最高裁判所判事任命の閣議書


目次
第1 最高裁判所判事任命の閣議書
第2 国民審査を受けることなく退官した最高裁判所裁判官
第3 学者出身の元最高裁判事の履歴書
第4 関連記事その他

* 「高等裁判所長官任命の閣議書」及び「高裁長官人事のスケジュール」も参照してください。

第1 最高裁判所判事任命の閣議書
(令和7年10月27日の第26回最高裁判所裁判官国民審査)(審査対象者は6人)
・ 中村 慎最高裁判所判事任命の閣議書(令和6年7月9日付)(同年9月11日付の裁可書)

・ 平木正洋最高裁判所判事任命の閣議書(令和6年7月9日付)同年8月16日付の裁可書

・ 石兼公博最高裁判所判事任命の閣議書(令和6年4月5日付)同年4月17日付の裁可書

・ 宮川美津子最高裁判所判事任命の閣議書(令和5年10月6日付)同年11月6日付の裁可書

・ 尾島明最高裁判所判事任命の閣議書(令和4年5月20日付)同年7月5日付の裁可書

・ 今崎幸彦最高裁判所判事任命の閣議書(令和4年5月20日付)同年6月24日付の裁可書

令和3年10月31日の第25回最高裁判所裁判官国民審査(審査対象者は11人))
・ 岡正晶最高裁判所判事及び堺徹最高裁判所判事任命の閣議書(令和3年7月30日付)同年9月3日付の裁可書

・ 安浪亮介及び渡邉恵理子最高裁判所判事任命の閣議書(同年6月4日付)令和3年7月16日付の裁可書

・ 長嶺安政最高裁判所判事任命の閣議書(令和3年1月15日付)同年2月8日付の裁可書

・ 岡村和美最高裁判所判事任命の閣議書(令和元年9月20日付)同年10月2日付の裁可書

・ 林道晴最高裁判所判事任命の閣議書(令和元年8月2日付)同年9月2日付の裁可書

・ 宇賀克也最高裁判所判事任命の閣議書(平成31年2月22日付)同年3月20日付の裁可書

・ 草野耕一最高裁判所判事任命の閣議書(平成31年1月11日付)同年2月13日付の裁可書

・ 三浦守最高裁判所判事任命の閣議書(平成30年2月16日付)同年2月26日付の裁可書

 深山卓也及び宮崎裕子最高裁判所判事任命の閣議書(平成29年12月8日付)平成30年1月9日付の裁可書
→ 宮崎裕子最高裁判所判事は,国民審査を受けることなく,令和3年7月8日限りで定年退官しました。

平成29年10月22日の第24回最高裁判所裁判官国民審査(審査対象者は7人))
・ 戸倉三郎最高裁判所判事任命の閣議書(平成29年2月10日付)同3月14日付の裁可書

・ 林景一最高裁判所判事任命の閣議書(平成29年1月13日付)同年4月10日付の裁可書

・ 山口厚最高裁判所判事任命の閣議書(平成29年1月13日付)同年2月6日付の裁可書

・ 菅野博之最高裁判所判事任命の閣議書(平成28年7月26日付)同年9月5日付の裁可書

 木澤克之最高裁判所判事任命の閣議書(平成28年6月17日付)同年7月19日付の裁可書

・ 小池裕最高裁判所判事任命の閣議書(平成27年3月3日付)同年4月2日付の裁可書

 大谷直人最高裁判所判事任命の閣議書(平成27年1月23日付)同年2月17日付の裁可書

(平成26年12月14日の第23回最高裁判所裁判官国民審査(審査対象者は5人))
・ 池上政幸最高裁判所判事任命の閣議書(平成26年6月19日付)同年10月2日付の裁可書

