最高裁判所第三小法廷の裁判官(着任順)


目次第1 最高裁判所第三小法廷の裁判官(着任順)

1 平成31年3月20日任命の宇賀克也最高裁判所判事(期外・第三小法廷)
2 令和元年9月2日任命の林道晴最高裁判所判事(34期・第三小法廷)
3 令和3年7月16日任命の渡邉惠理子最高裁判所判事(40期・第三小法廷)
4 令和6年4月17日任命の石兼公博最高裁判所判事(期外・第三小法廷)
5 令和6年8月16日任命の平木正洋最高裁判所判事(39期・第三小法廷)
第2 関連記事その他

第1 最高裁判所第三小法廷の裁判官(着任順)
1 平成31年3月20日任命の宇賀克也最高裁判所判事(期外・第三小法廷)
(1) 基本情報
ア 昭和30年7月21日生まれであり,東京大学法学部卒業であり,元 東京大学大学院法学政治学研究科教授であり,令和7年7月21日に定年退官が発令される予定です。
イ 定年退官する岡部喜代子最高裁判所判事(28期・第三小法廷)の後任として,平成31年2月22日の閣議で,最高裁判所判事への就任が決定しました。
ウ 投票行動.com「宇賀克也」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
エ 罷免を可とする率は6.88%でした。
(2) 掲載文書
・ 宇賀克也最高裁判所判事の就任記者会見関係文書(平成31年3月20日実施分)
・ 宇賀克也最高裁判所判事の事務視察資料(令和元年5月30日付の高松高裁の文書)

 令和元年9月2日任命の林道晴最高裁判所判事(34期・第三小法廷)
(1) 基本情報
ア 昭和32年8月31日生まれであり,東京大学法学部卒業であり,元 東京高等裁判所長官であり,令和9年8月31日に定年退官が発令される予定です。
イ 定年退官する山崎敏充最高裁判所判事の後任(27期・第三小法廷)として,令和元年8月2日の閣議で,最高裁判所判事への就任が決定しました。
ウ 投票行動.com「林道晴」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
エ 罷免を可とする率は7.69%でした。
(2) 掲載文書
・ 林道晴最高裁判所判事の就任記者会見関係文書(令和元年9月2日実施分)
・ 平成30年4月27日付の東京地裁所長書簡(平成30年6月12日の林道晴東京高裁長官の講話)
(3) その他
・ 平成30年3月15日,ツイッターで,特定の性犯罪事件についての判決にリンクを張ったり,「首を絞められて苦しむ女性の姿に性的興奮を覚える性癖を持った男」,「そんな男に,無惨にも殺されてしまった17歳の女性」と記載した投稿をして,被害者遺族の感情を傷つけるなどした46期の岡口基一東京高裁第22民事部判事について,下級裁判所事務処理規則21条に基づき,書面による厳重注意をしました。

 令和3年7月16日任命の渡邉惠理子最高裁判所判事(40期・第三小法廷)
(1) 基本情報
ア 昭和33年12月27日生まれであり,東北大学法学部卒業であり,元 第一東京弁護士会所属の弁護士・元 長島・大野・常松法律事務所パートナーであり,令和10年12月27日に定年退官が発令される予定です。
イ 定年退官する宮崎裕子最高裁判所判事の後任(31期・第三小法廷)として,令和3年6月4日の閣議で,最高裁判所判事への就任が決定しました。
ウ 投票行動.com「渡邉惠理子」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
エ 罷免を可とする率は6.07%でした。
(2) 掲載文書
・ 安浪亮介及び渡邉恵理子最高裁判所判事の就任記者会見(令和3年7月16日開催分)に関する文書
(3) その他
ア 独占禁止法関係の案件が仕事の99%を占めていて,家族構成は夫とネコたちとのことです(Attorney’s MAGAZINE Onlineの「弁護士 渡邉惠理子」参照)。
イ 東京高裁平成10年7月9日判決(判例秘書に掲載)は,香川大学法学部及び同大学大学院法学研究科教授の職に在り、租税法を担当していた者(昭和32年3月に東京大学教養学部を卒業し,国税庁,国税局及び国税不服審判所に勤務した後,平成2年4月に香川大学教授となった。)がした弁護士名簿登録請求に対し,日弁連がした同請求を拒絶する旨の決定は適法であると判示しました。

