目次
第1 刑事の再審事件の各種決定及び無罪判決(榎井村事件以降の日弁連再審支援事件に限る。)
第2 関連記事その他
* 「刑事の再審事件」も参照してください。
第1 刑事の再審事件の各種決定及び無罪判決(榎井村事件以降の日弁連再審支援事件に限る。)
* 弁護側に有利な判断は赤文字表記とし,無罪判決は太字表記にしています。
令和6年
10月23日,福井女子中学生殺人事件第2次再審請求において,名古屋高裁金沢支部が再審開始決定を出した。
9月26日,袴田事件において,静岡地裁が無罪判決を出した。
5月31日,鶴見事件第3次再審請求において,東京高裁が即時抗告棄却決定を出した。
1月29日,名張毒ぶどう酒事件第10次再審請求において,最高裁が特別抗告棄却決定を出した。
令和5年
11月7日,鶴見事件第3次再審請求において,横浜地裁が再審請求棄却決定を出した。
6月5日,大崎事件第4次再審請求において,福岡高裁宮崎支部が即時抗告棄却棄却決定を出した。
3月13日,袴田事件第2次再審請求において,差戻審としての東京高裁が再審開始決定を出した。
2月27日,日野町事件第2次再審請求において,大阪高裁が再審開始決定を出した。
令和4年
12月12日,小石川事件再審請求において,最高裁が特別抗告棄却決定を出した。
10月14日,福井女子中学生殺人事件第2次再審請求が出された。
6月22日,大崎事件第4次再審請求において,鹿児島地裁が再審請求棄却決定を出した。
4月7日,小石川事件再審請求において,東京高裁が即時抗告棄却決定を出した。
3月30日,姫路郵便局強盗事件再審請求において,最高裁が特別抗告棄却決定を出した。
3月3日,名張毒ぶどう酒事件第10次再審請求において,異議審としての名古屋高裁が異議申立棄却決定を出した。
令和3年
11月11日,鶴見事件第2次再審請求が請求人死亡により終了した。
6月30日,姫路郵便局強盗事件再審請求において,大阪高裁が即時抗告棄却決定を出した。
4月12日,恵庭殺人事件第2次再審請求において,最高裁が特別抗告棄却決定を出した。
令和2年
12月22日,袴田事件第2次再審請求において,最高裁が破棄差戻決定を出した。
6月15日,姫路郵便局強盗事件再審請求において,差戻審としての神戸地裁が再審請求棄却決定を出した。
3月31日,湖東記念病院事件において,大津地裁が無罪判決を出した。
同日,小石川事件再審請求において,東京地裁が再審請求棄却決定を出した。
3月30日,大崎事件第4次再審請求が出された。
平成31年→令和元年
11月5日,難波ビデオ店放火殺人事件第2次再審請求が出された。
7月17日,難波ビデオ店放火殺人事件第1次再審請求において,最高裁が特別抗告棄却決定を出した。
6月25日,大崎事件第3次再審請求において,最高裁が再審開始取消決定を出した。
3月28日,松橋事件において,熊本地裁が無罪判決を出した。
3月18日,湖東記念病院第2次再審請求において,最高裁が検察側の特別抗告棄却決定を出した。
1月25日,豊川事件再審請求において,名古屋高裁が再審請求棄却決定を出した。
平成30年
10月10日,松橋事件において,最高裁が検察側の特別抗告棄却決定を出した。
10月9日,難波ビデオ店放火殺人事件において,大阪高裁が即時抗告棄却決定を出した。
6月11日,袴田事件第2次再審請求において,東京高裁が再審開始取消決定を出した。
3月20日,恵庭殺人第2次再審請求において,札幌高裁が即時抗告棄却決定を出した。
3月12日,大崎事件第3次再審請求において,福岡高裁宮崎支部が検察側の即時抗告棄却決定を出した。
平成29年
12月27日,鶴見事件第2次再審請求が出された。
12月20日,湖東記念病院第2次再審請求において,大阪高裁が再審開始決定を出した。
