メインコンテンツへスキップ
       

mintsでファイルをアップロードできない場合|PDF・容量・ファイル名・反映遅延の対処(AI作成)

第1 この記事の対象と最初に確認する順序

1 「選択時のエラー」と「提出後の反映待ち」を分ける

本記事は,令和8年8月24日現在のmints操作マニュアルv2.3及びmints FAQに基づき,事件の記録一覧等からファイルを提出するときのエラーと反映遅延を扱うものである。
ファイルを選択した段階でエラーになる場合と,「ファイルをアップロードしました。」と表示された後に一覧へ反映されない場合とでは,確認する順序が異なる。

誤った事件又は提出区分へファイルが記録された場合,又は記録後に内容の誤りへ気付いた場合は,提出前のエラーとは扱いが異なる。
提出後の消去,正しい版の追加提出及び「差替え」の区別は,mintsで誤アップロードした場合を参照されたい。

選択時のエラーでは,ファイル形式,パスワード,用紙サイズ,容量及びファイル名を確認する。
提出操作後の反映待ちでは,ウイルススキャン,画面更新,通知メール,同一IDによる同時操作及びシステムの稼働状況を確認する。

2 正式提出の区分を確認する

mintsの「記録外」は,Word,Excel又はPowerPointのファイルもアップロードできるが,正式な提出にはならない。
準備書面PDFを「主張」として提出する場合の区分と直送の取扱いは,mintsで準備書面を提出する方法で説明している。

アップロードエラーを避けるために正式提出用の書面を記録外へ置いても,正式提出の代わりにはならない。
最初に,提出しようとする資料が「主張」「証拠」「証拠説明書」「関連事件の申立て」「その他」のどの区分に当たるかを確認する必要がある。

3 症状別の確認表

画面又は症状最初に確認する事項主な対処
ファイル形式が正しくない提出区分ごとの許容形式PDF等の許容形式へ変換する
パスワードのエラーPDF等のセキュリティ設定にパスワードがあるかパスワードのない提出用ファイルを作る
用紙サイズが正しくないPDFがA3又はA4かA3又はA4の新しいPDFを作る
最大容量を超えている1回に選択した合計容量合計200MB以下となるよう回を分ける
ファイル名のエラー拡張子込み100文字,使用不能文字,同名ファイル名称を修正し,同名ファイルは別回にする
アップロード後に表示されないウイルススキャン,画面更新,通知メール数分待って更新し,新着情報とメールを確認する

第2 PDFをアップロードできない場合

1 正式提出で使える形式と用紙サイズ

「主張」「証拠」「証拠説明書」「関連事件の申立て」及び「その他」へアップロードできる形式は,A3,A4又はA3とA4が混在するPDFのほか,mp3,mp4,jpeg及びpngである。
PDFについては,最高裁判所告示第4号の細則2条も,ファイル形式をPDF,出力時の用紙サイズを日本産業規格A4又はA3と定めている。

A4の寸法は210mm×297mm,A3の寸法は297mm×420mmである。
音声・動画のファイル形式,反訳書及び証拠説明書は,音声・動画をmintsで提出する方法で別に説明している。

2 パスワード付きPDFは使用できない

mintsでは,パスワード付きのファイルをアップロードできない。
PDFのセキュリティ設定にパスワードが残っていないかを確認し,提出用としてパスワードのない複製を作成する必要がある。

複製を作成した後は,そのファイルを閉じてから開き直し,パスワードを要求されないこと,頁数及び表示内容が元ファイルと一致することを確認する。
元ファイルは上書きせず,提出用ファイルとは別に保存しておくのが安全である。

3 A3又はA4の新しいPDFを作成する

PDFのプロパティ上はA4に見えても,「ファイルの用紙サイズが正しくありません。」と表示される場合がある。
裁判所のmints FAQは,この場合,操作マニュアル別紙3の手順により,正しい用紙サイズのPDFを新たに作成するよう案内している。

操作マニュアル別紙3には,Adobe Acrobat ReaderとWindows 11を用い,印刷画面でA4又はA3を選択して新しいPDFへ出力する手順が掲載されている。
新しいPDFを作成した後は,頁数,文字切れ,画像の欠落及び向きを確認してから,一つのファイルだけで再試行すると原因を切り分けやすい。

解像度300dpi又はOCR処理は,現行の操作マニュアルが定めるアップロード条件ではない。
読みやすさ又は検索性のために別途検討される事項と,mintsがファイルを受け付ける条件とを区別する必要がある。

