年月日 H6.9.6
出身大学 北大院
定年退官発令予定日 R41.9.6
R7.4.1 ~ 村松法律事務所(札幌弁)
R7.3.25 ~ R7.3.31 札幌地裁判事補
R6.4.1 ~ R7.3.24 東京地家裁判事補
R4.5.17 ~ R6.3.31 東京地裁判事補

*1 平成25年3月に岩手県立盛岡第一高等学校を卒業し,平成30年3月に北海道大学法学部を卒業し,令和2年3月に北海道大学法科大学院を修了しています(村松法律事務所HPの「弁護士 上田文和」参照)。
*2 東京地裁令和6年11月21日判決(担当裁判官は52期の本多智子,66期の安藤巨騎及び74期の上田文和)は,指定暴力団松葉会の本部事務所が置かれている東京都台東区のビルについて,土地所有者が用法遵守義務違反を理由に賃貸借契約を解除し,建物収去・土地明渡しを求めた事件について,原告の請求を認めました(朝日新聞HPの「暴力団事務所の明け渡しを命令、東京・浅草のビル」(2024年11月21日付)参照)。
*3 東京地裁令和6年2月20日判決(担当裁判官は54期の大竹敬人,59期の宮川広臣及び74期の上田文和)は,かんぽ生命保険の不正販売報道を巡りNHK経営委員会が会長を厳重注意した際の議事録・録音データの開示等が争われた事件について,録音データの存在を認めて開示を命じ,被告らに損害賠償の支払を命じました(朝日新聞HPの「録音データ存在認め、NHKに開示命令 かんぽ報道巡る経営委」(2024年2月20日付)参照)。

紅林颯馬裁判官(74期)の経歴

生年月日 H6.4.1
出身大学 不明
定年退官発令予定日 R41.4.1
R6.4.1 ~ 東京地家裁判事補
R4.5.17 ~ R6.3.31 東京地裁判事補

*1 東京地裁令和5年4月6日判決(担当裁判官は47期の中村心,58期の谷地伸之及び74期の紅林颯馬)は,早稲田大学大学院の指導教員(文芸評論家の渡部直己氏)から在学中にハラスメントを受けたと訴えた元大学院生の請求について,早稲田大学及び渡部氏の不法行為・使用者責任を認め,連帯して55万円等の支払を命じました(日本経済新聞HPの「早大と元教授に賠償命令、元院生へのセクハラ認定」(2023年4月7日付)参照)。
*2 東京地裁令和7年4月24日判決(担当裁判官は47期の中村心,65期の髙田卓及び74期の紅林颯馬)は,記者であった原告が参議院議員(上田清司議員)の公設秘書(故人)から取材中に性的暴行を受けたとして国に損害賠償を求めた事件について,性暴力が秘書の職務執行に付随して行われたと認め,国に440万円の支払を命じました(朝日新聞HPの「参院議員秘書が呼び出した記者に性暴力 国に440万円の賠償命令」(2025年4月24日付)参照)。

長船源裁判官(74期)の経歴

生年月日 H6.1.28
出身大学 東大院
定年退官発令予定日 R41.1.28
R7.4.1 ~ 名古屋地裁判事補
R6.4.1 ~ R7.3.31 京都地家裁判事補
R4.5.17 ~ R6.3.31 京都地裁判事補

* 東京大学法科大学院ローレビュー第 14巻(2019年12月発行)の編集委員長をしていました(編集後記参照)。

山本紗恵子裁判官(74期)の経歴

生年月日 H5.11.16
出身大学 不明
定年退官発令予定日 R40.11.16
R8.7.24 ~ 東京地裁判事補
R6.4.1 ~ R8.7.23 宮崎地家裁判事補
R4.5.17 ~ R6.3.31 宮崎地裁判事補

矢島佑一裁判官(74期)の経歴

生年月日 H5.8.25
出身大学 不明
定年退官発令予定日 R40.8.25
R7.4.1 ~ 東京家裁判事補
R6.4.1 ~ R7.3.31 奈良地家裁判事補
R4.5.17 ~ R6.3.31 奈良地裁判事補

* 奈良地裁令和7年3月25日判決(担当裁判官は50期の和田健,61期の石間大輔及び74期の矢島佑一)は,生駒郡平群町における大規模太陽光発電所(メガソーラー)の林地開発許可の取消し等を求めた事件につき,開発区域の調整池の容量計算に用いられた基準の当否等が争われたところ,裁判所が,原告ら住民の請求をいずれも棄却したものです(なお,この第一審判決は,その後,大阪高等裁判所が「厳密計算法」を採用すべきであるとして原告ら住民側の主張を認める逆転判決を言い渡し,話題となりました。東洋経済オンラインの「奈良・平群町のメガソーラー開発許可を取り消す判決…住民が異例の逆転勝訴に至った経緯」(2026年6月19日付)参照)。

遠藤優裁判官(74期)の経歴

生年月日 H5.5.9
出身大学 不明
定年退官発令予定日 R40.5.9
R7.7.1 ~ 那覇地家裁判事補
R6.4.1 ~ R7.6.30 東京地家裁判事補
R4.5.17 ~ R6.3.31 東京地裁判事補