12月8日,名張毒ぶどう酒事件第10次再審請求において,名古屋高裁が再審請求棄却決定を出した。
11月29日,松橋事件再審請求において,福岡高裁が検察側の即時抗告棄却決定を出した。
10月30日,姫路郵便局強盗事件再審請求において,最高裁が検察側の特別抗告棄却決定を出した。
7月15日,豊川事件再審請求が出された。
6月28日,大崎事件第3次再審請求において,鹿児島地裁が再審開始決定を出した。
1月10日,恵庭殺人事件第2次再審請求が出された。
平成28年
8月10日,東住吉事件において,大阪高裁が無罪判決を出した。
6月30日,松橋事件再審請求において,熊本地裁が再審開始決定を出した。
6月13日,恵庭殺人第1次再審請求において,最高裁が特別抗告棄却決定を出した。
3月30日,難波ビデオ店放火殺人事件第1次再審請求において,大阪地裁が再審請求棄却決定を出した。
3月15日,姫路郵便局強盗事件再審請求において,大阪高裁が破棄差戻決定を出した。
平成27年
11月6日,名張毒ぶどう酒事件第10次再審請求が出された。
10月23日,東住吉事件再審請求において,大阪高裁が検察側の即時抗告を棄却した。
10月15日,名張毒ぶどう酒事件第9次再審請求が請求人死亡により終了した。
9月30日,湖東記念病院第2次再審請求において,大津地裁が再審請求棄却決定を出した。
7月17日,恵庭殺人第1次再審請求において,札幌高裁が即時抗告棄却決定を出した。
7月8日,大崎事件第3次再審請求が出された。
6月24日,小石川事件再審請求が出された。
5月15日,名張毒ぶどう酒事件第9次再審請求が出された。
2月2日,大崎事件第2次再審請求において,最高裁が特別抗告棄却決定を出した。
1月9日,名張毒ぶどう酒事件第8次再審請求において,名古屋高裁が異議申立棄却決定を出した。
平成26年
12月10日,福井女子中学生殺人事件第1次再審請求において,最高裁が特別抗告棄却決定を出した。
7月15日,大崎事件第2次再審請求において,福岡高裁宮崎支部が検察側の即時抗告棄却決定を出した。
5月28日,名張毒ぶどう酒事件第8次再審請求において,名古屋高裁が再審請求棄却決定を出した。
同日,難波ビデオ店放火殺人事件において第1次再審請求が出された。
4月21日,恵庭殺人事件第1次再審請求において,札幌地裁が再審請求棄却決定を出した。
3月28日,姫路郵便局強盗事件再審請求において,神戸地裁姫路市部が再審請求棄却決定を出した。
3月27日,袴田事件第2次再審請求において,静岡地裁が再審開始決定のほか,死刑及び拘置の執行停止決定を出した。
平成25年
11月5日,名張毒ぶどう酒事件第8次再審請求が出された。
10月16日,名張毒ぶどう酒事件第7次再審請求において,最高裁が特別抗告棄却決定を出した。
7月16日,マルヨ無線事件第7次再審請求が出された。
6月26日,マルヨ無線事件第6次再審請求において,最高裁が特別抗告棄却決定を出した。
3月6日,大崎事件第2次再審請求において,鹿児島地裁が再審請求棄却決定を出した。
同日,福井女子中学生第1次再審請求において,名古屋高裁が再審開始取消決定を出した。
平成24年
11月7日,東電OL殺人事件において,東京高裁が無罪判決を出した。
10月5日,恵庭殺人事件第1次再審請求が出された。
9月28日,湖東記念病院第2次再審請求が出された。
7月31日,東電OL殺人事件再審請求において,異議審としての東京高裁が検察側の異議申立棄却決定を出した。
6月7日,東電OL殺人事件再審請求において,東京高裁が再審開始決定を出した。
5月25日,名張毒ぶどう酒事件第7次再審請求において,名古屋高裁が再審請求棄却決定を出した。
5月23日,湖東記念病院第1次再審請求において,大阪高裁が即時抗告棄却決定を出した。
4月13日,鶴見事件第1次再審請求において,横浜地裁が再審請求棄却決定を出した。
