44期の裁判官

溝国禎久裁判官(44期)の経歴

生年月日 S37.8.15
出身大学 京大
定年退官発令予定日 R9.8.15
R6.11.3 ~ 福岡高裁1刑部総括
R5.7.23 ~ R6.11.2 那覇家裁所長
R4.3.9 ~ R5.7.22 福岡地家裁小倉支部長
H31.4.1 ~ R4.3.8 福岡地裁2刑部総括
H27.5.20 ~ H31.3.31 熊本地裁刑事部部総括
H27.4.1 ~ H27.5.19 福岡高裁1刑判事
H25.1.10 ~ H27.3.31 神戸地裁姫路支部刑事部部総括
H24.9.6 ~ H25.1.9 神戸地家裁姫路支部判事
H22.4.1 ~ H24.9.5 福岡高裁3刑判事
H20.4.1 ~ H22.3.31 福岡地家裁判事
H19.4.1 ~ H20.3.31 東京家裁判事
H17.4.1 ~ H19.3.31 東京高裁10刑判事
H14.4.7 ~ H17.3.31 那覇地家裁平良支部判事
H14.4.1 ~ H14.4.6 那覇地家裁平良支部判事補
H11.4.1 ~ H14.3.31 神戸地裁判事補
H8.4.1 ~ H11.3.31 最高裁家庭局付
H7.4.1 ~ H8.3.31 さくら銀行(研修)
H7.3.24 ~ H7.3.31 東京地裁判事補
H6.4.1 ~ H7.3.23 神戸地家裁判事補
H4.4.7 ~ H6.3.31 神戸地裁判事補

*1 以下の記事も参照してください。
・ 高裁の部総括判事の位置付け
・ 毎年6月開催の長官所長会同
・ 新任の地家裁所長等を対象とした実務協議会の資料
・ 部の事務を総括する裁判官の名簿(昭和37年度以降)
・ 地方裁判所支部及び家庭裁判所支部
・ 裁判官の民間企業長期研修等の名簿
・ 判事補の外部経験の概要
*2 産経新聞HPに「裁判員10年 裁判官インタビュー(18)「理想形にはまだ道半ば」福岡地裁・溝国禎久裁判官(55) 約40件担当」が載っています。
*3の1 松橋事件(昭和60年1月,熊本県下益城郡松橋町(現在の宇城市)で発生した殺人事件)につき,熊本地裁昭和61年12月22日判決(裁判長は12期の荒木勝己裁判官)は懲役13年を言い渡し,福岡高裁昭和63年6月2日判決(裁判長は2期の生田謙二裁判官)は被告人の控訴を棄却し,最高裁平成2年1月26日決定(裁判長は高輪2期の大内恒夫裁判官)は被告人の上告を棄却しました。
*3の2 平成24年3月12日に再審請求があり,熊本地裁平成28年6月30日決定(裁判長は44期の溝国禎久裁判官)が再審開始を決定し,福岡高裁平成29年11月29日決定(裁判長は32期の山口雅高裁判官)が検察官の即時抗告を棄却し,最高裁平成30年10月10日決定(裁判長は32期の菅野博之裁判官)が検察官の特別抗告を棄却し,熊本地裁平成31年3月28日決定(裁判長は44期の溝国禎久裁判官)が再審無罪を言い渡しました。
*3の3 2019年10月3日の日弁連人権擁護大会シンポジウム第3分科会基調報告書 末尾60頁ないし63頁に松橋事件のことが書いてあります。

山口格之裁判官(44期)の経歴

生年月日 S38.7.25
出身大学 不明
定年退官発令予定日 R10.7.25
R6.5.4 ~ 広島地家裁呉支部長
R5.4.1 ~ R6.5.3 広島高裁第3部判事(民事部)
R2.4.1 ~ R5.3.31 山口地裁第1部部総括(民事部)
H29.4.1 ~ R2.3.31 山口地家裁周南支部長
H26.4.1 ~ H29.3.31 熊本地家裁判事
H23.4.1 ~ H26.3.31 広島地家裁判事
H20.4.1 ~ H23.3.31 広島家地裁福山支部判事
H17.4.1 ~ H20.3.31 高松高裁第4部判事
H16.7.1 ~ H17.3.31 高松地家裁判事(弁護士任官・広島弁)

