第1 本記事の役割と確認基準
1 公式文書の関係
裁判所法66条1項は,司法修習生を司法試験に合格した者の中から最高裁判所が命ずるものと定めている。
現行の司法修習生採用選考審査基準1は,この通常の資格者に加え,旧司法試験第二次試験の合格者その他の旧制度上の資格者も掲げている。
採用選考に関する文書は,おおむね①継続的に適用される「司法修習生採用選考審査基準」,②各年度の選考内容,日程及び申込方法を定める「司法修習生採用選考要項」,③申込みの入力方法又は提出書類を説明する手引き・記載要領,④実務修習希望地等について司法研修所へ提出する資料に分かれる。
本記事は,これらの公式文書又はその保存資料を,文書の種類及び年度ごとに探せるように整理した索引である。
実際に申込みをする場合は,過年度資料を流用せず,最高裁判所の「司法修習生採用選考」ページに掲載された当該年度の要項及び手引きを確認する必要がある。
2 令和8年度の公表状況
令和8年9月6日現在,最高裁判所は,同月4日付けの令和8年度司法修習生採用選考要項を掲載している。
同要項により,第80期司法修習生採用選考の申込方法,申込期間,提出書類,面接予定,採用内定及び採用発令日が公表された。
もっとも,「令和8年度司法修習生採用選考申込手続の手引き」は令和8年10月中旬頃に掲載される予定であり,申込フォームの詳しい入力方法,ファイル形式,写真・資格関係書類その他の実務的な指定は,同手引の公表後に確認する必要がある。
受付フォームのURLは,同年11月11日午後5時頃に最高裁判所の「司法修習生採用選考」ページへ掲載される予定である。
第2 司法修習生採用選考審査基準
1 現行の審査基準
司法修習生採用選考審査基準(令和7年8月27日付・最高裁判所)は,申込者を司法修習生として採用する原則と,不採用事由を定めている。
不採用事由には,①心身の故障により修習をすることが困難であること,②拘禁刑以上の刑に処せられたこと,③破産手続開始の決定を受けて復権を得ないこと,④品位を辱める行状により司法修習生たるに適しないこと,⑤心身の故障により修習をすることが困難であること又は品位を辱める行状により司法修習生たるに適しないことに準ずる事由,⑥司法修習生であった者について定める一定の事由,⑦採用選考要項所定の手続を遵守しなかったことが掲げられている。
これは審査基準の記載内容を要約したものであり,個別の事情がいずれかの事由に当たるかを示すものではない。
令和5年8月30日付の基準にあった「禁錮以上の刑」という文言は,令和7年8月27日付の基準で「拘禁刑以上の刑」に改められた。
また,現行基準には,改正前の刑法に定める懲役又は禁錮に処せられた者を,この不採用事由の適用上,それぞれ拘禁刑に処せられた者とみなす旨の付記がある。
2 過去の審査基準
過去の基準は,次のとおりである。
①平成28年6月1日付
②平成30年7月18日付
③令和元年7月3日付
④令和5年8月30日付
第3 年度別の司法修習生採用選考要項
1 平成28年度から令和5年度まで
①平成28年度司法修習生採用選考要項(平成28年7月1日付)
②平成29年度司法修習生採用選考要項(平成29年7月3日付)
③平成30年度司法修習生採用選考要項(平成30年6月25日付)及び同年7月18日付の改訂版
④令和元年度司法修習生採用選考要項(令和元年7月3日付)
⑤令和2年度司法修習生採用選考要項(令和2年10月29日付)
⑥令和3年度司法修習生採用選考要項(令和3年7月1日付)
⑦令和4年度司法修習生採用選考要項(令和4年7月1日付)
⑧令和5年度司法修習生採用選考要項(令和5年9月8日付)
2 令和6年度から令和8年度まで
①令和6年度司法修習生採用選考要項(第78期)
②令和7年度司法修習生採用選考要項(第79期・令和7年9月4日付)
③令和8年度司法修習生採用選考要項(第80期・令和8年9月4日付)
採用選考要項には,選考の内容,面接を行う場合の時期・場所,内定及び発令の予定,申込方法・期間並びに提出書類等が記載されている。
年度によって内容及び方法が異なるため,申込者は該当年度の要項を確認する必要がある。
第4 最高裁判所に対する採用選考の申込書類
1 第73期から第78期までの書式
採用選考申込書その他の最高裁判所提出分の保存資料は,次のとおりである。
①第73期司法修習の提出書類の書式等
②第74期司法修習の提出書類の書式等
③第75期司法修習の提出書類の書式等
④第76期司法修習の提出書類の書式等
⑤第77期司法修習の提出書類の書式等
⑥第78期司法修習生採用選考申込書等
2 第72期から第78期までの記載要領等
①第72期の記載要領及び申込書の記載例・健康診断受検要領
②第73期の記載要領及び申込書の記載例・健康診断受検要領
③第74期の記載要領
④第75期の記載要領
⑤第76期の記載要領
⑥第77期の記載要領
⑦第78期司法修習生採用選考申込書の記載要領
3 第79期以降のオンライン申込み
第79期については,紙の申込書を提出する方式ではなく,受付フォームへの入力,自動返信メール及び招待メールの受信,申込フォームへの入力並びに提出書類のデータ提出という方式が採られた。
手続の詳細は,令和7年度司法修習生採用選考申込手続の手引きに記載されている。