3月30日,日野町事件第2次再審請求が出された。
3月29日,マルヨ無線事件第6次再審請求において,福岡高裁が即時抗告棄却決定を出した。
3月12日,松橋事件再審請求が出された。
3月7日,東住吉事件再審請求において,大阪地裁が再審開始決定を出した。
3月2日,姫路郵便局強盗事件再審請求が出された。
平成23年
11月30日,福井女子中学生殺人事件第1次再審請求において,名古屋高裁金沢支部が再審開始決定を出した。
8月24日,湖東記念病院第1次再審請求において,最高裁が特別抗告棄却決定を出した。
5月24日,布川事件において,水戸地裁土浦支部が無罪判決を出した。
3月30日,湖東記念病院第1次再審請求において,大津地裁が再審請求棄却決定を出した。
平成22年
9月21日,湖東記念病院事件第1次再審請求が出された。
8月30日,大崎事件第2次再審請求が出された。
3月26日,足利事件において,宇都宮地裁が無罪判決を出した。
平成21年
12月14日,布川事件第2次再審請求において,最高裁が検察側の特別抗告棄却決定を出した。
8月7日,東住吉事件の女性被告人から再審請求が出された。
7月7日,東住吉事件の男性被告人から再審請求が出された。
6月23日,足利事件再審請求において,東京高裁が再審開始決定を出した。
平成20年
7月14日,布川事件第2次再審請求において,東京高裁が検察側の即時抗告棄却決定を出した。
4月25日,袴田事件第2次再審請求が出された。
4月5日,名張毒ぶどう酒事件第7次再審請求において,最高裁が破棄差戻決定を出した。
3月26日,マルヨ無線事件第6次再審請求において,福岡地裁が再審請求棄却決定を出した。
3月24日,袴田事件第1次再審請求において,最高裁が特別抗告棄却決定を出した。
2月13日,足利事件再審請求において,宇都宮地裁が再審請求棄却決定を出した。
平成18年
12月26日,名張毒ぶどう酒事件第7次再審請求において,異議審としての名古屋高裁が再審開始取消決定を出した。
4月16日,鶴見事件第1次再審請求が出された。
3月27日,日野町事件第1次再審請求において,大津地裁が再審請求棄却決定を出した。
1月30日,大崎事件第1次再審請求において,最高裁が特別抗告棄却決定を出した。
平成17年
9月21日,布川事件第2次再審請求において,水戸地裁土浦支部が再審開始決定を出した。
4月5日,名張毒ぶどう酒事件第7次再審請求において,名古屋高裁が再審開始決定を出した。
3月24日,東電OL殺人事件再審請求が出された。
平成16年
12月9日,大崎事件第1次再審請求において,福岡高裁宮崎支部が再審開始取消決定を出した。
8月26日,袴田事件第1次再審請求において,東京高裁が即時抗告棄却決定を出した。
7月15日,福井女子中学生殺人事件第1次再審請求が出された。
平成14年
12月25日,足利事件再審請求が出された。
4月10日,名張毒ぶどう酒事件第7次再審請求が出された。
4月8日,名張毒ぶどう酒事件第6次再審請求において,最高裁が特別抗告棄却決定を出した。
3月26日,大崎事件第1次再審請求において,鹿児島地裁が再審開始決定を出した。
平成13年
12月6日,布川事件第2次再審請求が出された。
11月27日,日野町事件第1次再審請求が出された。
平成11年
9月10日,名張毒ぶどう酒事件第6次再審請求において,異議審としての名古屋高裁が異議申立棄却決定を出した。
平成10年
10月30日,マルヨ無線事件第6次再審請求が出された。
10月27日,マルヨ無線事件第5次再審請求において,最高裁が特別抗告棄却決定を出した。
10月8日,名張毒ぶどう酒事件第6次再審請求において,名古屋高裁が再審請求棄却決定を出した。
平成9年
1月30日,名張毒ぶどう酒事件第6次再審請求が出された。