 山崎敏充最高裁判所判事任命の閣議書(平成26年3月7日付)同年10月2日付の裁可書

・ 山本庸幸最高裁判所判事任命の閣議書(平成25年8月7日付)同年8月20日付の裁可書

・ 木内道祥最高裁判所判事任命の閣議書(平成25年3月26日付)同年4月25日付の裁可書

・ 鬼丸かおる最高裁判所判事任命の閣議書(平成25年1月18日付)同年2月6日付の裁可書

(平成24年12月16日の第22回最高裁判所裁判官国民審査(審査対象者は10人))
・ 小貫芳信最高裁判所判事任命の閣議書(平成24年3月16日付)同年4月11日付の裁可書

・ 山浦善樹最高裁判所判事任命の閣議書(平成24年1月20日付)同年3月1日付の裁可書

 大橋正春最高裁判所判事任命の閣議書(平成23年12月27日付)同年2月13日付の裁可書

・ 岡部喜代子最高裁判所判事任命の閣議書(平成22年3月18日付)同年4月12日付の裁可書

(平成21年8月30日の第21回最高裁判所裁判官国民審査(審査対象者は9人))
・ 櫻井龍子最高裁判所判事任命の閣議書(平成20年9月5日付)同年9月11日付の裁可書

(平成17年9月11日の第20回最高裁判所裁判官国民審査(審査対象者は6人))
(平成15年11月9日の第19回最高裁判所裁判官国民審査(審査対象者は9人))
・ 甲斐中辰夫最高裁判所判事任命の閣議書(平成14年10月4日付)同年10月7日付

・ 横尾和子最高裁判所判事任命の閣議書(平成13年12月18日付)同年12月19日付の裁可書

(平成12年6月25日の第18回最高裁判所裁判官国民審査(審査対象者は9人))

(平成8年10月20日の第17回最高裁判所裁判官国民審査(審査対象者は9人))
・ 高橋久子最高裁判所判事任命の閣議書(平成6年1月25日付)同年2月9日付の裁可書

・ 動画の6分54秒から7分7秒にかけて,「官記を受け取ったら,本当は頭より上に掲げて降ろさないようにお辞儀をすることになっています。検事総長は恐らく初めての認証式ではないので上に掲げていたから中身が見えるんです。」というナレーションが流れます。

第2 国民審査を受けることなく退官した最高裁判所裁判官
1 国民審査を受けることなく退官した最高裁判所裁判官は以下のとおりです。
① 庄野理一(昭和22年8月4日就任,昭和23年6月26日依願退官)
② 穂積重遠(昭和24年2月26日就任,昭和26年7月29日死亡退官)

③ 宮崎裕子(平成30年1月9日就任,令和3年7月8日限り定年退官)
2 定年まで勤めて国民審査を受けなかったのは宮崎裕子最高裁判所判事だけです。

第3 学者出身の元最高裁判事の履歴書
1 学者出身の元最高裁判所判事の履歴書を着任順に以下のとおり掲載しています。
河村又介穂積重遠田中二郎大隅健一郎団藤重光
伊藤正己園部逸夫奥田昌道藤田宙靖岡部喜代子
 期外の園部逸夫 元最高裁判所判事(学者枠)は,大阪空港訴訟に関する最高裁大法廷昭和56年12月16日判決を取り扱った「誰のための司法か~團藤重光 最高裁・事件ノート~」(令和5年4月15日初放送)に出演した際,團藤重光最高裁判所判事(元東京大学法学部長の刑事法学者)に関して以下の発言をしました。
  やっぱり団藤さんはね,学者出身ということが非常に引っかかったと思いますよ。まあ団藤さんがいろいろおっしゃる気持ちも分かるけど,そう簡単には受け入れられないという,そういうふうに思う実務裁判官がいてもおかしくないだろうと思いますよね。
  だからやっぱり裁判所というところはなかなか難しいので外からすっと入ってきた人っていうのはちょっと正直言って難しいです。そう簡単にはね,受け入れられ,表は受け入れていますよ。表は受け入れているけど,中身は本当は受け入れられていない

