53期司法修習まで存在していたかもしれない,新任検事の採用における女性枠

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1 日弁連HPに載ってある「森山法務大臣に対する検察官任命に関する要望書」(平成13年9月11日付)には以下の記載があります。
   司法研修所49期から53期については、1クラス3名以上の女性任命者がいるクラスはなく、0~1名ないし2名である。アンケート調査及び面接調査によると、「女性枠」の存在は、司法修習生のほぼ共通認識となっていることがうかがわれる。は、司法修習生間の単なるうわさ話などというものではない。女性任命者の数を原則1クラス1名、例外的に2名とするという情報は、司法研修所検察教官及び他の教官並びに実務修習での指導担当検事等から司法修習生に与えられており、被調査者の「女性枠」に関する供述は、日時・場所・状況・内容等が具体的かつ明確である。しかも、単に、教官等から「女性枠」の存在についての発言があったということにとどまらず、実際に検察教官などが任官志望者に対し、「女性枠」を前提に任官を薦めたり諦めさせたりしている具体的な事実が確認されており、十分信用できる。

2 それぞれの修習期のクラス数のほか,修習終了者からの検察官任官者のうち,女性の数は以下のとおりでした。
10クラスの46期:75人が任官し,そのうちの女性は11人
10クラスの47期:86人が任官し,そのうちの女性は16人
12クラスの48期:71人が任官し,そのうちの女性は12人
12クラスの49期:70人が任官し,そのうちの女性は16人
12クラスの50期:73人が任官し,そのうちの女性は11人
12クラスの51期:72人が任官し,そのうちの女性は16人
12クラスの52期:69人が任官し,そのうちの女性は16人
12クラスの53期:74人が任官し,そのうちの女性は10人
(54期が採用されたのは平成13年10月)
14クラスの54期:76人が任官し,そのうちの女性は20人
14クラスの55期:75人が任官し,そのうちの女性は22人
14クラスの56期:75人が任官し,そのうちの女性は19人
16クラスの57期:77人が任官し,そのうちの女性は19人
16クラスの58期:96人が任官し,そのうちの女性は30人
20クラスの59期:87人が任官し,そのうちの女性は26人

3 日弁連は,「検察官任官における『女性枠』を考える53期修習生の会」(土井香苗代表)より、司法研修所における検察官任命の「女性枠」に関する要請があったことを受けて,特別調査チームを設け,平成13年1月から調査を行っていました。

4 司法の病巣119頁には以下の記載があります。
   土井らは、複数の検察官出身教官の言葉や過去数年間のクラス別の女性の検事任官者数の追跡から、「女性枠」の存在を指摘した。調査では対象となった六十クラスのうち、女性の任官者ゼロが九クラス、一人が三十三クラス、二人が十八クラス、三人はゼロだった。

5 以下の記事も参照してください。
・ 昭和51年の30期前期修習で発生した,女性司法修習生に対する司法研修所裁判教官等の差別発言問題(教官等の弁明が正しいことを前提として厳重注意で終了した事件)
・ 女性判事及び女性判事補の人数及び割合の推移
・ 日弁連の女性副会長
・ 日弁連の女性理事

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