*1 44期の山口格之裁判官と44期の山下貴司 元法務大臣は,司法研修所の卒業アルバムで隣同士になっているみたいです(北口雅章法律事務所HPの「公用車に「センチュリー購入」は違法か?」参照)。
*2 以下の記事も参照してください。
・ 最高裁判所裁判官等の公用車
・ 部の事務を総括する裁判官の名簿(昭和37年度以降)
・ 地方裁判所支部及び家庭裁判所支部
・ 弁護士任官者研究会の資料
・ 弁護士任官候補者に関する下級裁判所裁判官指名諮問委員会の答申状況
・ 弁護士任官希望者に関する情報収集の実情
・ 弁護士任官に対する賛成論及び反対論
・ 法曹一元
*3 山口地裁令和5年5月24日判決(裁判長は44期の山口格之)(判例秘書掲載)は,給与規程の諸手当にかかる規定の変更は,正規職員と非正規職員との間の不合理な待遇差を禁止するパートタイム・有期雇用労働法8条への対応を契機として行われたものであるとされた事例です。
*4の1 広島高裁令和5年5月10日判決(裁判長は38期の西井和徒)は,山口県が貴賓車として購入したトヨタの最高級車「センチュリー」を巡る住民訴訟の控訴審で,村岡嗣政知事に購入費2090万円を全額請求するよう県に命じた山口地裁令和4年11月2日判決(裁判長は44期の山口格之)を取り消し,原告の請求を棄却しました。
*4の2 令和5年4月1日現在,広島高裁第3部(民事)には38期の西井和徒44期の山口格之及び56期の芝本昌征の3人がいます。

上杉英司裁判官(44期)の経歴

生年月日 S36.6.29
出身大学 不明
定年退官発令予定日 R8.6.29
R5.4.1 ~ 名古屋高裁2民判事
R3.4.1 ~ R5.3.31 福井地裁民事部部総括
H29.4.1 ~ R3.3.31 名古屋家裁家事第2部部総括
H27.4.1 ~ H29.3.31 名古屋高裁2民判事
H23.4.1 ~ H27.3.31 鳥取地家裁米子支部長
H19.4.1 ~ H23.3.31 名古屋高裁3民判事
H15.4.1 ~ H19.3.31 山形家地裁判事
H14.4.7 ~ H15.3.31 大阪地裁13民判事
H12.4.1 ~ H14.4.6 大阪地家裁判事補
H9.4.1 ~ H12.3.31 福島家地裁白河支部判事補
H6.4.1 ~ H9.3.31 函館地家裁判事補
H4.4.7 ~ H6.3.31 名古屋地裁判事補

加島滋人裁判官(44期)の経歴

生年月日 S37.2.8
出身大学 京大
定年退官発令予定日 R9.2.8
R6.10.4 ~ 岐阜地家裁所長
R5.5.13 ~ R6.10.3 鳥取地家裁所長
R4.4.18 ~ R5.5.12 名古屋地裁2民部総括(破産再生執行保全部)
R2.4.1 ~  R4.4.17名古屋地裁6民部総括
H29.4.1 ~ R2.3.31 金沢地裁民事部部総括
H26.3.15 ~ H29.3.31 名古屋地裁8民部総括
H25.4.1 ~ H26.3.14 名古屋高裁1民判事
H22.4.1 ~ H25.3.31 松山地裁2民部総括
H19.4.1 ~ H22.3.31 名古屋高裁4民判事
H17.4.1 ~ H19.3.31 名古屋家裁判事
H14.4.7 ~ H17.3.31 広島地裁判事
H14.4.1 ~ H14.4.6 広島地裁判事補
H11.4.1 ~ H14.3.31 金沢地家裁小松支部判事補
H8.4.1 ~ H11.3.31 東京地裁判事補
H6.4.1 ~ H8.3.31 那覇地家裁沖縄支部判事補
H4.4.7 ~ H6.3.31 京都地裁判事補