*1 学校法人渋谷教育学園HPの「第6回東京大学研究セミナーを開催しました」(2023年2月21日付)に以下の記載があります。
※ 遠藤 優さん(東京地方裁判所判事補 法学部卒 27期生)
ご紹介をいただきました27期生の遠藤と申します。10年前に本校を卒業して東京大学法学部に進学、ロースクールをへて、現在は東京地方裁判所の判事補(裁判官)をしています。
*2 東京地裁令和5年10月10日判決(担当裁判官は48期の中尾佳久,55期の薄井真由子及び74期の遠藤優)は,東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の元理事(高橋治之氏)へ贈賄したとされる汚職事件のうち,KADOKAWAの元幹部に対する贈賄罪について,懲役2年・執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました(日本経済新聞HPの「五輪汚職、KADOKAWA元幹部に有罪判決 東京地裁」(2023年10月10日付)参照)。
*3 東京地裁令和7年2月28日判決(担当裁判官は48期の中尾佳久,55期の薄井真由子及び74期の遠藤優)は,東京都江戸川区立中学校の教諭が住居侵入の上,帰宅した男性を刃物で切りつけて殺害した事件について,懲役19年(求刑懲役25年)を言い渡しました(この判決は上告棄却により令和8年6月に確定しています。日本経済新聞HPの「中学教諭に懲役19年 東京・江戸川の男性殺害」(2025年2月28日付)参照)。

川口碧裁判官(74期)の経歴

生年月日 H5.4.16
出身大学 不明
定年退官発令予定日 R40.4.16
R8.4.1 ~ 東京地家裁判事補
R7.4.1 ~ R8.3.31 経団連21世紀政策研究所(研修)
R6.4.1 ~ R7.3.31 東京地家裁判事補
R4.5.17 ~ R6.3.31 東京地裁判事補

 

染井明希子裁判官(74期)の経歴

生年月日 H1.5.17
出身大学 慶応大
定年退官発令予定日 R36.5.17
R8.1.1 ~ 東京地裁判事補
R7.4.1 ~ R7.12.31 西村あさひ法律事務所(東弁)
R7.3.25 ~ R7.3.31 東京地裁判事補
R6.4.1 ~ R7.3.24 富山地家裁判事補
R4.5.17 ~ R6.3.31 富山地裁判事補

*1 74期の染井明希子裁判官は,元ウェザーマップ所属の気象予報士(気象予報士登録は2016年3月)であり,元北海道文化放送(uhb)アナウンサー(2012年~2015年)であり,元ホリプロアナウンス室所属フリーアナウンサー(2015年)とのことです(ウェザーマップHPの「染井明希子」(Internet Archive保存・2019年10月時点)参照)。
*2 令和7年6月6日付の官報号外第125号112頁の「弁護士の職務上の氏名の使用」によれば,令和7年4月1日に弁護士職務経験を開始した74期の染井明希子裁判官の氏名は「塚田明希子」となっています。

滝口麻理奈裁判官(74期)の経歴

生年月日 H1.4.13
出身大学 慶応大院
定年退官発令予定日 R36.4.13
R6.4.1 ~ 東京地家裁判事補
R4.5.17 ~ R6.3.31 東京地裁判事補

*1 74期の滝口麻理奈裁判官は,平成24年に慶應義塾大学法学部を卒業し,金融機関で3年半ほど業務経験を積んだ後,令和2年に慶應義塾大学法科大学院法学未修者コースを修了しました(慶應義塾大学法科大学院2025左下22頁)。

六郷和紀裁判官(74期)の経歴

生年月日 S61.5.8
出身大学 不明
定年退官発令予定日 R33.5.8
R7.4.1 ~ 大阪地家裁判事補
R6.4.1 ~ R7.3.31 横浜地家裁判事補
R4.5.17 ~ R6.3.31 横浜地裁判事補

* 六郷和紀(慶應義塾大学経済学部)は,「教員養成段階(大学)への金融教育普及活動の必要性と有効性」と題する小論文で奨励賞を受賞しました(金融広報中央委員会HP(知るぷると)の「「金融教育を考える」第5回小論文コンクール(平成20年)」参照)。

松倉梨香裁判官(74期)の経歴

生年月日 S61.2.11
出身大学 京都府立医科大学
定年退官発令予定日 R33.2.11
R8.4.1 ~ さいたま地家裁熊谷支部判事補
R6.4.1 ~ R8.3.31 大津地家裁判事補
R4.5.17 ~ R6.3.31 大津地裁判事補

*1 74期の松倉梨香裁判官は,会社員として働きながら子育て・家事とも両立して勉強したとのことです。
*2 大津地裁令和8年2月10日判決(担当裁判官は52期の谷口真紀,70期の青木崇史及び74期の松倉梨香)は,騒音トラブルの相手方を殺害したとして殺人罪等に問われた事件につき,被告人が「身代わりの人格」による犯行であるなどと主張したのに対し,裁判所が,被告人に完全な責任能力があったと認め,同種事案の量刑傾向を参考に,検察官の求刑(懲役16年)を下回る懲役13年を言い渡したものです(MBSニュースの「"騒音トラブル"めぐる殺害事件 被告の51歳男に懲役13年判決 完全責任能力を認める 大津地裁」参照)。

おお、京都府立医科大学から裁判官に…

ナルコレプシーかと思うほど突然の睡魔に襲われる自分には絶対にできない。 https://t.co/6OJG5mcmqm

— 峰村健司 (@minemurakenji) September 29, 2022