15期の裁判官

小川英明裁判官(15期)の経歴

生年月日 S11.4.3
出身大学 東大
退官時の年齢 64 歳
叙勲 H18年秋・瑞宝重光章
H13.2.20 依願退官
H8.6.25 ~ H13.2.19 東京高裁14民部総括
H6.11.1 ~ H8.6.24 新潟家裁所長
H5.4.1 ~ H6.10.31 東京高裁判事
H4.4.1 ~ H5.3.31 東京地裁27民部総括
H2.4.1 ~ H4.3.31 東京地裁35民部総括
S61.4.1 ~ H2.3.31 浦和地裁4民部総括
S59.4.1 ~ S61.3.31 東京地裁36民部総括
S56.4.1 ~ S59.3.31 法務省訟務局租税訟務課長
S53.4.1 ~ S56.3.31 法務省訟務局参事官
S51.3.25 ~ S53.3.31 東京地裁判事
S48.4.9 ~ S51.3.24 松江地家裁判事
S47.4.1 ~ S48.4.8 松江地家裁判事補
S44.4.1 ~ S47.3.31 書研教官
S41.4.20 ~ S44.3.31 函館家地裁判事補
S38.4.9 ~ S41.4.19 東京地家裁判事補

* 以下の記事も参照してください。
・ 高裁の部総括判事の位置付け
・ 毎年6月開催の長官所長会同
・ 新任の地家裁所長等を対象とした実務協議会の資料
・ 部の事務を総括する裁判官の名簿(昭和37年度以降)
・ 判事補の外部経験の概要
・ 行政機関等への出向裁判官
・ 判検交流に関する内閣等の答弁

角田清裁判官(15期)の経歴

生年月日 S4.5.6
出身大学 中央大
退官時の年齢 65 歳
叙勲 H11年秋・勲二等瑞宝章
H6.5.6 定年退官
H3.12.9 ~ H6.5.5 名古屋地家裁岡崎支部長
H1.4.1 ~ H3.12.8 名古屋地裁8民部総括
S63.4.1 ~ H1.3.31 名古屋家地裁判事
S59.4.1 ~ S63.3.31 富山地裁民事部部総括
S55.4.1 ~ S59.3.31 名古屋地家裁一宮支部判事
S50.4.1 ~ S55.3.31 名古屋地裁判事
S48.4.9 ~ S50.3.31 金沢地家裁七尾支部判事
S47.4.1 ~ S48.4.8 金沢地家裁七尾支部判事補
S44.4.1 ~ S47.3.31 名古屋地家裁判事補
S41.4.16 ~ S44.3.31 和歌山地家裁判事補
S38.4.9 ~ S41.4.15 富山地家裁判事補

神作良二裁判官(15期)の経歴

生年月日 S8.11.25
出身大学 東大
退官時の年齢 65 歳
叙勲 H16年春・瑞宝重光章
H10.11.25 定年退官
H8.3.15 ~ H10.11.24 福岡高裁2刑部総括
H6.12.21 ~ H8.3.14 鹿児島地家裁所長
H3.5.1 ~ H6.12.20 千葉地裁1刑部総括
S62.4.1 ~ H3.4.30 東京高裁判事
S58.5.1 ~ S62.3.31 静岡地家裁富士支部長
S57.4.1 ~ S58.4.30 東京高裁判事
S53.4.8 ~ S57.3.31 最高裁調査官
S52.4.1 ~ S53.4.7 司研刑裁教官
S51.4.1 ~ S52.3.31 東京地裁判事
S48.4.5 ~ S51.3.31 新潟地家裁高田支部判事
S45.3.25 ~ S48.4.4 書研教官
S41.4.1 ~ S45.3.24 徳島家地裁判事補
S38.4.9 ~ S41.3.31 福島地家裁判事補

木谷明裁判官(15期)の経歴

生年月日 S12.12.15
出身大学 東大
退官時の年齢 62 歳
叙勲 H20年秋・瑞宝重光章
H12.5.23 依願退官
H11.2.15 ~ H12.5.22 東京高裁13刑部総括
H9.6.30 ~ H11.2.14 水戸地裁所長
H8.4.1 ~ H9.6.29 水戸家裁所長
H6.12.12 ~ H8.3.31 東京家裁少年第3部部総括
H4.3.23 ~ H6.12.11 東京高裁判事
S63.4.1 ~ H4.3.22 浦和地裁3刑部総括
S59.4.1 ~ S63.3.31 大阪高裁判事
S54.4.1 ~ S59.3.31 最高裁調査官
S50.4.1 ~ S54.3.31 名古屋地裁判事
S48.4.9 ~ S50.3.31 東京地裁判事
S47.4.1 ~ S48.4.8 東京地裁判事補
S44.4.1 ~ S47.3.31 札幌地家裁判事補
S41.4.30 ~ S44.3.31 最高裁刑事局付
S38.4.9 ~ S41.4.29 東京地裁判事補

