高裁長官人事のスケジュール


目次
第1 将来の高裁長官人事のスケジュール等

1 将来の高裁長官人事のスケジュール
2 司法行政の主要3ポスト及び法務省民事局長の現職者
3 密接な関連記事
第2 最高裁判所裁判官,高裁長官及び大規模地家裁所長の後任候補者等の一覧表(平成28年8月以降)
第2の2 令和4年3月3日付の後任候補者に関するコメント(令和4年3月13日追加)

第3 過去の高裁長官人事のスケジュール
第4 高裁長官・地家裁所長ポストのランキング
第5 裁判官枠以外の,現職の最高裁判事の定年退官発令予定日
第6 最高裁判所裁判官国民審査を受けなかった最高裁判事
第7 関連記事その他

第1 将来の高裁長官人事のスケジュール等
1   将来の高裁長官人事のスケジュール
◯ 令和5年8月26日現在,以下のとおりです(最高裁判所裁判官の定年退官に伴うものは赤文字にしています。)。
・ 令和 6年 8月11日:34期の戸倉三郎 最高裁判所長官(刑事系)の定年退官に伴うもの
・ 令和 6年 9月 2日:34期の深山卓也 最高裁判所判事(民事系)の定年退官に伴うもの
・ 令和 6年 9月10日:37期の中里智美 福岡高裁長官(刑事系)の定年退官に伴うもの
・ 令和 7年 1月 8日:37期の八木一洋 名古屋高裁長官(民事系)の定年退官に伴うもの
・ 令和 7年 1月29日:38期の近藤宏子 札幌高裁長官(刑事系)の定年退官に伴うもの
・ 令和 7年 2月25日:38期の岩井伸晃 高松高裁長官(民事系)の定年退官に伴うもの
・ 令和 7年 3月15日:39期の中山孝雄 広島高裁長官(民事系)の定年退官に伴うもの
・ 令和 8年 3月 7日:37期の菅野雅之 仙台高裁長官(民事系)の定年退官に伴うもの
・ 令和 8年 4月 3日:39期の平木正洋 大阪高裁長官(刑事系)の定年退官に伴うもの
・ 令和 8年 9月12日:40期の中村 慎 東京高裁長官(民事系)の定年退官に伴うもの
・ 令和 9年 4月19日:35期の安浪亮介 最高裁判所判事(民事系)の定年退官に伴うもの
・ 令和 9年 8月31日:34期の林 道晴 最高裁判所判事(民事系)の定年退官に伴うもの
・ 令和 9年11月10日:35期の今崎幸彦 最高裁判所判事(刑事系)の定年退官に伴うもの
・ 令和10年 9月 1日:37期の尾島 明 最高裁判所判事(民事系)の定年退官に伴うもの

2 司法行政の主要3ポスト及び法務省民事局長の現職者
① 41期の堀田眞哉 最高裁判所事務総長(令和4年6月23日以降就任,令和9年7月22日定年退官発令予定・刑事系)
→ 35期の安浪亮介 最高裁判所判事(民事系)の後任として,令和9年に最高裁判所判事になると思います。
② 41期の小林宏司 最高裁判所首席調査官(令和5年4月28日就任,令和10年3月1日に定年退官発令予定・民事系)
→ 35期の安浪亮介 最高裁判所判事(民事)又は34期の林道晴 最高裁判所判事(民事)の後任として,令和9年に最高裁判所判事になると思います。
③ 39期の矢尾和子 司法研修所長(令和5年5月25日就任,令和7年12月7日定年退官発令予定・民事系)
④ 45期の竹内努 法務省民事局長(令和5年7月24日就任,令和13年8月30日に定年退官発令予定・民事系)
3 密接な関連記事
① 幹部裁判官の定年予定日
② 裁判官の退官情報
③ 最高裁判所が作成している,高裁長官・地家裁所長等名簿
④ 最高裁判所裁判官及び高裁長官人事の一覧表
⑤ 高等裁判所長官任命の閣議書
⑥ 歴代の高裁長官
・ 東京大阪名古屋広島福岡仙台札幌及び高松
⑦ 歴代の大規模地家裁所長
・ 東京地裁横浜地裁さいたま地裁千葉地裁大阪地裁京都地裁神戸地裁及び福岡地裁
・ 東京家裁及び大阪家裁
⑧ 歴代の事務総局幹部
・ 事務総長審議官秘書課長情報政策課長
・ 総務局長人事局長経理局長民事局長刑事局長家庭局長
⑨ 歴代の調査官幹部
・ 首席調査官民事上席調査官行政上席調査官刑事上席調査官
⑩ その他
・ 最高裁判所裁判官国民審査最高裁第一小法廷最高裁第二小法廷最高裁第三小法廷司研事務局長総研所長法務省民事局長法務省訟務局長