* 以下の記事も参照してください。
・ 毎年6月開催の長官所長会同
・ 新任の地家裁所長等を対象とした実務協議会の資料
・ 部の事務を総括する裁判官の名簿(昭和37年度以降)
・ 地方裁判所の専門部及び集中部
・ 地方裁判所支部及び家庭裁判所支部

柴田厚司裁判官(44期)の経歴

生年月日 S35.5.19
出身大学 不明
定年退官発令予定日 R7.5.19
R4.9.21 ~ 広島高裁岡山支部部総括
R2.4.1 ~ R4.9.20 大阪地裁堺支部1刑部総括
H28.4.1 ~ R2.3.31 大阪高裁4刑判事
H25.4.1 ~ H28.3.31 奈良地裁刑事部部総括
H22.4.1 ~ H25.3.31 名古屋高裁2刑判事
H19.4.1 ~ H22.3.31 京都地家裁判事
H16.4.1 ~ H19.3.31 福岡高裁3刑判事
H15.4.1 ~ H16.3.31 福岡地家裁判事
H14.4.7 ~ H15.3.31 大阪地家裁堺支部判事
H12.4.1 ~ H14.4.6 大阪地家裁堺支部判事補
H9.4.1 ~ H12.3.31 高知地家裁判事補
H6.4.1 ~ H9.3.31 神戸地家裁姫路支部判事補
H4.4.7 ~ H6.3.31 札幌地裁判事補

* 以下の記事も参照してください。
・ 高裁の部総括判事の位置付け
・ 高等裁判所支部
・ 部の事務を総括する裁判官の名簿(昭和37年度以降)
・ 地方裁判所支部及び家庭裁判所支部

木太伸広裁判官(44期)の経歴

生年月日 S39.10.28
出身大学 不明
定年退官発令予定日 R11.10.28
R6.4.1 ~ 大阪高裁13民判事
R2.10.30 ~ R6.3.31 大阪地裁堺支部2民部総括
H30.4.1 ~ R2.10.29 大阪高裁5民判事
H27.4.1 ~ H30.3.31 奈良地裁民事部部総括
H24.4.1 ~ H27.3.31 東京高裁15民判事
H21.4.1 ~ H24.3.31 神戸地裁2民判事
H18.4.1 ~ H21.3.31 前橋地家裁桐生支部判事
H15.4.1 ~ H18.3.31 大阪地裁判事
H14.4.7 ~ H15.3.31 神戸家地裁伊丹支部判事
H12.4.1 ~ H14.4.6 神戸家地裁伊丹支部判事補
H9.4.1 ~ H12.3.31 松山地家裁判事補
H6.4.1 ~ H9.3.31 大分地家裁判事補
H4.4.7 ~ H6.3.31 東京地裁判事補

福井健太裁判官(44期)の経歴

生年月日 S31.9.25
出身大学 慶応大
R3.9.25 定年退官
R2.4.1 ~ R3.9.24 大阪家裁少年第2部部総括
H29.12.1 ~ R2.3.31 神戸地家裁明石支部長
H28.4.1 ~ H29.11.30 大阪高裁1刑判事
H25.4.1 ~ H28.3.31 神戸家裁少年部判事
H22.4.1 ~ H25.3.31 津地家裁四日市支部判事
H19.4.1 ~ H22.3.31 大阪家裁家事第4部判事
H15.4.1 ~ H19.3.31 松山地家裁宇和島支部長
H14.4.7 ~ H15.3.31 大阪家地裁判事
H12.4.1 ~ H14.4.6 大阪家地裁判事補
H9.4.1 ~ H12.3.31 福島地家裁会津若松支部判事補
H7.4.1 ~ H9.3.31 水戸地家裁判事補
H6.4.1 ~ H7.3.31 水戸家地裁判事補
H4.4.7 ~ H6.3.31 横浜地裁判事補

