目次
第1 通常第一審における危険運転致死罪の量刑分布(地裁)
第2 関連記事その他
第1 通常第一審における危険運転致死罪の量刑分布(地裁)
・ 平成30年
懲役総数17人(うち,20年以下は4人,10年以下は8人,5年以下は4人,3年は1人,執行猶予率は0%),無罪は0人,その他は1人
・ 平成29年
懲役総数31人(うち,20年以下は4人,10年以下は18人,5年以下は6人,3年は3人,執行猶予率は0%),無罪は0人,その他は1人
・ 平成28年
懲役総数37人(うち,30年以下は2人,20年以下は2人,10年以下は20人,5年以下は11人,3年は2人,執行猶予率は50%),無罪は0人,その他は1人
・ 平成27年
懲役総数32人(うち,30年以下は1人,20年以下は6人,10年以下は15人,5年以下は8人,3年は2人,執行猶予率は50%),無罪は0人,その他は0人
・ 平成26年
懲役総数17人(うち,20年以下は1人,10年以下は11人,5年以下は4人,3年は1人,執行猶予率は0%),無罪は0人,その他は0人
・ 平成25年
懲役総数32人(うち,20年以下は3人,10年以下は19人,5年以下は5人,3年は5人,2年以上は0人であり,執行猶予率は20%),無罪は0人,その他は0人
・ 平成24年
懲役総数23人(うち,20年以下は4人,10年以下は16人,5年以下は3人,3年以下は0人),無罪は0人,その他は0人
・ 平成23年
懲役総数17人(うち,20年以下は2人,10年以下は8人,5年以下は4人,3年は1人,2年以上は2人であり,執行猶予率は0%),無罪は0人,その他は0人
第2 関連記事その他
1 毎年2月1日発行の法曹時報の図表143→図表138がデータの出典です。
2 執行猶予率は,執行猶予言渡人員を懲役・禁固3年以下の有罪人員で除して100を乗ずることで算出しました。
3 「その他」は,公訴棄却,移送等です。
4 平成26年5月20日,自動車運転死傷行為処罰法の制定により,危険運転致死傷罪の成立範囲が広がりましたから,従前は自動車運転過失致死罪で起訴されていたものの一部が危険運転致死罪で起訴されるようになりました。
5 本記事を含む量刑分布データは以下のとおりです。
① 通常第一審における危険運転致死罪の量刑分布(地裁)
② 通常第一審における危険運転致傷罪の量刑分布(地裁)
③ 通常第一審における過失運転致死罪(従前の自動車過失運転致死罪を含む。)の量刑分布(地裁及び簡裁)
④ 通常第一審における過失運転致傷罪(従前の自動車過失運転致傷罪を含む。)の量刑分布(地裁及び簡裁)
⑤ 略式手続における過失運転致死罪(従前の自動車過失運転致死罪を含む。)の量刑分布
⑥ 略式手続における過失運転致傷罪(従前の自動車過失運転致傷罪を含む。)の量刑分布
交通の研修会で話題に上った事項の備忘録
・自転車事故や物的損害で自賠3条書く人は一旦正気に戻ろう。
・あおり運転事案で故意主張する人がいるが保険の故意免責は考慮したか?
・治療費全額既払いで損害計上しない時でも治療経過(期間・実日数)は明示しよう。過失争われそうなときは治療関係費も。— 中村真 (@lawyer_makoto) March 14, 2023