*0 判例時報2535号(2022年12月21日号)に「再審における「明白性」の考え方 ──大崎事件第4次再審請求棄却決定に接して」を寄稿しています。
*1 ヤフーニュースの「『イチケイのカラス』モデルの元裁判官が語る"絶望の司法"「弁護士出身判事、現実でも増員を」」(2021年5月5日付)(木谷明裁判官を取材したもの)には以下の記載があります。
――ご自身で、人事的に不利な扱いを受けたと感じたことはありますか。
「私は、実力以上に任地に恵まれたと基本的には感謝しています。ただ、最高裁調査官の後、通常は東京の地裁か高裁に行くことが当然とされていたのに、大阪高裁の陪席判事に異動になった時は、学齢期の子どもがいたので4年間単身赴任で苦労しました。
また、大阪高裁から戻る時も、4年も単身赴任したのですから当然自宅から通勤が容易な東京に戻してもらえると思っていたのに、遠い浦和地裁に行けと言われ、自宅から1時間40分もかけて通勤することになりました。
この2つの人事の時は、薄々ながら『意地悪されたのかな』と感じました。ただ、次々に地方回りさせられて苦労した方に比べれば、ぜいたくな悩みでしたけど」
*2 「最高裁の暗闘 少数意見が次代を切り開く」78頁及び79頁には以下の記載があります。
    80年代には、自白の信用性に疑問を挟み、有罪の原判決を破棄した判決が続いた。その多くを手がけた最高裁調査官が木谷明(現・法政大学教授)だった。
    しかし90年代以降、そのような事例はほとんど途絶えていた。


喜多村治雄裁判官(15期)の経歴

生年月日 S13.2.13
出身大学 京大
退官時の年齢 65 歳
叙勲 H20年春・瑞宝中綬章
H15.2.13 定年退官
H10.4.1 ~ H15.2.12 仙台高裁3民部総括
H8.7.19 ~ H10.3.31 浦和地家裁川越支部長
H6.4.1 ~ H8.7.18 浦和地家裁川越支部判事
H2.4.1 ~ H6.3.31 名古屋高裁判事
S62.4.1 ~ H2.3.31 東京高裁判事
S56.4.1 ~ S62.3.31 名古屋高裁判事
S52.4.1 ~ S56.3.31 広島高裁岡山支部判事
S49.5.1 ~ S52.3.31 岡山家地裁判事
S48.4.9 ~ S49.4.30 山形地家裁判事
S46.4.1 ~ S48.4.8 山形地家裁判事補
S43.4.10 ~ S46.3.31 大阪地家裁判事補
S41.4.9 ~ S43.4.9 釧路地家裁判事補
S38.4.9 ~ S41.4.8 大阪地家裁判事補

清永利亮裁判官(15期)の経歴

生年月日 S9.6.30
出身大学 九州大
退官時の年齢 65 歳
叙勲 H16年秋・瑞宝重光章
H11.6.30 定年退官
H8.4.1 ~ H11.6.29 東京高裁6民部総括
H6.2.1 ~ H8.3.31 水戸家裁所長
H5.4.1 ~ H6.1.31 千葉地裁4民部総括
H4.4.1 ~ H5.3.31 千葉地裁2民部総括
S62.4.1 ~ H4.3.31 東京地裁29民部総括
S60.4.1 ~ S62.3.31 東京高裁判事
S55.3.25 ~ S60.3.31 最高裁調査官
S52.4.1 ~ S55.3.24 旭川地裁民事部部総括
S48.4.9 ~ S52.3.31 東京地裁判事
S47.4.1 ~ S48.4.8 東京地裁判事補
S44.4.1 ~ S47.3.31 盛岡地家裁判事補
S41.5.10 ~ S44.3.31 福岡家地裁小倉支部判事補
S38.4.9 ~ S41.5.9 広島地家裁判事補