第2 最高裁判所裁判官,高裁長官及び大規模地家裁所長の後任候補者等の一覧表(平成28年8月以降)
1 PDFのバックナンバーは以下のとおりです。
(令和時代)
令和 3年 2月28日令和 4年 3月 3日
(平成時代)
平成28年 8月 5日平成29年 8月10日
平成30年 1月29日平成31年 1月 1日
2 最高裁事務総局の局課長等の経験者,及び大規模地家裁所長の中から後任候補者を記載していますところ,令和4年3月現在,以下の点に留意しています。
① 最高裁判所裁判官及び高裁長官人事の一覧表に照らして,現在のポストが昇進直前のポストとしてふさわしいこと。
② 最高裁事務総長,最高裁首席調査官,最高裁人事局長及び法務省民事局長経験者を除き,高裁長官となるのは概ね62歳以上であること。
③ 最高裁事務総長,最高裁首席調査官,司法研修所長及び大阪地裁所長につき,一定のポストの経験が要求されていること。
④ 現職在職期間が概ね1年以上であること。
⑤ 昇進してから定年までの期間が概ね1年以上であること。

第2の2 令和4年3月3日付の後任候補者に関するコメント(令和4年3月13日追加)
・ 令和4年3月3日付の後任候補者に関するコメントは以下のとおりです。
◯次の最高裁長官につき,1番の林が最有力であり,その次が2番の安浪と思います。
     ただし,東京高裁長官から直接,最高裁長官になった竹崎の前例がありますし,東京高裁長官としての在任期間が長いですから,3番の今崎にも可能性があると思います。
◯今年中に最高裁判所裁判官になる人としては,3番・11番の今崎及び12番の尾島に限られると思います。
◯最高裁判事の定年退官に伴う玉突き人事として東京高裁長官及び大阪高裁長官のポストが空くため,少なくとも13番の中村が東京高裁長官になると思います。
     しかし,あと一つのポストについては本命になる人がいませんが,強いて予想すれば,法務省民事局長をしていた14番の小野瀬と思います。
◯15番の白石及び23番の森については,近年の女性抜擢人事を考慮して,念のため記載しました。
     例えば,去年の白石札幌高裁長官の人事については,性別に着目していない限り予測できない人事と思いました。
◯21番の若園及び41番の高橋の主な元職は普通ですが,東京高裁の代表常置委員(いわゆる東京高裁長官代行)をしているので記載しました。
     例えば,秋吉高松高裁長官の場合,令和3年7月に東京高裁民事部の代表常置委員となり,同年9月に高松高裁長官になりました。
◯次の最高裁事務総長につき,31番の堀田が大本命と思います。
◯次の司法研修所長につき,司法研修所勤務経験を含む経歴面で可能性があり,かつ,人事異動のタイミングのあう人がいません。
     また,笠井司法研修所長が来年5月の定年まで司法研修所長をする可能性の方が高いです。
     そのため,とりあえず司法研修所上席教官経験者を記載しました。


第3 過去の高裁長官人事のスケジュール
     高裁長官人事については,①最高裁判所裁判官会議の決議日,②閣議決定日(この時点で一連の玉突き人事が公表されます。),③発令予定日及び④発令日という4種類の日付がありますところ,過去の実例は以下のとおりです(閣議書については,「森純子 仙台高等裁判所長官任命の閣議書(令和4年7月22日付)」といったファイル名で掲載しています。)。

・ 37期の菅野雅之仙台高裁長官の場合
①決 議 日:令和 5年 4月19日(水)
②閣議決定日:令和 5年 4月21日(金)
③発令予定日:(5月23日以降)
④発 令 日:令和 5年 5月25日(木)

・ 39期の中山孝雄広島高裁長官の場合
①決 議 日:令和 5年 4月19日(水)
②閣議決定日:令和 5年 4月21日(金)
③発令予定日:(5月21日以降)
④発 令 日:令和 5年 5月25日(木)

