東京地裁の歴代の第一所長代行


目次

1 東京地裁の歴代の民事部第一所長代行
2 東京地裁の歴代の刑事部第一所長代行
3 絶望の裁判所の記載
4 関連記事

1 東京地裁の歴代の民事部第一所長代行
(1) 東京地裁の歴代の民事部第一所長代行は以下のとおりです(所属部は特に決まっていません。)。
・ 44期の佐藤達文裁判官(令和5年 3月12日~)
・ 43期の江原健志裁判官(令和3年 8月 2日~)
・ 42期の松本利幸裁判官(令和2年10月26日~)
・ 41期の後藤健 裁判官(令和元年 9月 2日~)
・ 40期の渡部勇次裁判官(平成30年 9月 7日~)
・ 39期の中山孝雄裁判官(平成29年 6月23日~)
・ 38期の近藤昌昭裁判官(平成28年 9月 5日~)
・ 37期の八木一洋裁判官(平成27年 8月16日~)
・ 36期の白井幸夫裁判官(平成26年10月 2日~)
・ 34期の大門匡 裁判官 (平成25年 7月 8日~)
・ 33期の小林昭彦裁判官(平成24年 3月12日~)
・ 32期の菅野博之裁判官(平成23年 1月19日~)
・ 29期の荒井勉 裁判官 (平成21年 4月20日~)
・ 28期の市村陽典裁判官(平成19年12月17日~)
(2) 東京地裁民事部の場合,前任の民事部第一所長代行が転出した時点で民事部第二所長代行(9民部総括)が昇格することにより就任していますから,就任日と前任者の異動発令日が一致します。
(3) 現在の東京地裁民事部第二所長代行は,令和5年3月24日就任の45期の朝倉佳秀裁判官です(リンク先では9民部総括への就任日だけを記載しています。)。

2 東京地裁の歴代の刑事部第一所長代行
(1) 東京地裁の歴代の刑事部第一所長代行は以下のとおりです(所属部は特に決まっていません。)。
 46期の平出喜一裁判官(令和6年 9月11日~)
 44期の鈴木巧 裁判官(令和5年 6月29日~)
・ 42期の永渕健一裁判官(令和3年11月13日~)
・ 41期の島田一 裁判官(令和2年 8月 5日~)
・ 40期の伊藤雅人裁判官(平成30年 8月30日~)
・ 39期の大野勝則裁判官(平成29年 9月 3日~)
・ 37期の中里智美裁判官(平成28年 7月22日~)
・ 36期の若園敦雄裁判官(平成27年 7月11日~)
・ 34期の合田悦三裁判官(平成26年 4月 1日~)
・ 33期の栃木力 裁判官 (平成24年 3月27日~)
・ 32期の河合健司裁判官(平成23年 5月18日~)
・ 30期の三好幹夫裁判官(平成22年 1月 1日~)
・ 28期の村瀬均 裁判官 (平成20年 9月 5日~)
・ 27期の岡田雄一裁判官(平成18年12月11日~)
・ 26期の永井敏雄裁判官(平成17年 5月25日~)
(2) 東京地裁刑事部の場合,前任の刑事部第一所長代行が転出した時点で刑事部第二所長代行(14刑部総括)が昇格することにより就任していますから,就任日と前任者の異動発令日が一致します。
(3) 令和5年7月10日現在の東京地裁刑事部第二所長代行は,同日就任の46期の平出喜一裁判官です(リンク先では14刑部総括への就任日だけを記載しています。)。


3 絶望の裁判所の記載
(1) 平成15年度から平成21年度までの間,東京地裁42民部総括をしていた31期の瀬木比呂志裁判官が著した「絶望の裁判所」には以下の記載があります。
(53頁の記載)
   同等のレヴェルのポストにある人物について露骨に差を付けるといった、過去にはあまりみられなかった不自然な人事もある。私のよく知っているある期(前記のとおり、司法研修所修了の「期」)の東京地裁民事と刑事の所長代行に関する人事を例にして説明しよう。一方は裁判官としての実績があり弁護士からもかなり評価されている人物、一方は追随姿勢で取り立てられた中身に乏しい人物であった。ところが、最高裁判所事務総局に対しても自分なりの意見を述べていた前者が遠方の所長に、後者が東京近辺の所長に、それぞれ異動になったのである。この人事については、民事訴訟法学者の間からさえ奇妙だという声が聞かれた。これは一種の見せしめ人事なのであるが、「事務総局の方針に意見など述べず黙って服従しないとこうなるぞ」という脅しの効果は絶大である。なお、「事務総局に逆らうと」といったレヴェルの問題ではないことに注意していただきたい。先の人物も、ただ、「自分の意見を述べた」だけであり、ことさらに逆らってなどいない。
(87頁の記載)
    事務総局の外、つまり現場の裁判官たちとの関係では、事務総局の権力と権威は、そのトップについてはもちろん、総体としても決定的に強大である。
その結果、先にも記したとおり、傲慢な局長であれば地家裁所長、東京地裁所長代行クラスの先輩裁判官たちにさえ命令口調で接することがありうるし、課長たちの地家裁裁判長たちに対する関係についても、同様のことがいえる。

(2) ちなみに,28期の市村陽典 東京地裁民事部第一所長代行は平成21年4月20日に水戸地裁所長となった後,仙台高裁長官を最後に平成28年1月18日限りで定年退官したのに対し,28期の村瀬均 東京地裁刑事部第一所長代行は平成22年1月1日に宇都宮地裁所長となった後,東京高裁10刑部総括を最後に平成27年8月5日限りで定年退官しました。


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