*1 令和3年12月1日,大阪弁護士会で弁護士登録をして,弁護士法人アドバンス大阪事務所に入所しました(同事務所HPの「大阪事務所への弁護士入所のお知らせ」参照)。
*2 以下の記事も参照してください。
・ 部の事務を総括する裁判官の名簿(昭和37年度以降)
・ 地方裁判所支部及び家庭裁判所支部

鈴木順子裁判官(44期)の経歴

生年月日 S34.5.25
出身大学 中央大
退官時の年齢 64歳
R6.3.31 依願退官
R4.4.1 ~ R6.3.30 東京高裁19民判事
H31.4.15 ~ R4.3.31 甲府地裁民事部部総括
H28.4.1 ~ H31.4.14 東京高裁20民判事
H25.4.1 ~ H28.3.31 横浜地裁2民判事
H22.4.1 ~ H25.3.31 那覇家地裁判事
H18.4.1 ~ H22.3.31 千葉地家裁判事
H15.4.1 ~ H18.3.31 札幌家地裁判事
H14.4.7 ~ H15.3.31 東京地裁判事
H12.4.1 ~ H14.4.6 東京地裁判事補
H9.4.1 ~ H12.3.31 鹿児島地家裁判事補
H6.4.1 ~ H9.3.31 神戸地家裁尼崎支部判事補
H4.4.7 ~ H6.3.31 東京地裁判事補

杉山順一裁判官(44期)の経歴

生年月日 S38.8.10
出身大学 不明
定年退官発令予定日 R10.8.10
R5.5.8 ~ 東京地裁立川支部2民部総括
R5.4.1 ~ R5.5.7 東京高裁16民判事
R2.4.1 ~ R5.3.31 前橋地裁2民部総括
H29.4.1 ~ R2.3.31 東京高裁15民判事
H26.4.1 ~ H29.3.31 松江地裁民事部部総括
H23.4.1 ~ H26.3.31 東京地裁5民判事
H20.4.1 ~ H23.3.31 大津地家裁彦根支部長
H16.4.1 ~ H20.3.31 東京地裁50民判事
H14.4.7 ~ H16.3.31 山口家地裁判事
H12.4.1 ~ H14.4.6 山口家地裁判事補
H9.4.1 ~ H12.3.31 大阪地家裁岸和田支部判事補
H6.4.1 ~ H9.3.31 青森地家裁判事補
H4.4.7 ~ H6.3.31 横浜地裁判事補

* 以下の記事も参照してください。
・ 部の事務を総括する裁判官の名簿(昭和37年度以降)
・ 地方裁判所支部及び家庭裁判所支部

安藤範樹裁判官(44期)の経歴

生年月日 S35.1.22
出身大学 不明
退官時の年齢 62歳
R4.11.15 依願退官
R2.4.1 ~ R4.11.14 千葉地裁2刑部総括
H28.4.1 ~ R2.3.31 広島地裁2刑部総括
H25.4.1 ~ H28.3.31 東京地裁16刑判事
H23.4.1 ~ H25.3.31 大阪地家裁堺支部判事
H19.4.1 ~ H23.3.31 東京地裁21刑判事
H15.4.1 ~ H19.3.31 前橋地家裁太田支部判事
H14.4.7 ~ H15.3.31 大阪地裁判事
H12.4.1 ~ H14.4.6 大阪地家裁判事補
H9.4.1 ~ H12.3.31 名古屋家地裁一宮支部判事補
H6.4.1 ~ H9.3.31 宇都宮地家裁判事補
H4.4.7 ~ H6.3.31 京都地裁判事補

*1 44期の安藤範樹裁判官は,令和4年12月15日,29期の鈴木秀行公証人の後任として,横浜地方法務局所属のみなとみらい公証役場の公証人に任命されました。
*2 以下の記事も参照してください。
・ 公証人の任命状況(2019年5月1日以降)→公証人への任命直前の,元裁判官,元検事等の経歴を記載したもの
・ 裁判官の早期退職
・ 50歳以上の裁判官の依願退官の情報
・ 部の事務を総括する裁判官の名簿(昭和37年度以降)
・ 地方裁判所支部及び家庭裁判所支部