1月28日,名張毒ぶどう酒事件第5次再審請求において,最高裁が特別抗告棄却決定を出した。
平成7年
4月19日,大崎事件第1次再審請求が出された。
3月28日,マルヨ無線事件第5次再審請求において,福岡高裁が即時抗告棄却決定を出した。
平成6年
8月9日,袴田事件第1次再審請求において,静岡地裁が再審請求棄却決定を出した。
3月22日,榎井村事件において,高松高裁が無罪判決を出した。
平成5年
11月1日,榎井村事件再審請求において,高松高裁が再審開始決定を出した。
3月31日,名張毒ぶどう酒事件第5次再審請求において,異議審としての名古屋高裁が異議申立棄却決定を出した。
平成4年
9月9日,布川事件第1次再審請求において,最高裁が特別抗告棄却決定を出した。
平成2年
3月19日,榎井村事件再審請求が出された。
昭和63年
12月14日,名張毒ぶどう酒事件第5次再審請求において,名古屋高裁が再審請求棄却決定を出した。
10月5日,マルヨ無線事件第5次再審請求において,福岡地裁が再審請求棄却決定を出した。
2月22日,布川事件第1次再審請求において,東京高裁が即時抗告棄却決定を出した。
昭和62年
3月31日,布川事件第1次再審請求において,水戸地裁土浦支部が再審請求棄却決定を出した。
昭和58年
12月23日,布川事件第1次再審請求が出された。
昭和56年
4月20日,袴田事件第1次再審請求が出された。
昭和52年
5月18日,名張毒ぶどう酒事件第5次再審請求が出された。
昭和54年
2月1日,マルヨ無線事件第5次再審請求が出された。
「役所が作った文書だから真実が書いてあるはずだ」という思い込み、冤罪による死刑判決のかなり大きな要因だと思いますよ。「まさか官憲が虚偽を書くはずないだろう」「捜査官が証拠を捏造するはずないだろう」「上司たる大臣に関して官僚が…」と思ってると、被告人やら政治家やらが嘘つきに見える。
— 玉井克哉(Katsuya TAMAI) (@tamai1961) March 15, 2023
上級審からのフィードバックはありますが、原理的に訴訟的真実を客観的真実と照合できないのはそのとおりで、人間による事実認定作用としてはやむを得ないところもあります。司法研究も、事実認定評議において裁判官と裁判員の果たすべき役割は異ならないとして、事実認定の専門性を肯定していません。 https://t.co/PrX2SLFhpY
— 弁護士西愛礼@元裁判官 (@YoshiyukiNishi_) March 28, 2023
第2 関連記事その他
1 えん罪被害者を一刻も早く救済するために再審法の速やかな改正を求める決議(2019年10月4日付)には以下の記載があります(改行を追加しています。)。
1970年代から1980年代にかけては、「死刑再審4事件」で相次いで再審無罪判決が出たことによって、市民の関心が高まった時期もあった。
しかし、その後の検察による激しい抵抗と裁判所の姿勢の後退によって、「再審冬の時代」、「逆流現象」などと言われるように、再審をめぐる状況は非常に厳しくなり、1990年代、当連合会の支援事件で再審が開始されたのは、榎井村事件(1993年(平成5年)11月に再審開始決定、1994年(平成6年)3月に再審無罪判決)のわずか1件にとどまった。
2 以下の記事も参照してください。
・ 刑事の再審事件
・ 刑事事件の上告棄却決定に対する異議の申立て
・ 司法研修所刑事裁判教官の名簿
大阪地裁平成28年8月10日判決で無罪となった東住吉事件につき,大阪地裁平成11年3月30日判決(無期懲役)の裁判長をしていた,
川合昌幸裁判官(29期)の経歴 https://t.co/fka0P7Acm8— 弁護士 山中理司 (@yamanaka_osaka) June 20, 2020