司法試験受験生が裁判所職員採用試験を受ける場合の面接対策


目次第1 69期司法修習生になった人の,裁判所職員採用試験の面接体験

1 面接時の発言は人事部には届いていないみたいであること
2 裁判所職員採用試験における面接時のやり取り
3 69期司法修習生となったこと
第2 司法試験に三振した人が裁判所職員になった体験談に関するブログ
第3 関連記事その他

第1 69期司法修習生になった人の,裁判所職員採用試験の面接体験
1 面接時の発言は人事部には届いていないみたいであること
・ ダーレム七転び八起き日記ブログ「追記 司法試験受験生による公務員試験対策 【裁判所職員 一般職】」(平成27年8月31日付)に以下の記載があります。

   司法試験受験生ならば、必ず司法試験に合格した場合の身の振り方を聞かれると思います。なので、絶対にこの点だけは考えておいてください。おそらく、結論はどちらでもよいと思うのですが、矛盾せずに筋の通った答えを用意しておいてください。個人的には、やはり面接のときは、司法修習に進まない、裁判所職員が第一志望と言っておいた方が無難かなぁと思います。たとえ、後で内定を辞退したとしても、考えが変わったといえば嘘をついたことにはならないですからねw それにそれくらいのことは想定済みでしょう。
   これは余談ですが、おそらく面接時の発言(司法修習に進むかどうかとか、第一志望が何かとか)は人事部には届いていないみたいなので、後で面接時の発言を掘り返されて咎められるなんてことはないみたいです。先日、人事部の方から今後の進路について質問されたのですが、そのとき人事部の担当者は、僕の選択肢については全く知らなかったみたいですし、正直に答えてもらってかまわないといってくださいました。しかも、司法試験合格だったら悩むのも仕方ないよねと親身にお話してくださいました。

    裁判所職員の面接試験対策は、事前準備をしっかりして、本番では丁寧に答えるべしという感じでしょうか。事前準備としては、面接カード等に書いたことに対する質問を想定しておくことのほか、「他には?」と聞かれた時のために予備の答えも用意しておく、司法試験も合格した場合の身の振り方を決めておくという感じですかね。
2 裁判所職員採用試験における面接時のやり取り
・ ダーレム七転び八起き日記ブログ「H27裁判所職員 面接」(平成27年9月3日付)には,裁判所職員採用試験における面接時のやり取りとして以下の記載があります。

左「司法研究科の大学院とありますが、これはいわゆるロースクール出身ということですか?」
ダ「はい。」
左「(進路についての記述を見て)今年も司法試験を受験されていて、短答も通ったみたいですね。合否はどう思いますか?」
ダ「短答はギリギリ通過ですし、論文式試験もあまり自信がありませんので、最終合格は難しいと思っています。」
左「もし、最終合格すればどうしますか?」

ダ「今年最終合格しても修習にはいきません。去年も司法試験を受けていたのですが、その当時の試験制度においては最後の受験資格だったので、最後だと思って受けていました。したがって、そのときは自分の全力を尽くしたつもりです。しかし、残念ながら不合格となりました。ただ、偶然にもそのころに、試験制度が変わり、僕は復権となったので、今年も受けられるようになりました。」

左「なるほど。」
ダ「私は、去年で全てやりきったと思ったのですが、まだ受験資格がある以上、最後の最後まで受験したうえで、この受験生活にけじめをつけたいと思い、今年受けました。したがって、今年はけじめをつけるために受けたのであり、法曹になるために受けたのではなかったので、試験の結果にかかわらず、修習にはいきません。
左「本当に?」

ダ「本当です。」

(中略)

中「わかりました。ところで、仮に裁判所職員になることができたとしても、他の友人は弁護士等の法曹になっていますよね。それで悔しいというか羨望というか、そんな気持ちになったりしませんか?」
ダ「いえ、全くなりません。そもそも、そのように人と比較して劣等感を抱いたり優越感に浸るのは良くないと思っています。それぞれのステージで輝いているのならば、別にかまわないと思います。たとえ、司法試験から離れてフリーターになっていても、その人が頑張っているならばそれでいいと思います。したがって、私が裁判所職員になっても人と比べる必要はないと思っていますから悔しいみたいな気持ちにはなりません。」
中「わかりました。」
中「確認したいのですが、司法試験に合格しても、本当に修習に行かないのですか?今まで頑張ったのに?」
ダ「確かに、その点については事前に自分なりに考えました。しかし、去年の不合格後に、友人からせっかく法律の勉強をしているわけだし、もう少し視野を広げて、法曹以外の仕事も考えるべきではないかと言われたことをきっかけに、裁判所職員を受けることにしました。こういったアドバイスを受けたことから、法曹に固執するのはやめようと思いましたし、司法試験に未練はないので、修習にはいきません。

中「わかりました。」


3 69期司法修習生となったこと
・ ブログ主のダーレムさんは平成27年の裁判所職員採用試験と並行して受験した司法試験に合格したため,69期司法修習生となったみたいです。


第2 司法試験に三振した人が裁判所職員になった体験談に関するブログ
・ noteの「僕が国家公務員を辞めて「成年後見」分野に飛び込む理由」(2019年3月26日付)に以下の記載があります。

司法試験の挫折と、裁判所に拾ってもらったこと

ロースクールを卒業した後、3回ほど司法試験落ちてみたら、あっという間に30歳が目前に迫っていました。

大学の友人達は既に立派な社会人8年生になっており連絡を取りづらく、母親にも当時の彼女(今の嫁)にも不甲斐ないと泣かれ、「いやぁ…俺も泣きてぇよ…」と絶望しておりました。

そんな折、司法試験浪人仲間から、
「国家公務員はほとんど年齢制限に引っ掛かるけど、裁判所事務官は29歳まで受験資格あるよ~」
との情報が。ワラをもすがる思いで受験してみたら裁判所に拾って頂けました。ありがたやー!


第3 関連記事その他
1 法律事務所フロンティア・ロー代表の内山宙弁護士は,参考人として,令和元年5月23日の参議院文教科学委員会において以下の発言をしています。
    中央大学法学部で旧司法試験の勉強をしておりましたが、在学中では合格せず、裁判所事務官となりました。その後、書記官を五年、事務局の係長を三年やりまして、その事務局係長のときに仕事と並行して夜間で成蹊大学の法科大学院に通い、三年で修了いたしました。そのことは職場には言っておりませんでした。修了の年、最高裁民事局民事訴訟係長をしていたときに新司法試験を受験して合格し、退職いたしました。ですので、旧試験と新試験の両方を経験しているということになります。
2 以下の記事も参照してください。
・ 裁判所職員採用試験に関する各種データ
・ 裁判所職員に関する記事の一覧


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