本田晃裁判官(44期)の経歴

生年月日 S42.3.31
出身大学 一橋大
定年退官発令予定日 R14.3.31
R5.2.21 ~ 千葉地裁4民部総括(破産再生執行保全部)
R2.4.1 ~ R5.2.20 千葉地裁2民部総括(医事部)
H27.8.6 ~ R2.3.31 さいたま家裁家事部部総括
H28.4.1 ~ H27.8.5 東京高裁1民判事
H25.4.1 ~ H28.3.31 札幌地裁5民部総括
H24.4.1 ~ H25.3.31 札幌地裁5民判事
H22.4.1 ~ H24.3.31 東京地裁21民判事
H19.3.22 ~ H22.3.31 総研調研部教官
H18.5.1 ~ H19.3.21 釧路地裁刑事部部総括
H18.4.1 ~ H18.4.30 釧路地家裁判事
H17.4.1 ~ H18.3.31 釧路地家裁北見支部長
H14.4.7 ~ H17.3.31 東京地裁判事
H14.4.1 ~ H14.4.6 東京地裁判事補
H11.4.1 ~ H14.3.31 札幌地家裁判事補
H9.4.1 ~ H11.3.31 東京地裁判事補
H6.4.1 ~ H9.3.31 大阪法務局訟務部付
H6.3.25 ~ H6.3.31 大阪地裁判事補
H4.4.7 ~ H6.3.24 札幌地裁判事補

*0 令和5年2月現在,東京大学医学部附属病院内科診療部門の助教をしている本田晃とは別の人です。
*1 以下の記事も参照してください。
・ 部の事務を総括する裁判官の名簿(昭和37年度以降)
・ 地方裁判所の専門部及び集中部
・ 地方裁判所支部及び家庭裁判所支部
*2の1 札幌地裁平成13年6月29日判決(判例秘書に掲載。担当裁判官は20期の佐藤陽一44期の本田晃及び51期の中里敦)は,統一教会の信者による統一教会への加入の勧誘,教義学習費用の収受,献金の収受,宗教活動への参加の求めについて違法性があるとして統一教会に損害賠償の支払が命じられた事例です。
*2の2 弁護士ドットコムの「”洗脳”手法を徹底研究、旧統一教会「伝道の違法性」を追及した第一人者の終わらない闘い」(2022年8月20日付)には以下の記載があります。
発火点を得た郷路は、元信者1名を原告に1987(昭和62)年3月、札幌地裁に提訴する。霊感商法は公序良俗違反の不法行為であり、伝道・教化活動を洗脳による人格破壊と構成して100万円の慰謝料を請求した。
この時、旧統一教会の反応として伝わってきたのは「変な訴訟を起こされたよ、慰謝料請求だぜ」という嘲笑だった。また、多くの弁護士からは「裁判所がそんな請求を認めるわけがない」「珍訴、奇訴の類」といわれた。――自ら信者になっていたのだし、むしろ霊感商法の加害者なのだから慰謝料請求は無謀――ということである。
(中略)
原告は提訴からおよそ4年間で20名になった。そして、2001(平成13)年6月、一審の判決を迎えた。

「裁判官の態度も硬化している感じでしたし、『これは勝てないな』と思って、控訴審の全員の委任状を懐に忍ばせて、叩きつけてやろうと思って判決に臨んだんです。そしたら、全面勝訴だった。びっくりしました。ものすごく嬉しかったですね」