4 令和6年4月17日任命の石兼公博最高裁判所判事(期外・第三小法廷)
(1) 基本情報
ア 昭和33年1月4日生まれであり,東京大学法学部卒業であり,元 国際連合日本政府代表部大使であり,令和10年1月4日に定年退官が発令される予定です。
イ 定年退官する長嶺安政最高裁判所判事(期外・第三小法廷)の後任として,令和6年4月5日の閣議で,最高裁判所判事への就任が決定しました。
(2) 掲載文書
・ 石兼公博最高裁判所判事の就任記者会見関係文書(令和6年4月17日実施分)
→ 石兼公博最高裁判事就任記者会見の概要のウェブサイト掲載について(令和6年5月8日決裁)が含まれています。
・ 石兼公博最高裁判所判事任命の閣議書(令和6年4月5日付)
(3) その他
・ 在カナダ日本国大使館HPに「在カナダ日本国大使館 石兼公博大使からのご挨拶」が載っています。

5 令和6年8月16日任命の平木正洋最高裁判所判事(39期・第三小法廷)
(1) 基本情報
ア 昭和36年4月3日生まれであり,東京大学法学部卒業であり,元 大阪高等裁判所長官であり,令和13年4月3日に定年退官が発令される予定です。
イ 最高裁判所長官に昇進した今崎幸彦最高裁判所判事(35期・第三小法廷)の後任として,令和6年7月9日の閣議で,最高裁判所判事への就任が決定しました。
(2) 掲載文書
・ 平木正洋大阪高裁長官の就任記者会見(令和5年5月26日開催分)の関係文書
・ 平木正洋 大阪高等裁判所長官及び八木一洋 名古屋高等裁判所長官任命の閣議書(令和5年3月24日付)


第2 関連記事その他

1 裁判所HPに「最高裁判所の裁判官」が載っていて,Wikipediaに「最高裁判所裁判官」が載っています。
2(1) 31期の瀬木比呂志裁判官が著した絶望の裁判所54頁には以下の記載があります。
     私の知る限り、やはり、良識派は、ほとんどが地家裁所長、高裁裁判長止まりであり、高裁長官になる人はごくわずか、絶対に事務総長にはならない(最高裁判所事務総局のトップであるこのポストは、最高裁長官の言うことなら何でも聴く、その靴の裏でも舐めるといった骨の髄からの司法官僚、役人でなければ、到底務まらない)し、最高裁判事になる人は稀有、ということで間違いがないと思う。
(2) 「司法の可能性と限界と-司法に役割を果たさせるために-」(講演者は31期の井戸謙一 元裁判官)には以下の記載があります(法と民主主義2019年12月号20頁)。
    長年、日弁連推薦枠から最高裁判事になった方々は、有能で人格的にも立派な弁護士として、多くの人から尊敬されていた人たちだったと思いますが、最近はそういう人がいないという感じがします。これには最高裁判事の選任手続の問題があると思いますが、これはまたあとで申し上げます。
(3) 令和元年6月13日付の理由説明書には以下の記載があります。
    最高裁判所は,我が国唯一の最上級裁判所として裁判手続及び司法行政を行う機関であり,最高裁判所判事や事務総局の各局課館長は,裁判所の重大な職務を担う要人として,襲撃の対象となるおそれが高く,その重大な職務が全うされるように,最高裁判所の庁舎全体に極めて高度なセキュリティを確保する必要がある。
3 以下の記事も参照してください。
・ 最高裁判所第一小法廷(着任順)
・ 最高裁判所第二小法廷(長官以外は着任順)
・ 最高裁判所第三小法廷(着任順)
・ 令和 3年10月31日執行の第25回最高裁判所裁判官国民審査
・ 最高裁判所裁判官国民審査
・ 幹部裁判官の定年予定日
・ 高裁長官人事のスケジュール
・ 最高裁判所裁判官会議の議事録
・ 最高裁判所裁判官等の公用車
・ 最高裁判所第一小法廷(着任順)
・ 最高裁判所第二小法廷(長官以外は着任順)
・ 最高裁判所第三小法廷(着任順)
・ 最高裁判所裁判官の少数意見
・ 親任式及び認証官任命式
・ 最高裁判所裁判官の任命に関する各種説明
・ 最高裁判所長官任命の閣議書
・ 最高裁判所判事任命の閣議書
・ 高輪1期以降の,裁判官出身の最高裁判所判事
・ 歴代の女性最高裁判所判事一覧


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