・ 37期の八木一洋名古屋高裁長官の場合
①決 議 日:令和 5年 3月22日(水)
②閣議決定日:令和 5年 3月24日(金)
③発令予定日:(4月28日以降)
④発 令 日:令和 5年 4月28日(金)

・ 39期の平木一洋大阪高裁長官の場合
①決 議 日:令和 5年 3月22日(水)
②閣議決定日:令和 5年 3月24日(金)
③発令予定日:(4月18日以降)
④発 令 日:令和 5年 4月28日(金)

・ 38期の岩井伸晃高松高裁長官の場合
①決 議 日:令和 4年12月 7日(金)
②閣議決定日:令和 4年12月 9日(金)
③発令予定日:(令和5年1月5日以降)
④発 令 日:令和 5年 1月10日(火)

・ 40期の森純子仙台高裁長官の場合
①決 議 日:令和 4年 7月20日(水)
②閣議決定日:令和 4年 7月22日(金)
③発令予定日:(8月20日以降)
④発 令 日:令和 4年 9月 2日(金)
* 岸田文雄首相は,令和4年8月21日(日)に新型コロナウイルス感染症への感染が判明し,同月30日まで療養していましたから,その間,認証官任命式を実施できませんでした。

・ 40期の中村慎東京高裁長官の場合
①決 議 日:令和 4年 5月25日(水)
②閣議決定日:令和 4年 5月27日(金)
③発令予定日:(6月23日以降)
④発 令 日:令和 4年 6月24日(金)
* 令和4年5月20日(金),35期の今崎幸彦東京高裁長官を最高裁判所判事に任命する旨の閣議決定が出ていました。

・ 35期の後藤博大阪高裁長官の場合
①決 議 日:令和 4年 5月25日(水)
②閣議決定日:(高裁長官の身分があるのでなし。)
③発令予定日:(7月3日以降)
④発 令 日:令和 4年 7月 5日(火)
* 令和4年5月20日(金),37期の尾島明大阪高裁長官を最高裁判所判事に任命する旨の閣議決定が出ていました。

・ 37期の中里智美福岡高裁長官の場合
①決 議 日:令和 4年 4月20日(水)
②閣議決定日:令和 4年 5月27日(金)
③発令予定日:(7月3日以降)
④発 令 日:令和 4年 7月 5日(火)

・ 42期の笠井之彦広島高裁長官の場合
①決 議 日:令和 4年 4月20日(水)
②閣議決定日:令和 4年 4月22日(金)
③発令予定日:(5月21日以降)
④発 令 日:令和 4年 5月23日(月)

・ 36期の団藤丈士名古屋高裁長官の場合
①決 議 日:令和 4年 3月23日(水)
②閣議決定日:令和 4年 3月25日(金)
③発令予定日:(4月25日以降)
④発 令 日:令和 4年 4月25日(月)

・ 35期の後藤博福岡高裁長官の場合
①決 議 日:令和 3年 9月15日(水)
②閣議決定日:令和 3年 9月17日(金)
③発令予定日:(10月7日以降)
④発 令 日:令和 3年10月 8日(金)

・ 35期の秋吉仁美高松高裁長官の場合
①決 議 日:令和 3年 7月28日(水)
②閣議決定日:令和 3年 7月30日(金)
③発令予定日:(9月2日以降)
④発 令 日:令和 3年 9月3日(金)

・ 36期の白石史子札幌高裁長官の場合
①決 議 日:令和 3年 6月30日(水)
②閣議決定日:令和 3年 7月 2日(金)
③発令予定日:(8月2日以降)
④発 令 日:令和 3年 8月2日(月)

・ 37期の尾島明大阪高裁長官の場合
①決 議 日:令和 3年 6月 9日(水)
②閣議決定日:令和 3年 6月11日(金)
③発令予定日:(7月9日以降)
④発 令 日:令和 3年 7月16日(金)
* 令和3年6月4日(金),35期の安浪亮介大阪高裁長官を最高裁判所判事に任命する旨の閣議決定が出ていました。

・ 38期の古財英明仙台高裁長官の場合
①決 議 日:令和 3年 4月 7日(水)
②閣議決定日:令和 3年 4月 9日(金)
③発令予定日:(5月6日以降)
④発 令 日:令和 3年 5月10日(月)

