司法修習生の名刺


目次
1 司法修習生の名刺の作成時期
2 司法修習生の名刺の作成方法
3 司法修習生の名刺の記載事項
4 関連記事その他

1 司法修習生の名刺の作成時期

(1) 合格発表後,実務修習地決定「前」の場合,①法科大学院時代の名刺,又は②「第○○期司法修習生(予定)」という名刺を使用すればいいと思います。
   11月27日の司法修習生採用発令後も使用できるように,「第○○期司法修習生」という名刺を使用する人もいるかも知れませんが,採用内定通知すら届いていない段階で,「第○○期司法修習生」という名刺を使用するのは早すぎると思います。
(2)ア 実務修習地決定「後」の場合,配属庁を記載した「第○○期司法修習生」という名刺を作成した方が,11月27日の司法修習生採用発令後も使用できて便利と思います。
   厳密にいえば,まだ司法修習生の身分を有していないわけですが,このような名刺を就職活動等で使用しても特に問題ないと思います。
イ 遅くとも実務修習地が決定した後は,就職活動等に際して法科大学院時代の名刺はもう使わない方がいいと思います。

2 司法修習生の名刺の作成方法
(1) 業者に頼む場合
ア 就職活動等で使う名刺は,自分で作成するよりも,プリントメイトフォトスタジオアペックス株式会社伸和のほか,大阪駅の近くにあるあっとめいし大阪店といった名刺業者に頼んで作成した方が見栄えがよくていいと思います。
イ 令和元年司法試験合格者のブログ「司法修習生の名刺 私の場合」には以下の記載があります。
   完成した数十枚の自作名刺を前に、つくづくコスパが悪いと思ってしまうのでした…
   これなら100枚1000円以下で制作してくれる名刺会社に依頼(せめてデータ入稿)して、作ってもらう方が何十倍もコスパがよろしい。
ウ 司法修習生の名刺のデザイン見本がプリントメイトHPの「司法修習生専用名刺」に掲載されていますし,司法修習生の名刺に関する疑問については,プリントメイトHPの「よくある質問と答え(司法修習生専用名刺FAQ)」が参考になります。
   また,プリントメイトでは,判事補の着任挨拶等に使用できる,「判事補専用名刺」も作成しているみたいです。
エ 「司法修習生の名刺ならお任せください!  梅田で名刺の事なら@名刺(あっとめいし)大阪店」に,73期司法修習生の名刺の見本が載っています。
(2) 自分で作成する場合
   司法修習生及び司法修習予定者の名刺のひな形となるワードデータが外部HPの「司法修習生と司法修習予定者の名刺」に掲載されています。
   そのため,名刺を自作する場合,このデータを使用すれば便利であると思います。


3 司法修習生の名刺の記載事項
① 最高裁判所司法研修所第○○期司法修習生
→ 同趣旨の文言を含めれば,全員が入れています。
② 氏名のふりなが
→ 主としてローマ字併記でほぼ全員が入れています。
③ 配属庁
→ 全員が入れています。
   記載内容として,「○○地方裁判所,○○地方検察庁及び○○弁護士会」と書いている人がまれにいますが,○○地方裁判所だけでどこが実務修習地であるか分かりますし,弁護士会を入れるのであれば,タイトルは配属庁「会」にすべきと思われます。
   ごくまれに実務修習の班まで記載している人がいますが,同じ実務修習地の修習生以外からすれば,不要な記載である気がします。
④ 携帯電話番号
→ ほぼ全員が入れていますが,ごく稀に固定電話の番号だけを書いている人がいます。
⑤ メールアドレス
→ 全員が入れています。
⑥ 住所
→ まれに入れている人がいます。
   ただし,少なくとも弁護修習中の事件関係者に渡す名刺の場合,住所は入れない方が無難と思われます。
⑦ 顔写真
→ 入れている人もいれば入れていない人もいるという感じです。
⑧ 出身法科大学院等の学歴
→ 名刺の右下又は裏面に入れている人もいれば入れていない人もいるという感じです。
   ただし,就職説明会等の就職活動で使用する名刺の場合,出身法科大学院等の学歴を入れておいた方がいいです。
⑨ 職歴
→ 名刺の裏面に入れている人がたまにいるという感じです。
   ただし,就職説明会等の就職活動で使用する名刺の場合,職歴があるのであれば,職歴を入れておいた方がいいです。
⑩ 司法試験で選択した受験科目
→  名刺の右下又は裏面に入れている人もいれば入れていない人もいるという感じです。
   ただし,就職説明会等の就職活動で使用する名刺の場合,司法試験で選択した受験科目を入れておいた方がいいです。
⑪ 趣味
→ まれに入れている人がいます。


4 関連記事その他
(1) 株式会社TKC主催の「先輩弁護士に聴く司法修習のすべて」(毎年10月に開催されています。)における懇親会(立食パーティー)は,名刺交換会に近いらしいです(外部ブログの「「先輩弁護士に聴く司法修習のすべて」(TKC)※追記あり」参照)。
(2) 二弁フロンティア2017年11月号「今さら聞けない弁護士のビジネスマナーvol.1「名刺交換」編」が載っています。
(3) 以下の記事も参照してください。
・ 司法修習等の日程
・ 司法修習生等に対する採用に関する日弁連の文書(73期以降の取扱い)
・ 司法修習生の就職関係情報等が載ってあるHP及びブログ


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