谷澤忠弘裁判官(15期)の経歴

生年月日 S11.12.15
出身大学 東大
退官時の年齢 65 歳
叙勲 H16.3.18瑞宝重光章
H13.12.15   定年退官
H13.11.26 ~ H13.12.14 高松高裁部総括
H12.3.5 ~ H13.11.25 高松地裁所長
H10.3.11 ~ H12.3.4 東京高裁2民部総括
H8.11.27 ~ H10.3.10 徳島地家裁所長
H7.4.9 ~ H8.11.26 東京家裁家事第1部部総括
H4.4.1 ~ H7.4.8 東京高裁判事
H1.4.1 ~ H4.3.31 東京地裁部総括(民事部)
S63.4.11 ~ H1.3.31 高松高裁第4部判事
S58.5.1 ~ S63.4.10 高松高裁事務局長
S57.4.2 ~ S58.4.30 高松高裁判事
S54.4.1 ~ S57.4.1 東京地裁判事
S51.1.15 ~ S54.3.31 法総研教官
S48.4.10 ~ S51.1.14 山形地家裁鶴岡支部長
S48.4.9 ~ S48.4.9 東京地家裁判事
S45.4.6 ~ S48.4.8 東京地家裁判事補
S41.4.16 ~ S45.4.5 秋田家地裁判事補
S38.4.9 ~ S41.4.15 横浜地家裁判事補

山田博裁判官(15期)の経歴

生年月日 S7.5.30
出身大学 名古屋大
退官時の年齢 64 歳
叙勲 H14年秋・勲二等瑞宝章
H9.3.31   依願退官
H6.12.16 ~ H9.3.30 浦和家裁所長
H4.11.12 ~ H6.12.15 京都家裁所長
H1.11.2 ~ H4.11.11 最高裁家庭局長
S63.1.7 ~ H1.11.1 調研所長
S62.4.1 ~ S63.1.6 東京地裁14民部総括
S58.4.1 ~ S62.3.31 東京家裁家事第4部部総括
S55.4.1 ~ S58.3.31 最高裁家庭局第一課長
S53.4.1 ~ S55.3.31 最高裁家庭局第三課長
S50.4.1 ~ S53.3.31 札幌高裁判事
S48.4.2 ~ S50.3.31 調研教官
S44.4.10 ~ S48.4.1 最高裁家庭局付
S41.4.9 ~ S44.4.9 札幌地家裁判事補
S38.4.9 ~ S41.4.8 大阪地家裁判事補

加藤和夫裁判官(15期)の経歴

生年月日 S11.3.12
出身大学 東大
退官時の年齢 65 歳
叙勲 H20年春・瑞宝重光章
H13.3.12   定年退官
H11.6.11 ~ H13.3.11 札幌高裁長官
H9.6.30 ~ H11.6.10 横浜地裁所長
H8.8.26 ~ H9.6.29 東京高裁8民部総括
H7.3.1 ~ H8.8.25 静岡地裁所長
H6.1.21 ~ H7.2.28 金沢地裁所長
H5.12.22 ~ H6.1.20 東京高裁判事
H2.9.1 ~ H5.12.21 法務省訟務局長
S61.4.1 ~ H2.8.31 東京地裁38民部総括
S56.4.1 ~ S61.3.31 最高裁調査官
S54.8.1 ~ S56.3.31 東京地裁判事
S51.6.21 ~ S54.7.31 法務大臣官房司法法制調査部参事官
S50.4.1 ~ S51.6.20 法務省訟務局参事官
S49.9.1 ~ S50.3.31 法務大臣官房訟務部付
S48.4.9 ~ S49.8.31 東京地裁判事
S45.4.1 ~ S48.4.8 東京地裁判事補
S42.4.10 ~ S45.3.31 札幌地家裁判事補
S41.5.20 ~ S42.4.9 札幌地家裁小樽支部判事補
S38.4.9 ~ S41.5.19 東京地家裁判事補

* 平成14年7月1日から平成19年6月30日までの間,公害等調整委員会委員長をしていました。

石井一正裁判官(15期)の経歴

生年月日 S12.6.8
出身大学 京大
退官時の年齢 65 歳
叙勲 H19年秋・瑞宝重光章
H14.6.8   定年退官
H13.3.12 ~ H14.6.7 札幌高裁長官
H11.7.31 ~ H13.3.11 大阪家裁所長
H10.2.10 ~ H11.7.30 京都家裁所長
H8.7.1 ~ H10.2.9 大阪高裁5刑部総括
H7.6.30 ~ H8.6.30 札幌地裁所長
H6.4.1 ~ H7.6.29 札幌家裁所長
S63.4.1 ~ H6.3.31 大阪高裁判事
S59.4.1 ~ S63.3.31 大阪地裁部総括(刑事部)
S55.4.1 ~ S59.3.31 神戸地裁判事
S52.4.1 ~ S55.3.31 函館地裁刑事部部総括
S49.4.1 ~ S52.3.31 大阪地裁判事
S48.4.9 ~ S49.3.31 新潟地家裁長岡支部判事
S47.4.15 ~ S48.4.8 新潟地家裁長岡支部判事補
S46.4.1 ~ S47.4.14 新潟地家裁柏崎支部判事補
S43.4.1 ~ S46.3.31 書研教官
S41.4.18 ~ S43.3.31 旭川家地裁判事補
S38.4.9 ~ S41.4.17 大阪家地裁判事補