・ 36期の白井幸夫名古屋高裁長官の場合
①決 議 日:令和 3年 3月 3日(水)
②閣議決定日:令和 3年 3月 5日(金)
③発令予定日:(4月8日以降)
④発 令 日:令和 3年 4月 8日(木)

・ 37期の小川秀樹広島高裁長官の場合
①決 議 日:令和 2年 9月 9日(水)
②閣議決定日:令和 2年 9月11日(金)
③発令予定日:(10月19日以降)
④発 令 日:令和 2年10月19日(月)

・ 33期の高部眞規子高松高裁長官の場合
①決 議 日:令和 2年 9月 9日(水)
②閣議決定日:令和 2年 9月11日(金)
③発令予定日:(10月19日以降)
④発 令 日:令和 2年10月19日(月)
* これ以降,最高裁判所裁判官会議の決議が出た日の2日後に閣議決定が出るという日程が続いています。

・ 34期の合田悦三札幌高裁長官の場合
①決 議 日:令和 2年 6月17日(水)
②閣議決定日:令和 2年 6月26日(金)
③発令予定日:(7月20日以降)
④発 令 日:令和 2年 7月28日(火)

・ 35期の永野厚郎名古屋高裁長官の場合
①決 議 日:令和 2年 4月 7日(火)
②閣議決定日:令和 2年 4月17日(金)
③発令予定日:(5月8日以降)
④発 令 日:令和 2年 5月  8日(金)
*1 5月14日(木)までの間,愛知県について新型コロナウィルス感染症による緊急事態宣言が発令されていた関係で,着任したのは5月18日(月)でした。
*2 認証官任命式が中断されていた時期の発令である(親任式及び認証官任命式参照)ため,認証官任命式は実施されませんでした。

・ 33期の青柳 勤仙台高裁長官の場合
①決 議 日:令和 2年 2月26日(水)
②閣議決定日:令和 2年 3月    3日(火)
③発令予定日:(3月27日以降)
④発 令 日:令和 2年 3月30日(月)

・ 36期の小野憲一福岡高裁長官の場合
①決 議 日:令和 元年12月25日(水)
②閣議決定日:令和 2年 1月10日(金)
③発令予定日:(2月5日以降)
④発 令 日:令和 2年 2月 5日(水)
* 発令予定日は未定でしたが,現実の発令日は前任者の定年退官の翌日でした。

・ 35期の今崎幸彦東京高裁長官の場合
①決 議 日:令和 元年 8月 2日(金)
②閣議決定日:令和 元年 8月 8日(木)
③発令予定日:令和 元年 9月 2日(月)
④発 令 日:③と同じ
*1 令和元年8月2日(金),34期の林道晴東京高裁長官を最高裁判所判事に任命する旨の閣議決定が出ていました。
*2 最高裁判所裁判官会議が金曜日に開催されたのは極めて異例ですし,このときの裁判官会議は午後3時00分から午後3時6分まで開催されたものでした。

・ 35期の安浪亮介大阪高裁長官の場合
①決 議 日:平成30年11月14日(水)
②閣議決定日:平成30年11月20日(火)
③発令予定日:平成30年12月18日(火)
④発 令 日:③と同じ。

・ 32期の綿引万里子名古屋高裁長官及び34期の植村稔札幌高裁長官の場合
①決 議 日:平成30年 7月25日(水)
②閣議決定日:平成30年 8月 3日(金)
③発令予定日:平成30年 9月 7日(金)
④発 令 日:③と同じ。
* 平成30年9月6日,北海道胆振東部地震が発生しました。

・ 34期の大門匡広島高裁長官及び33期の秋葉康弘高松高裁長官の場合
①決 議 日:平成30年 7月25日(水)
②閣議決定日:平成30年 8月 3日(金)
③発令予定日:平成30年 8月30日(木)
④発 令 日:③と同じ。

・ 34期の林道晴東京高裁長官及び31期の小泉博嗣大阪高裁長官の場合
①決 議 日:平成29年12月13日(水)
②閣議決定日:平成29年12月19日(火)
③発令予定日:平成30年 1月 9日(火)
④発 令 日:③と同じ。
* 平成29年12月8日,29期の大谷直人最高裁判所判事を最高裁判所長官に任命し,34期の深山卓也東京高裁長官を最高裁判所判事に任命する旨の閣議決定が出ていました。

