(2) 総務省の行政事業レビューシートによれば,第45回衆議院議員総選挙で必要となった費用は598億4400万円であり,そのうち,47都道府県に560憶7000万円,各放送事業者等に1億700万円,各新聞社に14億5100万円,各交通事業者等に7100万円,郵便事業株式会社に15億4100万円,明るい選挙推進協会に6300万円,民間会社に5億4000万円,委員等に100万円が支払われました。2 平成17年9月11日施行の第44回衆議院議員総選挙の後に任命された,以下の9人の最高裁判所裁判官に対して国民審査が行われ,全員が信任されました(総務省HPの「最高裁判所裁判官国民審査の結果」参照)。
(1) 平成17年9月21日発足の第3次小泉内閣任命分
(任命なし)
(2) 平成17年10月31日発足の第3次小泉改造内閣任命分
① 平成18年5月25日任命の那須弘平最高裁判所判事(21期・第三小法廷)
・ 東京大学法学部卒業であり,元 第二東京弁護士会副会長・元 日弁連常務理事であり,平成24年2月10日に定年退官しました。
・ 投票行動.comの「那須弘平」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は7.45%でした。
(3) 平成18年9月26日発足の第1次安倍内閣任命分
② 平成18年10月16日任命の涌井紀夫最高裁判所判事(18期・第一小法廷)
・ 京都大学法学部卒業であり,元 大阪高等裁判所長官であり,平成21年12月17日に死亡退官しました。
・ 投票行動.comの「涌井紀夫」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は7.73%でした。
③ 平成18年11月1日任命の田原睦夫最高裁判所判事(21期・第三小法廷)
・ 京都大学法学部卒業であり,元 日弁連司法制度調査会副委員長であり,平成25年4月22日に定年退官しました。
・ 平成24年5月発行の「司法の窓」第77号の「15のいす」に,田原睦夫最高裁判所判事のエッセイが載っています。
・ 投票行動.comの「田原睦夫」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は6.52%でした。
④ 平成19年5月23日任命の近藤崇晴最高裁判所判事(21期・第三小法廷)
・ 東京大学法学部卒業であり,元 仙台高等裁判所長官であり,平成22年11月21日に死亡退官しました。
・ 投票行動.comの「近藤崇晴」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は6.13%でした。
(4) 平成19年8月27日発足の第1次安部改造内閣任命分
(任命なし)
(5) 平成19年9月26日発足の福田内閣任命分
(任命なし。)
(6) 平成20年8月2日発足の福田改造内閣任命分
⑤ 平成20年9月3日任命の宮川光治最高裁判所判事(20期・第一小法廷)
・ 名古屋大学大学院法学研究科修士課程修了であり,元 日弁連懲戒委員会委員長であり,平成24年2月27日に定年退官しました。
・ 投票行動.comの「宮川光治」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 最高裁平成24年2月20日判決(光市母子殺害事件第二次上告審判決)において,死刑を下した原判決を破棄差戻しにすべきという反対意見を書きました。
・ 罷免を可とする率は6.00%でした。
・ 東弁リブラ2012年6月号に,退官後の記事が載っています。
⑥ 平成20年9月11日任命の櫻井龍子最高裁判所判事(期外・第一小法廷)
・ 九州大学法学部卒業であり,元 労働省女性局長であり,平成29年1月15日に定年退官しました。
・ 女性3人目の最高裁判所判事でした。
・ 最高裁判所判事就任に際し,通称名であり,旧姓の「藤井」が使用できなくなったことから,戸籍名の「櫻井」を使用するようになりました。
・ 罷免を可とする率は6.96%でした。
・ 九州大学HPに「法学部卒業生の,櫻井龍子最高裁判事にインタビューしました!」が掲載されています。
・ 平成28年5月発行の「司法の窓」第81号の「15のいす」に,櫻井龍子最高裁判所判事のエッセイが載っています。
・ 投票行動.comの「櫻井龍子」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 御殿場事件(静岡県御殿場市の御殿場駅近くで平成13年9月に発生したとされる集団強姦未遂事件)につき,平成21年4月13日,裁判長として被告人らの上告を棄却しました。
・ 平成29年3月23日,退官記念講演会及び懇親会がウェスティンホテル大阪4階沙羅の間で開催されました(九州大学校友会HPの「桜井(旧姓藤井)龍子さん最高裁判事退官記念講演会と懇親会のご案内」参照)。
(7) 平成20年9月24日発足の麻生内閣任命分
⑦ 平成20年10月21日任命の竹内行夫最高裁判所判事(期外・第二小法廷)
・ 京都大学法学部卒業であり,元 外務事務次官であり,平成25年7月19日に定年退官しました。
・ 平成25年5月発行の「司法の窓」第78号の「15のいす」に,竹内行夫最高裁判所判事のエッセイが載っています。
・ 投票行動.comの「竹内行夫」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は6.72%でした。
⑧ 平成20年11月25日任命の竹崎博允最高裁判所長官(21期・第二小法廷)
・ 東京大学法学部卒業であり,元 東京高等裁判所長官であり,平成26年3月31日に依願退官しました。
・ 宮内庁HPに,平成20年11月25日の親任式等の写真が載っています。
・ 投票行動.comの「竹崎博允」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は6.25%でした。
・ NAVERまとめに「最高裁長官交代 竹崎博允⇒寺田逸郎 竹崎さん時代の制度改正をまとめてみた 」が載っています。
⑨ 平成21年1月26日任命の金築誠志最高裁判所判事(21期・第一小法廷)
・ 東京大学法学部卒業であり,元 大阪高等裁判所長官であり,平成27年3月31日に定年退官しました。
・ 平成26年5月発行の「司法の窓」第79号の「15のいす」に,金築誠志最高裁判所判事のエッセイが載っています。
・ 投票行動.comの「金築誠志」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は6.44%でした。
・ 退官後の平成28年6月,JR東日本監査役に就任しました。
4 「最高裁判所裁判官国民審査」も参照して下さい。