第4 関連記事その他
1 裁判所HPに「最高裁判所の裁判官」及び「最高裁判所判事一覧表」が載っていますところ,最高裁判所の令和4年度概算要求書(説明資料)59頁には,「裁判所ウェブサイト掲載用写真撮影費用」として以下の記載があります。
<要求要旨>
  最高裁判所判事については,国民審査の判断に資するものとして裁判所ウェブサイトに「最高裁判所の裁判官」のコーナーを設け,写真,略歴,信条,趣味等を掲載するなどの広報活動を行っている。また,国民審査の際に使用する手札写真(個人写真)も必要となる。これらの場で利用する写真については,相応の質を確保するため,充実した機材や高度な撮影技術を有
する専門家による撮影が必要である。
  そこで,最高裁判所判事についての広報活動において使用する写真の撮影費用を要求する。
2 首相官邸HPに「最高裁裁判官の任命について」が載っています。
3 最高裁判所とともに(著者は高輪1期の矢口洪一 元最高裁判所人事局長・元最高裁判所長官)97頁には以下の記載があります。
  判事、判事補、簡裁判事などの人事は、最高裁が提出する名簿に基づき内閣が任命するが、最高裁裁判官の人事は三権分立におけるチェック・アンド・バランスから、完全な内閣の専権に属している。
  ただ、最高裁長官は自己の後任人事を含む最高裁裁判官の人事について、首相に意見を述べるのが慣例である。その意見を聴くかどうかは内閣の自由だが、この習慣はぜひ続けてほしい。
4 東京弁護士会の期成会HP「最高裁判所での3年6カ月を振り返って」(講演者は20期の宮川光治 元最高裁判所判事)には以下の記載があります。
  その後(山中注:2008年5月初めに宮崎日弁連会長(当時)が最高裁に推薦行為を行った後)、何の連絡もなく日々が過ぎて、2008年8月4日月曜日、クレオで辻誠先生(山中注:昭和50年度日弁連会長)のお別れ会がありました。そのパーティーに出ていたら、最高裁から連絡があり、電話をかけると、大谷直人人事局長から、「明日の閣議で最高裁判事に就任することが了承される予定で、本日、長官が福田(康夫)総理の了解を得ました」という説明がありました。会場に戻ると、ちょうど宮﨑会長の携帯にも電話が入り、宮﨑さんがそれを聞いて、私のほうを見て会釈をしたので、宮﨑さんのところにも同じ連絡が入ったことがわかりました。これが、事実上決まったことがわかった瞬間です。
(1) 以下の資料を掲載しています。
・ 最高裁判所裁判官任命に関する裁可書(令和元年9月2日から令和4年7月5日までの分)
・ 高等裁判所長官任命に関する裁可書(令和元年5月1日から令和4年9月2日までの分)
・ 最高裁判所裁判官任命に関する裁可書(平成5年4月1日から平成31年3月20日まで)
→ 最高裁判所長官の任命に関する裁可書,及び最高裁判所裁判官等の任命に関する裁可書が含まれています。
・ 検事総長任命に関する閣議書(平成5年12月13日から令和6年7月9日まで)

(2) 以下の記事も参照してください。
・ 最高裁判所裁判官国民審査
・ 最高裁判所裁判官の任命に関する各種説明
・ 最高裁判所長官任命の閣議書
・ 最高裁判所裁判官等の公用車
・ 高輪1期以降の,裁判官出身の最高裁判所判事
・ 外務省国際法局長経験のある最高裁判所判事
・ 最高裁判所裁判官の少数意見
・ 最高裁判所第一小法廷(着任順)
 最高裁判所第二小法廷(長官以外は着任順)
 最高裁判所第三小法廷(着任順)
・ 高等裁判所長官任命の閣議書
・ 親任式及び認証官任命式
・ 高裁長官人事のスケジュール
・ 憲法週間における最高裁判所判事の視察
 検事総長,次長検事及び検事長任命の閣議書
・ 内閣法制局長官任命の閣議書
・ 衆参両院の議院運営委員会に提示した国会同意人事案
・ 各府省幹部職員の任免に関する閣議承認の閣議書
・ 閣議


広告
スポンサーリンク