・ 30期の菊池洋一広島高裁長官の場合
①決 議 日:平成29年 9月13日(水)
②閣議決定日:平成29年 9月26日(火)
③発令予定日:平成29年10月25日(水)
④発 令 日:③と同じ。

・ 30期の田村幸一高松高裁長官の場合
①決 議 日:平成29年 7月19日(水)
②閣議決定日:平成29年 7月28日(金)
③発令予定日:(未定)
④発 令 日:平成29年 9月 6日(水)

・ 34期の秋吉淳一郎仙台高裁長官の場合
①決 議 日:平成29年 3月 8日(水)
②閣議決定日:平成29年 3月14日(火)
③発令予定日:(未定)
④発 令 日:平成29年 4月10日(月)

・ 34期の深山卓也東京高裁長官の場合
①決 議 日:平成29年 2月15日(水)
②閣議決定日:平成29年 2月17日(金)
③発令予定日:平成29年 3月14日(火)
④発 令 日:③と同じ。
*1 平成29年2月10日(金),34期の戸倉三郎東京高裁長官を最高裁判所判事に任命する旨の閣議決定が出ていました。
*2 最高裁判所裁判官会議の決議日の2日後に閣議決定が出ました。

・ 33期の小林昭彦福岡高裁長官の場合
①決 議 日:平成28年12月21日(水)
②閣議決定日:平成29年 1月13日(金)
③発令予定日:平成29年 1月27日(金)
④発 令 日:平成29年 2月 6日(月)
* 認証官任命式が予定より遅れた関係で,発令日も遅れました。

・ 29期の井上弘通大阪高裁長官の場合
①決 議 日:平成28年 7月27日(水)
②閣議決定日:平成28年 8月 2日(火)
③発令予定日:平成28年 9月 5日(月)
④発 令 日:③と同じ。
* 平成28年7月26日(火),32期の菅野博之大阪高裁長官を最高裁判所判事に任命する旨の閣議決定が出ていました。

・ 31期の原優名古屋高裁長官の場合
①決 議 日:平成28年 6月29日(水)
②閣議決定日:平成28年 7月12日(火)
③発令予定日:平成28年 7月29日(金)
④発 令 日:③と同じ。

・ 33期の小久保孝雄高松高裁長官の場合
①決 議 日:平成28年 4月13日(水)
②閣議決定日:平成28年 4月19日(火)
③発令予定日:平成28年 5月10日(火)
④発 令 日:③と同じ。

・ 32期の綿引万里子札幌高裁長官の場合
①決 議 日:平成28年 3月16日(水)
②閣議決定日:平成28年 3月25日(金)
③発令予定日:(未定)
④発 令 日:平成28年 4月19日(火)

・ 34期の戸倉三郎東京高裁長官の場合
①決 議 日:平成28年 3月 2日(水)
②閣議決定日:平成28年 3月 8日(火)
③発令予定日:(未定)
④発 令 日:平成28年 4月 7日(木)

・ 29期の川合昌幸広島高裁長官及び32期の河合健司仙台高裁長官の場合
①決 議 日:平成27年12月24日(水)
②閣議決定日:平成28年 1月 8日(金)
③発令予定日:(未定)
④発 令 日:平成28年 2月22日(月)
* 認証官任命式が予定より遅れた関係で,発令日も遅れました。

・ 30期の山名学名古屋高裁長官の場合
①決 議 日:平成27年 6月 3日(水)
②閣議決定日:平成27年 6月12日(金)
③発令予定日:平成27年 6月29日
④発 令 日:③と同じ。

・ 29期の荒井勉福岡高裁長官の場合
①決 議 日:平成27年 5月13日(水)
②閣議決定日:平成27年 5月22日(金)
③発令予定日:平成27年 6月 8日(月)
④発 令 日:③と同じ。

・ 28期の倉吉敬東京高裁長官及び28期の市村陽典仙台高裁長官の場合
①決 議 日:平成27年 3月11日(水)
②閣議決定日:平成27年 3月17日(火)
③発令予定日:平成27年 4月 2日(木)
④発 令 日:③と同じ。
* 平成27年3月3日(火),29期の小池裕東京高裁長官を最高裁判所判事に任命する旨の閣議決定が出ていました。