高取真理子裁判官(44期)の経歴

生年月日 S41.7.23
出身大学 不明
定年退官発令予定日 R13.7.23
R4.4.1 ~ 横浜地裁4民部総括
H31.4.1 ~ R4.3.31 千葉地裁1民部総括(労働部)
H30.4.1 ~ H31.3.31 東京高裁22民判事
H27.4.1 ~ H30.3.31 仙台地裁2民部総括
H24.4.1 ~ H27.3.31 静岡地家裁沼津支部判事
H21.4.1 ~ H24.3.31 東京家裁判事
H18.4.1 ~ H21.3.31 宇都宮地家裁栃木支部判事
H15.4.1 ~ H18.3.31 東京地裁27民判事
H14.4.13 ~ H15.3.31 横浜地家裁判事
H11.11.15 ~ H14.4.12 横浜地家裁判事補
H9.7.10 依願退官
H6.4.1 ~ H9.7.9 甲府地家裁判事補
H4.4.7 ~ H6.3.31 横浜地裁判事補

* 千葉地裁令和3年5月26日判決(担当裁判官は44期の高取真理子49期の篠原絵理及び73期の瀧澤惟子)(労務事情掲載)は,Xが本件食堂で無銭飲食(平成26年5月及び同年6月23日までの間,プリペイドカードに1食分しか検印していないのに,2食分の料理を食べるという無銭飲食を少なくとも13回行ったというもの)をしたことは,詐欺罪を構成するもので,本件就業規程66条1項8号「不正不義の行為をして教職員としての体面を汚したとき」に当たるから,本件懲戒処分1に客観的に合理的な理由が認められ,社会通念上相当といえるから,同処分は有効であり,XのY法人に対する本件懲戒処分1により支給されなかった賃金の請求は認められないとされた例です。

武藤真紀子裁判官(44期)の経歴

生年月日 S39.5.8
出身大学 京大
定年退官発令予定日 R11.5.8
R5.6.23 ~ 前橋地家裁高崎支部長
R2.4.1 ~ R5.6.22 横浜家裁家事第2部部総括
H29.4.1 ~ R2.3.31 東京高裁17民判事
H26.4.1 ~ H29.3.31 岐阜地裁2民部総括
H23.4.1 ~ H26.3.31 東京地裁4民判事
H20.4.1 ~ H23.3.31 さいたま地家裁熊谷支部判事
H17.4.1 ~ H20.3.31 東京地裁7民判事
H14.4.7 ~ H17.3.31 名古屋地裁判事
H13.4.1 ~ H14.4.6 名古屋地裁判事補
H10.4.1 ~ H13.3.31 横浜地家裁川崎支部判事補
H6.4.1 ~ H10.3.31 静岡地家裁判事補
H4.4.7 ~ H6.3.31 東京地裁判事補

* 以下の記事も参照してください。
・ 部の事務を総括する裁判官の名簿(昭和37年度以降)
・ 地方裁判所支部及び家庭裁判所支部

濱本章子裁判官(44期)の経歴

生年月日 S38.5.10
出身大学 京大
定年退官発令予定日 R10.5.10
R5.11.14 ~ 奈良地家裁所長
R4.6.10 ~ R5.11.13 鹿児島地家裁所長
R3.7.16 ~ R4.6.9 大阪地家裁堺支部長
H31.4.1 ~ R3.7.15 大阪地裁14民部総括(執行部)
H28.4.1 ~ H31.3.31 大阪地裁15民部総括(交通部)
H25.4.1 ~ H28.3.31 岡山地家裁倉敷支部長
H22.4.1 ~ H25.3.31 大阪地裁19民判事
H19.4.1 ~ H22.3.31 名古屋地裁8民判事
H17.4.1 ~ H19.3.31 大阪地裁1民判事(保全部)
H16.4.1 ~ H17.3.31 大阪地裁10民判事(建築・調停部)
H14.4.7 ~ H16.3.31 熊本地家裁判事
H13.2.22 ~ H14.4.6 熊本地家裁判事補
H9.4.1 ~ H13.2.21 大阪地家裁堺支部判事補
H6.4.1 ~ H9.3.31 岡山地家裁判事補
H4.4.7 ~ H6.3.31 大阪地裁判事補