青山正明裁判官(15期)の経歴

生年月日 S12.9.18
出身大学 東大
退官時の年齢 65 歳
叙勲 H19年秋・瑞宝重光章
H14.9.18   定年退官
H12.8.30 ~ H14.9.17 福岡高裁長官
H11.5.16 ~ H12.8.29 東京家裁所長
H9.4.1 ~ H11.5.15 東京高裁5民部総括
H7.3.10 ~ H9.3.31 甲府地家裁所長
S63.6.3 ~ H7.3.9 東京地裁部総括(民事部)
S63.4.20 ~ S63.6.2 東京地裁判事
S61.9.1 ~ S63.4.19 法務省大臣官房秘書課長
S59.9.1 ~ S61.8.31 法務省民事局第一課長
S56.1.27 ~ S59.8.31 法務省民事局第三課長
S50.2.25 ~ S56.1.26 法務大臣官房司法法制調査部参事官
S49.4.1 ~ S50.2.24 法務大臣官房司法法制調査部付
S48.4.9 ~ S49.3.31 東京地裁判事
S47.4.1 ~ S48.4.8 東京地裁判事補
S44.4.1 ~ S47.3.31 宮崎地家裁延岡支部判事補
S41.4.5 ~ S44.3.31 最高裁民事局付
S38.4.9 ~ S41.4.4 東京地家裁判事補

*1 以下の記事も参照してください。
・ 歴代の福岡高裁長官
・ 歴代の東京家裁所長
*2 福岡高裁判事妻ストーカー事件(平成13年3月14日付の最高裁判所調査委員会の調査報告書参照)が発生した際,福岡高裁長官をしていました。
*3 民事法務行政の歴史と今後の課題(上巻)(1993年1月1日付),及び民事法務行政の歴史と今後の課題(下巻)(1993年5月1日付)を執筆しています。

泉徳治裁判官(15期)の経歴

生年月日 S14.1.25
出身大学 京大
退官時の年齢 70 歳
叙勲 H22年秋・旭日大綬章
H21.1.25   定年退官
H14.11.6 ~ H21.1.24 最高裁判事・一小
H12.3.22 ~ H14.11.5 東京高裁長官
H8.11.29 ~ H12.3.21 最高裁事務総長
H7.7.30 ~ H8.11.28 浦和地裁所長
H6.4.8 ~ H7.7.29 最高裁事務次長
H2.3.15 ~ H6.4.7 最高裁人事局長
S63.2.29 ~ H2.3.14 最高裁民事局長
S61.9.22 ~ S63.2.28 最高裁秘書課長
S58.4.12 ~ S61.9.21 最高裁調査官
S57.10.1 ~ S58.4.11 東京地裁3民部総括
S54.8.1 ~ S57.9.30 東京地裁判事
S50.8.1 ~ S54.7.31 最高裁人事局任用課長
S48.4.9 ~ S50.7.31 金沢地家裁判事
S48.4.2 ~ S48.4.8 金沢地家裁判事補
S45.7.1 ~ S48.4.1 最高裁人事局付
S44.6.2 ~ S45.6.30 東京地家裁判事補
S41.6.1 ~ S44.6.1 最高裁総務局付
S38.4.9 ~ S41.5.31 東京地家裁判事補

*1 最高裁判所民事局長をしていた当時,民事事件につき,新様式の判決書を導入しました(新様式判決,及び一歩前へ出る司法116頁ないし118頁)。
*2 「 犯罪の被害者は,証拠物を司法警察職員に対して任意提出した上,その所有権を放棄する旨の意思表示をした場合,当該証拠物の廃棄処分が単に適正を欠くというだけでは国家賠償法の規定に基づく損害賠償請求をすることができない。」と判示した最高裁平成17年4月21日判決に対する反対意見を書きました。