・ 29期の福田剛久高松高裁長官の場合
①決 議 日:平成27年 2月25日(水)
②閣議決定日:平成27年 3月 3日(火)
③発令予定日:平成27年 3月18日(水)
④発 令 日:③と同じ。

・ 32期の菅野博之大阪高裁長官の場合
①決 議 日:平成27年 1月28日(水)
②閣議決定日:平成27年 2月 3日(火)
③発令予定日:平成27年 2月17日(火)
④発 令 日:③と同じ。
* 平成27年1月23日(金),29期の大谷直人大阪高裁長官を最高裁判所判事に任命する旨の閣議決定が出ていました。

・ 30期の金井康雄札幌高裁長官の場合
①決 議 日:平成26年10月22日(水)
②閣議決定日:平成26年10月28日(火)
③発令予定日:平成26年11月11日(火)
④発 令 日:③と同じ。

・ 28期の松本芳希広島高裁長官及び29期の安藤裕子高松高裁長官の場合
①決 議 日:平成26年 9月 3日(水)
②閣議決定日:平成26年 9月19日(金)
③発令予定日:平成26年10月 2日(木)
④発 令 日:③と同じ。

・ 29期の大谷直人大阪高裁長官の場合
①決 議 日:平成26年 6月25日(水)
②閣議決定日:平成26年 7月 4日(金)
③発令予定日:平成26年 7月18日(金)
④発 令 日:③と同じ。

・ 29期の小池裕東京高裁長官の場合
①決 議 日:平成26年 3月12日(水)
②閣議決定日:平成26年 3月18日(火)
③発令予定日:平成26年 4月 1日(火)
④発 令 日:③と同じ。
* 平成26年3月7日(金),26期の寺田逸郎最高裁判所判事を最高裁判所長官に任命し,27期の山崎敏充東京高裁長官を最高裁判所判事に任命する旨の閣議決定が出ていました。


・ 動画の6分54秒から7分7秒にかけて,「官記を受け取ったら,本当は頭より上に掲げて降ろさないようにお辞儀をすることになっています。検事総長は恐らく初めての認証式ではないので上に掲げていたから中身が見えるんです。」というナレーションが流れます。

第4 高裁長官・地家裁所長ポストのランキング
 日本針路研究所第3回研究会「現代日本の司法官僚制」2011年4月17日付)の4頁及び5頁によれば,「経歴的資源」からみた高裁長官・地家裁所長ポストのランキングは以下のとおりとされています。
高裁長官(8):東京>大阪>名古屋・福岡>広島>仙台・札幌>高松
東京高裁管内地裁所長(20):東京>横浜>さいたま>千葉>水戸・宇都宮・前橋>静岡>長野・新潟(甲府は判定保留)
東京高裁管内家裁所長(20):東京>横浜>さいたま>千葉>水戸・宇都宮・前橋・静岡>新潟(長野は地裁所長ポストとしてカウント)
大阪高裁管内地家裁所長(9):大阪地>大阪家>神戸地>京都地>京都家>神戸家>奈良・大津>和歌山
名古屋高裁管内地家裁所長(8):名古屋地>名古屋家>岐阜>津>金沢地>福井>富山>金沢家
広島高裁管内地家裁所長(8):広島地>岡山地>広島家>山口地>鳥取>松江>岡山家>山口家
福岡高裁管内地家裁所長(12):福岡地>福岡家>那覇地>長崎地>熊本地>那覇家>佐賀・大分・長崎家・鹿児島>熊本家>宮崎
仙台高裁管内地家裁所長(8):仙台地>仙台家>福島地>山形>盛岡>秋田・青森>福島家
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高松高裁管内地家裁所長(6):高松地>高松家>徳島>高知>松山地>松山家