*0 「浜本章子」と表記されていることがあります。
*1 以下の記事も参照して下さい。
・ 毎年6月開催の長官所長会同
・ 新任の地家裁所長等を対象とした実務協議会の資料
・ 部の事務を総括する裁判官の名簿(昭和37年度以降)
・ 地方裁判所の専門部及び集中部
・ 地方裁判所支部及び家庭裁判所支部
*2の1 京大法学部HPに載ってある「The Gateway to 京都大学 法学部」(2011年版学部紹介冊子からの抜粋とのことです。)に寄稿した「濱本章子さん<大阪地方裁判所裁判官> 司法試験合格の先を見据えた高いレベルの学問、人材の宝庫です」には以下の記載があります。
    いまの私の土台を作ったのは、京大法学部での濃密な4年間でした。まず、授業のレベルが非常に高かったですね。どの先生もご自身が研究する学問に自信と誇りを持っていて、独自の哲学に則った体系的で美しい理論を示してくださいました。
*2の2 「裁判官になるには」(2009年5月1日付)に寄稿した「専業主婦から一念発起 心身ともにタフさが必要 大阪地方裁判所判事 浜本章子さん」(同書28頁ないし40頁)には以下の記載があります(赤文字部分は私の方で着色したものです。)。
    大学時代は遊んでばかりいました。大学近くの喫茶店でウエートレスのアルバイトをしたり、現在の夫とも1年生のときに大学で知り合い、付き合っていましたし、勉強のほうはさっぱりでした。司法試験は4年ではじめて受験しましたが、もちろん不合格。卒業した年の12月には夫と結婚して、専業主婦をしながら受験勉強を続けることになりました。
*3 鹿児島地家裁HPの「鹿児島地方・家庭裁判所長 浜本 章子(はまもと あきこ)生年月日 昭和38年5月10日」には,「鹿児島での勤務は初めてですが、出身が熊本なので、お隣の鹿児島で勤務できることをとても嬉しく思っています。」と書いてあります。


沖中康人裁判官(44期)の経歴

生年月日 S41.9.12
出身大学 東大
定年退官発令予定日 R13.9.12
R6.3.9 ~ 宮崎地家裁所長
H31.4.1 ~ R6.3.8 東京地裁16民部総括
H27.4.1 ~ H31.3.31 東京地裁47民部総括(知財部)
H26.12.26 ~ H27.3.31 東京地裁47民判事
H24.4.1 ~ H26.12.25 横浜地裁3民判事
H23.4.1 ~ H24.3.31 法務省大臣官房財産訟務管理官
H21.4.1 ~ H23.3.31 法務省大臣官房参事官(訟務担当)
H18.4.1 ~ H21.3.31 名古屋高裁金沢支部判事
H17.4.1 ~ H18.3.31 知財高裁第3部判事
H16.4.1 ~ H17.3.31 東京高裁知財第1部判事
H15.4.1 ~ H16.3.31 東京地裁判事
H14.4.7 ~ H15.3.31 那覇地家裁沖縄支部判事
H13.4.1 ~ H14.4.6 那覇地家裁沖縄支部判事補
H8.4.1 ~ H13.3.31 東京地裁判事補
H6.4.1 ~ H8.3.31 釧路地家裁判事補
H4.4.7 ~ H6.3.31 東京地裁判事補

*2 月刊パテント2019年6月号に「 裁判所から見た当事者の訴訟活動-知財訴訟について-」を寄稿しています。
*3 宮崎日日新聞HP「宮崎地裁・家裁所長に就任した 沖中康人(おきなか・やすひと)さん」に「東京都出身、神奈川県藤沢市育ち。東京の自宅に家族を残し単身赴任。」と書いてあります。
*1 以下の記事も参照してください。
・ 毎年6月開催の長官所長会同
・ 新任の地家裁所長等を対象とした実務協議会の資料
・ 部の事務を総括する裁判官の名簿(昭和37年度以降)
・ 地方裁判所の専門部及び集中部
・ 判事補の外部経験の概要
・ 行政機関等への出向裁判官
・ 判検交流に関する内閣等の答弁
・ 高等裁判所支部
・ 地方裁判所支部及び家庭裁判所支部