第3 容量・ファイル名のエラーを直す

1 上限は1回の合計200MBである

令和8年3月20日の改修により,1回にアップロードできる最大容量は,50MBから合計200MBへ引き上げられた。
「1ファイルにつき200MB」ではなく,同じアップロード操作で選択したファイル全体の合計が200MB以内でなければならない。

複数ファイルの合計が200MBを超える場合は,アップロードする回を分ける。
単一ファイル自体が200MBを超える場合は,内容を欠落させない分割又は圧縮が可能かを検討し,書面又は証拠の構成に影響するときは事件係属部へ確認するのが安全である。

2 ファイル名は拡張子を含め100文字以内である

ファイル名は,拡張子を含め100文字以内とする必要があり,全角文字と半角文字はいずれも1文字として数える。
現行の操作マニュアルは使用できない文字の固定一覧を示しておらず,使用不能文字のエラーメッセージが表示された場合にファイル名を修正する方式である。

古い資料又はWindows一般の禁止文字一覧を,mintsの現行公式一覧として扱うことはできない。
書証の証拠番号,枝番及び標目を含む実務的な命名方法は,mintsの証拠番号とファイル名の付け方で説明している。

3 同じファイル名と表示順を確認する

同じアップロード操作に同名ファイルが含まれると,エラーとなる。
同名ファイルをアップロードする必要がある場合は,ファイル名を区別するか,別のタイミングでアップロードする。

複数ファイルを一度に選択した場合,OS又はブラウザにより,選択した順序とmints上の表示順が異なることがある。
表示順が重要なファイルは一つずつ選択し,アップロード前後にファイル名と内容の対応を確認する。

第4 アップロード後にファイルが反映されない場合

1 ポップアップの後にウイルススキャンが行われる

「提出」を押して確認画面で「OK」を選ぶと,「ファイルをアップロードしました。」というポップアップが表示される。
その後にウイルススキャンが行われ,正常にアップロードが完了すると,ホーム画面の新着情報に通知が表示される。

ウイルススキャンには数分かかることがあり,事件に関連する当事者ユーザにはファイルがアップロードされた旨のメールが送られる。
したがって,ポップアップ直後に一覧へ表示されないことだけで,直ちに提出失敗と判断することはできない。

2 待ってから画面を更新する

アップロードしたファイルが一覧へ表示されない場合は,ブラウザを最新の状態へ更新する。
それでも表示されないときは,数分待ってから再度更新し,ホーム画面の新着情報,事件の記録一覧又は記録外一覧及び通知メールを照合する。

更新後に表示されたファイルについて,名称だけでなく,提出区分,頁数及び内容も確認する。
誤った事件又は提出区分にアップロードした場合は,別の正しい提出が必要になることがあるため,事件係属部へ連絡して処理を確認する。

3 ウイルス判定では同時提出した全ファイルが削除される

ウイルスに感染しているおそれがあると判定された場合,その回に同時にアップロードした全てのファイルが削除され,メールで通知される。
エラーとなったファイルだけが削除されるとは限らないため,同時に選択したファイル全体を確認する必要がある。

再提出前にセキュリティソフトでファイルを検査し,安全性を確認する。
安全性を確認できない場合又は同じ判定が続く場合は,ファイルを繰り返し送信せず,mintsのシステム窓口へ問い合わせる。

4 同じIDによる同時操作を止める

同じIDで複数の端末から同時にログインすることはシステム上可能であるが,裁判所のFAQは推奨していない。
別端末による操作が正常に反映されない可能性があるため,反映遅延を確認するときは,同じIDによる他端末の操作を止め,一つの端末で画面を更新する。

アカウントを第三者に利用させることは,mints利用規約6条3項により認められていない。
同じ事務所内であっても,利用者本人のIDを共用するのではなく,制度上の補助者アカウント等を適切に用いる必要がある。

第5 端末・メンテナンス・問い合わせ先を確認する

1 Edge又はChromeをパソコンで使用する

mintsの推奨ブラウザはMicrosoft Edge又はGoogle Chromeである。
他のブラウザでは表示又は操作に支障が生じる可能性があり,スマートフォン又はタブレットではレイアウトが崩れる場合があるため,パソコンからの利用が推奨されている。

ファイル固有のエラーか端末側の問題かを分けるには,推奨ブラウザを最新状態にした上で,一つの小さな適合ファイルを試す方法がある。
期限が迫っている場合を除き,原因を切り分けないまま多数のファイルを何度も選択することは避ける。

