日弁連の理事会及び常務理事会

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1 日弁連の理事会
(1) 日弁連の理事会は,会長,15人の副会長及び71人の理事によって構成されています(日弁連会則58条1項)ところ,毎月の定例日に以下の事項について審議します(日弁連会則59条)。
① 本会の運営に関する重要事項
② 総会及び代議員会に付する議案に関する事項
③ 規則の制定及び変更に関する事項
④ 弁護士会の総会の決議の取消しに関する事項
⑤ 名誉会員に関する事項
⑥ 総会又は代議員会において理事会に委任した事項
⑦ その他会長において必要と認めた事項
(2) 日弁連の理事会における議決は,出席者の3分の2以上の賛成を要する日弁連会則の改正(日弁連会則99条1項)を除き,出席者の過半数で決せられます(日弁連会則58条2項前段)。
(3) 理事会議事録は平均150頁前後あるみたいです(吉峰康博弁護士ブログ「2009年度日弁連理事会を終えて-理事会に新しい風を!-」参照)。

2 日弁連の常務理事会
(1) 日弁連の常務理事会は,事務的事項について迅速かつ能率的に審議するために設置されたものであって,会長,15人の副会長及び39人の常務理事によって構成されています(日弁連会則59条の第1項)ところ,毎月の定例日に以下の事項について審議します(日弁連会則59条の3)。
① 本会の運営に関する事項
② 弁護士会の会則の承認及び弁護士会連合会の設立の承認に関する事項
③ 弁護士会に対する諮問及び協議に関する事項
④ 弁護士名簿の登録、登録換え及び登録取消しに関する事項
⑤ 弁護士の資格審査に関する事項
⑥ 弁護士及び弁護士法人の懲戒に関する事項
⑦ 外国の弁護士となる資格を有する者の弁護士事務を行う承認の取消しについての意見具申に関する事項
⑧ 外国法事務弁護士となる資格を有する者の承認及び承認の取消し並びに特定外国法の指定及び指定の取消しについての意見具申に関する事項
⑨ 外国法事務弁護士名簿の登録、登録換え及び登録取消しに関する事項
⑩ 外国法事務弁護士及び外国法事務弁護士法人の懲戒に関する事項
⑪ 弁護士会における司法修習生の修習に関する事項
⑫ 最高裁判所に対する報告及び官公署の調査に関する事項
⑬ 理事会において委任した事項
⑭ その他会長において必要と認めた事項
(2) 常務理事会における議決は,出席者の過半数で決せられます(日弁連会則59条の2第2項・58条2項前段)。

3 日弁連の合意形成方法
「司法改革 日弁連の長く困難なたたかい」55頁には以下の記載があります。
   日弁連では、正副会長会、理事会、総会などにおける民主的討議を経て、合意が形成される。その前提として、多くの場合、専門委員会で調査・研究・討議されてできあがった案が日弁連正副会長会に出され、そこで承認されると、理事会にかけられる。各理事は、出身の各弁護士会などにおける議論をふまえ、意見を表明し、採択の可否の議決にのぞむ。会員弁護士の権利義務などにかかわる重要な問題は、理事会を経て、さらに総会にかけられる。このように日弁連では、官僚組織と異なり、下から討議を積みあげ、合意形成していくのを基本とする。

4 以下の記事も参照してください。
① 日弁連理事
② 日弁連の会長及び副会長
③ 日弁連役員に関する記事の一覧

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