*3の1 最高裁平成18年1月19日判決の補足意見において,高裁の継ぎ接ぎ的引用判決は止めるべきという趣旨で以下の記載をしたものの,高裁の裁判官にはほとんど無視されました(一歩前へ出る司法119頁参照)。
   判決書の作成にコンピュータの利用が導入された現在では,第1審判決書の引用部分をコンピュータで取り込んで,完結した形の控訴審の判決書を作成することが極めて容易になった。現に,「以下,原判決『事実及び理由』中の『事案の概要』及び『当裁判所の判断』の部分を引用した上で,当審において,内容的に付加訂正を加えた主要な箇所をゴシック体太字で記載し,それ以外の字句の訂正,部分的削除については,特に指摘しない。」,あるいは「以下,控訴人を『原告』,被控訴人を『被告』という。なお,原判決と異なる部分(ただし,細かな表現についての訂正等を除く。)については,ゴシック体で表記する。」等の断り書きを付して,控訴審判決書の中に引用部分をとけ込ませ,自己完結的な控訴審判決書を作成している裁判体もある。このような自己完結型の控訴審判決書が,国民にわかりやすい裁判の実現,裁判の迅速化という観点において,継ぎはぎ的な引用判決よりもはるかに優れていることは,多言を要しないところである。本件の原審がこのような自己完結型の判決書を作成しておれば,前記のような誤りを容易に防ぐことができたものと考えられる。
*3の2 民事訴訟規則184条(第一審の判決書等の引用)は,「控訴審の判決書又は判決書に代わる調書における事実及び理由の記載は、第一審の判決書又は判決書に代わる調書を引用してすることができる。」と定めています。


*4 東京都議会の議員定数不均衡訴訟に関する最高裁平成27年1月15日判決の上告人になっています(柏第一法律事務所ブログの「元最高裁判事が選挙無効訴訟を提起」(2013年10月4日付)参照)し,最高裁平成31年2月5日判決の上告人になっていると思われます。

上田豊三裁判官(15期)の経歴

生年月日 S12.5.23
出身大学 東大
退官時の年齢 70 歳
叙勲 H21年春・旭日大綬章
H19.5.23   定年退官
H14.2.21 ~ H19.5.22 最高裁判事・三小
H12.8.14 ~ H14.2.20 大阪高裁長官
H12.1.31 ~ H12.8.13 広島高裁長官
H10.3.11 ~ H12.1.30 東京地裁所長
H6.12.21 ~ H10.3.10 最高裁首席調査官
H5.11.4 ~ H6.12.20 前橋地裁所長
H3.6.15 ~ H5.11.3 最高裁総務局長
S63.4.1 ~ H3.6.14 最高裁行政上席調査官
S59.4.6 ~ S63.3.31 司研事務局長
S58.4.1 ~ S59.4.5 司研民裁教官
S57.10.1 ~ S58.3.31 東京地裁24民部総括
S55.1.23 ~ S57.9.30 東京地裁判事
S52.1.27 ~ S55.1.22 最高裁経理局総務課長
S50.2.17 ~ S52.1.26 最高裁経理局主計課長
S48.4.9 ~ S50.2.16 東京地裁判事
S47.4.1 ~ S48.4.8 東京地裁判事補
S44.4.1 ~ S47.3.31 大津地家裁判事補
S41.6.30 ~ S44.3.31 最高裁行政局付
S38.4.9 ~ S41.6.29 東京地家裁判事補

*1 以下の記事も参照してください。
・ 最高裁判所判事任命の閣議書
・ 高輪1期以降の,裁判官出身の最高裁判所判事
・ 歴代の大阪高裁長官
・ 歴代の広島高裁長官
・ 歴代の東京地裁所長
・ 歴代の最高裁判所首席調査官
・ 毎年6月開催の長官所長会同
・ 新任の地家裁所長等を対象とした実務協議会の資料
・ 歴代の最高裁判所総務局長
・ 歴代の最高裁判所行政上席調査官
・ 最高裁判所調査官
・ 最高裁判所判例解説
・ 歴代の司法研修所事務局長
・ 司法研修所教官会議の議題及び議事録
・ 司法修習生指導担当者協議会
・ 司法研修所民事裁判教官の名簿
・ 部の事務を総括する裁判官の名簿(昭和37年度以降)
・ 最高裁判所裁判官及び事務総局の各局課長は襲撃の対象となるおそれが高いこと等
・ 最高裁判所が作成している,最高裁判所判事・事務総局局長・課長等名簿
・ 最高裁判所事務総局の各係の事務分掌(平成31年4月1日現在)
*2 東弁リブラ2018年2月号の「忍者の修行」(投稿者は41期の弁護士)には以下の記載があります。
    (山中注:41期司法修習が実施されていた昭和62年)当時の事務局長の上田豊三裁判官(後の最高裁判事)は,講話で「(500人が2学年あるので)1000人の虎を野に放す心境である」と話をされておりました。聞くところによると,警察官に刑事訴訟法を講釈するなど,修習生の武勇伝や不始末が多数あったようです。