第80期もオンライン申込みであり,受付フォームへの入力は令和8年11月11日午後5時から同月18日正午まで,申込フォームへの入力及び提出書類データの提出は,申込フォームへサインインできるようになった時点から同月27日午後3時までとされている。
受付フォームへ入力しただけでは申込みは完了しないため,二つの期限を区別する必要がある。
第79期手引に記載されたMicrosoftアカウント,二段階認証,海外からのアクセス方法,ファイル仕様その他の細部が第80期にも維持されるかは,令和8年10月中旬頃に掲載予定の申込手続の手引きで確認する必要がある。
4 第80期の提出書類
令和8年度司法修習生採用選考要項は,提出書類として,①司法試験等の合格証書(令和3年度から令和8年度までの司法試験合格者を除く。),②戸籍の全部事項証明書,戸籍の個人事項証明書又は所定事項の記載された住民票の写し,③在籍又は退学した全ての法科大学院,大学院及び大学の成績証明書並びに④成績証明書に卒業又は退学年月の記載がない場合にその年月を証する書面を掲げている。
顔写真,資格関係書類,ファイル形式・容量,ファイル名及び追完方法等の第80期における取扱いは,同要項だけでは確定できない。
これらは,令和8年度の申込手続の手引き及び申込フォームの指示で確認する必要がある。
5 考試再受験のための再採用
令和8年度考試再受験を希望する者の再採用は,第80期の通常の採用申込みとは別の手続である。
申込受付期間は令和8年10月19日から同月30日までであり,同月30日の消印が有効とされ,採用発令日は令和9年3月上旬に予定される考試1日目とされている。
提出書類は,①申込書,②受験歴申告書及び③戸籍の全部事項証明書,戸籍の個人事項証明書又は住民票の写しである。
提出先は司法研修所事務局企画第二課調査係であり,通常の第80期申込みの電子方式と混同しないようにする必要がある。
第5 司法研修所への提出資料等
1 第72期から第76期までの書式等
①第72期司法修習の記載例及び書式
②第73期司法修習の記載例及び書式
③第74期の実務修習希望地調査書及び身上報告書の書式等
④第75期の実務修習希望地調査書及び身上報告書の書式等
⑤第76期の実務修習希望地調査書及び身上報告書の書式等
2 司法研修所からのお知らせ等
①平成28年8月1日付
②平成29年8月1日付
③平成30年8月1日付
④令和元年8月1日付
⑤令和2年11月9日付
⑥令和3年7月14日付
⑦令和4年7月21日付
⑧令和5年10月24日付及び同日付の入寮希望者へのお知らせ
⑨第78期司法修習生採用選考申込者に対する司法研修所からのお知らせ
第79期については,採用選考の受付フォームへ入力した後の自動返信メールに,入寮についてのお知らせ,導入修習の実施方法等についての事務連絡その他の資料が添付される方式であったことが,令和7年度の申込手続の手引きに記載されている。
そのため,本記事の確認範囲では,第79期のこれらの資料自体を一般公開された固定URLで確認できなかった。
第6 追完書類及び変更届
過年度の追完書類及び変更届の書式は,次のとおりである。
①平成29年度分(平成29年9月20日付)
②平成30年度分(平成30年9月19日付)
③令和元年度分(令和元年9月18日付)
これらは過年度の保存資料であり,現在の届出方法を示すものではない。
第79期では,申込期間内の変更は申込フォームで行い,申込期間経過後の変更は申込手続の手引きに従って届け出るものとされていた。
第80期についても,申込期間内は申込フォームの入力内容を変更することができ,申込期間経過後は令和8年度の申込手続の手引きに従って変更を届け出るものとされている。
具体的な届出対象,提出方法及び期限は,同手引で確認する必要がある。
第7 手続案内及び関連資料
1 現在の手続を確認するための記事
司法試験合格後から司法修習開始まで―採用申込み,実務修習地,住居・社会保険及び就職活動の期限(AI作成)では,司法試験合格後から司法修習開始までの手続を時系列で説明している。
第80期の具体的な申込期限及び提出書類については令和8年度司法修習生採用選考要項を優先し,操作方法その他の詳細は今後公表される令和8年度の申込手続の手引きを確認する必要がある。
2 その他の関連記事
①司法修習生の採用選考の必要書類
②司法修習生の採用選考に必要な書類の掲載時期―第80期の公表状況と第71期以降の記録(AI作成)
③司法修習開始前に送付される資料
④司法修習生の司法修習に関する事務便覧
⑤導入修習初日に持参するもの
⑥導入修習カリキュラムの概要
⑦導入修習の日程予定表及び週間日程表
⑧導入修習期間中の入寮手続及び退寮手続に関する文書
⑨司法修習生の旅費に関する文書
⑩司法修習生採用選考の内容の変化(6期以降)
第8 出典
1 法令
2 最高裁判所及び司法研修所の資料
①最高裁判所「司法修習生採用選考」
②司法修習生採用選考審査基準(令和7年8月27日付)
③令和6年度司法修習生採用選考要項(第78期)
④第78期司法修習生採用選考申込書等
⑤第78期司法修習生採用選考申込書の記載要領
⑥第78期司法修習生採用選考申込者に対する司法研修所からのお知らせ
⑦令和7年度司法修習生採用選考要項(第79期)
⑧令和7年度司法修習生採用選考申込手続の手引き
⑨令和8年度司法修習生採用選考要項(第80期)