2 メンテナンスとシステム障害を確認する

mintsは原則として24時間365日利用できるが,毎月最終土曜日午前2時から午前10時までは定期メンテナンスにより利用できない場合がある。
定期メンテナンス以外の予定は,mintsトップページに掲示される。

ファイルを変えてもサインイン又は操作ができない場合は,裁判所の民事裁判手続のデジタル化ページ及びmintsトップページで障害情報を確認する。
全体障害と個別ファイルのエラーでは,期限直前の代替対応が異なる。

3 問い合わせ内容に応じて窓口を分ける

システムの故障又は仕様に関する問い合わせは,裁判所の問い合わせフォーム又は電話050-3310-5500の対象であり,電話受付は平日午前8時から午後6時までである。
法的又は手続的な事項,提出期限,提出区分及び個別事件の処理は,その事件を担当する裁判所へ問い合わせる。

問い合わせ時には,事件番号,発生日時,エラーメッセージの全文,提出区分,ブラウザ,ファイル形式,用紙サイズ,容量,ファイル名及び実施済みの対処を整理する。
スクリーンショットを保存するときは,第三者へ送る必要のない事件情報又は個人情報が含まれていないかを確認する。

第6 期限直前に解消しない場合

1 ポップアップだけで法的な到達時を断定しない

民事訴訟法132条の10第3項は,電子情報処理組織を使用する申立て等について,申立て等に係る事項がファイルに記録された時に裁判所へ到達したものとみなしている。
他方,操作マニュアルでは,アップロードのポップアップ表示後にウイルススキャンが行われる。

公表資料からは,法的な「ファイルに記録された時」と,ポップアップ,ウイルススキャン完了,新着通知又は一覧反映との厳密な対応関係を確認できない。
期限管理上はポップアップだけで作業を終えず,正常完了の通知,事件の一覧,提出ファイルの内容及びmints側の提出日時を確認する必要がある。

2 代替策と障害の証拠を残す

期限が迫っているのに提出できない場合は,エラー画面,発生日時及び試した対処を保存し,速やかに事件係属部へ連絡する。
最高裁判所のフェーズ3準備手引は,他のパソコン又は回線,スマートフォンのテザリング,周辺機器の再起動及び開庁時間中の裁判所設置端末等を代替策として挙げている。

どの代替策が必要かは,裁判所側のシステム障害,広域通信障害,事務所の回線,端末又は個別ファイルのどこに原因があるかによって異なる。
電子申立て義務の例外,紙による申立て及び障害の証拠化は,mintsで電子申立てができない場合の対応で詳しく説明している。

3 記録外又は紙を当然の代替提出にしない

記録外へのアップロードは正式な提出ではなく,ファイルエラーがあるというだけで紙による提出が当然に有効となるものでもない。
弁護士等の電子申立て義務について,民事訴訟法132条の11第3項は,裁判所の電子計算機の故障その他その者の責めに帰することができない事由により電子申立て等を行えない場合を例外としている。

個別PDFの作成不良又は事務所端末の一時的な不調が同項の例外に当たるかは,原因,緊急性,利用できた代替策及び試行状況によって判断される。
自己判断で提出方法を切り替える前に,障害の記録を残し,事件係属部と対応を確認する必要がある。

第7 関連記事

mintsの制度,アカウント,電子申立て,証拠提出,システム送達及び障害対応の全体像は,mintsの実務解説・弁護士向けQ&Aで確認できる。
新しい事件の提出画面,添付書類及び手数料納付は,mintsで訴訟を提起する方法で説明している。

証拠番号と書証ファイル名は,mintsの証拠番号とファイル名の付け方を参照されたい。
証拠説明書及び電磁的記録の証拠調べとの関係は,mints後の証拠説明書で説明している。

第8 出典・参考資料

1 法令・告示

民事訴訟法(平成8年法律第109号)132条の10第3項,132条の11第1項・第3項(e-Gov法令検索)
民事事件等に関する手続における電子情報処理組織の使用に関する細則2条~5条(令和7年11月28日最高裁判所告示第4号)

2 裁判所公表資料

「mints操作マニュアル」バージョン2.36頁~8頁,13頁,65頁~69頁,84頁,105頁~113頁(裁判所,令和8年7月15日改訂)
「mints FAQ」8頁~10頁,15頁(裁判所)
「フェーズ3に向けたmints改修作業完了のお知らせ」1頁(裁判所,令和8年3月20日)
「民事訴訟フェーズ3に向けた準備の手引」10頁~11頁,46頁~47頁(最高裁判所)
「mintsでお困りの際は」(裁判所)
「mints利用規約」6条3項(裁判所)