第5 裁判官枠以外の,現職の最高裁判事の定年退官発令予定日
1 令和5年11月6日現在,裁判官枠以外の,現職の最高裁判事9人は以下のとおりです(定年退官発令予定の順番であり,弁護士枠の最高裁判事については青文字表記としています。)。
・  期外の長嶺安政(令和 6年 4月16日に定年退官発令予定・元駐英大使)
・ 32期の草野耕一(令和 7年 3月22日に定年退官発令予定・第一東京弁護士会の弁護士)
・  期外の宇賀克也(令和 7年 7月21日に定年退官発令予定・元東京大学大学院法学政治学研究科教授)
・ 35期の岡正晶 (令和 8年 2月 2日に定年退官発令予定・元第一東京弁護士会会長)
・ 34期の三浦守 (令和 8年10月23日に定年退官発令予定・元大阪高検検事長)
・ 35期の岡村和美(令和 9年12月23日に定年退官発令予定・元消費者庁長官)
・ 36期の堺 徹 (令和10年 7月 1日に定年退官発令予定・元東京高検検事長)
・ 40期の渡辺恵理子(令和10年12月27日に定年退官発令予定・第一東京弁護士会の弁護士)
・ 38期の宮川美津子(令和12年2月13日に定年退官発令予定・第一東京弁護士会の弁護士)
2 最高裁判所裁判官の人事,及び高裁長官以下の玉突き人事については,閣議決定が出た時点で公表されていました(「最高裁判所裁判官会議の議事録」参照)。
    しかし,令和2年1月10日閣議決定の36期の小野憲一福岡高裁長官の人事以降,発令日が未定とされるようになった結果,一連の玉突き人事は現実の発令日に公表されるようになりました。
3 「司法の可能性と限界と-司法に役割を果たさせるために-」(講演者は31期の井戸謙一 元裁判官)には以下の記載があります(法と民主主義2019年12月号20頁)。
    長年、日弁連推薦枠から最高裁判事になった方々は、有能で人格的にも立派な弁護士として、多くの人から尊敬されていた人たちだったと思いますが、最近はそういう人がいないという感じがします。これには最高裁判事の選任手続の問題があると思いますが、これはまたあとで申し上げます。


第6 最高裁判所裁判官国民審査を受けなかった最高裁判事
・ 最高裁判所裁判官国民審査を受けなかった最高裁判事は,庄野理一(昭和23年6月26日依願退官),穂積重遠(昭和26年7月29日死亡退官)及び宮崎裕子(令和3年7月8日限り定年退官)だけです。

第7 関連記事その他
1 高裁長官人事が最高裁判所裁判官の就任に伴う玉突き人事である場合,最高裁判所裁判官に任命する旨の閣議決定が出る前に高裁長官人事が決定されたことはありません。
2 31期の瀬木比呂志裁判官が著した絶望の裁判所54頁には以下の記載があります。
     私の知る限り、やはり、良識派は、ほとんどが地家裁所長、高裁裁判長止まりであり、高裁長官になる人はごくわずか、絶対に事務総長にはならない(最高裁判所事務総局のトップであるこのポストは、最高裁長官の言うことなら何でも聴く、その靴の裏でも舐めるといった骨の髄からの司法官僚、役人でなければ、到底務まらない)し、最高裁判事になる人は稀有、ということで間違いがないと思う。
3 高裁長官の就任日は認証官任命式が実施された日でありますところ,「きょうのへいか」ブログ「認証官任命式」を見れば,認証官任命式の日付が分かります。
4 以下の記事も参照してください。
・ 幹部裁判官の定年予定日
・ 裁判官の退官情報
・ 最高裁判所裁判官会議の議事録
→ 8月上旬及び中旬に最高裁判所裁判官会議は開催されることはありません。
・ 最高裁判所第一小法廷(着任順)
・ 最高裁判所第二小法廷(着任順)
・ 最高裁判所第三小法廷(着任順)
 令和 3年10月31日執行の第25回最高裁判所裁判官国民審査
・ 最高裁判所裁判官国民審査
・ 親任式及び認証官任命式
・ 最高裁判所裁判官の任命に関する各種説明
・ 最高裁判所長官任命の閣議書
・ 最高裁判所判事任命の閣議書
・ 歴代の女性最高裁判所判事一覧
・ 高等裁判所長官任命の閣議書
・ 歴代の女性高裁長官一覧
・ 高等裁判所長官を退官した後の政府機関ポストの実例
・ 報道されずに幕引きされた高松高裁長官(昭和42年4月28日依願退官,昭和46年9月5日勲二等旭日重光章)の,暴力金融業者からの金品受領
・ 判検事トップの月収と,行政機関の主な特別職の月収との比較
→ 令和2年1月現在,東京高裁長官の月収は140万6000円であり,その他の高裁長官の月収は130万2000円です。
・ 裁判官の号別在職状況
 裁判官の年収及び退職手当(推定計算)
 任期終了直前の依願退官及び任期終了退官における退職手当の支給月数(推定)


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